福島原発事故以前は、電力会社側の敗訴など例外中の例外だったが・・
原発訴訟で住民側が勝てない理由
志賀原発も直下に活断層か:2006年差し止め訴訟で運転停止の筈が・・

最近は、裁判官の意識も変わり、上からの締め付けに逆らい、
〝運転差し止め命令〟を出す 勇気ある不届き者?が ちらほら・・
「反原発裁判官はヒーローの仲間入り」と、産経は皮肉るが・・
新規制基準合格・稼動中の高浜3号機に、運転差し止め命令 史上初

しかし、その場合でも、人事権を盾に裁判長をイエスマンに入れ替えれば、
原発裁判の不敗(腐敗)神話は永久に??
福井地裁、裁判長を差し替え 高浜原発差し止め仮処分を取り消し
四国電、国策有罪に異議申し立て=伊方原発差し止め―広島高裁

それでも、左遷覚悟の不届き者?が出した 一瞬の〝運転差し止め命令〟は、
ボディーブローのように確実に効いている。
原発を止めると左遷…エリート裁判官たちが抱える「大苦悩」


原子力ムラも防戦に必死だが・・
原子力規制庁、掟破りの人事案=検察官が、被告・原発の守護神に? 
【圧倒的に原告に不利な国策裁判で、ドラマ99.9 -刑事専門弁護士ではないが、
検察まで味方に付けた国に勝訴するのは至難の業。】

「安全神話」同様、原発裁判の不敗(腐敗)神話が崩れ去る日も、案外近いかも知れない。
「安全神話」の原点 『伊方原発訴訟』*福島原発事故へ繋がる道。

 産経新聞より
【経済インサイド】「司法判断」に揺れる原発 電力会社の経営や政府方針に影響も
【原発の再稼働や運転が司法判断に揺れている。昨年12月に広島高裁による運転差し止めの仮処分命令を受けて運転できない状況が続いていた四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)は、今年9月にこれを取り消す決定が出たことで、約1年ぶりに再稼働した。

 ただ、原発をめぐる同種の訴訟や仮処分申し立ては全国的にあり、今後の司法判断によっては電力会社の経営や政府方針にも影響を与えかねない。

 10月27日午前0時半-。四国電は伊方3号機の燃料の核分裂を抑えていた制御棒を引き抜き、原子炉を起動させた。再稼働は、定期検査に入るために運転を停止した昨年10月以来だ。

  中    略

 ある電力会社の幹部は「司法判断が裁判長によって変わってしまうことが見受けられる。こうしたことは『原子力ムラ』ではリスクとして受け止められている」と指摘。伊方3号機をめぐっても、昨年12月に広島高裁が運転差し止めの仮処分命令を出した際は野々上友之裁判長(当時)だったが、今年9月に同高裁がこれを取り消す決定を出して再稼働を認めた際は三木昌之裁判長だった。 

  中    略
 
 今後は、福島第1原発と同じタイプの「沸騰水型軽水炉(BWR)」の再稼働が進むとの期待もあるが、実際にそうなったとしても住民らによる訴訟や仮処分申し立てが続く可能性はあり、司法判断によっては運転が突然差し止めとなるリスクも拭えない。

 原発の再稼働や運転をめぐる司法判断について、経済産業省の関係者は「これまでは電力会社側の主張が認められており、今はそれほど深刻な状況ではない」としつつ、「多くの訴訟や仮処分申し立てがあるのは確かだ。背景には原発への不安があり、重く受け止める必要がある」と話す。

 電力会社や政府は、原発をめぐって司法が“想定外の判断”を下すリスクに、この先も神経をとがらせることになりそうだ。】一部抜粋