令和6年8月25日
さて前日に続き、本日もちい以外予定が合わなかったので日がな一日ちいとボードゲームです。
☆フォートレスアメリカ
○概要
作者:MichaelGray
対象年齢:12歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:180分程度
超兵器の開発に成功したアメリカと、その野望の阻止に向け進軍するアジア、南米、欧州の3勢力の戦いをテーマにしたウォーゲームです。
①ゲーム開始時にアメリカはパルチザンを除く全軍、その他の勢力は戦力のうち1/3をセットアップします。
②手番はアジア、南米、欧州、アメリカの順番に行います。
③手番になるとまず増援を受け取ります。アメリカはカードを引きその戦力を配置しますが、その他の勢力はセットアップしなかった戦力を5ターンにわたって1/5ずつ受け取り配置します。
④戦闘を起こすエリアを宣言しトークンを配置します。
⑤歩兵を除くユニットを移動させます。歩兵のみこのタイミングでの戦闘は輸送車が必要となります。
⑥戦闘を宣言した各エリアで順番に戦闘を処理します。戦闘はまず防御側が射撃し、その後攻撃側が射撃し損害をダイスで判定します。
⑦戦闘後再びユニットの移動が行え、領土の支配を判定します。アメリカ軍のみ取り返した都市を奪い返すことで増援カードが増加します。
⑧これらを順番に繰り返し、規定数の都市を支配するとアメリカ以外が、それを防止するとアメリカが勝利となります。アメリカが敗北した場合は残る3勢力で支配状況などを確認して最終勝者を決定します。
〇プレイ経過
管理人がアメリカを担当、ちいが侵略側の3勢力を担当してゲーム開始時の様子です。配置としては都市の集中している東部は厚く、西南部は比べると薄目という感じです。
そうして始まりましたが、正面戦力の差は如何ともしがたく、あっという間に東以外のユニットは頑強に抵抗する一部の都市のユニットを残して壊滅状態に陥ります。
しぶとく東側の防衛線は維持していたものの、ほぼ無人となった他の2方面は順調に進撃し東側の後方を突こうと近づいてくきます。
しかしながら、パルチザンの活動で主力が抜け手薄となった海岸沿いの都市を攻め落とします。これによって増援カードが追加され、一時は無人だった都市群に新たな戦力が登場し防衛体制が整います。
侵略者側はユニットの復活がないので増援の打ち止めとともにそれ以上の増加がなく、こちらの再編成もひと段落したのでこのままいけそうか…という矢先奪われた都市の奪還に失敗します。これにより、必要な勝利条件を達成されてしまったことで敗北となりました。
〇評価
超兵器を開発したアメリカの脅威に対し、アジア、欧州、南米といった3つの勢力が強襲する架空の戦争を扱ったウォーゲームです。
アメリカを担当する1人対その他の勢力を担当する多という半協力系のタイトルで、その世界観やアメリカ全土を舞台にしたマップ、ミニチュアばりばりのユニットなど魅力的な要素は多く、ルール自体は比較的軽くプレイ時間は若干長めですがダイスの攻防が楽しめるタイトルになっていると思います。ちなみに、守るアメリカは勝利条件となる数都市を頑強に守れば良さそうですが、侵略された都市を奪還したら増援カードが追加できるというのが効いており、アメリカとしてはパルチザンなどを上手く使って反撃する理由にもなりますし、反米勢力としては後方をどう守るかという考えどころにもつながっています。
また、今回多人数の方が1人だったため3勢力が完全な協力状態となっていましたが、実際別々のプレイヤーが担当していると多人数の内部での競合条件もあって攻守のバランスがより悩ましくなりそうです
パルチザンやレーザーといった特徴のあるアメリカに対して、反米戦力は地政学的要素を除いて全く同じ条件の3つの勢力となっており、それぞれにもう少し特色があっても良かったかもしれません。とはいえ、大きく気になったというところではなく、なかなか興味深いテーマを手軽に楽しめるタイトルとして面白い内容になっていたと思います。
続きます。