自宅ゲーム会 番外47 タラワ1943 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年4月13日

 

 さて、4月に入りボードゲーム会のペースが落ち良くも悪くも和訳に力を注ぐことができたので、直近で和訳したばかりのこちらのソリティアタイトルをプレイします。

 

☆タラワ1943

○概要

作者:GrantWylie&MikeWylie

対象年齢:14歳以上

対象人数:1人

標準時間:60分程度

 

 第二次世界大戦の太平洋戦線において繰り広げられたタラワ島を守る日本軍と攻めるアメリカ軍の激戦をテーマにしたソリティア専用のウォーゲームです。

 

①ターンの最初に手札を補充します。

②大隊をひとつ活性化し、移動、位置の交換、攻撃、組織力の回復のいずれかを実行します。基本的には活性化した大隊は組織力が1低下します。

③大隊の活性化とは別に、手番ごとに1枚のカードを使用できます。

④攻撃はダイスを振り、その結果により損害が判定されます。この時、組織力を追加して消費することでダイスを振り直すことができます。

⑤自軍の行動が終わると、日本軍のカードをめくりカードに描かれた内容を実行します。

⑥組織力が既定以下まで低下すると判定を行い、判定の結果によっては消耗により行動ができなくなります。

⑦これらを繰り返し、規定ターンが過ぎるか、米軍が全エリアを制圧するとゲームは終了です。得点計算を行い、その結果によって勝敗が確定します。

 

〇プレイ経過


 上陸直前の米軍に対する日本軍の防御射撃からゲーム開始となります。

 

 一番東側の大隊の損害はありましたが、その他の2つは損害もほとんどなく、上陸作戦も比較的順調に進み橋頭保の確保に成功します。

 

 しかしながら、その直後の日本軍の反撃で大きな損害を受けてしまい、上陸部隊の後方に控えていた予備を早々に投入せざるを得ない状況となります。

 

 その後一番東側の部隊も上陸に成功しましたが、一連の行動で行動力でもある組織力は低下してきており、戦況を変えようと島の東側に増援を送り込み上陸を狙います。

 

 こちらは日本軍の防御射撃が非常に強力で最初の大隊が上陸前に組織力を使い切り予備に交代させなければならなくなるくらいの苦戦となります。

 

 何とか上陸に成功し、続くエリアの攻略にも成功しましたが東側の部隊も組織力の低下が著しく、ここらが攻勢限界で足が止まってしまいます。

 

 この間南側は組織力の回復にも努めましたが、日本軍の攻撃で損害がかさみ十分な行動力を捻出できないまま、終盤のこのタイミングで手番を飛ばすイベントが2連続起きてしまいます。

 

 最終的に島の中央と西の端は制圧できないままゲーム終了です。全エリアの攻略が最低条件のような勝利条件になっているため敗北という結果になりました。

 

〇評価

 太平洋戦争におけるタラワ島を舞台にしたウォーゲームで、日本軍の立て籠もる島に対する米軍による上陸戦を扱ったソリティアとなります。ソリティアゲームとしてはあまり見かけない木製のブロックによるユニットっとなっていますが、非常に見栄えが良くプレイ欲をそそる見た目になっているのはいいですね。

 ゲームとしては米軍と日本軍が交互に行動を行っていくことになります。米軍は手番ごとに1大隊を活性化させアクションを行っていきますがそれだけでは十分な手数がなく、これに加えて手番ごとに戦闘時にダイスを増やしたり、活性化する大隊数を増加したりと様々なボーナスが書かれたカードを1枚使うことができ、これにより手数を補っていくことが求められます。カードと大隊の活性化という2つのアクションを組み合わせながら限られた期限の中で如何に効率よく島を制圧していくかというのは考えどころとなっています。

 また、米軍は大隊ごとに組織力を持っていますが、活性化や戦闘の結果として徐々に減少していき、規定値以下になると判定によって行動不能になってしまいます。攻撃時にはこの組織力を投入することでダイスの一部を振り直せるようになっており、残り時間やその時の出目を見ながら今振り直すのか、ターンを流して次の機会を待つのかという判断も悩ましくなっています。

 ちなみに、敵対する日本軍はターンごとに1枚カードをめくりその指示通り動かすだけとなっています。優先度によってどこの部隊がどこを攻撃するのかというのは確認する必要がありますが、処理自体は非常にスマートでテンポよくゲームを進めていけるのはいいところですね。

 一方で、ユニットの損失が比較的大きな減点要素となっているのですが、損害をくらうかどうかというのは日本軍の攻撃時のダイス次第で運の要素が大きくなっています。損害が大きいと全島を制圧しても負けになるということもあって、もう少し能動的に損害を回避できる要素があったらよかったかもしれません。

 といっても大きく気になったというほどでもなく、全体的に先般プレイした「Chancellorsville1863(「自宅会547後」を参照。)」をソリティア化したようなゲームとなっており、スピーディーに楽しめるソリティアとしてしっかりと楽しめるゲームになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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