自宅ゲーム会555 後半 マルチの頂点 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年4月7日

 

 引き続きやま、まさと3人でのゲーム会です。

 

☆マルチの頂点

○概要

作者:田上雄一

対象年齢:12歳以上

対象人数:3-4人

標準時間:45分程度

 

 ピラミッド状に会員(カード)を配置していきその能力を使ってさらに会員を増やしていくというマルチ商法をテーマにしたカードゲームです。

 

①手番になると手札の補充、手札のプレイ(裏向き)、裏向きのカードの公開、他プレイヤーのカードに対しクーリングオフの宣言のいずれか2アクションを実施します。1回目のクーリングオフだけは無料のアクションとして実行できます。

②場にカードを配置する場合、上位のカードに比べ、左に小さい数字、右に大きな数字、2つのカードに挟まれたところはその間の数字という配置制限があります。

③非公開で配置する場合この配置ルールを守る必要はありませんが、クーリングオフで指摘されると除去して悪評を獲得しなければなりません。逆にクーリングオフでルールが守られているとそのまま公開となります。

④下位の2枚が公開されたカードはその効果を発動することができます。

⑤これらを繰り返し、山札がなくなるか、いずれかのプレイヤーが8段目に3枚以上のカードを配置したところでゲームは終了となります。得点を計算し最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 それぞれ1枚の頂点のカードを選択してからゲーム開始です。

 

 序盤からそれぞれ堅実にカードの配置を進めていきます。中盤以降は怪しげなカードもありましたが、全員キチンと配置ルールを守ってプレイしています。唯一自分だけはイレギュラーな配置をしていましたが、キャラクターの能力を使いクーリングオフを受ける前に公開するなどで切り抜けており、受けることはありませんでした。

 ただ、中盤に他プレイヤーの能力をくらい右端の列を大きく失ったことと、悪評に対応する能力を獲得しておらず、やけに悪評をためてしまいます。

 

 結局管理人がカードを3枚配置しゲームが終了しましたが、悪評の多さから最下位に終わり、順当に得点を伸ばした山の勝利となりました。

 

〇評価

 マルチ商法をテーマにしたカードゲームで、自分を頂点にピラミッド状により多くの会員を集めていくことを目指します。

 各カードを配置する場合、上位のカードに対して左、右、間といった場所に応じて配置条件が決まっています。特徴的なのは、追加される会員はそれらの配置制限を守る必要はないというところで、ルールから逸脱した配置をしたとしても一巡すれば公開して通常通り会員として扱うことができます。しかしながら、その間にクーリングオフを指摘されるとペナルティを受けてしまいまうため、その辺りを踏まえた駆け引きは考えどころとなっています。

 また、それぞれのカードには特殊な効果が設定されており下位のカードが2枚とも会員となるとその効果が発動します。効率よくピラミッドを組み立てるために、どの能力を発動させていくのか、効果によっては他プレイヤーの邪魔をするものもあって、上記の配置制限も併せてどうカードを配置していくかというも悩ましくなっています。

 カード自体は通常のカードに比べると小さいものの、最大8段のピラミッドを組まなければならないので結構な場所が必要になるというのはありますが、ゲームとして大きく気になるというほどの要素はなく、能力とブラフを活用しながら如何にスムーズにピラミッドを組み上げるか、なかなか面白いカードゲームになっていたと思います。 

 

 

 ここでまさが帰宅し、最後にやまと1ゲームプレイしています。

 

☆ジャンヌダルク

○概要

作者:ライナーシュトックハウゼン

対象年齢:10歳以上

対象人数:1-5人

標準時間:45分程度

 

 オルレアン地方の発展に貢献し名声を集めることを目指す「オルレアン(「自宅ゲーム会168 2日目 中盤」を参照。)」の紙ペンゲーム版になります。

 

①ラウンドごとにスタートプレイヤーがバッグから規定枚のトークンを引き、手番順にひとつずつトークンを選択し対応するアクションを実行します。

②アクションはトークンに応じて陸路や海路の形成、資源の獲得、発展の獲得、交易所の建設、場所の獲得などが行えます。また、トークンに対応する公共施設を発動したり、勝利点と引き換えに修道士として任意のアクションに使用することもできます。

③アクショントークンがなくなると、バッグから新たなトークンを引きます。

④バッグ内のトークンがなくなるとトークンをバッグに戻して再びトークンを引き、これらを規定回数行うことでゲームは終了です。得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

 ゲーム開始時の様子です。シート右側では陸路や水路を建設し、交易所の建設を行い、左側では資源や資金の獲得や場所カードの獲得(実際にカードを使うこともできる)などで使用します。

 

 資源を優先的に集めるやまに対して、序盤は資金の確保や場所カードの確保に力を入れていたためややで遅れましたが、陸路海路共に1アクションで2つの経路が引ける場所カードを確保していたこともあり、中盤以降は大きく経路を広げ交易所の建設を進めていきます。

 

 経路の拡大とともに資源の確保が大きく進み、ゲーム終了時にはやまと変わらないくらい確保ができていました。交易所の数こそやまが優勢ではありましたが、その他の要素で管理人が上回っており、管理人の勝利という結果になりました。

 

〇評価

 オルレアン地方の発展に寄与するバッグビルディングをメインシステムにした名作「オルレアン」の紙ペンバージョンとなります。

 といってもメインシステムはオルレアンの特徴ともいえたバッグビルディングの要素をばっさり削っており、バッグから引いたトークンを選択するというドラフトとなっています。アクションの結果影響を及ぼせるシート上の各要素には早取りによるボーナスが多く設定されており、他プレイヤーがどのアクションを狙っているか、そして自分がどのアクションを行いたいかを踏まえてのトークン選択は考えどころとなっています。ちなみに、普通紙ペンになるとソロプレイ感が増すものですが、デッキビルドで個人の場をマネジメントしていた本家に比べると、本作の場合はトークンの取り合いや多彩な早取り要素によりインタラクションは増しているという印象です。

 そんなわけで、全体的な雰囲気こそオルレアンっぽくはありますが、ゲームとしては結構異なった印象があります。といっても単体のゲームとしてみると大きく気になったというところもなく、サクッとプレイできるし紙ペンとしてはプレイヤー間の駆け引きが楽しめる面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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