自宅ゲーム会547 後半 Chancellorsville1863 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年3月16日

 

 さて、引き続きちいと2人でのゲーム会ですが、我が家では最後にこちらをプレイしています。

 

☆Chancellorsville1863

○概要

作者:MauriceSuckling

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-2人

標準時間:60-120分程度

 

 南北戦争におけるチャンセラーズヴィルの戦いをテーマにしたウォーゲームです。

 

①手番になると3枚の手札の中から1枚をプレイし、カードに描かれたモメンタムを獲得します。

②プレイしたカードには2人の将軍が描かれており、片方がメインで2行動、もう一方がサブで1行動を行います。もしくは、行動の代わりに防塁を作ったり、増援を行ったりができます。

③行動は結束力を消費したうえで部隊の移動が行え、敵部隊の位置に移動すると戦闘が発生します。戦闘は攻撃側のみがダイスを振って両軍の損害が判定されます。

④行動時、敵軍と隣接しないエリアに移動した場合はミニマップに移動し配置を隠し、敵軍と隣接するとメインボードに登場します。

⑤増援は2つのユニット間で戦力の融通を行います。この融通はカードを使って行い相手にはどの程度の戦力を融通したかがわからないようになっています。

⑥モメンタムを投資して戦術カードを購入できます。モメンタムはこのほかにもダイスの振り直しなどに使用できます。

⑦最後に手札を補充して手番を終了します。

⑧これらを繰り返し、規定数以上の部隊を撃破すると撃破した方が勝利します。また、北軍は目標エリアの制圧により、南軍はその妨害によりそれぞれ勝利となります。

 

〇プレイ経過

 南軍を担当し、ゲーム開始時の様子です。東側で両軍が向かい合っていますが、西側に展開している部隊は隣接していないためお互いミニマップ上に配置しています。左手奥の1ユニットだけは特別ルールによりみえる状況となっています。

 

 そうして始まった戦いですが、序盤は既にお互いが対面している東ではなく西側が主戦場となります。一番西の得点エリアは周辺に攻撃ボーナスのあるエリアがあり、その辺りを巡り一進一退の攻防でお互いの損害が積み重なっています。活性化には対応した将軍のカードが必要ですが、西側の将軍を動かすカードが手札になくなったこともあり、東側のヒルを一気に配置転換(南軍のジャクソン将軍の能力でカードによる活性化とは別に一度だけ起動ができる)して、ヒルの連続攻撃で何とか押し切って北軍の部隊を壊滅に追い込みます。

 

 しかしながらヒルが抜けたことによる戦線の穴を突いて、北軍は東側を前進させます。ここで北軍のダイスが冴え渡り押されに押された2部隊が壊滅するという大損害を受けてしまい後がなくなります(3部隊の壊滅はサドンデスです)。

 

 こちらも西側の余力をつぎ込み何とか1部隊を撃破したことで五分五分の状況に持ち込みますが、南軍で余力があるのは東側の1部隊のみで手札も既に壊滅した将軍のものしかないという巡りの悪さから行動することもできずという状況です。

 

 防塁を作りながら何とか反撃の機を伺っていましたが、身動きが取れないまま損害の大きな西側部隊が攻撃を受けてしまい壊滅します。これによりサドンデスの条件を満たしたことで北軍の勝利となりました。

 

〇評価

 南北戦争において勝利と引き換えに南軍の主要な将軍の一人であるストーンウォールジャクソンが戦死したというチャンセラーズヴィルの戦いをテーマにしたウォーゲームです。

 以前プレイした「アウステルリッツの戦い(「自宅会336 後」を参照。)」などと同様、機動の要素を削ぎ落して向かい合った戦線を活性化させて殴り合うという系統のゲームです。それぞれ2つの将軍が活性化できる15枚のカードを使い15ラウンドの間にどの戦線で攻勢に出るかというのが考えどころとなっています。ちなみに、活性化は代償として部隊の体力でもある結束力を低下させるため、結束力の低下がない増援や土塁というアクションで戦線を維持することも時には重要で、対応する将軍が壊滅するとせっかくの活性化カードの効果が大きく減少してしまうこともあり、各カードをどう使うか、どのカードから使っていくかというのは難しいところですね。

 また、アウステルリッツの戦いでは本当に機動の要素がありませんでしたが、本作の場合部隊が移動をすることも可能となっており、特に衝立裏のミニマップで前線以外の部隊を秘匿して運用するといった戦力の分配を工夫できる仕組みは面白いと思います。

 大きく気になったというところはなく、やらかしたタイトルを作ることもあるWorthington社ですが、本作は比較的プレイあぶるに楽しめるとても面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり我が家でのゲーム会は終了となりましたが、この後はちい宅で食事会の後に少しゲームをしています。

 

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