自宅ゲーム会547 中盤 戦略級三国志英雄伝説 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年3月16日

 

 引き続きちいと2人でのゲーム会です。

 

☆戦略級三国志英雄伝説(ゲームジャーナル第86号付録)

○概要

作者:そんしー浅野

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:120-180分程度

 

 旧ゲームジャーナルにおいて屈指の名作と呼ばれながらも版権の関係か再販がされていなかった「戦略級銀英伝(「自宅会463後」を参照。)」のシステムで三国志の世界観を再現したタイトルです。

 

①手番になると新たなユニットを引き、盤面に登場させます。

②国力分の生産力を獲得し、部隊の維持費を支払い残った生産力で新たな部隊を購入できます。

③武将単位でユニットを移動させます。

④移動の結果、相手側の武将と同じエリアに侵入していると戦闘となります。

⑤戦闘は、戦闘マップを使い武将対武将の一対一で行われ、イニシアチブを競いながら部隊を移動させつつ、部隊の種類と距離に応じて射撃を行い敵部隊の撃破を目指します。

⑥戦闘時に受けた損害をもとにダイスにより負傷判定が行われます。この判定結果によっては武将が戦死することもあります。

⑦これらを交互に繰り返し、曹操の撃破や兗州の占領で反曹勢力が、成都の支配で曹操勢力が勝利します。期限内に勝敗がつかなければ引き分けとなります。

 

〇プレイ経過

 反曹勢力を担当してゲームを開始します。最初の手番は曹操側となるので、こちらとしては相手の行動を待ちます。ちなみに、ゲーム開始時から呉の武将も登場していますがこれらは曹操軍がある程度拡大するまで行動ができません。

 

 遠距離攻撃を中心にした夏侯淵、中距離を中心にした曹操の2武将で呂布が守る徐州へ攻め込んできます。呂布自身はゲーム中最高の能力を持ちますが、武将1人で部隊の数も6ユニットと数で押されかねない状況です。

 

 夏侯淵による先制攻撃は2ヒットで、呂布が接近して攻撃する前に後退し、その後本命の曹操でとどめを刺しにきます。この時点で部隊数は倍の差があり、夏侯淵の勢いならあっさり負けかねない状況でしたが曹操の出目は逆に不調で接近を許した呂布を相手に想定以上の損害を計上することとなります。何とか呂布は撃破したものの、部隊の損害は負傷判定をもたらし、この判定でまさかの曹操が戦死ということになり後漢陣営の勝利となりました…が…

 

 さすがにそれは、ということで負傷判定をやり直し負傷による曹操の一時離脱でゲームを継続します。しかしながら、曹操を欠く曹操軍では袁紹軍の南下を止めることができません。袁紹軍の猛攻の前に兗州が陥落したことで改めて後漢陣営の勝利となりました。

 

〇評価

 版権の関係で(多分)再販が絶望的な旧GJの傑作「戦略級銀英伝」のシステムを使った三国志で、曹操と反曹操勢力との戦いを描いたウォーゲームです。

 システム的にはほぼ「戦略級銀英伝」なので評価はそちらを参照にしてもらえればとおもいますが、戦略的な部隊運用だけでなく戦闘に備え将軍の能力に合わせて特徴の異なる3つの兵種をどう組み合わせていくかという戦術面の運用が面白く、戦術マップで熱い戦闘が繰り広げられるのは面白いところです。ちなみに、戦略級銀英伝で話題になっていた猛将のビッテンフェルドは原作通り攻撃能力が高いがそういうタイプは遠距離中心に編成し、逆にミュラーのように防御に優れる将軍が近接を挑むという能力値の設定の難しさは本作ではきちんと逆転されていて、張飛のような猛将は近接の騎兵を、黄忠のような弓が得意な人物は遠距離の弩兵を編成しやすいパラメーターになっています。あと、主要人物以外の能力値が一律のほぼモブ状態だったところをもう少しバラエティを出しているはいいところかな。

 ゲーム開始時に曹操軍のまわりに展開している呂布軍、袁紹軍が戦略級銀英伝の初期配置の同盟軍に比べると強力(あちらはまさに鎧袖一触というレベル)になっているので今回のように事故が起きやすいというところがなくはないですが、テーマこそ違えど入手難となっている戦略級銀英伝のシステムを楽しめるタイトルとして面白いゲームになっていると思います。

 

 

 続きます。

 

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