自宅ゲーム会556 前半  ケルタエ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年4月14日

 

 さて、年度が明けて以降平日は忙しい日が続いていますが、休日となる本日はやまとのゲーム会です。

 

☆Scorpius Freighter

○概要

作者:MatthewDunstan&DavidShort

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45-60分程度

 

 さそり座星系において圧政を敷く政府に対し、反政府組織に与する輸送船の艦長として政府の監視の網を掻い潜り各地へ物資の配送を計画するゲームです。

 

①手番になると4人の船員のうちまだスライドさせていない船員を1から2人スライドさせます。

②スライドさせた人数に対応して、3つの宇宙船のうちのひとつを移動させます。

③動かした宇宙船の止まった惑星でアクションを実行します。アクションの強度はまだスライドさせていない船員の数によって変動します。

④アクションには主に船を強化するもの、資源を回収するもの、船の能力を発動させるもの、資源を支払い得点化するもの、そして船員の能力向上といったものがあります。

⑤各惑星ごとに船が一周すると、その手番プレイヤーの所有する資源ひとつが押収されます。

⑥手番の最後にスライドさせていない船員が1人以下であれば全ての船員をもとの位置に戻します。

⑦これらを繰り返して、3つある宇宙船のうちいずれかひとつでも既定の数の資源が積まれると(既定の回数周回すると)ゲーム終了です。得点計算を行い、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。左側にあるメインボード上の3つの惑星それぞれに宇宙船が配置されています。これを移動させてアクションを行いますが、船には資源キューブが積めるようになっており、この数が規定数を超えるとゲーム終了となります。

 右側の個人ボードは倉庫や宇宙船の機能を拡張していくスペースとなっており、手前にあるクルーカードをボード下にスライドさせることで消費します。

 

 序盤から倉庫機能を拡張して資源を順調に集める管理人に対して、やまは非常にコンパクトながら隣接する倉庫の資源を満タンにするという能力を持つタイルの効果で、資源を集め→消費というサイクルを上手く作っていき中盤以降得点を伸ばしてきます。

 

 終盤はお互い得点化アクションの打ち合いとなり宇宙船が規定数を回り切ったところでゲーム終了となります。得点で優勢だった中盤の状況に比べると終盤はやまが得点化の速度で勝っておりかなり差を詰められましたが、最終的な得点を計算すると僅か1点ほどの差で管理人が逃げ切り勝利となりました。

 

〇プレイ経過

 さそり座星系において政府の圧政を掻い潜り各地へ物資を届けるというテーマのボードゲームです。

 船の拡張、資源回収、得点化と大きく3種類に分かれた惑星軌道上で共有の船を回し止まった場所でアクションというロンデルのような仕組みが特徴となっています。移動にはそれぞれ1人から2人の船員をスライドさせて移動力としますが、実際にアクションを行う場合船員がより多く余っている方がアクションの強度が上がるようになっており、実行したいアクションだけでなくそのアクションを実行する際の強度がどうかというのを踏まえながら動かす船を選定していくというは考えどころとなっています。

 また、ゲームは3つあるいずれかの船が規定数周回したらゲーム終了となります。この条件は思ったよりも早く(アクションが偏るともっと早く)達成されるため、基本的には拡張ロンデルで資源確保の効率化を図り、資源回収ロンデルで資源を集めて、得点化ロンデルで得点化とするのが効率は良さそうですが、それぞれの切り替えをどのくらいのタイミングでしていくかというのも悩ましいところです。

 一方で、全体的に非公開情報が少なくロンデルを使用したアクションん選択も含めてアブストラクトライクな印象で、やや地味というところはあるかもしれません。

 といっても、大きく気になったというほどのものでもなく、ゲーム終了フラグは思った以上に早く切ることができるため1ゲームは比較的軽めながら、3つあるロンデルからどのアクションを選択するのか、手番手番の選択がなかなか楽しめるものになっていたと思います。

 

 

☆ケルタエ

○概要

作者:OrlandoSa

対象年齢:10歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:50-100分程度

 

 古代ローマ帝国の周辺に部族単位で領土を広げローマ帝国と争うこととなったケルト人の一部族を率い、農業の発展や対外戦争の準備などを進めて部族の繁栄を目指すボードゲームです。

 

①手番になるとワーカーを1から3マス移動させます。移動距離によって戦力の増減があります。

②移動先でアクションを選択します。アクションは南北でそれぞれ要塞建設、カードの獲得、東西のアクションとして部族の追加、ローマへの攻撃といったもに分かれています。

③アクションを実行する際には、部族及びアクティブトークンで対応するトークンの数がその強さとなっており、移動後にアクションの実行前にアクションを実行するスペースに配置されているトークンとアクティブトークンは交換することもできます。

④ワーカーがボードを一周すると進捗カードにコマをひとつ配置していきます。進捗カードの条件を満たしたプレイヤーはゲーム終了時に置かれているコマの分だけ得点を受け取れます。

⑤これらを繰り返し、進捗カードに配置するコマがなくなったところでゲーム終了です。最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が白、やまが緑でゲーム開始時の様子です。青いディスクは中立のものとなります。

 中央がアクションの実行に関するスペースで、その周囲を黒いワーカー(右上にある)が移動しながらアクションを実行していきます。

 メインボード奥に並ぶ支柱状のコマが進捗カードに配置するコマで、1周ごとにひとつ配置し得点要素の選択になるとともにゲーム終了へのタイムリミットともなっています。

 

 序盤から部族を集めてアクションの強化に努める管理人に対して、やまは積極的に要塞の建設やローマの討伐を目指します。

 

 中盤以降は部族の数で勝る管理人が効率的にアクションを実行していきますが、やまもようやく部族を増やして後半に備えます。

 

 そんなこんなでゲーム終了時の様子です。後半になるとやまも部族の数を活かしたアクションを実行して規定ましたが、そこまdのところでいくつかのアクションに付随する得点機会(例えばローマを撃退した際に追加のカードを消費するとキューブが配置できるなど)を何度か見逃してきており、その都度きちんと獲得していた管理人が追いつかれることなく勝利という結果でした。

 

〇評価

 ケルト部族のリーダーとなってローマへの抵抗や部族発展に尽力していくというボードゲームです。

 基本的には4マスで一周というロンデルの様なアクションスペース上でワーカーを移動させながらアクションを選択していくのですが、実行するアクションは手持ちのアクティブトークンと部族の数によって効果が変動していくところが特徴となっています。それぞれのアクションに対応するトークンが多ければ多いほどそのアクションの効果は大きくなっていきますが、他のアクションを実行する場合当然ながらトークンの構成を変化させなければ効果は上がらず、これらのマネジメントをしつつのアクション選択は考えどころとなっています。

 また、ゲーム開始時に目標となる進捗カードが公開されていますが、この段階ではいずれも0点にしかならず、ワーカーが一周するたびに配置できるコマを配置することで初めて得点につながるという仕組みは興味深いところで、周回毎に各プレイヤーがどの進捗カードを狙うか、それに対して自分がどの進捗カードの達成を狙うかというのも悩ましいですね。

 その一方で、ワーカーが移動する範囲は4マスのみ、南北に分かれているとはいえ、アクションの数自体もそれほど多くありませんし、移動する距離に応じてメリットとデメリットがあることもあって、大きく移動する必要性があまりなく今回のプレイが2人だったというのもあるかもしれませんが、予定調和のようにコマを進めることが多いかなという印象です。このため、初回こそ仕組みを楽しめますが、2回目以降のプレイ感にそれほど差が出ないのではというのもあり、この辺りは気になったところですね。

 まあ、そんなわけでリプレイ性というのは要検証ではありますが、1ゲームは標準時間に比べるとかなり少な目(下限の50分くらいで出来るかなという感じ)でさくっとプレイできるタイトルになっていて、なかなか楽しめるロンデルタイプのタイトルではあると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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