令和6年3月
☆ティカル
○概要
作者:ミハエルキースリング&ウォルフガングクラマー
対象年齢:10歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:60-90分程度
中米グアテマラの奥地を探索し古代マヤ文明の遺跡を発掘する探検隊をテーマにしたボードゲームです。
①手番になるとタイルを1枚引き、ボード上に配置します。
②10APを使用してコマの呼出しや移動、遺跡の発掘や財宝の獲得、遺跡の独占、キャンプの配置などが行えます。
③キャンプを配置すると、2つのキャンプ間や、スタート地点のキャンプとの間で移動が行えます。
④タイルを引いた際、火山タイルが出てくると決算となり、手番プレイヤーから順番に10APのアクションと得点計算を行ってからタイルを配置して通常の手番を続けます。
⑤得点計算は、財宝のセットコレクションによる得点、遺跡のマジョリティによる得点をそれぞれ獲得します。
⑥これらを繰り返し、タイルがなくなるとゲーム終了です。最後に10APのアクションと得点計算を行い、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時はベースキャンプの近くに価値の低い遺跡があるだけという状況から始まります。
手探りの序盤を行っていると最初の火山が登場し、得点計算を行うと管理人がリードします。
しかしながら、手前側にキャンプを作りそちら側に拡張していくちいに対して、中央にキャンプを置いた管理人でしたが、なぜか引くタイル引くタイル空き地ばかりで遺跡を引かず、反対に遺跡ばかり引くちいが自分側に遺跡郡を拡張していきます。2度目の決算直前に財宝のタイルが続いたことで財宝の得点は伸びましたが、多くの遺跡をおさえたちいが得点を伸ばし逆転を許してしまいます。
とはいえ、その後はちいが占拠する遺跡のマジョリティを取りに積極的にコマを動かし、3つ目の火山を引いたところで逆転します。
タイルがなくなりマップが埋まったところでゲームは終了となります。最後、遺跡の得点としては五分五分でしたが財宝の得点で差をつけた管理人がリードを広げての勝利となりました。
○評価
所持しているのは全体的にコンポーネントが豪華になった新盤ですが、旧版だとドアップの顔が箱絵に描かれていたことから「メキシカ(「自宅ゲーム会20 初日」を参照。)」「クスコ(旧版だとジャワ)(「自宅ゲーム会249 前半」を参照。)」と合わせて怖い顔3部作と言われていたシリーズの一作目で、遺跡探検をテーマにしたタイトルです。
怖い顔三部作の他の2つもそうなのですが、手番にはアクションポイントを使ってアクションを行うタイプとなっています。基本的にはコマを移動させて遺跡上でのマジョリティを争うことになりますが、APを投資して遺跡の得点を上げたり独占したり、財宝というセットコレクション要素を集めたりもできます。火山タイルを引くことで得点計算に入りますが、そこに向けてどの要素をおさえ得点を得ていくかというのは考えどころとなっています。
また、手番ごとにタイルを配置しますが、タイルの各辺にはそれぞれ移動コストが設定されており、隣接するタイルとの組み合わせで移動に必要なAPが決定されます。通りやすいところは全員通りやすく、通りにくいところは全員が通りにくいわけですが、コマの出現ポイントとワープ地点を兼ねるキャンプとの組み合わせなども踏まえ、如何に自分だけが目的地に向かいやすいように配置していくかというのも悩ましいですね。
一方で、アクションの数に比べて良く使うアクションというのは決まっているものの、最たる移動などは上記の通り場所によって必要APが異なりますし、他の2作が6APなのに対して本作は10APとなっており、長考し易くダウンタイムが発生しやすいげーむになっているのは確かだと思います。それでも今回プレイした2人くらいだと気になるほどでもないとは思いますが、マジョリティというシステム上もう少し人数が多い方が面白いと思われ、この辺りのジレンマは難しいところですかね。
そんなわけで、一緒に遊ぶメンバーは気にしたいところだと思いますが、サクサクプレイできるメンバーを揃えることができればゲームとしては面白いものになっていると思います。
本日はここで時間となりました。