自宅ゲーム会 番外34 前半 エイリアンVSゾンビ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年11月5日

 

 三連休最終日となる本日ですが、本日はメンバーの都合も合わなかったので空き時間を見つけてのソロプレイ日です。

 

 

☆アルカンタール

○概要

作者:AurélienBenhamou

対象年齢:8歳以上

対象人数:2人

標準時間:25分程度

 

 やけに大きなコマが目を引く、相手の王となるコマの獲得を目指すアブストラクト系のゲームです。

 

①手番になると3アクションを実行します。アクションには任意のタイルを裏にし防壁にする、自分のコマの隣接から直線で3つまでの城壁を道に裏返す、障害物か外壁までまっすぐコマを移動させるがあり、組み合わせや連続して実行することもできます。

②自分のコマを相手のコマの場所に移動することで取り除くことができますが、王以外のコマは三すくみの関係にあり、取れないコマ、取られないコマというのが設定されています。

③王のコマで他のコマをとることで、既に除去されたコマを復活させることができます。

④これらを繰り返し、先に王を取り除いた方の勝利となります。

 

〇プレイ経過

 こんな感じで初期配置を行いゲーム開始です。お互いの中央の最も大きなコマが王で、周囲には3種類の騎士コマが配置されています。十字が描かれたタイルが城壁で、これらは通行することができません。

 

 数試合プレイしてみましたが、こんな感じでタイルを裏返しながら相手の王を目指していきます。

 

〇評価

 裏返すことで通路と城壁を切り替えられるタイルで作られたマップ上でコマを進め相手の王を仕留めることを目指すアブストラクトです。コマは障害物がないと止まれないこともあり、手番ごとにコマの移動とタイルのフリップを組み合わせた3アクションを組み合わせて如何に自分の進路を確保するか、相手の進路を妨害するかが悩ましいタイトルとなっています。取られるとゲームに敗北するが相手のコマを取ることで見方を復活させる王、3すくみの関係がありその能力で上手く敵のコマをコントロールすることが求められる騎士などといったコマの使い方も重要です。

 その一方で、手番における3アクションの組み合わせはかなりのパターンがあるためどうしてもダウンタイムが発生しやすいところや、その行動範囲の広さが見落としによる決着をもたらしやすく、コマをコントロールして追いつめたという感じになかなかならないところは気になったところかな。

 とりあえず、ソロプレイなので要検証のところはありますがいろんな意味で難しいなという印象を受けたゲームでした。

 

 

☆エイリアンVSゾンビ

○概要

作者:ChrisTaylor

対象年齢:10歳以上

対象人数:2人

標準時間:45分程度

 

 突如地球に襲来したエイリアンの前に人類は絶滅の一歩手前という状況に陥っていましたが、エイリアンの攻撃により人類のDNAが突然変異を起こしゾンビ化、復讐とばかりにエイリアンに襲い掛かった…といった状況で始まるエイリアンとゾンビの戦いをテーマにしたウォーゲームです。

 

①ターンごとにまずチットを1枚めくり、書かれた数字の数だけゾンビを配置します。

②ダイスをひとつふり、1を加えた分の生産力でエイリアンを配置します。

③チットに描かれたイベントを処理します。

④エイリアンから手番をはじめ、次いでゾンビが手番を行います。

⑤手番には、移動力分の移動、1移動力で移動し攻撃、移動をせずに特殊攻撃のいずれかを行います。特殊攻撃はエイリアンが連続攻撃、ゾンビが損害からの回復となります。

⑥戦闘においては攻撃側がダイスを振って、ヒット分だけ防御側がダイスをひき、その結果によって最終的な損害を判定します。

⑦これらを繰り返し、規定のターンが終了するとゲームは終了です。ゾンビ側の損害により勝者が決定されます。

 

〇プレイ経過

 エイリアンとゾンビを配置しゲーム開始です。ちなみに、ゾンビは初期配置にスタック制限があるもののゲーム開始後はスタック制限がありません。逆にエイリアンは4ユニットまでという制限があります。

 ちなみに、ゾンビは、特徴のないノーマル、戦闘力が高く移動力が低い&防御ボーナスのあるタフネス、戦闘力が低い分移動力の高い&エイリアンの逃亡を阻止するファストの3種類のユニットがあり、エイリアンは高機動力のUFO、最弱の兵士、戦闘力の高いタンク、攻防に補助効果を持つリーダーの4種類のユニットがあります。

 

 序盤から大きく北部と南部に分かれての殴り合いとなり膠着しますが、イベント的にはゾンビ側に有利なものが続き徐々にエイリアンが劣勢に陥いっていきます。

 

 北西部をエイリアンレーザー(イベント)で一掃し、北部の戦力を北東部へまとめたことでエイリアンが勢力を盛り返します。

 

 さらにエイリアンはイベントでのみ登場する強力なパワードスーツを配備し、南部の戦線をもう一息というところまで追い詰めました。

 

 しかしながら、送り込まれた増援の前に壊滅にまでは届かず…

 

 その後の反撃で、南部は壊滅し北部も甚大な被害を受け風前の灯火という状況です。

 

 しかしながら、最後の2ターンで登場したエイリアンの援軍を束ねて反撃にでます。このタイミングで再び登場したエイリアンレーザーもあり、ゾンビ軍団に手痛い打撃を与えることに成功したところでゲームは終了します。戦況だけを見るとそれでもゾンビの方が明らかに優勢という感じではありますが、ゾンビ側の損害は大きくゲーム的としてはエイリアンの勝利となりました。

 

〇プレイ経過

 地球を侵略し人類を一掃したエイリアンたちが、自分たちの兵器の影響によりゾンビへと突然変異した人類と地球の支配権をかけた争いの第2ラウンドをテーマにしたウォーゲームです。配置に制限はあるものの基本的にフリーセットアップで、次々と到着する増援、勝利条件が敵の撃破数とこの辺りを聞くと箱庭の中で大雑把に殴り合うゲーかとも感じます。

 それはそれで確かなのですが、例えば質より量のゾンビ側はスタック制限がないのですが、イベントのエイリアンレーザーが大軍ほど効果的ということから一定以上のスタックを作るのにリスクを生じさせており、スタックをするタイミングなどは考えどころとなっています。また、マップがそこまで広くなく移動力の関係上どこかで接敵する&反撃がないという戦闘システム上攻撃で損害を与えて戦力を削ることが逆に損害を減らす要素となっており、ゾンビ側の損害が勝敗の基準となるためエイリアンとしてはどう損害を与えていくか、逆にゾンビとしては損害を避けるためにどう攻撃するかが悩ましくなっています。さらに、序盤はエイリアンが積極的に攻勢に出ますが、ゾンビ側の損害が増える後半になってくるとゾンビは特殊攻撃で除去されたユニットを復活させることができるため積極的に攻勢に出ることが求められるようになり、逆にそれを避けるためエイリアンが距離を取ると攻守が徐々に変わっていくという状況の変化も発生します。

 あとは、エイリアンは攻守のボーナスをもたらすリーダーの存在、ゾンビは防御ボーナスを持つタフネスとエイリアンの逃亡を阻止するファストを組み合わせた諸兵科の連携が必要になるところや、イベントの発生順やタイミングによって展開が変わりそうなところなどもありましたね。

 とまあ、何だかんだ言っても手軽に楽しく殴り合う系ではあるのですが、プレイしてみて初見の印象以上に考えられて作られているんじゃないかという感じを受けるところが興味深いタイトルになっていたと思います。

 

 

 続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村