自宅ゲーム会176 前半 ダイスセトラーズ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年12月16日

 

 さて、一昨日はくまとのゲーム会を予定していましたが色々とあって流れてしまい、本日は逆にもともと用事があったのでゲーム会は企画していなかったもののその余波で用事の方が流れたことから、前日に急遽声をかけ午後からですがちいとやまが参加してのゲーム会となりました。いやあ、急な声がけにも関わらず集まってくれた2人には感謝感謝です。

 

 とりあえず先に来たやまと2人用のゲームをしながらちいが来るのを待ちます。

 

☆ロスバンディッド

○概要

「自宅ゲーム会118 前半」を参照。

 

○プレイ経過

 初戦。最初から得点の高いタイルが並ぶ状況で、やまが見事なダイスの振りをみせ、まずは2点のタイルを獲得します。

 

 さらに新たに加わったタイルも2点で、それを含め中央の2枚のタイルを続けてやまが獲得します。

 

 何とか管理人も4点ほど獲得し返したものの、最後は3点のタイルを取られ敗北。やまの圧勝という結果でした。

 

 続けてもう1戦。序盤のダイスの振りは良く、最高の役が出来そうな出だしではありましたが、ここから最後の出目が出ず・・・

 

 段々と手詰まりとなって役を崩したところをやまに押し切られ、初戦よりもひどい10対3という結果で敗北。やまの2連勝という結果でした。

 

 

☆ロスバンディッド

○概要

「自宅ゲーム会116 後半」を参照。

 

○プレイ経過

 ちいがまだ到着しなかったので、別のタイトルをもう1ゲーム。比較的捨て札が少なく出ても回収されるという展開で、お互い4つの冒険をすすめています。冒険に出た各列ともコンスタントに得点を出したやまに対し、白の列はマイナスとなったものの残り3列でしっかりと稼いだ管理人が合計点では上回り勝利。なにげに3倍の2列(赤、緑)よりも2倍の黄が稼いでいるという。

 

 

 ここでちいが到着しここからは3人でのプレイとなります。

 

☆ダイスセトラーズ

○概要

作者:DavifTurczi

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:90分程度

 

 新天地に入植する一団の管理者となり、入植者に見立てたダイスを活用し新たな土地を開拓・発展させ繁栄させることを目的としたゲームです。

 

①ラウンドの最初にバッグからダイスをとり振って出た目を保持します。バッグから引くことの出来るダイスは技術や支配したマップタイルによって変動します。この時、資源やダイス目を使用しダイスの追加、振り直し、出目の変更を行うことが可能です。

②手番になると1アクションを行います。アクションには「雇用(新たなダイスの獲得)」「探検(新たなマップタイルの配置)」「入植(テントの獲得や配置)」「襲撃(他プレイヤーのテントを自分のものと交換)」「収穫(資源トークンの獲得)」「交易(資源を勝利点に変換)」「技術(技術の習得)」といったものがありそれぞれ該当のダイスの目が必要となり、1アクションで同じ出目はまとめて使用することが出来ます。

③手番中には上記のアクション以外にフリーアクションとして「工場の使用(マップタイルのアクション)」「家の配置」が行えます。家は配置したいタイルで他プレイヤーより3個以上多くテントを配置していることでテントと交換して配置することが出来ます。通常タイルの支配はテントの数に応じたマジョリティですが、家が建つと支配が確定しそれ以後タイルの支配権が変わることはありません。

④手番を順に行いながら2手番を終えるとラウンドは終了となります。この時点で未使用のダイスは1つを除いて全て使用済みとします。

⑤新たなラウンドでバッグからダイスをとる時に必要数が不足する場合、使用済みダイスをバッグに戻し新たに引き直します。

⑥ラウンドを繰り返し、「いずれかのプレイヤーが5つの家を建てる」「ストックのダイスが2種類以下となる」「勝利点トークンが尽きる」「マップタイルが尽きる」のいずれかによってゲームは終了します。ゲーム中に獲得した勝利点に、家の数、マップタイルの支配、習得した技術、獲得したダイスの数などによってボーナスを加え、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 今回は初ゲームなので、技術は初プレイおすすめのセットを使用しています。管理人が赤、ちいが青、やまが黒となっています。ゲームスタート時の写真は取り忘れていましたが、1ラウンド目はこんな様子でまだまだマップは狭い状態です(ゲーム開始時は人数=タイルの枚数)。管理人は初手で新たなマップタイルを配置して続く2手番目でテントを追加し、早速家の建設を行っています。

 

 徐々にマップの広がりが出てきます。ちなみに、管理人はダイスの割当数(ラウンド開始時に引くことの出来る数)を増やす効果を持つマップタイルを支配できず、ゲーム中盤を過ぎても毎ラウンド初期の3個でアクションを行っており、このあたりはなかなか厳しい状況でした。ちいにいたってはこの時点で6個と毎ラウンド管理人の倍のダイスを振ることが出来ておりかなり羨ましそうに眺めていましたw

 

 さすがに3個では厳しいので技術の習得で4個に増やし、ここからはマップタイルの配置と家の建設による支配に専念します。やまは管理人より1ダイス多いくらいでこの辺りから交易に力を入れ始めています。一方のちいですが、振ることの出来るダイスが多く出来ることの幅がある分、色々なことに手を出しているという状況でした。

 

 そんな状況で終盤が進んでいきますが、探検と入植に専念した管理人が思ったよりも早く家を5個建てたことでゲームの終了条件を達成し、最後に1ラウンドを行ってゲームは終了となります。

 得点を計算を行いますが、結果色々なことに手を出していたちいは思ったほど得点が伸びず3位。ただ一人交易でこつこつ稼いでいたやまが2位。後半のマップタイルに得点の大きなものが多くややタイルの引き運に助けられたところはありますが、家の得点とあわせて大きく得点を伸ばした管理人が1位という結果でした。

 

○評価

 外見的には牧歌的な農村発展系ゲームにも見えますが、その実は探検による世界の拡張あり、技術開発あり、ついでに攻撃要素もあるといった「シヴィライゼーション(「自宅ゲーム会110 後半」を参照。)」に代表される4Xゲームとなっています。マップタイルの支配による得点や特殊効果といった恩恵に加え、家の建設による得点がやや高めなので陣取りの要素は強いと思いますが、その他の技術の習得や交易、雇用といった得点源も上手く回すことで大きな得点につながりそうで、各要素はゲーム終了条件とも関係しており、それらの中からどの要素に重点を置くかというのは考えどころになっています。なお、一時的にでもマジョリティである程度上回れば家の建設が行えるため、陣取り合戦になったとしても比較的収束が良さそうな点はいいところかな。あと、マップはタイルによってある程度ランダムに構成されますし、使われる技術はゲーム毎に変更することが出来るため戦略の固定化を防いでおりリプレイアビリティは高そうです。

 特徴的なのは、タイトルにもなっているようにダイスをワーカーに見立て出た目に応じてアクションを実行できるようになっているところにバッグビルディングの要素を加えているところです。ゲーム開始時は限られたダイスしか所持していませんが、ダイスによって実行しやすい&実行できないアクションがあるため自分がどのようなアクションを優先したいかによって、雇用(増やす)していくダイスを選択していく必要があり、ダイスをバッグから除去するいわゆる圧縮も可能なので、バッグ内のダイスをどのような構成していくかというのは大切です。ちなみに、ダイスなので運の要素はありますが、意外とこの部分に関しては一部の出目を使用してダイスの振り直しや任意の出目に変更することが出来るため思ったほどではない印象でした。ただ、ラウンド毎に2アクションまでしか出来ないため、ある程度出目は揃った方が効率がよく、技術の習得やマップタイルのアクションも含め如何に狙いのアクションを多く実行できるようにダイスや出目をコントロールしていくかというのが悩ましいところです。

 一方で、気になったのはマップタイルの引き運のところかな。というのも、探検でタイルを配置する際には、手番プレイヤーが配置場所を設定できますし、最初の支配権は手番プレイヤーが持てるようなルールになっており、さらに家の建設ルールが厳しくない上に家を建設してしまえば支配権は動かないため、結果的に有望なタイルを引いたプレイヤーが有利になっている印象です。まあ、ランダムマップなのである程度は仕方ないかと思いますし、他の要素との関係も含めもう少し検証は必要だと思います。

 とまあ、家による支配の確定という部分が良くも悪くもというところがありましたが、その他では大きく気になったところはなく、全体としてはダイスを使っているということもあってあまりガチガチすぎず、プレイ時間もそれほど長くなくプレイしやすい4Xゲームとして楽しめるタイトルになっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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