平成30年12月9日
ウォーミングアップも終わり本日のメインとなる「リベルテ」です。
☆リベルテ
○概要
作者:マーティンワレス
対象年齢:12歳以上
対象人数:3-6人
標準時間:90分程度
フランス革命当時のフランスにおいて、支援する派閥の影響力を強め、各地の選挙に勝利し政権を掌握することを目指すゲームです。
①ラウンド毎に勝利点に応じて手番順を決定します。
②手札の破棄や個人ディスプレイのカードを手札に戻すなどを行い、最後に規定枚数になるように手札を調整します。
③手番順にアクションを行います。アクションは「手札をプレイし派閥ブロックを配置する」「手札をプレイし戦闘ボックスにトークンを配置する」「手札を補充する」のいずれかを行います。手札をプレイする場合は合わせて特殊カードをプレイすることも可能です。
④派閥ブロックはプレイしたカードに応じて1~3つを同時にスタックとして配置できます。各スタックは最大3つまでの派閥ブロックで構成され、1つの州には3つのスタックまで、各プレイヤーとも州には1つのスタックしか配置できません。
⑤プレイした手札はそのまま捨て札にすることも出来ますが、規定枚数まで個人ディスプレイに配置することも可能です。個人ディスプレイに配置したカードは続く戦闘や選挙の引き分け判定に使用したり、次のラウンドに再び手札に戻すことが出来ます。
⑥2ラウンド目以降個人ディスプレイに「将軍」の能力を持つ人物カードがあり、その上で戦闘ボックスに最も多くトークンを配置しているプレイヤーは勝利点を獲得できます。同点の場合はそれらのプレイヤーが「将軍」の人物カードを捨て札にすることでトークンにボーナスを与え判定を行います。
⑥選挙はノルマンディー州から始まり番号順に各プレイヤーが支配しているスタックを比べ、勝利したプレイヤーのスタックがその州で勝利した派閥となります。同数の場合は個人ディスプレイのカードを捨て札にすることでボーナスを加え判定を行います。
⑦同点判定なしに勝利した場合、勝利プレイヤーのスタックから派閥ブロックを1つ取り除きますが、同点判定を行った場合その州にある全ての派閥ブロックが取り除かれます。
⑧全ての州の判定が終わったところで、3つの派閥の中で最も多くの州で勝利(パリだけ最大3票)した派閥が与党となり、与党の勝利に最も貢献したプレイヤーと2番目に貢献したプレイヤーが勝利点を受け取ります。2番目に多くの州で勝利した派閥は野党となり、最も貢献したプレイヤーが勝利点を受け取ります。
⑨ゲームは4ラウンド行い最も勝利点を得たプレイヤーが勝利となりますが、革命派が選挙において圧倒的多数の州で勝利した場合もしくは王党派が特定の州を一定数以上支配した場合はそこでゲームは終了となります。サドンデスの場合そこまでに得た勝利点は関係なく、前者は革命派に関するカードやブロック、後者は王党派に関するカードやブロックの所持(配置)などから得点を計算し最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時に様子です。管理人がオレンジ、やまが緑、ちいが黄、しょうが青となります。
ボードの右にあるブロックが派閥ブロックとなり、青が穏健派、白が王党派、赤が革命派となっています。
中央のメインボードは6地方、27州に分かれており地方は主にブロックの配置において、州は選挙の単位として使われます。左下の大砲が描かれた大きなマスが戦闘ボックスとなります。
手前には手札がありますが、手札の多くは人物カードで、それぞれカードの色が派閥ブロックを配置できる地方、カードの両端上に描かれているのが配置できる派閥ブロックの数と色になります。その他では派閥ブロックをひとつしか配置できないものの配置地方に制限のない党派カード、特殊なアクションを持つ特殊カードといったものがあります。
最初のラウンド。パリを中心に革命派、地方には王党派が勢力を持っている州もありますが、全国的には穏健派が優勢となっています。ちなみに、このゲームの場合カードがAとBで構成されゲーム開始時から使われるAには穏健派及び王党派が多め、Bセットには革命派が多めとなっています。ただ、王党派が思ったより勢力を伸ばさなかったこともあり、結果としては1ラウンド目の与党は穏健派、野党は革命派となっています。
穏健派でのタイブレークを制しトップをとった管理人ですが、「ロベスピエール」「ダントン」というフランス革命の中心人物を獲得し3票を持つパリを支配したこともあって革命派でも影響力を持つことができており、得点を伸ばしています。
2ラウンド目。2ラウンド目は1ラウンド終了時に盤上に残っている穏健派ブロックが多く、ストックの残りが少なかったので思った以上に早く穏健派ブロックがなくなりラウンドが終了します。
管理人は将軍を獲得したこともあり戦争へ力を入れたところでラウンドが終わってしまい、革命派は全体的に下火となります。反対にやまやしょうが王党派に力を入れており王党派が勢力を伸ばしています。このため、野党が王党派となりましたが、管理人は1ラウンド目の貯金でなんとか与党穏健派のトップを取ることができ、戦争でも得点してリードを広げています。
3ラウンド目。全国的に革命派が勢力を広げてきており、ここまで穏健派ブロックがなくなることによりラウンドが終了していましたが、このラウンドでは革命派ブロックがなくなってラウンド終了となりました。与党は革命派、野党は王党派となり、ここまで与党だった穏健派は大きく議席を減らしたかたちになります。
ここまで革命派の主流として影響力を持ってきた管理人ですが、このラウンドは影響力を伸ばしたほかのメンバーに後れを取り、王党派や戦争にも絡めずほとんど得点を伸ばせずといったところ。
そして最終ラウンド。ここまで管理人の手札として活躍してきた「ダントン」や最終ラウンドに登場した「ナポレオン(ちなみに穏健派)」が処刑されるというある意味事件(ダントンは史実でも処刑されていますけど)がおきたもののやはり革命派が大きく勢力を広げています。王党派も勢力を伸ばしていましたがサドンデスまではとどかず、そのままゲームは終了となります。結果的にはこのラウンドも3ラウンドに引き続き与党革命派、野党王党派という結果でした。
管理人はゲーム終了直前に、「ブロック配置数1のカードは1手番で2枚使用し同一地方内に配置できる。」というルールを活かして空白地へ革命派ブロックをばら撒いたこともあり再び革命派のトップをを獲得し最終ラウンドも得点を伸ばします。
ゲーム終了時の様子ですが、3ラウンド目以外で与党のトップをおさえて得点を伸ばした管理人が、大きく得点差をつけての勝利となりました。2位は後半に稼いだしょう、3位は王党派を主導して逆転を狙っていたやま、最後がちいという結果でした。
○評価
フランス革命期のフランスにおける、3つの派閥の政治闘争をテーマにしたエリアマジョリティ系のゲームとなりますが、単純に州でマジョリティをとることで得点というかたちではなく、与野党の中でどれだけ議席を持つことができたかによって得点というのがなかなか特徴的なところです。しかも、3つの派閥がそれぞれ平等というのではなく、カードの構成による前半期の穏健派及び王党派優勢から徐々に革命派が議席を伸ばしてくるというヒストリカルっぽい状況の中でどの派閥に政権をとらせたいか、それぞれのプレイヤーの思惑も含めてラウンドラウンドの時勢を巡る駆け引きは考えどころになっています。ちなみに、王党派や革命派それぞれにサドンデス勝利の条件があるため、得点で差をつけていてもゲーム終了まで油断が出来ないところもいいところかな。
面白いのはカードの使い方で、基本的にはプレイしたカードに応じた、地方、派閥、数のブロックを配置していくことでゲームは進んでいくのですが、普通のゲームでは使用すると捨て札となるところを使用してから個人ディスプレイに配置することが可能となっています。個人ディスプレイのカードは次のラウンドに手札に戻し再利用することができますが、それだけではなくタイブレイクの際の判定にも使用され判定に使用すれば捨て札となるため、判定に投入するのか残して次のラウンド以降に再び手札として使用するかというのは非常に悩ましいところです。なお、ディスプレイに残すことが出来るカードの枚数には制限がありますし、ディスプレイのカードを自発的に捨て札に出来るタイミングは基本的にラウンドの最初しかないので使用したカードを残すかどうかの取捨選択は重要です。また、選挙においては各州における派閥ブロックのスタック上限が3ということもあって比較的タイブレイクは発生しやすくなっており、投入するならするでどの州に投入するかというのも大切になってきますし、このあたりの駆け引きによって27という州を巡る選挙が単純なブロック数を数える流れ作業にならないところも良くできている感じですね。
一方で、山札からカードが常に3枚公開されているのですが、有用性が少ないカードが並んだときに山札からひいてばかりでだれも公開カードをとらなくなり、ここのカードが停滞したままになってしまうのはカードの引き運の要素を上げてしまう意味もあり少し気になったかな。
また、特殊カードに個人ディスプレイから人物を捨て札にするものとゲームから除外する効果を持つものがあるのですが、今回のゲームではカードのリシャッフルが行われず、これらの差がカードのフレーバーとしてしか活かされていなかった(処刑されても、追放されても、山札が尽きてリシャッフルされなければ同じ)のはもったいなかった気がします。
とまあもう少し調整が出来たんじゃないかなというところはありましたが、どうせならというくらいでそれほど大きなものではなく、コンポーネントのイメージからすると思ったほどルールも難しくなく、人物カードを活かしてどの派閥の影響力を広げていくか、特徴的な選挙方式とカードの使い方が考えどころで、テーマにあった雰囲気も含め面白いゲームだと思います。
ここでちいとしょうが帰宅し、残った時間を少しだけやまとアブストラクト系のゲームをしています。
☆フェンドー
○概要
「自宅ゲーム会153 前半」を参照。
○プレイ経過
前回ちいとしたフェンドーですが、今回は初プレイとなるやまと。
とりあえず中盤にやまの全てのコマを封殺し、大半のエリアを確保したことで管理人の勝利です。
☆ザ・デューク
○概要
「自宅ゲーム会13」 を参照。
○プレイ経過
続いてかなり久々となるこちら。やまが初プレイのていでインストをしてゲームをしていましたし、ゲーム終了までそのつもりでプレイしていましたが、記事を書くにあたって確認してみると1年以上前にやまとプレイしていたことが判明w
やまも初めて見るみたいな感じだったのでおそらく忘れていたかと。
序盤はやまのプリーストなどで攻め込まれユニットを削られ、管理人のデューク自体敵陣方向へ逃亡するなど、やまの優勢でゲームが進みます。
しかしながら中盤には逃亡先で体勢を整えた管理人が反撃に出て・・・
最後はやまのデュークを追い詰め管理人の勝利となりました。
ここで時間となり本日のゲーム会は終了としています。