自宅ゲーム会174 前半 コマンドアンドカラーズ:ナポレオン | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年12月1日

 

 さて、12月に入ったばかりというか初日ですが、早速ながら12月最初のゲーム会です。本日は久々に終日時間がとれる日だったのですが、参加予定のやまが急遽欠席となり他のメンバーもつかまらなかったので、ちいと2人での開催となりました。

 

☆コマンドアンドカラーズ:ナポレオン

○概要

作者:RichardBorg

対象年齢:14歳以上

対象人数:2人

標準時間:1時間程度

 

 タイトルからも分かるように「コマンドアンドカラーズ:エンシェント(「自宅ゲーム会82」を参照。)」のテーマを古代戦から、ナポレオン戦争に変更した会戦級のウォーゲームです。

 

概ねのシステムはエンシェントと同じなのでそちらを参考にしてもらい大きな変更点のみです。

○時代背景に合わせた兵種の変更、概ね射撃要素が強力になった。

○攻撃時のダイスが基本的に「ユニット数+調整値」となったため、戦力が減少することで攻撃力も減少するようになった。

○歩兵ユニットが騎兵への対抗手段として方陣を組むことできるようになった。ただし、方陣は歩兵や砲兵相手にはペナルティ。

○退却が旗ひとつにつき1ヘクス。

○歩兵もしくは騎兵と砲兵が連携して攻撃する諸兵連合攻撃が可能になった。

○戦闘後前進を行った後は騎兵のみがボーナスで攻撃が可能。指揮官を付帯するボーナスにこの要素がなくなった。

 

○プレイ経過

 一応ナポレオンは初なのでシナリオ1、スペイン戦役におけるイギリスとの初戦ロリカの戦いをセッティングしてゲーム開始です。担当は管理人がイギリス&ポルトガル、ちいがフランスです。勝利条件となるのは勝利点5の獲得で、お互いのユニットの壊滅か、イギリス軍のみフランス軍後方に控える丘を占領することでも勝利点の獲得が可能です。

 

 序盤、イギリス軍は中央の2ユニットの砲兵でフランス軍砲兵へ集中砲撃を仕掛けます。

 

 一方、フランスは中央は動かさず、左翼の軽騎兵、歩兵を進めイギリス軍右翼のポルトガル軍に猛攻を仕掛けます。騎兵の後方に続く歩兵からの攻撃を考え騎兵の攻撃に対して方陣を敷かなかったですが、ちいの出目が走ったこともあり次々に追い落とされ損害を重ねます。しかも、こちらかの射撃はほとんど損害を与えられず。

 

 やむなく中央からイギリスの歩兵も回し包囲を試みますが、上手くしとめることができず。

 

 結局、こちらのポルトガル歩兵3ユニットという一方的な損害(騎兵とともに攻めてきた歩兵にも逃げられています。)を出したところで、騎兵が後退し右翼の戦いは終わります。ただ、この間中央の戦線ではイギリス軍の砲撃が続けられており、フランス軍の砲兵は壊滅。

 こうなると砲兵を潰さなければ損害が広がるとフランス軍の中央に控える部隊が次々と丘を下り攻撃を仕掛けてきます。

 

 フランス軍の右翼から突入してきた騎兵によりもう1部隊歩兵がやられ勝利点が4とフランス軍がリーチをかけます。あと1部隊の撃破で勝利となるフランスは、損害覚悟(この時点で管理人が2勝利点ということもあり)で兵を進めてきますが、前線に上がってきたユニットをイギリス軍は砲兵×2と歩兵で次々と捕捉し殲滅させていきます。

 

 砲兵の片方が1戦力のみになるとかなり危うい状況まで追い込まれましたが、最後は諸兵連合攻撃の渾身の出目によりフランス軍歩兵を撃滅。これによりイギリス軍が5点を獲得したことにより勝利となりました。

 

○評価

 概ねのシステムや評価については同作者の「バトルロア2nd(自宅ゲーム会79を参照。)」、コマンドアンドカラーズ:エンシェントや「メモワール44(「自宅ゲーム会118 前半」を参照。)」と同様、コマンドカードで移動&攻撃する部隊を指定して、移動しダイスで攻撃判定となっているため、これらの記事を参考にしていただければと思います。とはいえ、時代的なものもあり接近戦が主体の「コマンドアンドカラーズ:エンシェント」に比べると遠距離攻撃が強力になっているものの、遠距離戦が主体となる「メモワール44」に比べるとまだまだ白兵戦の機会も多くなる印象です。

 面白いのは、ダイス構成の関係から損害を受けやすいものの遠距離射撃や騎兵に対して方陣をしくことが可能な歩兵、遠距離戦ができないが機動力が高く追撃も可能な騎兵、機動力に欠けまた地形の変化にも弱いのですが遠距離まで攻撃が可能な砲兵と3つの兵種の特徴がしっかり出ているところでしょうか。しかも、歩兵の敷く方陣は同じ歩兵や砲兵相手には役に立たないというところや、砲兵と他の兵種の連携攻撃といった要素があり、それぞれのユニットの特徴を活かした連携が求められるところもいいところかな。

 ついでに、戦力の減少が攻撃力の減少に反映するようになった点は必ずしもそうでないといけないというわけではないですが、実際の戦場をテーマにしているのであればやはりいい改良点だと思います。

 とりあえず、それぞれのタイトルでテーマにあわせた調整がなされておりどれも面白いのですが、その中でも各兵種を活かした駆け引きの要素が強い印象で、しっかりと楽しめるタイトルになっていると思います。

 

 

 ゲームの開始前に大量のシール貼りをしていたこともあり、午前中はこれで終了。後半に続きます。

 

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