平成29年4月26日
さて、本日はまさと都合が合ったので、午後からゲーム会をすることに。他のメンバーは都合がつかなかったので、2人ですが、まさと2人というのはかなり久々のような気がします。
☆すしゾック
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:8歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:20分程度
同作者の「ヘックメック(「自宅ゲーム会9」を参照。)」と同様に、ダイスを使ってタイルを確保していくタイプですが、タイルにはすしと骨の2種類があり、それぞれをバランスよく取っていくことが求められるゲームとなります。
①手番になると5つのダイスを振ります。
②ダイスは5個のうち最低1個を確保することで、残りを振りなおすことができ、振りなおしたものの中から最低1個を確保することで再度振りなおすことが出来ます。(振りなおしは2回まで)
③ダイスは「すし」「骨」「青い箸」「赤い箸」の目があり、すしの目は出た数に応じ、すしタイル列の先頭からその数番目のタイルを取ります。骨は同様に骨タイルの列から取ります。箸は同色が揃うと、他プレイヤーのその色のタイルを取ることができます。3個ならば一番上、4個以上であれば任意の位置となります。
④場のタイルが全てなくなるとゲーム終了です。確保している「骨タイル」の数まで「すしタイル」を上から順に取り除きます。すしタイルより骨タイルが多ければこの処理はいりません。残ったタイルを合計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
○プレイ経過
準備はこんな感じです。赤列に一枚違うものが混ざっていますが、タイルが1枚欠品だったため代理を置いています。
お互い骨とすしのバランスを取りながらタイルを集めていきます。この辺までは、しっかりバランスが取れていた感じですが・・・
管理人はともかく、まさの方は途中マイナスの低い骨タイルが取れると喜んで取っていたら、すしタイルが減っていたという感じで、骨タイルの方だけが高くなってきています。
そんなこんなで全てのタイルがなくなりゲーム終了です。2人プレイなので、片方が高くなればもう一人のプレイヤーはその反対になります。今回、まさは骨が高いので管理人はすしが高くなりました。
管理人の方は骨タイルを上回るすしタイルを破棄して、残ったタイルで得点計算を行いましたが、管理人9に対しまさが4で管理人の勝利です。
○評価
手元のタイルをみながら、すしと骨のどちらのタイルを確保するかが悩ましい、手軽なダイスゲームです。両タイルのバランスはゲーム終了時に帳尻があっていればよく、ゲーム中はアンバランスでも問題ないため、ついつい得点が高いすしタイルやマイナス点の低い骨タイルを優先して確保しようとし、いつの間にかアンバランスになっていることがあるので、他プレイヤーの状況などもみながらどこでバランスをとるかが難しいところです。
気になる点としては「ヘックメック」よりお手軽な分、ダイスの確保方法などに考えどころが少なく、手番には必ず1枚タイルが取れバーストもないことから、いまひとつ盛り上がりにかけるかなという印象です。また、他プレイヤーへの攻撃が箸となっていますが、狙うには少し敷居が高く(同色の箸×3個以上)、絡みの要素としては使い辛いかなという印象です。多人数のときの収束はヘックメックより良さそうで、ダウンタイムも少ないと思いますが、それでも最大人数の5人ですれば結構なダウンタイムが発生するため、それほど多人数でするゲームではなく、そうなると多人数のときの収束性のよさもあまりメリットにならないような気がします。
どうしてもダイスでタイルを確保するという内容から「ヘックメック」と比較されやすく、あちらと比べると気になる点が出てくるのはしょうがないかなと思いますが、単体で見ると手軽なダイスゲームながら、一定の考えどころもありそれほど悪いゲームではないと思います。
☆カルカソンヌ・ディブルグ
○概要
「自宅ゲーム会58」を参照。
○プレイ経過
前回はくまとしていますが、今回はまさと対戦です。カルカソンヌは個人で所有しているくらい好きなまさで、ルールの差分を説明して早速開始です。
序盤、井戸つき道の完成などでまさが先行します。また、左の屋根などはまさが乗っ取りを狙っていますね。ただ、この乗っ取りは管理人がもう1個のミープルをつなげ2対1に持ち込んだので失敗に終わっています。
この後もゲームは進みますが、先をいくまさに対し、追いかける管理人といった感じで、常にまさに先行されています。
そんなこんなでゲーム終了時です。管理人は最後の一枚で右上から中央手前にかけて伸びる井戸付きの道が完成し、一挙に18点という得点を確保しています。ここで逆転しこのまま勝ったかと思いましたが、まさの最後の手番で右上の屋根が完成します。
この時、まさの手元には「屋根ボーナスの取得者を判定するときに、屋根の広さを+2とみなす」というボーナスタイルが2枚と、「屋根の得点が2倍になる(1回のみ)」というタイルを持っており、これらを使って得点を稼ぎ、結局まさの勝利となりました。
通常のカルカソンヌとは違ったプレイ感のあるゲームですが、まさからも好評でした。
☆アフリカ
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:10歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:50-60分程度
未開のアフリカ大陸で、動物、住民、未発見のモニュメントなどを探索すると同時に、交易品や金銀財宝を見つけることを目的としたゲームです。アフリカの地図を模したメインボード上に伏せたタイルを並べ、それらをめくることで様々な発見がなされます。
①手番になると「プレイヤーコマの0-2歩移動」→「アクションの実行」を2回実行します。
②移動はタイルが公開されたマスか取り除かれたマスにしか移動できません。他プレイヤーがいるマスやタイルが未公開のマスには移動できません。
③アクションは「隣接するタイルを公開し処理する」「動物の移動」「遊牧民の移動」「ベースキャンプの建設」の4種類です。
④タイルは種類によって効果が異なります。「金・宝石(即時の得点)」「交易品(ゲーム終了時に得点、同種の交易品が多ければ得点が上がる)」「動物(隣接する同種の動物分得点上昇、公開時に任意の空白マスに移動できる)」「遊牧民(隣接する空白マス分得点、公開時に任意の空白マスに移動できる)」「モニュメント(ベースキャンプの獲得)」といったものがあります。
⑤交易品は、公開したプレイヤーが公開した交易品と他プレイヤーの別種の交易品を交換できます。この時、他プレイヤーの交易品は1種類全てを受け取る必要があり、その対価として公開した交易品をその数ほど渡す必要がありますが、不足する場合は交換することは出来ません。
⑥動物や遊牧民の移動アクションは、既に公開されているこれらのタイルを、より多く得点できる任意の空白マス移動させることができます。ただし、この時獲得できるのは、元の位置で獲得できた得点との差だけです。
⑦ベースキャンプはプレイヤーコマのある空白マスに建設することができます。これは2通りの処理方法があり、「隣接するマスにある、遊牧民、動物、モニュメントの数だけ得点の獲得」か「隣接する金・宝石タイルの取得」のどちらかを実行できます。
⑧手番にはアクションを一切実行せずに、プレイヤーコマをボード上の任意のマスに移動するということもできます。
⑨プレイヤー人数に応じたモニュメントが公開されるとゲーム終了で、最後のモニュメントを公開させたプレイヤーは得点を3ポイント獲得できます。
⑩ゲーム中の得点に加え、交易品の種類ごとに得点、取得した金と宝石の量によってそれぞれ1位と2位がボーナスを得て、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
○プレイ経過
こんな感じでアフリカにタイルを敷き詰めてからゲーム開始。管理人は茶でアフリカ大陸東岸から、まさは黒で北西から探検を始めます。アフリカ大陸の周囲にある船のマスは得点チャートになります。
ちなみに今回は2人なのでモニュメントが9枚めくられた時点でゲーム終了となります。
序盤は自分のコマの周囲を探検しながらゲームを進めていきます。交易品がざっくざっくと出現する北西部に対し、東部は金や宝石が産出され、早速ベースキャンプを建てて獲得します。とりあえず、序盤から交易品の数ではかなり負けていたので、金や宝石のボーナスは狙えるようにゲームを進めていきます。
東海岸を中心に探検する管理人に対し、北西一帯の探検を終えたまさが南下してきており、管理人と遭遇します。各地は発見された動物たちが群れを成していますね。アフリカ中央では金や宝石の産出が多く、その辺のベースキャンプは管理人とまさで採掘合戦をした跡地だったりします。
また、中央ではモニュメントの発見も多く、この時点ですでに8つのモニュメントが発見されており残り1個でゲーム終了です。
ここからお互い南下して、手つかずの南方面の探検に移りますが・・・
途中でまさがモニュメントを発見、これで9つのとなりゲーム終了です。この時点の得点は、ベースキャンプの活用などで管理人が一歩リードといったところでした。
しかし、当初の狙い通り、金や宝石のボーナスも管理人が獲得しましたが、まさの交易品はかなり多く逆転されてしまい、僅か1点差ではありましたがまさの勝利となりました。
○評価
タイルの配置は完全にランダムで、どんなタイルが出るかは運なのでしっかりと悩んで悩んでというタイプよりはファミリー向けな雰囲気です。とはいえ、公開されたタイルでどうやって得点を稼ぐかには考えどころがあり、必ずしも運だけで終わっていないのもいいところですね。めくられたタイルが増えてくる中盤以降には、手番手番に最も得点を稼ぐにはどうしたらいいかを考えながら行動しますので結構悩みどころもあります。
この悩みどころに一番貢献しているのがベースキャンプの存在でしょうか。2通りの使用方法があり、即時の得点として使うのか、ゲーム終了時のボーナスのために金や宝石を集めるかは他プレイヤーの動向も気にしながら選択し、それに適した場所に配置する必要があります。また、数が限られているので、出来るだけ周囲のタイルが公開された場所に配置したいところですが、金等は他プレイヤーとの早い者勝ちですし、周囲をしっかり探索して最も効率の良い場所を探した後に配置しようとすると、その場所に移動するために手数が必要な場合もあり、どのタイミングで配置するかも重要かなというところです。
気になる点としては、ルール概要を書いていて改めて思いましたが、ファミリー向けの雰囲気、実際にプレイしていた感じからするとルール量が多いと感じるところでしょうか。これはアクションの種類が多めだったり、タイルの種類ごとに得点方法が異なったりすることが原因だと思います。ただ、アクションについては概ねタイルの公開とベースキャンプの配置くらいしか使わず、遊牧民や動物の移動は移動先のない序盤にこれらのタイルを公開した場合の救済的な感じなのであまり使いそうにないです。また、タイルの種類についてはそのことが運だけじゃない考えどころにつながっているため悪いとは言えず、ゲームをしていればすぐに慣れますので、まあ慣れるまでサマリーがあった方がいいかなというくらいでしょうか。
あとは、考えどころがあるといってもタイル運の影響は少なくないため、実際にこの辺を許容できるかどうかが楽しめるかどうかにつながると思いますが、ライオンやキリンが群れを作ったり、金や宝石の産出地帯があったりと、このタイルを公開しながらアフリカ大陸を動き回るというのは、探検の雰囲気もありいい感じだと思います。アフリカ大陸である必要があるかは「?」ですが、広大なアフリカ大陸を探検(タイルの公開)しながら発見物に一喜一憂し、より効率的な得点手段を考えるのが楽しいゲームです。
ゲーム会はもう少し続きますが、後半に続きます。