欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 今年からブンデスリーガのケルン・カージナルスと関係を持つことになり、自分自身の中でもこれまでと比べてより身近な国の1つとなったドイツ。もっとも、イギリスに住んでいた幼少期にも家族旅行で訪れた経験はあるとはいえ、彼らの言葉であるドイツ語自体はこれまでほとんど心得がないのも事実です。今は英語でやり取りができているので問題はないですが、関わりを深めていく中でドイツ語を目にすることもこれから増えるであろうだけに、ちゃんと勉強しないといけないなとは感じているところです。

 ただ、ディーラーとしてヨーロッパ野球に関係する仕事をすることが決まる以前からも、実はドイツ語を学びたいというモチベーションは他にありました。それは、youtubeでドイツ語ラップの曲を聴くことにはまったから。日本では全くと言っていいほど馴染みのないドイツ語ラップシーンですが、元々そのリズミカルで固い言葉としての響きがラップに向いていること、ガバやエレクトロといった打ち込み系(生楽器ではなく、PCなどのデジタル媒体を用いる楽曲製作手法)ジャンルが盛んな国柄であり、トラックの作りこみ方が非常に凝ったつくりになっていることなどから、クオリティの高い楽曲がたくさん存在するんです。

 日本ともアメリカとも違う、独特のどこかダークでシリアスな雰囲気に惹かれ、見る見るうちにはまっていったこのジャンルですが、やっぱりどうせ音楽を聴くなら何について歌っているかは分かるようになりたいもの。当初は純粋に「言っていることは理解できないけど、響きがカッコいい」というだけでずっと聴いていましたが、だんだん「歌詞の内容を分かるようになりたい」という欲求が強くなり、実際に一時は独学で結構真剣にドイツ語を勉強し、参考書とかを読み漁っていました(ちなみに、頑張れば簡単な自己紹介くらいは何とかできます)。ただ、ここ最近は多忙の為に残念ながらほとんどやれていませんが…。

 そんなわけで(?)、今回は俺が個人的におすすめするドイツ語ラップの楽曲をいくつか紹介してみたいと思います。当ブログはもちろん野球がメインではありますが、ヒップホップも好きだという方には是非ご覧いただきたいですね。過去にもドイツ語ラップは何度か紹介してますが、これを通じて「ヒップホップもワールドワイドな音楽である」ということが知られるとともに、少しでも「俺もこれ好きだ!!」と思ってくれる方が増えてくれれば嬉しいです。

1.Bushido feat. Chakuza & Eko Fresh - Vendetta


 俺がドイツ語ラップにのめりこむきっかけを与えてくれた、ドイツ語ラップシーンの帝王Bushidoの楽曲。ドイツではもともと住んでいたアーリア系白人と、職を求めて海外から出稼ぎでやってきたトルコ系・クルド系を筆頭とする移民の間には、長年にわたり非常に複雑な感情があるとされるが、ドイツ人とチュニジア人のハーフである彼は白人からも移民からも熱い支持を受けている。ステージネームは日本語の「武士道」が由来。ちなみに完全な蛇足ながら、以前執筆した創作記事「欧州に吹かせ、アラビアの風」の主人公、ミヒャエル・マリク・シュミットはこのBushidoをモデルとしている。

2.Liquit Walker - Meine Stadt "Berlin" (PART5)


 ベルリンを本拠地とするストリート系アパレルブランド「Thug life」が、2010年にYoutube上で実施したキャンペーン「My city(俺の街)プロジェクト」の一環として投稿された曲。ドイツ語ラップシーンは、給料の安い下層労働者が多い移民コミュニティの出身者たちが主な担い手となっているが、この曲を担当するLiquit Walkerはその中では珍しい白人のMC。黒人主体のUSラップシーンにおける、映画「8mile」に主演していた頃のエミネムをどこか彷彿とさせるものがある。

※My cityプロジェクト…欧州各国のヒップホップMCたちが、それぞれの地元の街について歌った楽曲を同じYoutubeのチャンネル上で発表していく企画。Thug lifeの販促キャンペーンも兼ねており、協力するMCたちは同ブランドの製品を着こんでPVに登場する。Meine Stadtはドイツ国内での名称で、他にフランス、スペイン、イタリア、チェコ及びスロバキア(チェコとスロバキアはもちろん別の国であり言語も違うが、チェコ語でもスロバキア語でも企画の名称が同じである為一括りにされている)でも同様の企画を実施。フランス版は「Ma Ville」、スペイン版は「Mi Barrio」、イタリア版は「Mia Citta」、チェコ・スロバキア版は「Moje Mesto」という名称がつけられている。

3.Massaka - Der dunkle Orient


 数多くのヒップホップの派生ジャンルの中でも、凶悪さを特に際立たせた一派である「ホラーコア」と呼ばれるジャンルの担い手であるMassaka。ドイツにおけるマイノリティの中では最大派閥であるトルコ系移民で、自身もドイツ語とトルコ語の両方を話す。この曲もVerse1ではドイツ語、Verse2ではトルコ語が使われているのが特徴。移民コミュニティ出身のMC(特にトルコ系に多い)の中には、ドイツ語でラップする者と自分の母国の言葉でラップする者の両方がおり、同じ曲の中で複数言語のラップが登場するのもそれほど珍しいことではない。

4.Azad - Fly away feat. Kool Savas & Fransisco


 攻撃的な印象の上述3楽曲から一転して、非常に穏やかでどこか切ない印象の哀愁系の楽曲。随所にちりばめられているピアノの旋律と、HOOK(サビ)を担当するFransiscoの優しい歌声がしみる。Verse2で登場するKool Savas(この人もトルコ系)は、最初に紹介したBushidoと並ぶドイツ語ラップのもう1人の帝王的存在。非常にメロディアスでラップ部分以外は英語で歌われているため、普段はヒップホップをあまり聞かない人でも比較的聴きやすいかも。「ストレスフルな日常から解放されて、束縛のない自由な場所へ飛んでいきたい」という歌詞にも、共感する人は多そう!?

5.Snowgoons feat. Liquit Walker & Dra-Q - Das leben der Anderen


 1999年に結成されたプロデューサーユニットSnowgoonsが、前述のLiquit Walkerらと組んで発表した曲。Snowgoonsはドイツを拠点としながらも、どちらかというとUSやカナダのアーティストとコラボすることの方が多く、ドイツ人MCとの共演は非常に珍しい。ストリングスなどを多用したオーケストラ的な音作りを得意としており、この曲はどこか不安を掻き立てられるようなメロディとPVでの時代を感じるモノクロ映像が特徴的。ちなみにこの曲には登場しないが、SnowgoonsにもSicknature(デンマーク出身ながら英語でラップするのが特徴)というMCが在籍しており、「本体」同様に北米のアーティストと独自にコラボしたりしている。
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 ヨーロッパ野球と並ぶ俺のもう1つの趣味が音楽。自分でDTM(デスクトップミュージック、PC上で専用ソフトを使って行う楽曲制作のこと)ソフトを使って曲を作ることもありますが、もちろん他の人の曲を聴くのも好き。休日には暇を見つけてはYoutubeに入り浸り、お気に入りのアーティストのPVを見るのが恒例になっています。

 その中でもやはり目が行くことが多いのが、ヨーロッパ出身のアーティスト。野球と同じく、実は音楽の分野でもヨーロッパという地域はそれほどメジャーではないことが多く(もちろんジャンルによっても違いはあるので、一概にそうとは言い切れませんが)、一般的なリスナーからすると日本やアメリカのそれと比較すると、どうしても少し縁遠く感じられてしまうのが実情ではないでしょうか。

 というわけで、今回は俺がよく聞いているアーティストの中で特にお勧めと思うものを、ソロ・ユニット・バンドなど関係なく紹介してみようと思います。元々自分の音楽的志向が偏っているだけに、例によってヒップホップ・メタル・エレクトロ方面だらけの選出になってしまうかもしれませんが、そこは何卒ご愛嬌ということで。

1. Massiv feat. Celo & Abdi-Ghettolied Intifada

ドイツ出身のアラブ系MC、Massiv(マッシブ)によるバンガーチューン。ドイツのヒップホップシーンには、このMassivやチュニジアハーフのBushido(ブシドー)といった移民コミュニティ出身のアーティストが非常に多い(というか、むしろそっちの方が圧倒的)。この曲でも、アラブ系・トルコ系・クルド系といった「非アーリア系ドイツ人(一般的にイメージされやすい、金髪碧眼の「いわゆるドイツ人」ではない人々)」たちの団結が歌われている。フィーチャリングゲストとしてモロッコ系のラップデュオ、Celo & Abdi(セロ&アブディー)が参加。

2. Fler-Das alles ist Deutschland feat. Bushido

 上記動画の中でもちらっと紹介したBushidoを、ポーランド系のMC・Fler(フレア)が迎えて作った一曲。この曲は、同じドイツのアーティスト「Die Prinzen(ディ・プリンツェン)」が発表した同名曲を下敷きに、ヒップホップの流儀で再解釈する形で作られており、HOOK(サビ)の部分の歌詞も全く同じになっている(メロディは少し異なる)。歌っているMCはどちらも移民の家庭出身、他にビデオに出演しているのもアジア系とアフリカ系のドイツ人で、「俺たちの存在も全部含めてドイツという国があるんだ」という歌詞の内容ともリンクしたつくりになっている。

3. Dope D.O.D.-Rocket

 2011年に発表したデビュー曲「What happened」でヨーロッパ中に衝撃を巻き起こし、それ以来ヨーロッパのシーンで暴れまくっているヒップホップクルーが、昨年2月に発表した楽曲。Jay Reaper(ジェイ・リーパー)、Skitz Vicious(スキッツ・ビシャス)、Dopey Rotten(ドーピー・ロッテン)の3MCはいずれもオランダ・グローニンゲン出身ながら、リリックは全て英語で歌われている。ダブステップの要素を組み込んだ、破壊力満点の攻撃的なトラックが特徴的。

4. Dead by April-As A Butterfly

 スウェーデン出身のメタルコアバンドによる、最新アルバム「Let the world know」のリード曲。DBAに関しては以前にもDreamingという曲をこのブログで紹介しているものの、当時の編成からはグロウル(いわゆるデス声)担当のボーカルとドラマーが入れ替わっており、映像で見る限りでは少なくとも別物のバンドになっている。ただ、浮遊感溢れる抒情的なシンセサウンドとへヴィなギターリフ、クリーンボーカルとグロウルの掛け合いという持ち味は健在。それにしても寒そうだ…。

5. Teddy Music-Hoods up feat. Ruff Sqwad, Ghetts, Roachee & Stutta

 最後に紹介するのは、俺がかつて暮らしていたUKで現在盛り上がりを見せているクラブミュージック「グライム」の楽曲。ラップが主体であることやアーティストたちの服装などヒップホップと共通した特徴を少なからず持つものの、基本的には(非常に分かりやすく言うと)テクノやトランスの界隈まで丸ごとひっくるめた「エレクトロミュージック」と呼ばれるジャンルの一派であり、ジャズやソウルといった「ブラックミュージック」の一派であるヒップホップとは一応区別されている。ちなみに、イギリスにはこのグライムの他にヒップホップのシーンも存在する。
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 ずいぶん久しぶりとなる音楽ネタです。どんなスポーツにおいても、スタジアムでの雰囲気を盛り上げるための装置は必要というもの。そのための最もシンプルかつ有効な手段が、いわゆるスタジアムアンセムと言われる楽曲群の使用でしょう。今回は、実際にスポーツ会場で使われている曲の中から俺が気に入っているもの、そして実際に使われているかは分かりませんが「この曲、スタジアムでかけたら絶対盛り上がりそうだな」と思う曲をいくつか紹介したいと思います。

1.Scooter/Stuck on replay


 ドイツの大人気ハードコアテクノユニット、Scooterの曲。90年代半ばごろから活動しており、これまで発表した40近いシングルがいずれも各国チャートで上位入りするほどの実力派で、「テクノ界のゴッドファーザー」という異名もついているんだそう。この曲は2010年に彼らの母国ドイツで開催された、アイスホッケーのIHF世界選手権の公式テーマとしても使われました。サビの「Guess I'm on my way~♪」という部分、数万人規模で大合唱したら感動ものですよね。

2.Zombie nation/Kernkraft 400




 Scooterと同じドイツのテクノユニット、Zombie Nationの超有名曲。こちらはこのブログで取り上げるまでもなく、スポーツ界隈ではおなじみの存在と言えるでしょう。2009年秋、シアトルにマリナーズ-ヤンキース3連戦を見に行った時の話ですが、第1戦でイチローがマリアノ・リベラからサヨナラ弾を打った後は、マリナーズファンは皆この曲に合わせて大騒ぎしてました。もちろん俺もはしゃぎましたとも、ええ。

3.Darude/Sandstorm


 こちらもスポーツシーンではおなじみの曲と言って差し支えないでしょう。ジャンルとしてはハードダンスに分類されると思われますが、トランスのコンピアルバムにも収録されてることが多い気が。発表されてから7年経ちますが、選手入場曲としては今なお色あせない存在と言えます。前述のアメリカ旅行の際は、セーフコフィールドでもこの曲が、マリナーズの選手が1回表の守備に就く時のBGMとして使われていました。

4.Karl Wolf/Africa


 男の俺から見てもカッコいいと思えるイケメンR/Bシンガー、Karl WolfによるロックバンドTOTOのカバー曲。ダンスホールレゲエ調のアレンジがされており、またレゲエDeeJayのパートがあるなど、原曲とはだいぶ異なる色合いの楽曲になっています。このリアレンジ、Youtubeでは結構賛否両論あるみたいですが、俺は好きですよ。ちなみにこのKarl Wolf、レバノン生まれでサウジアラビア育ちなんだとか。

5.Ryu☆/Second Heaven


 KONAMIから発売されている有名音楽ゲーム「beatmaniaⅡDX GOLD」の収録曲。この記事タイトルにも使っている「Somebody scream!!」という声ネタで有名です。もっともこの声ネタに関しては、この手のジャンルでは手あかが付きまくっていると言われるほど普遍的な存在であり、この曲独自のものでは全くないんですけどね。

6.Abandon All Ships/Megawacko 2.1


 カナダ・トロント出身のポストハードコアバンドによる楽曲。トランス風のイントロから、一気にメタルっぽくなる唐突な展開ぶりが面白いです。全体的には激しい曲なんですが、サビのメロディーがポップで分かりやすいので、スタジアムでも合唱しやすい曲じゃないかな。野球の試合で使うなら、個人的にはイニングの間のBGMとして使ったら面白いと思います。サビの一番最後の「ハレルヤ~♪」という合唱が終わった直後、「3回の裏、○○の攻撃は~」みたいにアナウンスが続いていく感じですかね。
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