欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

ブログ「欧州野球狂の詩」にアクセスいただき、ありがとうございます。このブログでは、管理人自身がかつて暮らしたヨーロッパを中心に、世界中で行われている野球について様々な記事を書いています(ごくまれに野球以外のことについて書くこともあります)。以下、このブログにコメント等頂く際の注意事項などについて簡単にまとめましたので、閲覧の際参考にしてもらえれば幸いです。

・記事に対して、ぜひコメントを残していってください。可能な限りコメント返しするようにします。
・コメント欄での、ユーザーさん同士の議論は大歓迎です。ただし、言葉の暴力にだけはご注意を。
・2012.06.08より、コメントの承認制を導入しております。特定の個人やスポーツに対する誹謗中傷など、不適切なコメントは投稿いただいても表示されませんので、予めご了承ください。
・管理人へのご連絡は以下までお願いします。
1)Twitterアカウントをお持ちの方は@systemr1851まで(フォローも歓迎です!!)
2)そうでない方はgimme_the_microphone☆yahoo.co.jp(☆を@に変える)まで
ご連絡いただく際は、必ずお名前を名乗っていただけるとありがたいです(HNで結構です)。どなたからのご連絡なのか、こちらが分からなくなってしまうので…。何卒ご協力お願いします。
・スポーツナビでも、同じブログを出張版として運営しています。記事の内容は同じですが、デザイン等が異なります。ページ右下のブックマークよりどうぞ。
・仕事の都合上ブログの更新ができない場合があります。また、ご連絡いただいてもお返事が遅くなることがありますが、予めご了承ください。
・ニコニコ動画でも、紹介動画のうp主やってます。よろしければ「ヨーロッパ野球入門」で検索を。
・2016.10.31より、国内初となる電子書籍形態のヨーロッパ野球ガイドブック「Basbalo (バズバーロ)」シリーズの販売をAmazon他にてスタートしました。詳細についてはhttps://globalbb.amebaownd.com/をご参照ください。

欧州野球狂の詩管理人
SYSTEM-R

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 TwitterとFacebookでは既にお知らせしていますが、グローバルベースボールではこの度、国際野球をモチーフとした新プロジェクト「NO BORDERZフォトブック(ノーボーダーズフォトブック、仮称)」をスタートすることになりました。

 

【One world, One baseball】

122。WBSC(世界野球ソフトボール連盟)における加盟国の数だ。

国の数だけ野球文化がある。それぞれの国に、それぞれの野球の原風景がある。

でも、同じ星に生まれ同じスポーツを愛する僕等は、お互いの「野球」の事をどれだけ知っているだろう?

 

世界が一堂に会する夢の祭典まで、あと3年。

今一足早く、それぞれの野球をお互いにシェアしよう。特別なこの舞台を、より一層熱くするために。

 

僕等の野球には、国境なんか必要ない。

合言葉は、#NO_BORDERZ だ。

 

Global Baseball Official Website

https://globalbb.amebaownd.com/posts/3272857

 

 NO BORDERZフォトブックは、「世界の野球の原風景」を1つの本に収め共有することを目的とした写真集です。B6サイズにて40ページ程の作品とする予定です。ターゲットとなるのは我々日本人にとっては馴染み深いNPBはもちろん、欧州国内リーグやアメリカで開催される若手向けのインストラクショントーナメント、アフリカのリトルリーグや女子野球、さらには草野球まで。撮影対象の地域、カテゴリー、性別を一切問わず、「それぞれの野球場の空気感」「各国における『野球のある景色』」を最大のテーマとしています。

 

 製作にあたっては、ともに現在プロのフォトグラファーとして活動し我々の活動にも理解が深い、アイリス・ドロブニー氏(ドイツ、

https://www.drobny.photography/)とシモーネ・アマドゥッツィ氏(イタリア、http://www.simoneamaduzzi.com/)の両名が共同製作者として携わります。いずれもスポーツはもちろん、風景や人物写真など様々な分野で活動しそのプロフェッショナリズムには定評のある人物です。欧州球界ではアイリスはシュツットガルト・レッズ(ドイツ・ブンデスリーガ)の、シモーネはイタリア代表のオフィシャルフォトグラファーとしてそれぞれ仕事をした経歴を持っています。

 

 NO BORDERZというプロジェクト名には、国際野球ファンなら誰もが持っているであろう「野球に国境はない」という思いと、既存の枠組みや概念にとらわれず新しいムーブメントを起こしていきたいという意志が込められています。今回の写真集の企画は単発で実施するものではなく、今後も野球界の内外を問わず文字通りボーダーレスに結びついた企画を、同じプロジェクトの一環として推進していきたいと考えています。

 

【NO BORDERZ フォトブック(仮称)共同製作者大募集!】

 本企画の趣旨に賛同し、共同製作者として携わって頂ける方をプロアマ問わず募集致します。今までにない新しいコンセプトの写真集を、一緒に作ってみませんか?

・条件: プロジェクトの趣旨に共鳴し、画像提供のみに限らず主体的に携わって頂ける方

・募集人数: 若干名(日本国外からも協力者を募集予定の為)

・応募可能点数: お一人様1〜4点程度

・応募方法: 掲載を希望する画像を添付の上、「氏名」「連絡先」「簡単なプロフィール」を記入しglobalbaseball532@gmail.comまでご一報ください。

※応募者多数の場合は、ご希望に添えない場合があります。

※製作上の都合により、お寄せいただいたプロフィールについては文意を変えない範囲で編集させて頂く場合があります。予めご了承ください。

 

【もう1つの書籍プロジェクト、Basbalo(バズバーロ)も鋭意進行中!】

 欧州野球ガイドブック「Basbalo」はしばらく製作をお休みしていましたが、こちらも編集作業を再開しています。現在、新刊となるイタリア編「Basbalo Italia 2017」を製作中です(シモーネが画像提供で関わってくれています)。こちらは完成次第電子版・製本版とも販売を開始したいと思っていますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

 

 また、既刊となる入門編「Basbalo Europe 2016」、オランダ・ベルギー編「Basbalo Nederlands & Belgie/Belgique 2017」も引き続き販売を続行しています(こちらは2冊ともアイリスが画像提供で関わってくれています)。ご希望の方は、当団体公式ページのショップサイト(

https://globalbb.amebaownd.com/pages/714239/shop)からお求めください。電子版・製本版ともご購入いただけます。何卒宜しくお願い致します。


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 突然ながら、もしも誰かと政治談議をしようという時は、自分は基本的に右寄りであるのだろうと思う。外国人参政権や安直な移民導入には反対だし、自衛隊は一刻も早く国防軍へと発展的解消を果たすべきだと思っている。グローバリズムや国際協調の重要性は十二分に理解をしつつも、自国の国益を損ねてまでそれにまい進することには疑問を抱く立場だ(その意味では、もしかしたら自分の考え方はトランプ大統領にも近いのかもしれない)。そういう意味では自分は「保守」であるのだろうけれど、こと野球に関してだけは全く正反対であり「むしろ自分はリベラルであるのかもしれない」と最近思うようになってきた。

 

 去る10月31日から11月6日にかけて、フィンランド代表のアンドレス・メナ内野手(30)のBCリーグトライアウト挑戦をサポートした。メナは出生した国と代表国が異なる、いわゆる「野球移民」の典型だ。しかも、(少なくとも一時は間違いなく強豪国と呼ぶにふさわしい存在であった)野球大国キューバから、野球というスポーツ自体がマイナー競技にすぎず欧州全体でも下位に位置するフィンランドに移り住んだという、一部ネット住民からはある意味一番嫌われるパターンと言えるかもしれない。

 

 もちろん誰もがそう言う見方をするわけではないけれど、この手の選手はどうしても目の敵にされがちだ。「どうせ自分の生まれた国ではシニアの代表選手になれないから、もっとレベルの低い国に行くんだろう」なんて声を、残念ながらネットの言論では目にすることが少なくない(これは日本特有の現象かと思っていたら、どうもアメリカにもそういうものの見方をする人はいるらしい)。彼らを受け入れる側の国も「自国生まれの選手を育てる努力をしてない」「移民に頼らなきゃ代表チームすら組めないなんて」と言われたい放題だ。

 

 実際、国によっては確かにメナのような「野球移民」が主力の一角をなすケースは、どうしても存在する。例えばサッカーのように代表戦の文化が発達した競技をよく見ている人からすれば、違和感がぬぐえないのは実際仕方のない事なのかもしれない。メナにしても、本来は一般的には白人の国と思われているフィンランドの代表チームに黒人がいて、しかもその選手がフィンランド語ではなくスペイン語系の名前を名乗っていると見れば、なんとなく場違いに見えてしまうのはやむを得ない事なのであろうと思う。

 

 ただ、目を向けねばならないのは何故彼がフィンランド代表のユニフォームを身に纏い、そこに立っているのかという経緯だ。彼が今「キューバ系フィンランド人」としてヘルシンキで暮らし、そしてフィンランドを背負って国際舞台で戦っているのは、彼が実際に「もっとレベルの低い国なら自分も代表選手になれる」と安直に考えたからなのか?それともいわば助っ人としてフィンランド野球連盟に金で買われたからなのか?いくらこれまで、国際試合が一大ビジネスになるまでに時間を要した競技とはいえ、野球の国家代表チームとはそんな安直な存在なんだろうか?俺は全くそうは思わないし、実際彼がフィンランド代表選手になるまでに紡いできた物語に触れなければ、彼がその両肩に背負うものの大きさは分からないだろう。

 

 キューバ・ビジャクララ出身の彼は、キューバ時代には世代別の国内リーグで地元チームの一員として戦い、ジュニア代表のメンバーにも選ばれたことのある経歴の持ち主だ。そんな彼が自国の在り方に疑問を感じフィンランドに移住したのは、彼が24歳だった2011年。常夏の島キューバから寒いフィンランドへと移り住むことを決めたのは、当時付き合っていたガールフレンドがフィンランド人だったためらしい。そしてこの時、彼は亡命という手段を使ってキューバから出国している。そのリスクがいかに大きいかは、MLBファンの皆さんならご存知かもしれない。

 

 MLBでプレーするために母国を捨てる選手たちを見ても分かるとおり、キューバからの亡命は文字通り命がけの旅だ。国に残した家族と再び再開することも諦めなければならないのだから、決して簡単にできる決断などではない。実際、亡命に失敗して国に戻されたある選手は、その後キューバ野球連盟から3年間プレーすることを禁止する処分を下されたとメナは語っていた。彼自身の公式記録も、亡命をきっかけに既に抹消されているらしい。

 

 そしてそんな大変な思いをしてたどり着いたフィンランドは、自分の母語であるスペイン語が通じない国だ。フィンランド国籍を取る為には、移民向けの語学学校に通ってフィンランド語を習得する必要がある。彼へのインタビューでも語っていた通り、流石に在住6年目となった今では意思疎通にほぼ不自由していないとはいえ、移住当初は言葉を一から覚えるのにはやはり四苦八苦したそうだ。もちろん言葉に限らず、キューバとフィンランドでは文化や生活様式も大きく異なる。そこに適応していくことは並大抵の努力ではなかっただろう。だが、母国を捨てた彼にはそうするしか選択肢はなかったはずだ。

 

 そうした努力の末に取ったフィンランド国籍。彼は冗談めかして「フィンランドのパスポートがあれば、これまでは入れなかった国にも入国できるから便利だよ」と語ってはいたけれど、実際のところそのパスポートは「ただの便利なツール」などという簡単なものではないだろう。それは一旦は根無し草となった彼がフィンランド国民として政府から公式に認められ、再び根を張る場所を与えられた証であるのだから。自分に居場所を与えてくれた国を、自分の愛する競技をプレーすることによって背負うという行為は、彼にとっては何より大きな意味を持つことであろうと思う。

 

 そして、野球が決してスポーツとしては大きな存在とはなってこなかったフィンランドにおいて、メナが野球大国キューバで身に着けてきた勝負師としてのメンタリティは、実は大きな意味を持つのかもしれない。裾野の狭い野球マイナー国ではどうしても競争原理が働きにくく、その分選手たちの成長も停滞しがちになってしまう。実際、フィンランドにおいてもそういう状況が存在することはメナ自身も指摘していた。だからこそ、「隙あらばさらに上を目指したい」という彼の貪欲な姿勢は、そこに風穴を開ける一助となることと思う。彼が代表に加わればその分内野手の枠が1つ減るが、それは多面的に見れば必ずしも悪い事ばかりでもないわけだ。

 

 もちろん、長期的視野で見ればあくまでもそれぞれの国で生まれ育ったネイティブの選手が代表の主力を占め、そしてその代表チームが世界レベルで戦える組織となることが理想であることは、今更言うまでもない。国家代表を名乗る以上、それぞれのチームのベースはあくまでも各々が背負う国自身に存在するべきだ。だからと言ってメナのような「野球移民」の存在を軽んじ、ましてや排除するなんてことが正しいとも思えない。自国出身の選手がそうであるのと同じように、彼ら移民にも彼らなりに歩んできた物語があるのであって、そこに対しては等しく敬意を払うべきだろう。それぞれの国に対する忠誠を誓い、社会の一員たる振る舞いを身に着けて、その見返りとして国籍を与えられている以上、彼らもそれぞれの国における立派な構成員なのだから。

 

 同じスタジアムで試合を見ていても、グラウンド内から見える風景とスタンドから見える風景はやはり違う。国際試合において最も大事なのは、そこでプレーする選手が「自分が今この場所でプレーしていること」にいかなる意味を見出し、そしてそれにどれだけの価値を感じているかということだろう。ロースターメンバーに選ばれている数人の海外出身者に対して、後ろ指を指すのは簡単だ。でも、その前にもっと違うところに自分たちは目を向けることも必要なんじゃないだろうか。

 

 メナを日本に迎える前、俺は彼とのやり取りの中でこう伝えた。「君がキューバ生まれだとか二重国籍だとか、そんなことは俺たちにとってははっきり言ってどうでもいいんだ。今の君はれっきとしたフィンランド国民であり、そしてアメリカでも日本でもこれまでフィンランド人がプロ野球選手になった記録は存在しない。君が日本でプロになることでその歴史が変わる、仮に届かないまでも君の存在を通じてフィンランドにも本気で野球をやっている奴らがいることが日本で知られる。そのことが何より大事なんだ」と。残念ながら今回彼の夢を叶えることは出来なかったけれど、日本での挑戦をサポートすると決めた選手たちに対してはこれからも、彼らの今までの道筋に敬意を表しながら支えとなっていければと思う。


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 去る10月31日から11月6日まで、グローバルベースボールでは野球フィンランド代表のアンドレス・メナ=ゲラ選手(30)に対する、BCリーグ合同トライアウト受験の支援活動を行いました。残念ながら、本トライアウトでは奮闘むなしく一次試験にてあえなく不合格となってしまいましたが、初めての来日と日本でプロ野球選手になる為の挑戦をするという夢を叶えることが出来、本人は結果を悔しがりながらも納得している様子でした。

 

 今回は日本滞在中、そんなメナ選手と交わした会話の数々を本人了解の上、一本のインタビューとしてまとめてお届けしたいと思います。日本にやってきてから感じたことはもちろん、これまで生きてきた人生の中で見聞きしたことなどもお届けしたいと思っていますので、楽しんでいただければ嬉しいです。

 

―:まずは自己紹介をお願いします。

メナ(以下メ):ヘルシンキ・ピューマに所属するアンドレス・メナ=ゲラです。1987年1月11日生まれの30歳で、ポジションは内野手。基本はショートだけど、内野ならどこでもやるよ。元々はキューバ生まれだけど、元カノがフィンランド人だった縁で2011年からフィンランドに移住していて、今はジェルリン・マリアという3歳の娘とともにヘルシンキに住んでます。

 

―:今まではどんなチームでプレーしていたの?

メ:僕はビジャクララ州の出身で、キューバ時代には世代別の国内リーグで地元のチームに入っていたよ。キューバの世代別代表にも選ばれたことがあるんだ。ヨーロッパではフィンランドで3チームを渡り歩いた。2ヶ月だけだけど、エストニアのクラブにいたこともあるよ。

 

―:ビジャクララ出身の選手と言うと、日本ではダヤン・ビシエド(中日)が有名なんだ。彼のことは知ってる?

メ:もちろん知っているよ、同郷だからね!!年齢的にも近かったんじゃないかな(筆者注・ビシエドの方が2歳年下です)。日本でプレーしているキューバ人といえば、やっぱりアルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)だよね。彼はまさに英雄だと思うよ。

 

―:そんな君が、日本でプレーしたいという思いを持ったのはどういう経緯があってのことなのかな?

メ:キューバにいた時から日本野球のことはよく知っていて、いつかは自分もプレーしたいという思いをずっと持っていたんだ。日本はとても野球が強い国、そこでプレーするのは僕のあこがれだった。僕にとっては、MLB以上にNPBでプレーするのが夢だったんだよ。

 

少し現実的な話をすると、フィンランド国内の野球環境にも自分は満足していない。まず、SMサージャ(フィンランド国内リーグ)は試合数が少なくて、年間に1チーム当たり16試合(計5チームが所属し、4試合総当たりで戦う)しかプレーできない。それに、そもそも野球自体がアイスホッケーやペサパッロ(野球をフィンランド式に改良した競技で、同国の国技)と比べて小さなスポーツで、あまりコンペティティブな環境とは言えないんだ。試合に対する取り組みもそう。勝てばもちろん皆ハッピーなのはいいけど、逆に負けてもそんなに悔しがらないんだ。実際、そういう環境に不満があって辞めてしまったアメリカ人選手もいるよ。凄く上手い奴だったから残念だけど、その気持ちはよく分かるんだ。

 

自分のやっているスポーツに対する愛情は、どんなアスリートも常に忘れてはいけないと思う。もちろんSMサージャの選手たちもその点では決して負けていないと思うし、中にはいい選手もいるよ。でも同時に、さらに高いレベルを目指したいというハングリー精神も忘れてはいけないんだ。自分はより高いレベルに行けないと思った時点で、自分自身の成長は止まってしまうからね。

 

―:僕ら日本人の野球ファンにとって、フィンランドの野球はまさに未知の領域なんだ。例えば、SMサージャでプレーしている投手はどれくらいの速球を投げるのかな?

メ:球速で言うと大体87~88マイル(約140~141キロ)ってところかな。それと国内リーグには参加していないけど、フィンランド代表には1人だけ90マイル(145キロ)を投げる奴もいるよ。

 

―:実は君が来日する前にSMサージャの所属選手を調べてみたんだけど、外国人選手の出身国が凄く面白いなと思ったんだ。アメリカやベネズエラ、キューバやオーストラリアといった国々は日本でも馴染みがある。でも、フィンランドではエストニアやラトビアのような、あまり他ではお目にかかれない国の選手もいるよね。インド代表の選手(クマール・ナレンデル外野手/テンペレ・タイガース)がいると知った時は、流石に驚いたよ!!

メナ:あぁ、面白いだろ?彼はペサパッロをたまたま母国で見たらしくて、それをやってみたいと思ってフィンランドに来たんだ。それで、こっちでは野球のリーグでもプレーしているのさ。インドの野球選手が遥々フィンランドまでプレーしに来るって、なかなか興味深いよね。

 

―:君もキューバ出身で、フィンランド移住というのはなかなか簡単な決断ではなかったと思うけど。

メ:そうだね。実は他のキューバ人選手と同じように、僕もフィンランド移住に際しては亡命という形を採っているんだ。だから、今母国に戻っても僕がキューバでプレーしていた頃の公式記録は抹消されている。非常に大変な決断ではあったけど、キューバという国の体制にも正直言って不満は色々とあったしね。

 

―:キューバとフィンランドでは言葉も全く違うよね。適応するのは大変だったんじゃないの?

メ:めちゃくちゃ大変だったよ(笑)。フィンランドには移民向けの語学学校があるんだ。国籍を取る為には、やっぱりフィンランド語が話せないといけないからね。最初はチンプンカンプンだったけど、2年目以降は少しずつ話せるようになった。今はキューバとフィンランドの二重国籍なんだ。もう何だかんだで6年いるから、現地の人たちとはもちろんフィンランド語で会話しているよ。たまに向こうからは英語で話しかけられることもあるけどね。

 

―:娘さんとは何語で話してるの?

メ:スペイン語とフィンランド語を織り交ぜている。彼女はスペイン語は話せないけど知識はあって、僕の言っていることは分かるんだ。だから、僕からはスペイン語で話しかけて彼女からはフィンランド語で答えが返ってくるのさ(笑)。

 

―:娘さんも二重国籍なの?

メ:いや、ジェルリンはフィンランド国籍だけだよ。その気になればキューバ国籍を取らせることもできるけど…、僕にはその意思はないね。

 

―:話を野球の話題に戻そうか。今回、君が日本に来るにあたって自分を選んでくれたのはどういう経緯だったの?(筆者注・今回のプロジェクトはメナからのアタックにより実現しました)

メ:日本でプロリーグのトライアウトがあるという情報を聞きつけて、それに是非自分も参加したいと思った。でも自分は日本語が分からないから、手伝ってくれる人を探そうとFacebookで助けてくれそうな日本人を探った。そうしたら君(筆者)を見つけたんだ。実は君と活動を始めた後になって、在欧の日本人エージェントから声がかかった。でも、先に協力者を見つけていたからそのルートは断ったんだよ。

 

―:実際、今回トライアウトや自主練習に参加してみてどう思った?

メ:今回こういう経験が出来て、とてもよかったよ。やはり日本の野球はレベルが高い。それに、助けてくれた皆の働きも素晴らしかった。結果は残念だけど感謝しているし、自分の最善を尽くしたからハッピーだよ。

 

―:フィールドの内外を問わず、日本を楽しむことは出来たと思う?

メ:あぁ、本当にそう思うよ。でも、日本での挑戦をこれで終わりにはしたくない。チャンスがあれば、社会人のクラブチームでプレーさせてほしいと思っているんだ。自分が日本のクラブでプレーを続けていれば、フィンランドの仲間たちにも「俺たちにももっと高いレベルにチャレンジできる可能性があるんだ」と感じてもらえるからね。もし少しでも可能性があるなら、それを掴むために努力は惜しまないよ!!是非よろしくお願いします。

 

―:日本の野球ファンにメッセージをどうぞ。

メ:今回の来日は、とても素晴らしい経験になった。皆が助けてくれたおかげだよ。本当に心から感謝したい。また近い将来、再び日本に戻ってこれる日が来ることを願っています。ありがとうございました。

 

 今回自分たちが支援したアンドレ・メナ内野手は、「BCリーグトライアウトに合格しフィンランド初のプロ野球選手になる」という意味では残念ながら夢破れてしまいましたが、引き続き日本でのプレーを希望しています。もしクラブチームのセレクションの情報などありましたら、globalbaseball532@gmail.comまでお寄せいただきましたら大変ありがたいです(もちろん自分たちの方からも探しに行きます)。外国人選手ということで色々苦労はあるかと思いますが、今後とも同選手に対する温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。

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