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Synthogy Ivory 1.7 と Seagate Momentus XT

発表から発売まで長いこと待たされているSynthogy IvoryIIですが、ようやく国内代理店であるMedia IntegrationのWebサイト に詳細が掲載されました。

海外のAudioMIDI.comやDon't Crac[k]では既にIIの販売が開始されている模様。

今1.7を購入すれば、IIへのアップグレードが無償で、しかもIIを新品で購入するより¥10,000前後お買い得ということになりますが、フルインストールするためひつような空き領域40GBのために、ハードディスクの換装をまたしても余儀なくされることに。
今はまだ深刻ではないのもの、今後肥大化して行くであろうセッションファイルを常に持ち歩いている事を考えると(あ、ちゃんとバックアップは取ってます)、BFD2の導入時に換装した320GBが早くもお役御免に (ノω・、)


今回のIvory導入は少々曲者でして、ライブラリのインストール先はOSやセッションファイルとは別個体のHDDへのインストールが推奨されているという始末。ソフト音源は何でもそうしておくのが理想だとは思うんですが。
確かに40GB前後のライブラリを全部ではなくても常に読みながらMIDIで鳴らして録る!なんてやった日には、相当なディスクI/Oになろうことは容易に想像がつきます。
しかしながら、持ち運びのために用意しているMacBookでは難しい。
光学ドライブを外してHDDに換装する、なんて手段もありますが、予算的な部分と、ユーザーレベルでの換装が考慮されていない部分のパーツ交換は修理に出す際に何かと面倒、しかもそれ用のトレイが異様に高いということで却下。

ちなみにそのトレイとはこちら。
MCE OptiBay
ThinkPadのウルトラベースにある拡張スロットに別売りHDDマウント出来ますが、それ用のオプションで安くて互換があるものがあるとかないとか。


話を戻して、MacBookは2基以上のHDDを搭載できない(というか出来てもしたくない)ので、こちらを用意。

KT Studio Works   KT Studio Works

Seagate Momentus XT 500GB ST95005620AS

見た目フツーの2.5インチHDDなんですが、4GBのNANDフラッシュメモリを搭載しているSolid State "Hybrid" Drive。
"HDD"とはHard Disk Driveなわけでして、Solid Stateと掛け合わせると"Solid State Hard Disk Drive"、ですなわち"SSHHD"ですがやかましい。SSHDでいいっす (゙ `-´)/

安くなったとはいえまだ手を出しにくい価格帯と容量の小ささがネックなSSD、その欠点をハードディスクがうまいこと補い合ってパフォーマンスを向上させる仕組みだそう。
普通のの500GB HDDの2倍はするわけですが、SSDの1/10の価格。
2.5インチって7200rpmであろうと3.5インチと比較してしまうと確実に低速だと体感できるくらいの違いがあると個人的には思うんですが、なんと このMomentus XTなるシリーズには、7200rpmに32MBものキャッシュを搭載し、更に4GBのSLCを搭載しているそう。SLCです、SLC...!
読み込み頻度の高いデータを高速なSLC領域に移動して処理するらしい。

ちなみに今500GBのSSDを買おうとすると¥150,000前後だそうです。無理無理 (ノ_-。)

実際の性能ですが、メーカー公式のテスト動画を拝見すると、SSDは流石の高速っぷりでダントツながら、SSHDも健闘していて、どうやらWestanDigitalの3.5インチ10,000rpmのドライブより高速とのこと。7,200rpmなんてもはや蚊帳の外級です。

メーカー公式
Momentus® XT ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ

と、この辺はメーカーの公称値なので、実際の環境でどうかということです。
好きじゃないですが、ベンチマークも取ってみました。

まずは、換装前の「Hitachi HTS723232L9A360」
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Results 40.40
System Info
Xbench Version 1.3
System Version 10.6.4 (10F569)
Physical RAM 4096 MB
Model MacBook5,2
Drive Type Hitachi HTS723232L9A360
Disk Test 40.40
Sequential 55.76
Uncached Write 76.63 47.05 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 47.17 26.69 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 33.29 9.74 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 134.18 67.44 MB/sec [256K blocks]
Random 31.68
Uncached Write 10.42 1.10 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 98.86 31.65 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 79.62 0.56 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 131.41 24.38 MB/sec [256K blocks]
----------------------------------------------------------------

そしてMomentus XT ST95005620AS
----------------------------------------------------------------
Results 41.59
System Info
Xbench Version 1.3
System Version 10.6.4 (10F569)
Physical RAM 4096 MB
Model MacBook5,2
Drive Type ST95005620AS
Disk Test 41.59
Sequential 107.57
Uncached Write 145.31 89.22 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 153.68 86.95 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 59.07 17.29 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 145.59 73.17 MB/sec [256K blocks]
Random 25.78
Uncached Write 7.40 0.78 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 231.97 74.26 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 100.40 0.71 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 172.74 32.05 MB/sec [256K blocks]
----------------------------------------------------------------

確かに"数値的には"早さを証明しましたが、実際に体感速度はどうか。

意外にもMacOSの起動時間はあまり速くなった感がありません。速くなっているのかもですが、体感できる程ではないです。かといって換装前後の速度をストップウォッチ持って計る様なことはしません。アホらし (-""-;)
ProToolsで、特に大量のサンプルを保持するIvoryやBFD2の読み込みがどうかです。
そう、目的は制作活動を最適化することですから、忘れちゃ行けない (`・ω・´)

Ivoryは換装後の環境に初めてインストールしたので、一番わかりやすいのはBFD2でKitを読み込んだときにどうかというテスト。
実際...
速い! ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
これは体感できました。

ただ、今回は環境の移行にCCC を使わず、他のプラグインも含めて全部インストールし直しました。これでシステム全体が軽快になった影響かも知れません。
先程のベンチマークの結果もそうですが、これ言い出したらどこまで環境似せてテストすりゃいいんだ?ってなりますな。
繰り返しますが、音楽制作をいかに快適にするか...なので、いいんです、この程度で(笑)


ちなみに今回から、OSは10.6のみ、10.5のためのパーティションは設けませんでした。
"換装"なわけで、環境は残ります。どうしても起動させたかったら、パフォーマンスはさておき取り出して外付け化してUSBかFireWire接続でブートさせると割り切ることに。そして、そのディスクをバックアップ用としても使うために持ち歩く。一番スマートかと。
商業スタジオならまだしも、個人使用でOS環境を複数持っていても、プラグインの管理が大変。それに起動し直しがだるい。そんなOSの領域をわざわざ設ける必要もあるまい。


さて、無事に高速化した環境に1時間以上かけてDVD6枚組をセットアップ。
今までRoland XP-50の「Nice Piano」プリセット(マニアック ?)や、最近は今更ながら手に入れた同じくRolandのJV-2080に手放したXP-50から移植したSR-JV80-03 Pianoの音色にある程度の満足感を覚えていたのですが、生音をサンプリングしたこの手の製品は凄いことになってますよ!さすが40GB!!
なのに、「すげー!超リアルじゃん!」と嬉しくなる反面「なんだよ、普通にリアルでいい音じゃんよ」っていう気持ちもあったりします。矛盾してますけど。

ミュージシャンだったら、当たり前ですけど、自分が担当しているパートの腕をもっと上げたいと常に思うはずで、その腕に100%納得して、もうこれ以上の上達や進化がないと思っているミュージシャンは居ないでしょう。(そう思ってしまったらむしろ終わり?)
向上心を常に持つという意味では、録る側の人間だって同じ事が言えるはず。ハコや楽器の鳴り方、ミュージシャンの癖や体調などなど、それはそれは多くの要素を総合的に考えて、その時々の「最高」を記録して、ジャッジするって大変なことであり、更にエンジニア業をビジネスとして考えたとき、その経験や勘を買われないと行けない。
自虐的だけど、道具は個人でもある程度無理をすれば手に入る額になってきた昨今、その経験や勘がないのが自分みたいなアマチュアだと思うし、プロとの唯一であり最大の"差"なんだと思う。

高品位なソフト音源が世に出ることは歓迎すべき事だと思うけれど、経験と勘を養う機会をもしかしたらプロからも奪ってしまうかも。

プロ未満だけど、やっぱりどこかでプロと張り合いたい気持ちがある。
それは高品位なソフト音源やマイクを駆使して、単に出来上がってきたものの品質で勝負するんではなくて、完成までのプロセスで、いかにいろんな"計算"をし尽くせるか。
だから本当はフルコンにマイク立ててみたいなー


さて、Media IntegrationへIvoryIIアップグレードディスクの注文をして、1.7とIIのパフォーマンスや音の違いについていろいろ試してみたいと思います。そのレポはまた...

SONY MDR-CD900ST メンテナンス

ようやく秋らしく...といっても昼間は未だに猛暑日を記録したり、今年の天候は異常。
夜や朝は涼しくなってきましたが、季節の変わり目恒例の風邪をひいたりと体調はすぐれません。

今日はそんな夏の終わりを告げる雨なのか、休日なのに外出する気を失う豪雨のため家で大人しくヘッドホンのメンテナンスに精を出します。今回はその記録を。

店頭に並んでいない保守パーツの型番を調べるのにGoogle先生のお世話になたことは言うまでもないので、今日の自分の取り組みがどこかで誰かのお役に立てるよう祈りつつ、いつもより多めの写真と共にお届けします。



さて、ヤフオクで落札したボロボロのSONY MDR-CD900ST。

KT Studio Works KT Studio Works

すごい使い込み様。
これだけになるってことは何年も使っているんだろうし、きっとドライバーもヘタってきていることは想像に難しくない。実際、高域はスカスカでした。

SONYスタジオが信濃町にあったころ(当時の通称"シナソ"、現乃木坂)、現場の技術スタッフの知恵が結集されて開発された言わずと知れたスタジオ・モニターのデファクト・スタンダード。
まだ「for DIGITAL」の赤ラインが入る前のもの。
こんなサイトを見つけました。超詳しいのでご存じない方は一見の価値ありです!

最近レコーディングに参加する人数が徐々に増えてきていることもあって、「各々持参で」ってお願いしても900ST持ってる人なんてそう多くないだろうし、かといって同じレコーディングの現場に好き勝手お気に入りのヘッドホン持ち込まれてモニターされても、一人一人聴こえ方が違って意見の相違が発生するとまた面倒。極力同じモニター環境を用意しておきたい。

900STがいくら安いったって、個人で複数買うとなったら結構な出費なので、セコい話、外見まだまだ使えそうなのの消耗品部分だけちゃんとメンテしてみようと思い立ったのでした。勉強にもなるし、頼まれても「任せて( ̄▽+ ̄*)」って言えると格好いいかなって思って...

900STというヘッドホンはスタジオ仕様なので、細かいネジに至るまでパーツを個別に買えます。
スタジオには故障に備えて大体のパーツがストックされていて、壊れ次第アシスタント君がそこからパーツを持ってきては直すわけです(笑)
実際現場ではかなりボコボコにされるので、現に自分も900STの修理を日課にしていた時期が (-。-;) なので久々ではあるものの、作業自体はお手の物です。


パーツの調達は、「SONYサービスステーション秋葉原」へ直接電話をして取り寄せてもらいました。

KT Studio Works

秋葉原といっても最寄り駅は末広町。上野寄りですけど、徒歩圏内というのはこれまた助かるの一言。都内は他に品川にもあります。

仕事用として早3年目を迎えたLenovo X61もかつて恩恵を享受しましたが、個人に対しても快くパーツを販売してくれるメーカーには好感が持てます。それをやらずに何でも修理だといって顧客の手元から奪っては安くない工賃で稼ごうとするメーカーは、どんなに良い製品を出すメーカーであろうと嫌いです!はい。 (`・ω・´) キッパリ
が、「アップルはどう?」って考えるとちょっと矛盾生じますけど。


さてさて、調達したパーツは以下です。

KT Studio Works 

【ウレタンリング】
2-113-149-01
¥100
イヤーパッドとドライバーの間に貼り付けてあって、この両者間の程よい距離と耳へ確実に音を届ける通路的な、地味ながら重要なスポンジ。


KT Studio Works

【ドライバー】
1-542-491-31
¥3,200
音が出ている部分。900ST用ではなく、7506用のもの。
900ST用のパーツは「1-542-492-31」(491か492の違い)なので違うパーツですが、型番は微妙にしか違わなくても、値段は¥1,000前後も違います。これには少々びびりました。


KT Studio Works

【イヤーパッド】
2-115-668-03
¥800
いわゆる耳当ての部分。これも7506用。
ちなみにこの価格は某社より安いです(笑)

 KT Studio Works KT Studio Works

予備としてストックしていた900ST用のイヤーパッド(左)と並べてみました。こんなに違います。
7506用の方が内部のスポンジも周りのクッションの部分を厚く出来ています。
高域を和らげてくれる上に当たり心地のいいので今回は予備用も含めて3ペア、6個調達。


 KT Studio Works

【スライダー】
X-2113-101-1 (L)
X-2113-102-1(R)
頭の大きさに応じてスライドさせて長さ調整する金具。
こちらも7506の折りたたみ機構部分に使われているパーツ。これを900STに取り付けて持ち運び用に改造します。

伝票に「900ST」と表記されていて、しかも見た目が900STのそれと大差ないので、「まずい!返品きくの?」って焦ったのですが、よく見るとちゃんと折れるようになっています。伝票の表記はあてにならんのか?と思いきや、パーツを包んでいた小袋には対応機種が全部明記されていました。

KT Studio Works

MDR-CD900
MDR-V6
MDR-V4
MDR-7504

7506がないけど...。
CD900(900ST)で使えるってことは汎用性があるってことで。

造りですが、900STのそれとは反り加減がこんなにも違います。

KT Studio Works KT Studio Works

そのままでも良かったと思いますが、取り付ける先はあくまで900STなので、素手で曲げて反り具合を合わせました。


KT Studio Works KT Studio Works

KT Studio Works  KT Studio Works

上の写真は取り外す前のドライバーとその配線の様子。
7506用ドライバに交換して、同じように半田付けするだけです。 


KT Studio Works KT Studio Works

ボロボロだったウレタンリングも、綺麗に剥がして新品に。


最終的に完成したのがこちら。

KT Studio Works

肉厚(!?)のイヤーパッドに高域の伸びが心地よい7506のドライバーを搭載したオリジナルの900STです。

実際ので音は想像以上に堅め。単純に主要なパーツを換えただけでは思い通りの音にはなってくれない様。
ここからケーブルがどうのこうのとか始めてしまうとキリがないので、手を加えるのはここまで。これからエージングして鳴らして、気に入った音になりますかどうか。

それと、少し前に900ST向けのイヤーパッドに交換して音の傾向が大きく変わってしまったメインの7506にも、ちゃんとそれ用のイヤーパッドを取り付け。「そうそう、これこれ」な音に復活 (‐^▽^‐)


余談ですが、携帯音楽プレイヤーにわざわざ900STを変換して繋いで使っている人を電車で見かけますが、個人的には一番理解できないヘッドホンのチョイスだと思う。
900STで聴いて気持ちいいの?って。それともあれかい?「自分こっち方面にも詳しいっす」的なアピールなの?
というのは言い過ぎかもしれませんが、900STって「スタジオ・モニター」だから、そもそも気持ちよく聴くためのヘッドホンじゃないっすよね。

以前自前のNS-10M STUDIOについて書かせてもらったことがありますが、10M同様900STもある意味「物差し」なわけで。良いところは良く、悪いところはそれなりに聴かせてくれてこそ。これが目的で普段も900ST使ってるんなら分かりますけど。まあいいか、個人の自由ですね(笑)
ちなみに「定規は線を引くもの」、物差しは「長さを測るもの」です。細かいけど。


以上、雨の日のメンテナンス記録でした。


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SONY MDR-7506 の"脱"カールコード化


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YAMAHA NS-10M STUDIO 以上に長いお付き合いのヘッドホン、MDR-7506。
スタジオ仕様としてはもっとも有名なMDR-CD900STも持っていますが、確か7506よりも後に購入。低域が900STより綺麗に伸びてくれて、高域が痛すぎない音の傾向好きでずっと自分のスタンダードです。

スタジオでは問答無用で900STですが、エンジニアさん個人では7506を使う人も多いみたい。実際よく見かけたし。

でもこの7506のどうしても許せない部分。
カールコード ヽ( )`ε´( )ノ

重いんだよね
ストレートよりもカールしていると短くなる。ヘッドホンアンプとの場所がモニターする場所と相当近くないと、というか近くても地べたに座ってモニターでもしない限り間違いなく空中配線になる。
それでもあまりオリジナルに手を加えることが好きではないがためにずっとだましだまし使っていたのですが、もういい加減我慢ならずにストレートへ変えてみることにしました。


今回用意した線材は、CANARE L-4E5C
マイクケーブルとしてはMOGAMI NEGREX 2534と同じくらい有名でスタンダードなL-4E6Sのもうちょっと細いケーブル...くらいの認識しかないんですが合ってますか?
自宅でパッチケーブルとしても使っているのですが、ヘッドホン用のケーブルにしたらどんなもんかという実験的な意味も込めています。

KT Studio Works

標準のケーブルが太めの髪の毛みたいな細さに対し、さすがに太いですね (- -;)

完成したのがこちら。

KT Studio Works

結果、L-Rの分離がよくなって、スネアやアコギみたいな中域でバシバシ鳴るようなソースが落ち着きつつも綺麗に伸びるようになりました。カールコードの時より全体的に明るくなった感じ。
初めてかも、CANAREのケーブルを見直したの。(失礼)
ただしこのあたりはヘッドホンアンプの癖にも依存すると思いますので一概には言えませんが。
ちなみに自宅のモニター・セレクターはPreSonusのCENTRAL STATION。DIGI003 Rackのヘッドホン端子に直差ししてみても同じ印象でした。ご参考まで。

でも手放しに喜べなくて、900STのあのケーブルより少し重い上に堅い。あくまで「ヘッドホン・ケーブルとしては」という話。これは意外でした。
何十年も前にこのヘッドホンがSONY MUSICの技術者によって開発された当時、いろんな試行錯誤がなされて世に送り出されたことと思いますが、きっとケーブルの堅さ、重さ、それらを優先しても音質を犠牲にしないという最善の選択肢があのケーブルなんだろうと想像しました。

あと、付け替える段階でちょと苦労もあって、L-4E5Cって少し元のケーブルより太いんですよね。
そのせいで、Lch側のケーブルの出入り口付近でケーブルがうまく入らず苦戦。

KT Studio Works

写真にある付け根の灰色部分、急遽収縮チューブで覆いましたが、本来は写真の右の方に落ちているゴム管みたいなパーツを通っています。今回はコレを通すことが出来ませんでした。
ちなみにこのゴム管、また何かのきっかけでケーブルを変更するときにと、捨てることなくドライバーの裏に隠してあります。(笑)

調べてみると、L-4E5Cの外形は4.8mmだとか。
線材を調達したTOMOCA ProShopさんに自前の900STを持ち込んで比較検討しましたが、ぴったりな太さの線材は見当たりませんでした。

純正のケーブルってどこのなんていうケーブルなの?
そのケーブルにTRSフォンジャックがついた保守パーツが¥2,000前後するって高いよね? それもあって今回ケーブル選びから入ったというのもあったりして。

何はともあれ、良い方向に改善して何よりでした。

近々もっと大掛かりなヘッドホンのメンテナンスを計画しています。乞うご期待!?


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