「オンラインでも、するんですか?」
「僕は一人でやってますね」
「俺は、将棋はオンラインだね」
「へぇー将棋?・・じゃ相手が居るから出会うこともあるんでしょ」
「近くの人ならね」
「女性?」
「いや、男ですよ。でもオンラインでは対戦する女性の人も居るけどね」
「会うんですか?」
「え?会わないですよ。どんな人か分からないのに・・それに金と暇がないです」
そこへ「そんなことないよ」新井先生が口出しする。
「どういうこと?」
「お互い、お金無くても暇が無くても、"その気" があれば会えます。お金の切れ目が縁の切れ目じゃないわ。私は監督とは、そんな気持ちで会ってないから続くのよ」
金の切れ目が縁の切れ目とはよく聞く言葉だ。監督との付き合いは、かなり本気モードのように思えた。
切れ目を作るのは女性の方、長く交際を保つのも女性の気持ちからだろうと感じた。皆は新井先生の、その気ってなんだろうか気になったようだ。
集まりはラーメンの仕込みの為、解散となるが実際の飲み会は、ここからがスタートするらしく、各々が仲間と二次会に出かけるという。
新井先生は、いつもなら監督と二人だけで何処かに消えていくらしいが、今日は私達とファストフードに立ち寄る「先生、今日はありがとうございました、いろんな楽しい話聞かせてもらえました」
「いえいえ、あなたたちの方が断然、刺激的でしたよ、若いし・・」
「同じですよ。先生と同じアラフォー世代です。若くは無いです」
「私はね・・男臭い中って、わりと好きなのよね。女子会ってさ、集まっても目立たないし・・私は目立ちたがり屋」
「そういう意味では、私も今回チヤホヤされているようで刺激を受けました」
涼子も相槌を打った。
弘美が「ゲーセンの話ですけど、監督も若いですね」
「そうね、何事にも興味を示すのよね、そしてやってみる。一緒に着いて行く方が恥ずかしいくらいよ。でもね、彼は・・いや監督は、私が居ないと何も出来ないのよ」
「他にどんな興味を・・」
「ん・・いろいろ」と、言いながら遥か向こうを眺めていた。つづく







