隣の空席を倒すな | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

新幹線や特急のリクライニングシート。

最大限まで倒すのはアリか無しか、論議になります。

 

以前、この件で記事をまとめました。

◆JRでは、公式見解はほぼ出していない。

◆最大に倒しても、飲み物にぶつからない。

◆圧迫感など、気持ちの面での摩擦が主体。

1つの結論は出にくい論議だと思います。

 

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それ以来、いろいろ感じることがありましたが、圧倒的に強く感じたのはこちら↓

「隣の空席を倒すな」

という点です。

 

前の席の乗客が、リクライニングを倒すと、自分の目の前が狭くなり、圧迫感を感じます。

これは、「大きく倒すな」とも言いにくい面があり、自分の前が狭くなるのは仕方ないとも言えます。

 

ところが、隣の空いている席まで最大限に倒す人が、結構いるのです。

具体的に説明します。

■隣の空席を倒す人がいる

上の写真のような特急のリクライニングシート。倒れる角度は大きいです。

窓際に自分が座ったなら、座った席を倒すなとは言えません。

ところが、座っていない隣の空席も最大に倒す人がいるのです。

 

■倒されると困る

後ろの席の窓際に私が座っていて、隣の通路側に別の人が座っているとします。

前の座席が倒れていなければ、通路側の人が座ったままでも、たいてい降りることができます。

通路側の前の席が倒れていると、窓際の私は、通路側の人に一度立ってもらわないと、通路側に出にくくなります。

座っている人に「あんたは席を倒すな」とは言えません。

でも、意味なく空席を倒されると、前の人にメリットないのに、後ろの乗客だけに害が及びます。

 

■60歳以上が大半

隣の空席を倒す人を何十人と見てきましたが、8~9割が60歳以上と思われます。(私も60歳ですが)

若い人が、隣の空席を倒す光景を、まず見かけません。

極端な例では、「大人の休日倶楽部パス」期間の「はやぶさ」全車指定席です。東京駅で満席と繰り返し案内があって、扉が開いて乗り込むと、行列の前の70歳台と思われる男性が、自分の席(通路側)と隣の私の指定席(窓側)を速攻で両方最大限リクライニングしてしまいました。「全車指定席」で「完全に満席」でも、即座に平気で隣の席も一緒に倒したのです。(戻して欲しいと伝えても無視されました)

条件反射になっているとしか思えません。

 

■昔のリクライニングシート

隣の空席を倒すのが、60歳以上の人というのは、何か理由がありそうです。

考えられるのは、昔の座席は、頭を支えにくいということです。

昔の座席は、特急車両でも、座席の背もたれが平らでした。(写真は大宮・鉄道博物館↑)

居眠りしているうちに、頭の位置がずれて、隣の席の方に行ってしまったなんてこともあったと思います。

平成の初期に、JR九州の特急(レッドエクスプレス)で、このタイプの座席だった時があります。

 

■今の座席は改善

でも現在は、リクライニングシートの左右の端が盛り上がっていて、倒れにくくなっています。

隣の座席に倒れこむことはないでしょう(写真は成田エクスプレス↓)

横須賀線・総武線快速の新型車両のグリーン車でも、左右に出っ張りがあります。↓

これだと、隣が倒れていないと大きな「出っ張り」になり、頭を支えやすくなりむしろ好都合だと思うのですが。

 

以上、特急と普通列車グリーン車を乗りまくっている一人の鉄道マニアが感じていることでした。

 

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