2024年度の「大人の休日倶楽部パス」が、いくつかの変更があると発表されました。
現在は、「大人の休日倶楽部パス」の利用期間です。
(東京発の9時台の新幹線に乗ったものの、急きょ予定変更して上野駅で降りたため、停電に巻き込まれなくて済みました)
■大人の休日倶楽部パスとは?
大ざっぱにまとめると・・・
★「JR東日本の新幹線も含めて4日間乗り放題」で15270円の切符です。
「JR東日本とJR北海道に5日間乗り放題」で26620円の切符もあります。
東京から仙台まで新幹線の指定席で往復するだけで22820円ですから、激安の切符です。
★購入には、50歳以上の会員である必要があります。49歳以下の人は買えません。
★指定券は6枚まで追加料金なしで発行してもらえます。
★比較的客が少ない利用期間の13日間、これが年3回だけ。
鉄道旅行が好きな人にとっては、魔法の切符と言えます。
【変更点1】東日本用が5日間になり値上げ
最も多く売れている「東日本用」が、有効期間4日間から5日間になります。
1日延びる代わり、料金が上がります。
《旧》15270円(1日あたり3817円)
《新》19800円(1日あたり3980円)
ただし「えきねっと」利用だと1000円引きの18800円になりますので、1日あたり3760円と単価は少し下がります。
これは理解できます。
もともと激安すぎるのです。
東京~仙台を「はやぶさ」指定席に乗って単純往復するだけで22820円かかります。
逆に言えば値上げしても2万円を超えなかったのは有難いと感じるくらいです。
【変更点2】グリーン車用が登場
昨年の9月の臨時設定の際に、利用開始日1日あたり1000枚限定で「グリーン車用」を販売しました。
本格導入して問題ないか試行販売したところ、大きな問題は生じなかったようです。そこで、今年からグリーン車用を設定したのだと思います。
発売枚数は、普通車用が30000枚、グリーン車用が1000枚です。(ここ数年、発売枚数の上限には達していません)
ただし、グリーン車用は、普通車用のほぼ2倍の金額です。
『JR東日本用』→→普通車用18800円、グリーン車用35000円
『JR北海道用』→→普通車用17400円、グリーン車用35000円
『JR東日本・北海道用』→普通車用26620円、グリーン車用50000円
※普通車用は「えきねっと」で1000円割引の金額
※グリーン車用は「えきねっと」限定で発売
こちらの変更、「グリーン車用の設定」「枚数制限」も理解できます。
普通車が満席なら、グリーン車でもいいから座りたい乗客もいます。
グリーン車用が安くて大量に発売したら、グリーン車に乗れなくなってしまいます。
【変更点3】えきねっと利用でないと1000円増し
みどりの窓口が次々と閉鎖され、行列が長くなってきています。
指定券売機が使える人でも、払い戻し&変更など窓口頼みの案件もあります。
少しでも窓口の行列を減らして、指定券券売機に慣れる意味もあり、「えきねっと」の方が1000円安いのは理解できます。
【思うこと1】指定券利用回数は6回で据え置き!
今までも指定券は、追加料金なしで6枚まで発行してもらえました。
2024年から、「8枚に増えるかも」と考えていましたが、据え置きとなりました。
根拠は、次々と特急が全車指定席になってきたからです。
ここ数年で、「つばさ」「あずさ」「ひたち」が全車指定になりました。
更に「わかしお」等の房総特急でも全車指定が3月に導入されます。
JR北海道でも「北斗」「おおぞら」「とかち」「すずらん」が今春から全車指定となります。
ですから、5日間で数多く乗る人は、比較的短距離で安い列車を「別払い」で指定券を買うことが増えるのは間違いないでしょう。
たとえば、甲府に住む人が釧路に行くには、こう乗り継ぎます。
甲府→(かいじ)→新宿東京
東京→(はやぶさ)→新函館北斗
新函館北斗→(北斗)→南千歳
南千歳→(おおぞら)→釧路
4本とも全車指定席ですから、8枚必要になります。
6枚しか発券してもらえませんから、「かいじ」は別料金で買うことになります。
【思うこと2】2回目が12月から9月に
利用期間は、週末2回を含む13日間です。
《1回目》2024年6/20(木)~7/2(火)
《2回目》2024年9/26(木)~10/8(火)
《3回目》2025年1/16(木)~1/28(火)
2回目は、12月の初めでなくて、9月から10月にかけてです。
寒くない時期ですので、これは使いやすいと思います。
【参考】北陸フリーきっぷも
「大人の休日倶楽部会員限定北陸フリーきっぷ」も少し値上げの上で、販売が続きます。
★都区内発22410円が24000円に値上げされます。
★新幹線は、敦賀~黒部宇奈月温泉の間がフリー区間
★敦賀まて「ハピラインふくい」も含めた並行在来線に乗車可
★開通初日の3月16日から使えるのも魅力
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