「大人の休日倶楽部パス」を有効に活用する2018 | 車内販売でございます。

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この記事は2018年のものです。

2024年6月に追加修正した記事をまとめました。

こちらをご覧ください↓

 

 

まもなく50歳以上が利用できるJR東日本の「大人の休日倶楽部パス」の期間になる。

そこで、「大人の休日倶楽部パス」の有効な活用方法と注意点について、まとめることにする。

 

【1】「大人の休日倶楽部パス」とは?

JR東日本を全線を、新幹線を含めて乗り放題の激安切符だ。JR北海道も乗れる種類もある。

★《対象》・・・50歳以上の会員のみ。49歳以下は残念ながら利用できない。

★《利用期間》・・・決められた13日間で、1年に3回ある。今度の期間は2018年6月21日から7月3日。

★《料金・有効期間》

「JR東日本」→→4日間有効で、15000円

「JR東日本&北海道」→→5日間有効で、26000円 (この他、北海道だけのもある)

東京から新青森まで、新幹線に乗ると、片道だけで17350円になる。これが4日間乗り放題で15000円だから、「乗り鉄」にとっては非常に有難いものだ。

基本的な説明は、様々なところでされているので、このくらいにとどめる。

 

【2】指定券6回を、どう使うか

「大人の休日倶楽部パス」では、6回まで普通車指定席が使える。4~5日で6回は、多いようで案外少ない。

そこで、指定券6回を有効に使う方法をいくつか説明する。

《その1》「スーパー北斗」は、ぜひ指定席を

函館と札幌を結ぶ「スーパー北斗」は、自由席も連結している。しかし、ぜひとも指定席を確保したい。

特に「はやぶさ」を新函館北斗で降りて、「スーパー北斗」に乗ると、始発の函館で自由席が埋まっているかもしれない。やっかいなのは、途中の森駅や長万部駅で降りる人はほとんどおらず、座れなかったら3時間半も立ち続ける可能性大だ。対策として「頻繁にキャンセルが出てないかチェック」「仲間と離れた席でも指定席を確保してしまう」がある。やや強引に、新函館北斗から函館に戻って、観光してから改めて始発函館から自由席に乗るという手もあるけど。

なおスーパー北斗は、車内販売を実施している列車が削減されている。詳しくはこちら

《その2》「はやぶさ」が満席なら、「こまち」「やまびこ」

6月7月は、「大人の休日倶楽部パス」で北海道に出かける人が多い。

東京を朝6時から8時くらいに発車する「はやぶさ」は、軒並み満席となる日がある。

そんな時でも「こまち」「やまびこ」なら東京~盛岡間は、空席がある場合が多い。東京~盛岡を「こまち」に乗って、盛岡から「はやぶさ」に乗ることもできる。盛岡以北なら指定券なしでも乗れて、空席があれば座れる。

指定券の回数に余裕があるなら、「こまち」の東京~盛岡、「はやぶさ」の盛岡~新函館北斗に分けて、2枚使って乗ることもできる。

《その3》観光快速は指定券を別途購入

「きらきらうえつ」「リゾートしらかみ」などの観光快速の指定券は、原則520円だ。「大人の休日倶楽部パス」の指定1回分を使わずに、別に払って購入するのがお勧め。

「ハイレール」と「SL銀河」は、820円とやや高いので、別途購入するか微妙な判断になる。

6月の月火水木は、閑散期だから、指定券は安くなって320円になる↓。

《その4》上りの新幹線は、自由席に座れなかったら乗り換える

福島から東京行きの「やまびこ」自由席に乗ったら、混雑して座れなかった。時刻表を見て、もし郡山始発の「なすの」があれば、郡山で「なすの」に乗り換えて座るのも選択肢の一つになる。

長岡から東京行きの「とき」自由席に乗ったら、混んでいて座れなかった。時刻表を見て、もし越後湯沢始発の「たにがわ」があれば、越後湯沢で降りて、「たにがわ」に座って帰ることができる。

こうすれば、乗り換えて若干時間がかかるものの、指定席6回を使い切っても立ち通しは防げるだろう。

 

【3】予想外に困ること

「大人の休日倶楽部パス」を使って旅行していると、予想外のことで困る可能性がある。

困るかもしれない点をまとめてみた。

《その5》発売枚数が限定される

「大人の休日倶楽部パス」は、発売日1日あたり3万枚までと枚数に上限がある。

2015年の6~7月は、売り切れになってしまった日があった。現在とは条件が違ってはいたが、6~7月は売れ行きが良いので、要注意だ。

売り切れた時の記事は、こちら

公式サイトで、25000枚に達したら△になって「売り切れ寸前」と分かるようになっている。公式サイトはこちら

《その6》当日は販売しない

「大人の休日倶楽部パス」は、利用開始の前日までの発売だ。

6月25日から利用したい場合は、前日の6月24日までに購入する必要がある。買うのに必要な会員証は、基本的にクレジットカードで、代理購入はちょっと面倒だ。

《その7》「大人の休日倶楽部パス」を失くしたら大変

切符を紛失したら大変なのは当然だが、「大人の休日倶楽部パス」は、普通の切符より一層大変な事態になってしまう。

最悪なパターンは、初日に東京から「はやぶさ」に乗って新函館北斗で降りようとしたら、「大人の休日倶楽部パス」が無い!どうなるか?

「大人の休日倶楽部パス」は当日購入ができないので、「東京からの新幹線代」「新函館北斗からの当日の運賃料金」を別途払うしかなくなるのが建前だ。(駅員に相談する価値はあると思うが)  もし次の日も旅行を続けるなら、改めて購入する・・・悲鳴が出そうだ。

《その8》窓口が異常に混むことも

普段は鉄道での旅行をしない人も、この時期には大勢旅行する。不慣れな人は、指定券券売機が使えないから、窓口に客が集中する。さらに、「自由席、座れるかしら」と係員が答えられない相談をしたり、新函館北斗までの新幹線の指定券を受け取って「行きたいのは函館だ、こんな駅ではない」などと位置関係など初歩的な説明から必要な客がいたりで、なかなか列が進まない。

時間に余裕をもって切符を買いたい。

なお、窓口は混雑しても指定券券売機は空いていることが多い。帰りの時間が決まってない場合、「とりあえず指定券を取って、必要なら変更」だと、変更は窓口でしかできないから、並ばざるを得なくなってしまう。新規購入は券売機でパッとできるが、変更は並ぶ必要があるので要注意。

《その9》自動改札が止まることも

以前こんなことがあった。東京駅の新幹線自動改札から、10人くらいの不慣れな老人グループが入ろうとした。ところが、「大人の休日倶楽部パス」本体でなくて、指定券(下の写真のような指ノミ券)だけを投入した。リーダーらしき人が変な指示をしたらしい。するとあっちもこっちも自動改札が、ピポーンと鳴って、大半の自動改札がエラーで止まってしまった。駅員と客とリーダーの間で押し問答が続き、改札前には50人くらい溜まってしまった。発車時刻が迫る・・・私が東京駅の自動改札を通過するのに2分ほどかかったが、ホームには1分前に着いた。この2分待ちは、あせったぜ。

6枚発行できる指定券は、赤い線のように金額が書いていない↓。重ねて投入するのはOKだが、この指定券だけ自動改札に投入してはいけない。

《その10》パスは折らない濡らさない

「大人の休日倶楽部パス」は、折ったり濡らしたりすると、自動改札を通れない。

駅の有人通路は、行列ができることも多いから、スムーズに出入りするために、できる限り自動改札を通れる状態で4日間保存したい。

《その11》乗車駅で指定券が買えない時も

特急や観光快速が停まる駅なら、指定券が買える、と考えてしまうが、必ずしもそうではない。

たとえば「リゾートしらかみ」が停車する千畳敷駅、藤崎駅、十二湖駅、ウェスパ椿山駅では、指定券や乗車券を買うことはできない。買うことができる駅でも、窓口が開いている時間帯が限定される駅がある。

JR北海道では、石北本線や根室本線を中心に、特急がギリギリ停まる駅は、無人駅のことが多く、切符の購入や変更ができない可能性がか大である。

乗ると決まっている列車なら、あらかじめ買っておこう。

 

【4】こういう使い方も

「大人の休日倶楽部パス」の変わった使い方だ。

《その12》宿も混雑。遠くに泊まる

「大人の休日倶楽部パス」の期間は、青森・函館などは宿も普段より混雑しがち。

もしホテルが満室なら、「大人の休日倶楽部パス」なら、新幹線で離れた駅まで行くことが容易になる。

青森が満室なら、新幹線で25分の八戸で探せる。北上で宿がなければ、新幹線に23分乗って盛岡まで行ける。新幹線を含めて乗り放題の切符だからできる技である。

《その13》最終日7月3日は比較的空いている

今回の利用期間は、6月21日から7月3日となっている。

6月26日に使えるのは、「東日本4日間用」だと、「6月23日開始」「6月24日開始」「6月25日開始」「6月26日開始」の4つだ。しかし、最終日の7月3日に使えるのは「6月30日開始」の1つだけになる。当然、列車も比較的すいている。私は「リゾートしらかみ」に乗ろうとしたが、7月3日(火)は窓際席を余裕でとれるのに対し、6月26日(火)は満席だった。(その後キャンセルが出たけど)

初日の6月21日も比較的空いてるとは思うが、7月3日ほどではないようだ。

《その14》あいだに1日休む

東日本用なら4日間有効だからと言って、4日間毎日旅行しなくてはならない訳ではない。

何しろ、東京から仙台まで「はやぶさ」で往復するだけで22400円かかる。1日だけでも「モトがとれる」わけである。2日旅行して、1日休んで、もう1日旅行する、これでもお得もイイところなのである。

《その15》新幹線は大回りでも早い

青森から秋田に行く場合、奥羽本線の特急「つがる」が2時間40分ほどで走っている。しかし、「つがる」は1日3往復しか走っていない。

新幹線を使って、青森→盛岡→秋田だと、遠回りにはなるが、乗り換え待ち時間を含めると所要時間はほぼ同じだ。だけど本数は圧倒的に多いから、盛岡経由が使いやすい。

新潟から山形でも同様で、米坂線を使うのが最短だが、本数が少なく遅い。新幹線を大宮で乗り換えたほうが、快適で早く着く時間帯が多い。

これは、乗り放題の「大人の休日倶楽部パス」だからできる乗り方と言える。

 

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ちなみに、わたしは2018年6~7月の「大人の休日倶楽部パス」期間に、次の予定を立てています。

6/23土・・・ゆざわシュークラ

6/24日・・・リゾートあすなろ下北1号2号

6/25月・・・未定

6/26火・・・リゾートしらかみ4号

(乗り鉄は3日間休んで仕事三昧)

6/30土・・・現美新幹線451

7/1日・・・ハイレール1号&星空

7/2月・・・未定

7/3火・・・三陸鉄道

※未定の日は、「スーパービュー踊り子」「やまびこ3往復で車内販売利用しまくり」「リゾートビューふるさと」「ろくもん1号」あたりを考えているところです。仕事にしわ寄せが来たら、乗り鉄断念ですが・・・。決まったらここに追加修正するかもしれません。