2023年6月3日に、JR四国の観光列車「志国土佐時代の夜明けのものがたり」に乗ってきました。
この「夜明けのものがたり」は、同じJR四国の「伊予灘ものがたり」と並んで、沿線からのお手振り・歓迎がものすごいので有名です。
今回は沿線や駅での歓迎について。
※撮影年月がない写真は、当日のものです。
【1】高知駅
下り列車で一般には「夜明けのものがたり1号」と呼ぶところを、「1号」でなくて「立志の抄」と呼びます。
12:04に高知駅を発車します。
ホームの下から、お手振りをしていただきました。
凄いなと思ったのは、発車の5分前から旗やウチワを振り続けたことです。
特に発車の際には、お手振りに慣れていない観光客が多いので、見送る側は発車する前から振って「振り返そうかな」と観光客に思わせる時間的余裕が欲しいのです。直前だと躊躇しているうちに発車してしまいます。
ちなみにこの日は、JR四国の旅行会社ワープの何人かは、愛媛県方面に添乗員として出かけていて、主力メンバー抜きとも言える状態で、ここまで歓迎してくれたのです。
私も高知駅前で「夜明けのものがたり」を見送った時があります。
人数が多い時は10人を超えます↓(2021年6月)
【2】仁淀川の土手
往きも帰りも、仁淀川の土手から、お手振りしていただきました。
地元の方々は、ボードをいくつも作って、乗客を歓迎してくれます。
アンパンマン系が多いです。(2021年6月撮影↓)
この日は晴れていましたが、前日の金曜日は線状降水帯ができてしまい「夜明けのものがたり」が運休するほどの豪雨でした。そのため、清流・仁淀川ではありますが、濁っていました。
【3】日下駅(くさかえき)
日高村にある日下駅で運転停車します。
ここでは、反対側のホームから特産のトマトにちなんだ曲「トマトの神様」の踊りを披露してくれます。
現在は駅舎改修中ですが、この日は歓迎がありました。
前回は、「トマトの神様」の曲が聞きとりにくかったのですが、今回はバッチリ車内のスピーカーから流れました。新人アテンダントさんに「曲が流れるようになったんですね」と話すと、「以前から流れてますよ」との答。
よく調べたら、下り「立志の抄」には11か月間乗っていませんでした。上り「開花の抄」でしたらこの間2回乗っているのですけど。
【4】日高村の踏切
踏切付近でもお手振りがあり、列車は徐行します。
徒歩2分ならともかく、わざわざ車で来てのお手振りでしょうから大変です。
参加者が日によって変わることも多く、乗ってみて驚くことが結構あります。
2020年7月撮影↑
【5】安和駅
海岸沿いの景色が良い駅・安和駅(あわえき)です。
下りの「立志の抄」ではホームに降りられます。
記念撮影ボードで写真を撮るようアテンダントさんに勧められました。
ここでは、地元の方々から品物の販売があります。
ぞうり、マスクケースなど手のこんだ品です↓
びわ、はちみつの販売です。
はちみつは日持ちしますが、果物類は売るの大変なんですよね。
そして、スタンプも用意しています。
無料ですが、私はポストカードを購入して押しました。
きつねさんに見送っていただきました。
きつねさん、すまいるえきちゃん同様、話をしないキャラのようです。
【6】窪川駅
終点の窪川駅に到着です。
私は往復の乗車です。
上り「開花の抄」が発車する際には、地元の人たちから見送りがあります。
ゆっくりと発車する「夜明けのものがたり」を、走って追いかけます。
今回は、何度も乗っているらしい常連客は私以外に「立志の抄」「開花の抄」で1~2人で、多くの乗客は《お手振り》を返すのに慣れていない状態です。乗ってすぐ慣れるのは、ノリをよくするコツだと思います。
【7】土佐久礼駅
土佐久礼(とさくれ)駅から乗車する人もいます。
ここでは、地元の方のお手振り、そして特産物の販売をしています。
今回は、「なめろうふわふわ天」が無いため、「かつおの藁焼きハランボ串」を買いました。
この「ハランボ」、酒に合うんです。
【8】須崎駅
須崎駅では、「須崎駅19分劇場」があります。
特急あしずりに道を譲るため、19分停車します。だったらこの19分で乗客におもてなしをしようという企画です。
日によって、内容は違います。
須崎婦人会の乗客を巻き込んだ踊りが多いですが、高校生の太鼓披露もあります。
今回は、新体操でした。
なべ焼きラーメンのシャツも販売していました。
私は黄色のシャツを購入しました。
見送りも、ホームの端まで追いかけてくれて、ダイナミックです。
ここまで歓迎してくれたら、多くの人が手を振り返します。
【9】佐川駅
佐川駅に到着します。
食事の予約をした人には、コーヒーが配られます。(お茶も選択可)
NHKの「らんまん」の主人公・牧野富太郎の出身地ですので、駅舎の一部がリニューアルして観光案内所になっていました。
コインロッカーも、植物の柄です。
凝っているなあ。
ベンチも、こんな感じです。
帽子と植物を入れる箱ですね。
記念撮影をするのに適しています。
駅前のポストも、斬新なデザインです。
ちなみに私が牧野富太郎の名を初めて知ったのは、20年ほど前です。
某大手進学塾で「牧野富太郎テスト」と題した大規模な植物の暗記テストがあったのです。
アブラナのおしべは6本、自家受粉はイネ・エンドウ・アサガオ、裸子植物はマツ・スギ・イチョウ・ソテツなどと教える仕事なもので。牧野富太郎の墓にも行ったことがあります。
【参考】今までの記事
「志国土佐時代の夜明けのものがたり」は、非常に沿線からのお手振りがさかんです。
以前の記事で「お手振り日本一」と書きました↓
今までの「夜明けのものがたり」の記事はこちら↓
車両、食事、おもてなし等をまとめてあります。