今回は主に過去のグリーン車乗り放題の切符について。
昔のJR各社では、グリーン車乗り放題の切符も、珍しくありませんでした。
特に1990~2000年ころは、何度も乗りまくっていました。
現在は、ほとんど販売されていませんが、どんな切符があったか、まとめました。
【1】《JR九州》グリーン豪遊券
平成の初めころには10回近く使ったグリーン車乗り放題の豪遊券です。
これは最強の切符と言えました。
★3日間特急のグリーン車乗り放題。
★「かいもん」「日南」が運転していた時期はB寝台も利用可能
★JR東日本の駅でも購入可。当日九州でも購入可。
★当時のJR九州グリーン車では、ホットコーヒーなど飲み物が無料。
★787系(つばめ型)、783系(ハイパーサルーン)が登場し、新型で快適な車両が多数。
★JR九州の特急は列車の本数が多く、次の列車まで30分程度で乗り継げる。
つばめのビュッフェでチャーハン(チャオ)を買って、サービスのコーヒーいただいたものです。
(↑当時最新式の787系)
この豪遊券も使って、4日連続B寝台で快適に過ごしたことがあります。
3日間、特急グリーン車に乗りまくって、無料のコーヒー飲みながら、車内販売で買った弁当を食べたなんて、今では考えられない贅沢です。
この時代は良かったなあ。
JR東日本の窓口でグリーン券を6枚お願いすると、嫌な顔をされる時がありました。
そこで閑散期には、九州に着いてから、グリーン券を取ったものです。
【2】《JR北海道》北海道フリーきっぷ
北海道フリーきっぷも、平成10年ころに2回利用しました。
「おおぞら」「北斗」など特急グリーン車に乗ることができました。
「利尻」などの道内完結のB寝台も利用できました。(はまなすB寝台は不可)
7日間使えますが、この時は仕事の関係で5日間のみの使用となりました。それでも34860円は安かったです。
JR北海道のグリーン車は、豪華な座席が多く、快適でした。
特急グリーン車でも、おしぼり・コーヒーがサービスされた記憶があります。
後悔しているのは、この頃は車内販売は品数が少ないから、なるべく駅で買う派だったことです。今のように車内販売に熱中していなかったのです。
のんびり雄大な原野を眺めながら過ごすと、帰って来てからも歩くのが遅くなっていました。
【3】《JR西日本》西なびグリーンパス
JR西日本は、昨年2022年の7月に「西なびグリーンパス」を利用しました。
グリーン車に8回まで乗れる乗り放題パスです。
3日用は30000円、5日用は35000円でした。(2人用は更に割安)
「50歳以上」「発売は旅行会社限定」「グリーン車は8回まで(自由席は制限なし)」という制約はありますが、大きなメリットがある切符でした。
観光列車の乗車と、山陽新幹線を乗りまくりました。
車内販売だけで3日間過ごす車外断食をしました。
【4】《JR東海》MYワーケーション東海道新幹線きっぷ
JR東海では、非常に珍しい乗り放題切符を利用しました。
新型コロナで乗客が激減した2021年の5~7月に、東海道新幹線に乗り放題となった切符です。
私が利用したのは、東急ホテルチェーン6泊がついて11万円の旅行商品でした。
これで天下の東海道新幹線のグリーン車に、1週間乗り放題となりました。(在来線は不可)
1日中、のぞみグリーン車に乗って、東京~新大阪を3往復しました↓。
定価で乗ると、この3往復だけでも10万円を超えますから、すごい充実感でした。
今後の発売は厳しいかもしれません。
でも、閑散期限定で指定券の枚数制限があっても、販売して欲しいです。
JR東海では、元日限定・新幹線はこだま限定で、乗り放題切符を何年か購入したこともあります。
【5】《JR東日本》正月パス
JR東日本には、基本的にグリーン車まで乗り放題の切符はありません。
ただし数年間、1月1日だけグリーン車に乗り放題の切符が発売されました。
「正月パス」のグリーン車用です。
早朝に新宿から東京まで成田エクスプレスに乗りましたが、私と同じように短区間だけ乗るマニアが多数いたのを覚えています。
午前中に東京駅から「あさま」グリーン車に乗ったところ、私の後が羽田孜元首相で警備のSPも近くにいて、私もチェックされていましたっけ。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
以上のJR5社は、過去の話です。
このたび、6社目のJR四国のグリーン車乗り放題切符を利用しました。
【6】《JR四国》バースデーきっぷ・グリーン車用
JR四国だけは、現在もグリーン車に乗り放題の切符を販売しています。
グリーン車に乗れる「グリーン紀行」が販売されていて、4日間有効で23000円です。
そして、誕生月だけ「バーステーきっぷ・グリーン車用」も発売しています。
3日間乗り放題で15000円の激安切符です。(5月の改定前は13240円でした)
JR四国のグリーン車が連結されているのは、松山発着の「しおかぜ」、高知発着の「南風」にほぼ限られます。
(岡山から乗るには、岡山~児島のJR西日本区間は別料金が必要です。)
そして、非常に大きいのは、JR四国の「伊予灘ものがたり」などの《ものがたり列車》も乗れるのです。
今回は、このバースデーきっぷで《ものがたり列車》を4本確保して乗車できました。
■初めてのバースデーきっぷ
私は2014年に「伊予灘ものがたり」にハマって、四国に通うようになって35回になりますが、バースデー切符は1度も利用したことがありません。
仕事の関係で6月は休みが取りにくいためです。私が仕事をしている塾予備校業界は、祭日だと調整して休みを取りやすいのですが、6月には祭日が無いのが痛いです。
ちなみに今まで「伊予灘ものがたり」に何月に乗りに行ったかをまとめると、
1月●
2月●●●●●
3月●●
4月●●●
5月●●●●
6月●
7月●●●●●
8月●●●●●
9月●●
10月●●●
11月
12月●●●●
6月はなかなか行けないのです。
この中では、2月7月8月が多くて5回です。
2月初めで仕事がひと段落するので、2月にはよく行きます。
7月は「伊予灘ものがたり」運転開始のイベントが多いのもあります。
実は2021年にはバースデーきっぷを購入して、四国に行く準備はできていました。
ところが、目が網膜剥離状態になってしまいました。そして、飛行機に乗ると気圧の変化があるから止めたほうが良いと医師に言われ、断念したことがあります。
ちょうど、JR四国は運賃・料金の改定(値上げ)があり、バースデーきっぷを改定前の値段で買えました。
購入は、JR四国の公式ホームページでも可能です。
■今回の行程
6月3.4日にバースデーきっぷ利用となったのは、「商品券」の関係でした。
3月末までに利用できる旅行会社の商品券のようなものが2万円分あったためです。3月末の期限切れ寸前に、詳しい予定を決めないまま6月第一週の四国行きを決めたという経緯があります。
《6月3日(土)》
羽田→→高知空港・・JAL利用
高知→→窪川・・夜明けのものがたり「立志の抄」
窪川→→高知・・夜明けのものがたり「開花の抄」
高知→→多度津・・南風
多度津→→松山・・しおかぜ
《6月4日(日)》
松山→→伊予大洲・・伊予灘ものがたり「大洲編」
この間、沿線でお手振り
松山→→八幡浜・・伊予灘ものがたり「八幡浜編」
八幡浜→→松山・・伊予灘ものがたり「道後編」
松山空港→→羽田空港・・JAL
「道後編」はすぐ満席になったため、JR東日本の窓口で有料で席を確保しました。
6/2金曜に台風が直撃して、キャンセルする客がいると予想したのですが、「双海編」は最後まで空席が出ませんでした。
この2日間の内容は、また近いうちに。