6月に乗車した「あいの風とやま鉄道」の観光列車「一万三千尺物語」に乗った話。
7月に「車両」と「食事」の話を書いたあと、続きがノビノビ座席になってしまいました。
今回は、「一万三千尺物語」で残った沿線・下車観光・おもてなし等について゜。
【1】高岡駅・ドラえもんの散歩道
高岡駅では下車観光があります。乗客は係員の案内で、駅前を歩きます。
ドラえもんのキャラクターがいるぞ!
ドラえもんの作者の藤子・F・不二雄先生は、高岡市生まれです。
地元の高岡駅前に、ドラえもんたちが飾られているのです。
高岡駅の目の前ですが、慣れないと「迷子」になりかねませんので、係員が引率&案内をしてくれます。
藤子・F・不二雄先生からのメッセージです。
別の場所には、ドラえもんポストがあります。
高岡市は伝統工業の高岡銅器が作られる地域ですから、ポストも銅が使われています。
こういう説明書きは、観光客にとって助かります。英語&中国語での案内、いいね。
【2】高岡駅おりん
高岡駅には、こんなものも。
金属でできた「おりん」です。
拡大すると、こうです。楽器のように演奏することができます。
「おりん」は、車内にも置いてありました。
【3】高岡駅・万葉集で歓迎
ホームには、歓迎する方たちが。
高岡は、万葉集を編纂した大伴家持がいた地域です。
万葉集との関係が深いので、当時の衣装で歓迎してくれました。
目をひく衣装でお出迎えするのは、強くアピールできますね。「万葉のふるさと」ですが、利長くんも外せないようです。
【4】小杉の鏝絵
射水市の旧小杉町は、鏝絵(こてえ)で知られています。
(私は今まで知りませんでしたが)
腕の良い左官職人が、左官の技を使って絵を描いて、これが拡がったのです。
小杉駅にも、鏝絵が飾られています。
駅が博物館になったようなものです。
地域のことが駅前でよく分かります。
【5】沿線から歓迎の手振り
沿線から手を振ってくれる人がいました。
黄色い矢印の駐車場から、「一万三千尺物語」を歓迎してくれました。
この日は、運転再開して2日目でしたから、地元の方も嬉しかったのではと推測します。
拡大すると、こうです↓
旗やのぼりでお出迎えです。
ありがとうございます。
【6】客に近い接客
観光列車の乗務員・アテンダントは、乗客との距離感が結構難しいのです。
「失礼のない接客」を心がければ、客との距離を近くするとリスクが大きくなります。
「一万三千尺物語」では、客との距離を縮めるために、必要な時に個別に声掛けする積極さがありました。
■撮影を勧める
私は車内を何枚も撮影していましたから、鉄道マニアと分かっていたのでしょう。
ホームの段差対策のために踏み台を使っていましたが、「これもお撮りになりますか(^^♪」と案内してくれました。
係員の邪魔になってはいけないという感覚がありますので、撮りにくかったのが正直なところなのです。素敵な対応です。
■富山駅通過!?
「一万三千尺物語」の午後の便は、富山発の富山着です。
まず西の高岡まで走り、次に東の黒部まで走って、最後に富山に戻るルートです。
その途中で、一度富山に戻るのですが、富山駅を通過します。
旅客列車では、唯一の富山通過は、珍しいです。
鉄道マニアの私には、事前に「まもなく貴重なシーンですよ」と、声をかけていただきました。
■様々な配慮
私にとっては鉄道マニア向けの配慮がなされました。
2つ書きましたが、それぞれの乗客に合った個別の対応がなされたのは、見事です。
おもてなしの気持ちが伝わります。
6月の「一万三千尺物語」は、この3回目で終了です。
本来は7月下旬にアップする予定でしたが、四国乗り鉄、九州乗り鉄で、中断してしまいました。
明日からまた乗り鉄ですから、何とかその前に、と考えて、今回の記事となりました。
■1回目の車両の記事はこちら↓
■2回目の食事の記事はこちら↓