揺れても滑り落ちない工夫 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

車内販売で飲み物を買って、テーブルに置いた。

すると、列車が揺れて、飲み物がテーブルから落ちそうになったことがある。

今回は、車内販売で買った飲み物&食べ物が、滑り落ちるのを防ぐ工夫の話。

 

 【1】テーブルから滑り落ちた

■車両が傾いてペットボトル落下

9月のある日、私は新幹線「のぞみ」東京行きに乗っていた。運悪く、台風の影響で、途中で停まってしまった。

停止したのが浜松駅付近の急カーブだったため、列車が傾いたまま停止した。そのため、ほぼ満席の車内では、あちこちでテーブルに置かれたペットボトルが、滑り落ちていた。

摩擦が少ないペットボトルは、傾くとすぐ転げ落ちてしまうわけだ。

 

■揺れでビンが落下

JR九州の「指宿のたまて箱」で、名物の「いぶたまプリン」を買った。

そしてプリンの写真を撮るために、カバンの中からカメラを探していた。すると目を離した間に、「いぶたまプリン」がズルズルと動いて、木製のテーブルから落下してしまった。

線路か車両のどちらの影響か知らないが、ローカル線の列車は、けっこう揺れるのである。

以上の二つは、4年以上前の話だ。

これではマズイというので、最近は各社が対策を取っている。

 

【2】コースター&マットの利用

列車の揺れで、飲み物が落下するのを防ぐために、コースター、マットを使用する列車が増えた。

ビンやペットボトルの底に、滑りにくい材質でできたコースターを敷けば、なかなか動かない。

上の写真は、JR九州の「或る列車」だ。(2016年8月撮影)

ゴムのような材質でできていて、滑り止め機能が大きいコースターだ。

紙でも、滑り止めとして使える材質もある。

 

食事を出す観光列車では、ランチョンマットに、滑りにくい材質を使うこともある。

「四国まんなか千年ものがたり」では、列車の速度は遅いものの急カーブが多い土讃線を走るため、滑りにくいマットを導入した。

実際に利用したところ、確かに滑りにくかった。

写真↑のように、裏側が滑り止めの材質になっている。

このマットの上なら、滑ることは考えにくい。よく研究したものだ。

 

のと鉄道の「のと里海里山号」でも、滑り止めの工夫がなされている。

細いテーブルから落下しないように、滑り止めの透明ビニールが使われている席がある。

木目の雰囲気を損なわないように、透明のビニールが敷かれているのは、よく考えたと思う。

 

ところが、この3月に、もっと凄いモノを目の当たりにした。

【3】近鉄の凄いお盆

3月に近鉄の観光列車に乗ったが、その時に見た《滑り止め》は、凄かった。

■青の交響曲

近鉄「青の交響曲」で、マカロンのセットとアイスを頼んだ。

その際に、使われていたトレーには、驚かされた。

だって、こうなんだもん↓

30度以上傾けても、滑り落ちないのである。

写真の角度にしても、マカロンのお皿が滑り落ちない。これは揺れても品物が動かない。

手で触っても、さほど滑りにくいとは感じなかったが、非常に大きな摩擦力だ。

ここまで滑らないと、安心して乗っていられる。

 

■しまかぜ

近鉄「しまかぜ」でも、同様のお盆が使われていた。

「おしぼり」「ととかま」共に、写真のように傾けても、頑張って踏みとどまっている。

何と根性があるトレーだろうか。

近鉄はさぼと揺れないとは思うが、ここまでの工夫に、感動してしまった。

 

 

《参考》紙コップ滑りにくさコンテスト

紙コップの滑りにくさを、2015年に実験したことがある。

この紙コップ滑りにくさコンテストでは、JR九州が優勝した。

この実験の詳細は、こちら