前回は、観光列車での「記念撮影用の服」について、まとめた。
「記念撮影用の服」の記事は、こちら。
しかし、かなり手間がかかるのが難点で、「記念撮影用の服」は、あまり広がってはいない。
記念撮影用には、「服」ではなくて「帽子」のほうが、より一般的なのである。
なぜか。
★帽子なら、アテンダントがひとつ持って巡回して、希望者を撮れば良い。しかし服だと、大きさを何種類か用意しなくてはならない。2着3着と抱えて車内を回るのは、大変だ。
★また、小さなサイズを無理して着てしまう人もいると思われ、ビリっと破けるかもしれない。直すのに手間がかかる。
★サイズを確認して、服を着て、そして脱いで、となると、1人で結構時間がかかる。全部の乗客を回るのは、かなり時間が、かかってしまう。
★大人でも、記念撮影したい人が多い。着るのは無理だけど、帽子なら大人でもかぶって撮影できる。
このため、記念撮影は「帽子だけの用意」になる傾向がある。
そこで、記念撮影のための帽子を紹介する。
なお、
※帽子のサイズは、大半が大人用のホンモノです。
※現在は、私が乗車・撮影した時と、事情が違っている可能性もあります。
《1》ろくもん(しなの鉄道)
2016年6月撮影。
全国的にも水準の高い丁寧な「おもてなし」をしてくれる「ろくもん」だ。
女性アテンダントの帽子もあった。
(ただ、別の日には男性用だけだった。クリーニング等の事情で、日によって違うのかもしれない)
《2》わっしー号(わたらせ渓谷鉄道)
2017年11月撮影。
群馬と栃木の景色が良い路線「わたらせ渓谷鉄道」の観光列車・トロッコわっしー号だ。
記念撮影用ボード、子ども運転台と共に、帽子が用意されていた。
観光客のことを考えた配慮がなされている。地味だが力強い帽子だ。
《3》田園シンフォニー(くま川鉄道)
2016年8月撮影。「球」という文字は、社名になっている「球磨川」からきている。
女性アテンダント用とみられる帽子もある
多数置いてあったから、グループでみんなかぶって撮ることもできた。。
《4》リゾートビューふるさと(JR東日本)
長野県内の篠ノ井線と大糸線を走る「リゾートビューふるさと」。
車掌の帽子が用意されている。何度か乗ったが、白い帽子は毎回置いてあったが、1度だけ灰色の帽子も置いてあった。
凄腕アテンダントさんが、写真を撮ってくれる。
《5》SL銀河(JR東日本)
2015年11月撮影。岩手県を走る蒸気機関車「SL銀河」の帽子は、円柱型の帽子だ。
東武鉄道の「大樹」の職員も、似た形の帽子をかぶっていた。昔の帽子は、こういう形が多かったのかな。
《6》アンパンマントロッコ(JR四国)
主に瀬戸大橋周辺を走る「アンパンマントロッコ」には、楽しい記念撮影コーナーがある。
アンパンマンの隣に座って、写真が撮れるぞ。
その近くに、帽子がかけてあり、自由にかぶって撮ることができた。
2015年8月撮影。
《7》のと里山里海(のと鉄道)
2015年4月撮影。石川県の能登半島を走る観光列車「のと里山里海号」にも、撮影用の帽子が用意してあった。黄色と赤のラインが綺麗だ。
《8》指宿のたまて箱(JR九州)
2015年2月撮影。いぶたまの帽子は、単色のシンプルな帽子になっている。
アテンダントさんが、撮影を勧めてくれる。
「A列車で行こう」は大人向けの色彩が強いようで、帽子はなかったが、「いぶたま」には用意してあった。
《9》いさぶろう・しんぺい(JR九州)
2014年3月撮影。
本来は、記念撮影ボードを手元に持って、帽子をかぶって撮影する。堂々と見せられる顔じゃないから、顔を隠すのに丁度いいや。こんな使い方もあるんだよ。
《10》伊予灘ものがたり(JR四国)
クリスマスイブに、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」に乗った。
クリスマスの時期は、アテンダントさんがサンタクロースの帽子を持って、巡回していた。
楽しい記念撮影ができた。このように、季節に応じた≪帽子≫も、楽しい。
【11】ろくもん(しなの鉄道)
観光列車「ろくもん」では、上田駅に着くとしばらく停車する。上田と言えば、有名な戦国武将・真田氏の地元だ。この際に、真田の赤かぶとをかぶって、駅長さんと記念撮影ができる。
赤かぶとに加えて、羽織を着て、刀を持って撮ることができる。
知名度が高いから、記念になるハズ。
子ども用の帽子を特注する必要はなく、車掌がかぶってている帽子を用意するだけで、記念撮影をカッコよくできる。これが、帽記念撮影用の帽子が、広がっている理由だと思う。