今回は、マニアックな利用回数の数え方の話。大多数の一般の人には、どうでもいい話をさせていただく。
今年の私は、例年以上のペースで車内販売を利用している。首都圏の普通列車グリーン車での車内販売を除いても、特急や新幹線での利用回数は219回に達している。
車内販売の利用回数については、次のように計算している。
≪1列車で1人の販売員から複数購入しても「1回」と計算する≫
「1人の販売員から、同時にコーヒーとワッフルの2品買う」
→→利用は2回でなく1回とカウントする
「先ほどコーヒーを買った販売員が、1時間後に回ってきてアイスを買った」
→→利用は2回でなく1回とカウントする
「特急指宿のたまて箱で、下りでサイダーを買い、終点で下車。その後あらためて上りに乗り、同じ人からパンを買った」
→→上り下りで別列車だから、2回とカウントする
「新幹線のぞみで、1人の販売員からコーヒーを買った。更に別の販売員からアイスを買った」
→→列車は同じでも、別の販売員だから2回の利用とカウントする。
この判断基準で、この夏のお盆までは特に問題なく、計算できていた。しかし、この3か月で、微妙な利用が一気に増えてきた。
それは「1人の販売員」というのが、実はあいまいな時があることだ。
車内販売は、「欲しいものを伝える」、「品物を渡す」「お金を受け取る」の3つのやりとりがある。普段は、ワゴンの販売員の方に「コーヒーください」と言えば、コーヒーを受け取り、お金を払う。しかし、3つが一致しないことが、この3か月間、一気に出てきたのだ。
【小田急VSEの応援】
小田急VSE車両では、車内販売のワゴンが回るのではなく、アテンダントが注文を聞いてカゴに乗せて客に届ける形式だ。
ただ、注文が何件かあると、カゴに入らなくなる。何度か販売準備のスペースから往復することもできるが、早く客に品物を渡すために、別のアテンダントさんが品物を持ってくることがある。
「注文を取る人」と「品物とお金のやり取りをする人」が違うのである。
【近鉄しまかぜ カフェの利用】
近鉄特急「しまかぜ」には、人気のカフェ席がある。カフェ席では、飲み物やスイーツも楽しめるが、ピラフ・カレー・うなぎも注文して食べられる。
平日でもほぼ満席で、指定券をとるのが難しい列車だから、カフェの利用客も多い。カフェと売店では約4人で対応している。
4人いるわけだから、「注文をする人」「品物を届ける人」「最後に会計で払う人」が、一致する可能性は低い。大抵は一致しないのだ。
【伊予灘ものがたり 食事の予約】
JR四国の「伊予灘ものがたり」は、予約制の食事が人気だ。
私が8月に乗った時は、JR東日本の窓口で予約した。つまり「品物の注文」と「代金の支払い」は、駅の窓口で行ったことになる。そして列車のアテンダントさんからは品物の提供だけしてもらったことになる。
【研修中の新人】
研修中の新人を、ベテランが助けながら車内販売をする時がある。新人に「ホットコーヒーください」というと、ミルクと砂糖が要るか聞いたり並べたりするのは新人がしても、コーヒーを注ぐのはベテランがすることがある。
これだけなら、新人でもベテランでも「1回の利用」で問題ないのだが、次に回ってきたときにアイスクリームを新人から買ったら、トータルで「1回」なのか「2回」の利用なのか、紛らわしい。
利用回数のカウントは微妙な面もあるが、次のようにした。
《利用回数は、紛らわしい時は、少なくカウントする》
たとえば、佐藤さんに注文したら、別の鈴木さんが品物を持って来たとする。これで利用は「1回」となる。
次にまた鈴木さんが来て別の品を買った場合、回数のカウントは全部で1回か2回か紛らわしい。そんな時は、少ない方の1回と扱うことにする。
この他、車内販売の回数を数える時は、次のようにしている。
【1】ビュッフェ利用もOK
なお、「ビュッフェ」も「食堂車」も、伊予灘ものがたりのような折詰(?)が出る車両の利用も、「車内販売」としてカウントする。もちろん飲み物の自動販売機はカウントしない。
【2】車内であれば、停車中でもOK
会津鉄道では、駅員が停車中に乗り込んできて、コーヒーやアイスを販売した。車内での販売だから、車内販売と扱う。
逆に、昔の駅弁売りのように、停車中のホームから列車内の客に売る「立ち売り」は含めない。
【3】買うモノは切符以外ならOK
車内販売で買うモノは、乗車券特急券などの切符は不可。それ以外なら、飲み物・食べ物・グッズ、何でもOK。だから、サンライズ瀬戸でタオルと歯ブラシのセットを車掌から購入しても、車内販売と扱う。(ただ、シャワーカードだけの購入だったら、微妙だなぁ)
【4】無料の飲み物はカウントしない
一部特急のグリーン車で行われている無料のドリンクサービスなど、無料のものは車内「販売」ではないので、利用回数には含めない。いすみ鉄道では、ハロウィーンの無料サービスでワインが振るまわれたが、何とかして有料に持ち込もうとしたものだ。(何か本末転倒のような気が・・・)