炎の人生劇場 -8ページ目

銭湯ラプソディー(1)

諸君は温泉が好きだろうか?

普段、家庭では味わえない広々とした湯船に浸かり、情緒溢れる外の景色に酔いしれる・・・。
風呂を楽しむという事は、日本独特の文化ではなかろうか?

しかし、本物の温泉ともなると時間も金も大幅に費やさなければならないのが痛いところ。

そこでお手軽に温泉気分を堪能できる銭湯の登場だ。

最近では様々な趣向を凝らした『スーパー銭湯』なるものも増えてきた。

 

huro

 

利用料金も比較的安価なうえ、交通の便の良さもあってか市民の憩いの場として定着した感がある。

今回は、そんな銭湯好きな一人の青年に巻き起こった、トホホな話をお届けしたい。
最後までお付き合い願いします!






~ある寒い日の晩~



「ぶぇっくしょん!!( >Д<;)」


あまりの寒さに、オレの鼻もいち早く敏感になっているようだ。
空を見上げると、どんよりとした灰色の雲が一面に広がり、辺りの夕暮れに染まるはずの光をさえぎっていた。

こんな日は暖かいコタツに丸まり、ひたすらネコになって過ごすに限る。

急ぎ足で帰り道を歩いていると、突然携帯に一通のメールが。
差出人は友人のM

彼は自覚症状のないトラブルメーカーなのは地元でも有名だ。
またよからぬことでも言い出すのではないかと心配で内容を開くと・・・


『今日はかなり寒いね!良かったら一緒に銭湯行かない??』


ごくごくありふれたお誘いメールに、ホッと胸を撫で下ろす。

Mのヤツ、たまには気の利いた誘いをするじゃないか!
どうせこのまま家に帰り着いたところでヒマなことに変わりはない。

オレは喜んでMの誘いを受けることにしたのだった。





~天山の湯~



「うわぁ・・多いなぁ・・( ;゚д゚)」

Mは車を降りるなり、駐車場に溢れる車列に驚いていた。

オレたちが向かったのは地元で一番メジャーな銭湯『天山の湯』
住宅街の一角に面した高立地もあって、平日と言えど大勢の家族連れやお年寄りでにぎわう憩いの場だ。

Mはなぜか目をギラギラさせて落ち着かないといった様子。



M「気合いが入るぜ!!」




何の気合い?


Mはわけの分からない闘志に火がついたようだ。

イヤな予感がする・・・。
コイツがはりきっている時ろくなことはない。
やたら大きなバッグに入っている荷物も気になる所だ。
頼むから、何も起きませんように・・・(;´∀`)


大規模な改装が行われたばかりの天山の湯の受付ロビーは、さながら高級ホテルのような豪華な作りに生まれ変わっており、かたわらには広々とした宴会でも出来そうな座敷の休憩場があった。
この黒山の人だかりもうなずける。

オレたちは入浴券を買うために、券売機へと向かった。

と、その時である。



「うわぁぁ!!」



突然、幼い叫び声がオレたちを襲った。
驚いて見て見ると、どうやら場内で走り回っていた子供たちの一人がMにぶつかって来たようだった。
子供たちにしてみれば、こんなに広い場所は格好の遊び場なのだろう。
そう思ってオレが微笑んでいると・・・



M「すっこんでろ!ガキ!!(*`Д´)」




エェェェェェ!?(゚д゚lll)




突然の出来事に、怒られた男の子は泣きだすどころか軽い放心状態になっているようだった。
そんな子供の様子など気にもとめず、つかつかと券売機に向かうM
オレは居たたまれなくなり、パニック状態の子供に


オレ「ごめんね・・あのオジチャンちょっとバカだから・・」

とフォローするのが精一杯であった。



オレは券売機で入浴券と石鹸やシャンプーなど一通りの道具セットを買った。
Mはすでに脱衣所に向かったのか姿がない。


脱衣所に着いてみると、Mはもう服を脱ぎ始めているとことだった。



オレ「いやぁ・・石鹸とかシャンプーまで買うと意外と高くつくのな。」


オレがそう言ってロッカーを開けると、Mはマユをひそめてこう言った。


M「お前、お風呂セット持ってきてないの?」

オレがそうだと言うと、途端にMは誇らしげな表情で、さっきのやたら大きなバッグから何やら取り出した。

 

      set

 

M「基本だぜ?基本。」



持ってきとんかい!!(´Д`)


オレ「お前、石鹸とかシャンプーあるなら最初に言ってくれよ!(゚д゚lll)受付けで買っちゃったじゃないかよ(泣)」


M 「バカヤロウ!!


脱衣所に静寂が走る。

M「甘えんじゃねー!銭湯ってのはなぁマイ・お風呂セット持って一人前なんだよ!
この・・トーシロウが!」




えぇ・・・わたくし怒られてますが(TдT)


Mはそう言い放つと、マイ・お風呂セットをしっかりと抱き締め浴場へと消えていったのだった。





・・・・続く。



今日は何位かな?

○○○の悲劇(14)

○田「はい、スウェッツさん、終わりましたよ。」


何はともあれ、手術はなんとか終了した。
拭い切れない疑惑は残ったが、素人のオレにそれを確認する術もあるはずない。
今は大イベントの終演を心から喜ぶとしようじゃないか。


何だか寝起きの様な感覚だ。
頭がボーッとしている。
恐らく麻酔の影響だろう。
尻も頭もつながっているのだから。


手術室のドアがゆっくり開く。
オレのかたわらには移動式ベッドが用意された。
下半身が麻酔で動かない以上、帰りは自分で歩くわけにはゆかない。


オレはベッドへ移されるため、仰向けに向き直った。
現在、下半身は素っ裸状態
それを隠すは布一枚
ベッドへの移行時には細心の作業が必要とされる。


オレを持ち上げるのは、看護婦総勢5名。
いずれも屈強な風貌の彼女たちが医局より選抜された。

今回のV.I.P.は、若干17歳のか弱い高校生だ。
しかも麻酔による意識の低下が懸念される。
ベッドへの搬入は、迅速かつ正確さが求められる非常に高難度のミッションだ。


5名の戦士たちは、慎重に任務対象を持ち上げる。
さながらパワーショベルによる鋼材の運搬の様相を呈してきた。
額に血管の浮く5人娘。
5基のコマツフォークリフトは、小刻みに揺れを起こしながらも赤面する鋼材を今、合流地点へとおろす・・・

と、その時!





布、取れました。




敢えてソコには目もくれない娘たち。
空中で涙を流す17歳。






母「あ!スウェッツ!見えとるよ!?アンタ見えとるよ!!」


そしてナゼかドア付近に待機していた、
手を叩いてはしゃぐ林家パー子。



まさかこんなサプライズが待っていようとは。 _| ̄|○





~病室~



中年看護婦「まだ麻酔が効いてますから、しばらく頭を動かさないでください。」


最後のビッグなオチに半泣きで病室へと帰還したオレに、中年は優しい表情で言った。
浣腸の時とは大違いである。


それに比べて・・・







母親「ね、どうやった!?痛かった!?
アンタよく人にオシリ見せられるね、ははは。」



誰か何とかしてくれ。泣



実の息子が手術という苦難を乗り越えたというのに、
よく人に尻を見せられるね?だと?

オレは男色男爵か!ヽ(`Д´)ノ



うぅ・・・
病人に対してのフォローってもんがわかってんのかよ?(泣)



こうしてオレの戦いは悲惨な幕を閉じたのだった・・・。 ・゚・(PД`q)・゚・



おわり




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○○○の悲劇(13)

手術は滞りなく進む。

緊迫した状況にもかかわらず、有線放送から流れるJ.POPの小気味良い音楽のおかげでなんとか正気を保てそうだ。

しかし・・・



木戸ちゃん「♪(゚ー゚*)♪」



この人はいったい何担当なのだろう?

どうでもいいが、なぜかオレの目の前でじっとしている木戸女史。
尻の手術なのに前にいるのは当然おかしかろう。



木戸ちゃん「...から~...いつか~♪(゚ー゚*)」



あんた歌ってないか?


今なんかメロディアスな声が聞こえたのは気のせいか?
マスクで表情は分からないが、あきらかにコイツだけ違う空気を放ってないか?

いや、まさかそんなはずあるまい・・・。
彼女とて、まがりなりにも看護婦のはしくれ。
患者が必死で病気と戦っている最中に、いくらなんでもそれはなかろうて。


○田「木戸くん、バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸、体温)見て。」


木戸ちゃん「HEY!♪(*゚ー゚)」




歌っとるやんけ(泣)



『HEY!』じゃないだろう?
ヘイって、おかっぴきじゃないんだから。
上司の指示は普通『はい!』って答えるだろ?



○田「いつも元気がいいねぇ、木戸くんは(笑)」

他スタッフ「フフフ、ホントですね。」

木戸ちゃん「すみませーん♪(゚ー゚*)」





なんだこの病院?(;´Д`)


こんなんでいいのか?
いつもこんな雰囲気なのか?
こんな軽妙なノリで?


もう深くかかわるのはよそう・・・。
こうなったらオレだけでも平常心を保たねば!
気にしてはいかん!
平常心、平常心・・・。


○田「・・・おっと。




何だオイ!?

なんかあったのか!?
今の○田の声はなんだ!?



スタッフ「・・・先生・・・!」



なんだ!?何が起こったんだ!?

突然のことに、パニックに陥ってしまうオレ。
○田の声・・・あきらかに尋常ではなかった。
何かトラブルでも起こったのだろうか!?
まさか医療ミス!?( ;゚д゚)

オレはたまらず口を開いた。


オレ「せ、先生!なんかあったんすか!?」



○田「いやぁ、なんでもないですよ(笑)ただちょっと・・・



だからちょっと何だよ!?(*゚Д`;)


決して口を割らない医療スタッフ。
半笑いで済ませようとする事なかれ主義。
結局真相は闇の中。(;´Д`)


こうして疑惑の空気が流れる中、なんとか無事に手術は終了の運びとなったのだった・・・。


つづく→第14話



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○○○の悲劇(12)

○田「・・・メス。」


聞き覚えのあるセリフで手術開始。

心電図の無機質な音。
静寂の中で医療器具の音だけが響く。

ぬお!(,,゚Д゚)

今メスが体に達した。
痛みはないが、しっかりと感覚がわかる。

なんという違和感!

例えるなら、素肌にボールペンでひたすら字を書いている感触。
決して気持ちいい物ではない。

激しい緊張と不安。



スタッフ「ちょっといいですか?」

突然、オレの前にいた助手とおぼしきスタッフが口を開いた。
マスクで顔は良くわからないが、声は女性のようだ。
何か表のような物を差し出す。




スタッフ「有線、何聞きます?(゚ー゚*)」



へ?
今、有線って聞こえたよ?
え?え?




スタッフ「ご希望なら、手術が終わるまで有線放送を流せますよ♪(゚ー゚*)」


えぇ!?マジで!? ( ;゚д゚)

そんな話聞いた事ないよ!(゚д゚;)
これも患者の不安を和らげるためのサービスなのか!?
音楽で気がまぎれるのはありがたいが、チャンネルを選んでいる余裕はない。



オレ  「じゃあ、おまかせします・・・。」

スタッフ「はい♪わかりました(*゚ー゚)」




どこかで聞いたような声だったが、今は手術に集中しなければ。
ヒーリングミュージックでもかけてくれるだろう。












    saru

『アーイアイ♪アーイアイ♪おさぁーるさぁーんだよぉー♪』












・・・ねぇ、何でアイアイ



おかしいでしょ?
なんで緊迫したこの状況でアイアイなの?

何でみんな突っ込まないの?




オレ  「あの、すみません・・。」

スタッフ「はい?何でしょう?♪(゚ー゚*)」

オレ「アイアイはちょっと・・・。」

スタッフ「??(゚ー゚*)」




ダメだ・・。
こいつぜんぜんわかってないよ(;´∀`)

すると○田が助け舟を出した。















○田「木戸くん、ちょっと違うチャンネルにしてくれる?」






木戸ちゃんかい!!(T▽T)

通りで聞いた覚えのある声だと思ったよ。(*゚Д`;)
生まれ持った天然気質がそうさせるのか?
危うく意識が飛びそうになったぜ(滝汗)





木戸ちゃん「はい♪すみませーん♪リクエストチャンネルに変えます♪(゚ー゚*)」





うぅ・・・先が思いやられる・・・_| ̄|○




つづく→第13話


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○○○の悲劇(11)

オレは○田に言われるがまま、横向きだった体をうつ伏せにした。


普通なら仰向けを想像するところだが、場所が場所だけに仕方あるまい。



するとオペスタッフがオレの両足をそれぞれ台にマジックテープでしっかりと固定する。



○田「手術中に足が動いたら危ないからね。」

なるほど、確かにそれは危険だ。
安全対策に「やりすぎ」などという言葉は無い。

くれぐれも上級コースのSMプレイなどではない。



スタッフがオレの拘束を終えると、○田は一言。



○田「はい、じゃあ可動部の確認しますよー、ちょっと動きまーす。」



するとどうだろう!
手術台の腰から下の部分が音をたてて上下に動いたではないか!?

『ヴィーン・・・ヴィーン・・・』

患部位置の特性上、手術を円滑に行うための仕様なんだそうだ。


ライダー

気分はまさにGPライダー



オレは世界をまたにかけるライダー。
前を走っているヤツらは風となって消えてゆく。


『ヴィーン、ヴィーン』


なぜ走るかって?
理由などとっくにスタートポジションに置いて来ちまった。


『ヴィーン、ヴィーン』


孤独だけがオレの味方さ・・・


『ヴィーン、ヴィーン』


後は黙って栄光へのゴールフラッグを駆け抜けるだ・・・


『ヴィーン、ヴィーン、ヴィーン』





うるさいなもう!!

何回確認する気だよ!?
頼むよもう!(`Д´)



と、その時!

ジワリジワリと下半身が熱くなってきた
(((( ;゚д゚)))アワワワワ

それとともに次第にシビレも増してきた。




○田「そろそろ麻酔が効いてきたかな?確認しましょう。」



○田はそう言うと、何かペン先の様な物をオレの尻に突き立てた。



○田「痛いですか?」
オレ「いや、痛くはないです。
○田「じゃあ、ココは?」
オレ「そこも痛くはないです

確かに痛みは無いが、感触はしっかりある。




○田「よし、オッケー。」


本当かオイ!?


麻酔ってこんなもんなのか!?
まだ感触はあるんだぞ!?



オレ「先生・・・痛くはないけど・・・」
○田「あ、大丈夫ですよ(笑)効いてます、効いてます。」



信じていいんだね!?(泣)




○田「じゃあ、よろしくお願いします。」



かくして手術は開始された・・・。

つづく→第12話



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