涼しげなジャケがええ感じです。すでに数年前のことですが、念願かなってドイツ・オンリーのオリジナル盤を手に入れることができました。ここでとりあげたことのある前年の前作レイジー・ファーマー名義の『Lazy Farmer』に続く作品です。レイジー・ファーマーもドイツ・オンリーだったので、この頃のウィズは完全にドイツ拠点に活動してはったんですね。前作は他人のカヴァーやウィズ本人の作品よりもトラディショナル曲が中心となっていましたが、今回はオリジナル、他人のカヴァー、そして相棒のソングライターだったアラン・タンブリッジの作品が均等に入っているという、ある意味ウィズのアルバムとしては理想的なスタイルで作られていて、しかもどれもこれもすんばらしい曲ばかりで、もしかすると彼のアルバムの中でベスト3に入るくらいの出来なんではないかと思うほどです。バンドは4人編成でドラムは入っていませんが、ウィズのアコギと紅一点のサンディ・スペンサーさんのチェロ以外に、エレクトリック・ベースにエレクトリック・ギターも入っているので、渋好みな英フォーク・ファンにとっては十分に豪華なフォークロック・スタイルといっていいと思います。マイク・ネスミス(元モンキーズ)の“Propinquity”、エルトン・ジョンの“Country Comfort”、ジェシ・ウィンチェスターの“Black Dog”、そして個人的には他人のカヴァーの中では一番グッとくるロビン・ウィリアムソン(インクレディブル・ストリング・バンド)の“Womankind”など、けっこう有名な人たちの歌をとり上げています。最後のロビンに関してはほとんど身内というか、バート・ヤンシュとともに親友関係みたいな存在だったせいか、本家といい勝負、あるいはこっちの方がいいんではないかっちゅうくらいです。そういえばアルバム『When I Leave Berlin』でもロビンの“First Girl I Loved”をカヴァーしていて、それも本家以上といってもいい雰囲気もってましたね。

ジョナサン・リッチマン率いるモダン・ラヴァーズのデビュー作です。手に入れたのはUSオリジナル盤ではなくて、86年に10曲入りで再発されたUK盤です。元々は9曲入りで、これは“I’m Straight”という曲が追加されたヴァージョンです。この作品を聴くのは今回が初めてで、きっかけはYouTubeのオススメに70年代後半のスタジオ・ライヴがたまたま出てきたからです。そういえば甲本ヒロトはんがジョナサン・リッチマン好きやったなあと思って、どれどれと観てみたらあの妙なスカスカ感が気持ちよくて、こりゃレコで聴いてみたいなあと思った次第です。この作品、リリースは76年ですが実は70年代初めのレコーディングで、セカンド・アルバム以降のモダン・ラヴァーズとはメンバーも全く異なるそうです。セカンド以降の正式な名義もジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズなので、ほとんど別バンドっちゅうことで合ってますよね?そしてこのレコのオリジナル・メンバーには、のちにトーキング・ヘッズに加入して大ブレイクすることになるジェリー・ハリスンがいます。他にものちに有名になったメンバーもいるんですかね。

 

ジョナサンがヴェルヴェット・アンダーグラウンドに影響を受けて結成したバンドだけに、やはり全体にその匂いがプンプンしています。クールな歌い方は、当然といえば当然ですがルー・リードを思わせるようなところがあります。絶叫しない時のイギー・ポップみたいなところもありますね。オープニングはセックス・ピストルズが映画『ロックンロール・スウィンドル』の2枚組のサントラ盤でカヴァーしていた“Roadrunner”っす。この曲もそうですが、アップテンポのちょっと風変わりなロックンロール・ナンバーは、やっぱりヴェルヴェッツの“I’m Waiting For The Man”あたりなんかが浮かんできます。そして今さらちょっとびっくりしたのが“Girl Friend”です。これルースターズ(大江慎也の)の同名曲の元ネタだったんですね。全体にスカスカなサウンドに時折チープなオルガンが絡んで、歌はすっとぼけた感じなのに毒や不穏な雰囲気もあるので、果たしてどんなことを歌っているのか気になってきます。国内盤の歌詞対訳付のCDでも安く売っていればほしいです。

サザン・ソウル・シンガーのハイ・レーベルでのデビュー作です。本当はUSオリジナル盤がほしかったんですが、大変レアなレコードなのでなかなか見つからず、50周年記念として2020年に再発されたアナログ盤で妥協しやした。ところがですね、届いてみたらばヒジョーに腹立たしいことになってました。ちょっと見て下さいよこのレコ。いわゆるカラーレコードというやつなんですが、こんないい加減な仕事しとるんですわ。アルバム・タイトルの「グリーン」と「ブルー」にひっかけてこういう色にしたんだと思いますが、まるでペンキを手にもって直接レコに塗りたくったようなあまりにテキトーな出来や思いませんか。いらんことはせんでよろしい。シンプル・イズ・ベストじゃ!一瞬フリスビーにしたあと割ったろか思いましたが(ウソですが)、盤が反っていたりジャケ写真があまりに不鮮明だったりしがちらしい、よさが見直されて以降の最近のレコ事情が表われてますよね。音自体は特に悪くないし、反ってもいなかっただけにもったいないことです。

 

内容的にはデビュー・アルバムらしく、まだアルの売りが定まっておらず、半数ほどは有名なヒット曲のカヴァーで占められています。テンプテーションズの“My Girl”、ボックス・トップスの“The Letter”、ジェリー・バトラーの“I Stand Accused”、無数にカヴァーされたスタンダード曲の“Summertime”、そしてビートルズの“Get Back”まで入ってます。カヴァー以外ではアルのオリジナルの“Get Back Baby”、アルとプロデューサーのウィリー・ミッチェルの共作の“Tomorrow’s Dream”が特にすんばらしいです。前者はすでに翌年のヒットとなる“I Can’t Get Next To You”に通じるようなファンク路線が見え隠れしています。アルの声と、全盛期には影を潜めることになる本来のゴスペル・シンガーとしての彼が好きなファンにとっては十分に魅力的な作品じゃないかしら。

続いてXTCの変名バンド、Dukes Of Stratosphereが6曲入りミニ・アルバムから2年たってリリースしたアルバムです。これの前に出たアルバムが、トッド・ラングレンをプロデューサーに迎え、険悪なムードの中制作されたといわれている『スカイラーキング』っす。それでもファン/評論家双方で大変評価の高い作品となったのは奇跡であったと思う一方、結局のところトッドとアンディの確執っちゅうのは非常にレベルのたっかいたっかい、例えていうならばビーのジョンとポールが互いに競い合いながら名作を作り上げたようなもんやと思います。で、このアルバムですから、ふり返って見てみればXTCにとっては80年代初頭の『ブラック・シー』『イングリッシュ・セツルメント』に続く、第2の全盛期やったんかもしれんですね。

 

『25 O’clock』のB面で本気を見せていたアンディが、このままこの路線でいったら本当に懐古趣味バンドになってしまう!ヤバい!商業的にも!(万一売れてしまったらもっとヤバい!とか)と危機感を抱いた…かどうかはわかりませんが、あくまでお遊び的余興バンドなんやでと念を押したか、『25 O’clock』のA面のようなわかりやすい引用もけっこう出てきます。まずオープニングの“Vanishing Girl”。これ聴くたびにトーケンズの“ライオンは寝ている”を思い出します。トーケンズはとにかくこの曲だけは有名なので名前だけは知っていたんですが、素性は全くわからなかったので調べてみたらば、50年代~60年代初頭のアメリカの白人ヴォーカル・グループやないですか。デュークスのコンセプトとどう考えてもつながらないすね。もしかするとアンディの無意識の引用か?と思ったらこれ、コリンの書いた曲でした。

 

“Little Lighthouse”はストーンズの“Have You Seen Your Mother, Baby”ですね。エンディング近くにはしっかりベースの降下フレーズが出てきます。“Collideascope”はもろムーヴの“Blackberry Way”です。これはちょっとやり過ぎのような気がします。もうね、“Blackberry Way”聴きたくなってきますよ。“You’re My Drug”は66~67年頃のバーズそっくりです。“So You Want To Be A Rock‘n’Roll Star”あたりですかね。“Shiny Cage”はビートルズの“I’m Only Sleeping”で、ちゃんと逆回転ギターも出てきます。“Pale And Precious”は『ペット・サウンズ』~“Good Vibrations”期のビーチ・ボーイズです。あからさまな引用はこれくらいで、これら以外の曲がわりとアンディとコリンが本気出して書いた感じです。そんなわけでだいたいアルバムの約半分は遊んでみましたっちゅう印象ですね。それでもここまで完成度高い作品を作ってしまうところが彼らの恐るべし才能ですな。おわり

 

XTCの変名バンド、Dukes Of Stratosphereの6曲入りミニ・アルバムです。個人的には二十歳前後だった当時は、ザ・フーやらスモール・フェイシズやらキンクスなんかのXTC(アンディ・パートリッジ)のルーツというか本家の方を聴くか、ジャムやらストラングラーズやらダムドなどのパンク・バンドの方に関心があった時期で、その数年後にはプリズナーズやプラスチックランドなんかの英米ガレージ/ネオサイケや、さらにゼムやプリティ・シングスやムーヴなどのややマニアックな60sビートにハマってしまい、結局このバンドはスルーすることになってしまいました。もちろん当時からXTCは嫌いではなかったので、このデュークスのこともチラッとは聴いたことはありましたが、ちゃんとレコを購入して向き合ったのは今回が初めてですわ。

 

ジャケット・デザインから分かる人にはわかるとおり、設定はもろサマー・オブ・ラヴの年であるカラフルでサイケデリックな67年限定っちゅう、完全に趣味丸出しの企画アルバムっす。A面3曲、B面3曲の計6曲で、A面は各曲がそれぞれ元ネタがけっこうはっきりしているので紹介しますと、1曲目のタイトル・トラック“25 O’clock”はエレクトリック・プルーンズの67年(66年?)のヒット、“今夜は眠れない”(I Had Too Much To Dream Last Night)のほとんどパロディに近いオリジナル、2曲目の“Bike Ride To The Moon”はヴォーカル処理がもろシド・バレット時代のピンク・フロイドで、曲でいうとタイトルも共通する“Bike”が元ネタですかね?3曲目の“My Love Explodes”はちょっと時代的に古いですがヤードバーズの“Heart Full Of Soul”あたりだと思います。そういえばヤードバーズのサイケデリック感覚って当時の他のライヴァル・バンドよりも早かったですよね?64年の大ヒット“For Your Love”ですでに中東~インドの雰囲気ムンムンでした。

 

B面にいくといよいよアンディの趣味的本領発揮となります。やや安易なA面とは違って3曲とも緻密にポップに作られていて、さすが奇才パートリッジ先生やと思います。毒も感じられるし。ただちょっとアレンジ凝りすぎっちゅうか、詰め込み過ぎのような気がせんでもないです。XTCよりもこっちの方が好きや!というファンは、単純に60sマニアの人が多いんでしょうね。次はこのあと名作『Skylarking』をはさんで発表されたデュークスとしてのアルバム『Psonic Psunspot』をとり上げたいと思います。おわり

 

デッドのガルシアのファースト・ソロ・アルバムを京都のワークショップさんより入手しました。ガルシアのソロ・プロジェクトはマール・サンダーズとのリージャン・オブ・メアリー名義のライヴCDを聴いたことがあるだけで、これは今回初めて聴きましたよ。72年というと、本業のデッドでいえば2枚組のライヴ・アルバム『Europe 72』の時期です。グリーン・ワーナー・レーベルなので、いちおうはUSオリジナルなのかなと思いましたが、ファースト・プレスはレーベル面に骸骨とバラのあのデッド・マークが入っているみたいですね。残念ながらこれには入っていませんでした。めちゃめちゃ安かったので全然OKっす。ジャケの手の中指が3分の2ほど切断されているので、これはガルシアの手ということです。ドラムスはビル・クロイツマン、その他をガルシアが演奏、曲目も”Sugaree”やら”Loser”やら、もしかしたら1曲目の”Deal”も(?)デッドでやっていたやつなので、A面はほとんどそのまんまデッドという感じです。ところがB面あたまの数曲で、ちょっとアヴァンギャルドなシンセ・インストをやっていたりします。しかしこれがけっこういいんですよね。実験音楽風な不穏な雰囲気から、なんとなくノスタルジックで哀愁あるピアノとシンセのメロディが展開していくところがええ感じです。後半はまた戻ってゴスペル風味漂うガルシアらしいゆるゆる3拍子ナンバーから、気持ちいいペダル・スチール入りのカントリー・ロックで締めるっちゅう具合です。この人のソロは70年代にあと数枚あると思いますが、全部よさそうなのでレコで聴いてみたいです。おそらくUSオリジナルでも需要と供給の関係からそれほど高くないと思われる。

 

モータウン・ミュージック・ファンにとっては裏方のソングライティング・トリオ、Holland-Dozier-Hollandの1人として有名な人の唯一のアルバムです。手に入れたのは70年代半ばに再発された日本盤で、京都のワークショップさんで見つけやした。こんなのまで再発されていたとは知らなんだです。たぶんUSオリジナル盤だと今では何万もすると思います。ライナーノーツの桜井ユタカさんによれば、もともとは曲の売り込みのためのデモンストレーション・シンガーの仕事をしていて、その数年後にモータウンを設立するベリー・ゴーディ・ジュニアのオリジナルだった”Reet Petite”とか”Lonely Teardrops”とか”That's Why”なんかも歌っていたそうです。これらはみんなのちのジャッキー・ウィルソンの大ヒット曲なので、もしかするとジャッキーはエディの歌い方を手本にしたのかしら、と思うくらいそっくりのハイ・トーン・ヴォイスです。アルバムは全10曲でほんの20数分しかありませんが、まだ64年くらいから始まるモータウンのシングル・ヒット量産体制前の時期で、ポップス調からR&B調まで全て自身のオリジナルで固められています。共作者には弟のブライアン・ホランドやラモント・ドジャーその他の人が絡んでいます。10曲中7曲が、61~62年にかけてのシングル両面なので、同時期のミラクルズのような雰囲気に近いところがあります。エディ・ホランドといえば、特にブリティッシュ・ビート、モッズ系のファンにとっては、ザ・フー、ロン・ウッドのバーズ、モーターヘッドらがカヴァーしたかっちょいい”Leaving Here”が有名です。残念ながらこのアルバムには入っていませんが、90年代に出たコンプリートCDには入ってます。そういえばこの人のオリジナル・ヴァージョンは聴いたことがなかったので、YouTubeで探したら簡単に出てきましたよ。おそろしい時代っす。さっそく聴いてみたら、めっちゃ黒くてカッコよかったです。でもオリジナル7インチ・シングルって高そうですよね。当時ヒットしなかったシングルは当然それほど市場には残っていないわけですから、需要と供給の関係から高騰しよる。

 

ヴァン・モリソンが在籍したビート・グループの全2枚です。左側がデビュー作の『Them』、右側がセカンド・アルバムの『Them Again』です。入手したのはUKオリジナルではありますが、セカンド・プレスに当たるボックスド・デッカ盤です。おそらく70年代半ば前後くらいのプレスじゃないかと思います。いやあ、このグループのファースト・プレスのイヤー・デッカ(オープン・デッカ)盤はゾンビーズのデビュー作『Begin Here』ほどではないですがめちゃめちゃ高いので、相場的にまだ5ケタまではいかないこのボックスド盤が狙い目じゃないですかね?型番はファースト・プレスと同じ、ジャケはツルツルコーティングだし、状態も良いものが多いと思います。もちろんブツ自体がそれほど多くないので、見つけたら買い!でないとのちのち後悔することになりますよ。肝心の音の方もファースト・プレスと大して変わらないモノラルの迫力あるサウンドが楽しめます。そういえばゾンビーズのデビュー作のボックスド・デッカ盤なんて存在するんですかね?見たことないですが。昔書いた覚えがありますが、ストーンズのオープン・デッカ盤も今ではかなり高くなってるでしょうから、同様にセカンド・プレスが狙い目ですよ。自分は20年ほど前に『Get Yer Ya-Ya's Out!』まで全てボックスドで集めました。その時は高くても4~5,000円台、安くて2~3,000円台くらいで買えたと思います。EMI系のUKオリジナル盤はセカンド・プレスになると、レーベル・デザインがガラッと変わって、フリップ・バックもなくなるので、それを考えたらちょっとだけレーベル・デザインがシンプルになっただけのデッカ・セカンド・プレス盤がオススメっす。といってももう半世紀前のものですから、需要と供給の関係からバカ高くなる可能性も秘めておる(泣)。

 

サードのUKオリジナル盤手に入れました。オークションで落札しましたが、えらい高くついてもう少しで5ケタいくところでしたよ。オリジナル・レーベルはチズウィックで、レコ番号はCWK 3011、インナーバッグにはメンバーのモノクロ写真とキャプテンが描いたイラストが載っています。高校生の頃に新品で買って愛聴していた国内盤(帯付アナログレコ!)はとうの昔に売り払ってしもたので、ここ10年以上はCDで聴くことが多く、久しぶりにレコで聴くとなんか音がすごくこもって聞こえましたね。CDの音に慣れてしまってたんですな。キャプテン・センシブルがベースからギターに持ち替えてバンドを再結成しての初のこのアルバムから、次の『Black Album』、その次の『Strawberries』がキャプテン三部作といえるわけで、おそらくファーストを除けばファンの誰もが認める全盛期に当たると思います。今でもこれら3枚からの曲が、ライヴ・ステージでのハイライトになっているんじゃないかしら。ではその3枚のうちどれがベストか?!っちゅうとこれはもう個人の好みの問題、あるいはその時の気分によって変わるくらいの名作ぞろいやと思います。これにはなんつっても”Love Song”と”Smash It Up”が入ってるし、『ブラック』には”Blackout”と”History Of The World”が入ってるしライヴも聞けるし、『ブタイチゴ』にはこれまた”Stranger On The Town”やら”Generals”やら”Dozen Girls”なんかの名曲が目白押しですから。そんなわけで当然『ブラック』と『ブタ』のUKオリジナル盤がほしくなってきますが、パンクといえどすでにそのムーヴメントが生まれて40年以上たった今となっては、オリジナル・レコも立派な骨董品状態となってしまい、需要と供給の関係からバカ高くなってしまっておる(泣)。

 

【レコ妖怪向けレビュー】

ずっとほしかったプリシンの傑作『SF Sorrow』のUKブルー・コロンビア盤手に入れましたよ。型番SCX 6306のステレオです。ダブル・ジャケットで外側表裏がヴィニール・コーティング、全曲歌詞の載った内側はフリップ・バックになっています。かなり高かったですが、ジャケと盤の状態が大変よかったのを考慮すると、割安ともいえる値段だったので満足っす。ミントだと間違いなく6ケタいきますもんね。個人的に何がうれしいかっちゅうと、このEMIブルー・コロンビア盤のレコを1枚ももっていなかったんで、やっと現物を拝めたことです。ざっと思いつくブルコロ・オリジナルのレコといえば、ピンク・フロイドのファースト『The Piper』、ヤードバーズのファースト『Five Live』、あとは初期アニマルズとかデイヴ・クラーク・ファイヴなどですが、どれもめちゃめちゃ高いか、それほど興味ないかで、やはりこれがブルコロの中ではダントツでほしかったんですね。ブルコロって。ブルコロ・ハルム!マニアネタとしては、写真にあるように裏ジャケの鳥の向かって左側の翼が、トリミングの失敗か何かでちょん切れてんですよね。翼には各曲のタイトルがサイケデリックな字体で載っているんですが、ご覧のとおり切れてしまってます。ところがのちのエドセルからの再発レコや近年のレパートワーからの再発CDでは、ちゃんと訂正されて全体が収まっています。元々の印刷ミスの責任は、たぶん印刷会社のアーネストJデイさんでしょうね。そういえばこのレコ、67年中にはレコーディングが始まっていたものの、いろいろなゴタゴタのせいで最終的なリリースは68年遅くまでずれこんだそうです。そんなんでよっぽど時間がなかったんでしょうかね?67~68年のサイケデリックど真ん中の時代なので、個人的にはカラフルなステレオ・ヴァージョンの方がふさわしいと思いますが、オリジナルのモノラル・ヴァージョンも聴いてみたいなあ。でもさらに高いかもですね。おわりです。