【レコ妖怪向けレビュー】

ずっとほしかったプリシンの傑作『SF Sorrow』のUKブルー・コロンビア盤手に入れましたよ。型番SCX 6306のステレオです。ダブル・ジャケットで外側表裏がヴィニール・コーティング、全曲歌詞の載った内側はフリップ・バックになっています。かなり高かったですが、ジャケと盤の状態が大変よかったのを考慮すると、割安ともいえる値段だったので満足っす。ミントだと間違いなく6ケタいきますもんね。個人的に何がうれしいかっちゅうと、このEMIブルー・コロンビア盤のレコを1枚ももっていなかったんで、やっと現物を拝めたことです。ざっと思いつくブルコロ・オリジナルのレコといえば、ピンク・フロイドのファースト『The Piper』、ヤードバーズのファースト『Five Live』、あとは初期アニマルズとかデイヴ・クラーク・ファイヴなどですが、どれもめちゃめちゃ高いか、それほど興味ないかで、やはりこれがブルコロの中ではダントツでほしかったんですね。ブルコロって。ブルコロ・ハルム!マニアネタとしては、写真にあるように裏ジャケの鳥の向かって左側の翼が、トリミングの失敗か何かでちょん切れてんですよね。翼には各曲のタイトルがサイケデリックな字体で載っているんですが、ご覧のとおり切れてしまってます。ところがのちのエドセルからの再発レコや近年のレパートワーからの再発CDでは、ちゃんと訂正されて全体が収まっています。元々の印刷ミスの責任は、たぶん印刷会社のアーネストJデイさんでしょうね。そういえばこのレコ、67年中にはレコーディングが始まっていたものの、いろいろなゴタゴタのせいで最終的なリリースは68年遅くまでずれこんだそうです。そんなんでよっぽど時間がなかったんでしょうかね?67~68年のサイケデリックど真ん中の時代なので、個人的にはカラフルなステレオ・ヴァージョンの方がふさわしいと思いますが、オリジナルのモノラル・ヴァージョンも聴いてみたいなあ。でもさらに高いかもですね。おわりです。