スザリーナ・ジョリーのブログ -9ページ目

青い鳥を探して(第五回)土井監督の凄さ

テレビドラマの監督で好きな人を挙げろと言われたら1人に絞るのは難しいが

土井裕泰斎藤光正のお2人は確定だ

土井監督は心情も分かる構図&カット割り

斎藤監督はトリッキーな撮り方が驚かされる

特撮の分野を加えると

実相寺昭雄飯島敏宏のお2人も確定

実相寺監督は画面配置の天才

飯島監督はドラマ部分と特撮の融合のナチュラルさ

詳しく知りたい人は検索してもらうとして

そのうちの土井監督がメインを務めるのが

TBS金曜ドラマ「青い鳥」

カットの積み重ねや割り方が凄過ぎてシビれます


その凄さは第一章の冒頭

トヨエツの出勤シーンに見せかけて

舞台となる清澄駅(信濃境駅)の構造・配置を視聴者に印象づけする大事なシーンとしている

天才か!?


山々が見える町並みから現れる自転車に乗ったトヨエツ

これだけで田舎の話しと分かる


小ぢんまりとした駅舎正面を見せながら横切って

職員用入口がある方へ

(画面左側へ)

駅が小さい、という事は人口が少ない田舎と分かる


駅の左側には庭のようなスペースがありトヨエツが懸垂できる鉄棒と物干し場所がある

このあと夜勤の人用の宿泊部屋があるのが分かり

意外と夜遅くの列車がある事も分かる


ホームの掃除シーンで、この駅は対面式ホームで跨線橋で繋がっていると示し

しっかり駅名標で「きよすみ」という駅という情報も提供


2色に塗り分けられた階段を上がると

緑・黄・赤の3色の装飾板が貼られた跨線橋内

この3色のおかげでバッチリ印象に残る

しかも剥がれかけのポスターを直さずホウキをギターにして遊んでる後輩のお調子者感も演出

このワンカットの情報量の多さたるや

そして駅舎側のホームには鳥かごが吊るされて

2羽の白い文鳥が飼われている

動物好きの優しいイメージ付け

その鳥かごが吊られているそば(ホーム外)には売店があり店員とは仲良し

駅舎前に水まいてキレイにして

(この駅舎前がのちに出会いのシーンとなる場所)

改札業務をするトヨエツ

学生や会社員がそれほど多くない人数だがそれなりに乗客がいる田舎の駅と分からせて


入線アナウンスとホームの安全確認と

トヨエツ1人でやっている事から

そこまで乗客数が多くなく、しかも駅員が少ないから兼任業務が多いという印象

これならこのあとどこの場所ででもドラマのシーンにトヨエツがいても違和感がなくなる


と、ここまでで既に駅の構造と

トヨエツの駅での立場が何となく頭にインプットされるようになっているが

ドラマ的には出勤して朝の業務を見せているだけという単純な内容


おそろしいテクニック…


このあと到着列車から、かほりと詩織が降りてきて

トヨエツと挨拶を交わす事なく改札を通り過ぎるのだが



改札を挟んで3人がワンカットの構図におさまっている事で

実はこの3人のドラマである暗示であることが

この先を観て、あとから気づく構図


しかも指差し確認が

最初は、かほり側の右→を指差し


次に詩織側の左←を指差している

トヨエツとの今後のドラマの順番でもある

これをワザとやってるとしたら凄いが

意図してなかったとしたら

全くもっておそろしい…


単に、この時はすれ違っている

という演出なのかもしれんが

土井監督の構図の切り取り方よ…


さらに、土井監督は役者の目線演出がシビレ過ぎますが

それは次回

青い鳥を探して(第四回)

ドラマ「青い鳥」のロケ地訪問記も既に4回目

今回は駅ホームを見ていこう

詩織がハーモニカの練習をトヨエツに見てもらっているホームは駅舎側


駅名標もベンチも無かった

ここは2人の距離感を演出する良いシーンの場所



そのカット割りの話しは

いずれするとして、反対側のホームには洋風の待合室が

跨線橋を降りてすぐのところに建てられている




そのまま残っているが経年劣化は否めない

これも作品中に印象が残るような構図で切り取られている

なんかゾクゾクしてきたよ

本物が目の前にあると

聖地巡礼の醍醐味だ、これが




よく見ると作品中ではまだホームに点字ブロックが敷設されていないな

トヨエツの駅アナウンスでも

『白線までお下がりください』と言っている

現在は

『黄色い点字ブロックの後ろまでお下がりください』だ

駅入口に向かって右側にもベンチがあり

この連載の第一回で駅弁を食べたのがこのベンチです

作品中では弁当店(kiosk?)が特別に設置されていたので

その場所で駅弁を食べるのは感慨深い


トヨエツが出勤時に懸垂したり

洗濯物干してあったりする場所は現在は「立ち入り禁止」に




時代とともに

どんどん入れない場所が増えたり

改装したり取り壊されたりして

永遠に見る事ができなくなります

その前に見たい時が見に行く時です

「いつまでもあると思うな」精神です


次回から土井監督のカット割りの妙技について語ります


つづく


⚫︎おまけ

 トヨエツが公衆電話から

 かほりに電話するシーンがありますが

 この場所に電話ボックスはありませんし、多分無かったからこれはセット

 この1カットのためにセット組むとは…




赤丸の位置が電話ボックスがある位置になります


帰路記録

13:39 信濃境駅→13:43 小渕沢駅(各駅停車)特急あずさに乗車するため1駅先へ

14:05 小渕沢駅→14:51 塩尻駅(本当は特急あずさに乗る筈が乗り過ごして各駅停車で)

15:03 塩尻駅→16:56 千種駅(特急しなの)


約8時間の旅でした



おしまい







青い鳥を探して(第三回)

ドラマ「青い鳥」のロケ地JR信濃境駅を訪問

作品中では改札がありトヨエツが改札鋏(ハンコ)をクルクル回していたが

現在は無人駅で簡易Suica改札機が設置されクルクルは見る事ができない

そういえば何故かどこの駅でも改札にいる駅員は改札鋏をカチカチやっているがあれは何故かやってしまうのか(笑

改札が近づくとカチカチカチカチが聞こえてきて今から改札くぐるなぁという気持ちの準備運動というか儀式というか

あの儀式の代わりに現代はSuicaの「ピッ!」というのは味気ない


その改札を抜けて駅舎内の待合室で

読書している詩織とトヨエツが話す場所は

ほぼそのまま

ただし、ベンチや飾りは違う




▲緑色のベンチは▼違うベンチになっていた


作品中のように本を音読する少女がいたら気味悪いが当時は まだいたのかな…そういう純朴な少女が



跨線橋の内装は印象的な緑・黄・赤の3色の装飾板

夏川結衣演じる「かほり」が貼ってある路線図を指差してたら手を持たれてときめくシーンや、

第1章でホウキをギターに見立てて遊んでる後輩の頭をトヨエツが小突くシーンなど

3色のカラーリングが場面の印象を強くするナチュラルなセット効果

▼現在もそのまま残っているが路線図はおそらくドラマ用に貼付したもの



駅の外観は、装飾は違えど そのまま残っている

ドッチボールのコツを教えている時の写真を掲載してますが

ここにある駅入口の右側の木は伐採されている

左側の電柱はまだ残っていました

▼駅舎の屋根は青緑色のままにしてほしかった…残念

駅舎から見る対面側の家と家の間から見える山の姿も第1章のトヨエツ出勤シーンなどで印象的なカットだが画面左側に見える「天下の名酒 真澄/食堂しなの」の看板がまだ残ってるのに感激

お店もまだ現役です



この背景は、かほりが赤い車で駅前に乗りつけたりするシーンなどで印象を残しており

ここを切り取って構図を決めたカメラマン&監督の才能を感じる


次回につづく

青い鳥を探して(第ニ回)

小渕沢駅で4つの目的をクリアして各駅停車で出発

40分程しか滞在していないのにやる事が多すぎる

いつもなら列車の写真も撮影する任務もあるのだが

以前、茅野駅にマンホールカード貰いに来た時に撮影した車両ばかりなので今回はスルーする

12:42 信濃境駅に到着









いよいよドラマ「青い鳥」のメインロケ地に足を踏み入れた


トヨエツが帰って来た時のように列車から

ゆっくり降りたってみた

気分は刑務所帰りだ(笑


そこに見えるのはドラマで見た

あの古ぼけた駅舎、ベンチ、ホーム、、、、

沖田艦長風に言うと「なにもかもみな懐かしい」

出演者たちが何度も行き来した跨線橋はそのままの配色

嗚呼、土井裕泰監督の素晴らしいカット割りについて早く言いたい



▼佐野史郎がタバコ捨ててトヨエツに怒られたベンチ(階段の手前の方)



駅事務所の中も窓から覗きたいのに

白いカーテンで覆われて中を伺うことはできない


この青緑色と白色が半分ずつの階段がたまらん!

階段を登る人と降りる人を分けるように人間の脳にゾーン分けのイメージを刷り込むための色分け!

しかも跨線橋の外観の配色と同じ!


ドラマ内でぶら下げられていた鳥かごもそのままのイメージだが

止まり木の形状が違うし、かごの形も違う

作品中の鳥かごは美術さんが持ち帰ってしまったと思われ

誰かが(多分、気の利いたJR職員)設置したのだろう

作品中は白い文鳥だったが、何故か青い鳥のフィギュアが入っている

そこは文鳥だろ(笑


▲現在

▼作品中



この信濃境駅は架空の清澄駅として

駅名標などが替えられて撮影されている

下に掲載した写真の看板は文字フォントや汚れ方まで似せられている(現物は更に経年劣化は進行しているが)


「おおっ!」とか叫びながら写真を撮りまくっているアラカンのオジサンの姿は誰にも見られたくはないが、ちょうど誰もいない

たまに地元民らしき人が現れるくらい

何故なら無人駅なのである

トヨエツが改札鋏(ハンコ)をクルクル回すあの光景はお目にかかれないのだ


一番感激したのは駅舎内のベンチ

鈴木杏 演じる詩織が読書していた場所

それは次回


(1ブログに掲載できる写真枚数に限界があるようなので数回にわたります)


▲現在

▼作品中


青い鳥を探して (第一回)

TBSのドラマで「青い鳥」という作品がある

1997年のトヨエツ主演の古いドラマだ

その内容はいくらでも検索できるので知りたい人は勝手にやってもらうとして

私が好きなドラマ監督の土井裕泰氏がメインを務めており何回観ても研ぎ澄まされたカット割りに唸る

その話しは、いずれするとして

そのメインのロケ地となったJRの信濃境駅(東京方面から見て長野県に入って最初の駅)が建て替えられてしまう前に見に行きたいと思っていた

その1駅隣りの小渕沢駅(山梨県最西の駅)が新築されキレイになってしまったからだ

もっとも、小渕沢駅は特急が停まるが信濃境駅は特急は止まらないし無人駅だ

建て替える予定は無いが、「いつまでもあると思うな」精神だ


友人のさいさんのブログのように

時刻を入れて、その訪問記録を残す


09:06 千種駅から特急しなのに乗車

10:54 塩尻駅着 ここで乗り換え

11:18 特急あずさに乗車

11:51 小渕沢駅着

ここから各駅停車に乗り換えて1駅戻って信濃境駅に行くのだ

その前に小渕沢駅には3つ目的がある

1:駅そばが有名→看板メニューを食べる

2:駅弁の聖地と呼ばれている→生野菜が入っている事で有名な「高原野菜とカツの弁当」を買う

3:この駅にしか売ってないという「お茶土瓶」を買う(会社の後輩に頼まれた)



あ、もう1つ目的

駅前でマンホールの写真を撮る






どうも、多趣味だと旅先で

やる事が多くて疲れる

しかも、まだ本題の「青い鳥」ロケ地に到着前

なのに


駅そばは改札(2階)出て左に行き階段降りる手前に

奥まって配置され知らないと見過ごしてしまう

丸政という店



看板メニューの「山賊そば」を購入 700円

長野県名物の「山賊焼」が乗ったそば



うん、まあ期待値が高すぎたかな…

普通に美味しい


駅弁は1階の店で購入



「高原野菜とカツの弁当」1300円

余程 人気なのか、このパッケージデザインのままの和手拭いも販売していたので

つい買ってしまう(下写真)手拭いと弁当が同じ値段…



小渕沢駅では弁当食べる場所が無いので

隣の信濃境駅に行って食べる事にする

時系列で先になるが

中身は確かに駅弁には珍しい生野菜がたっぷり

好みが分かれるセロリまで(筆者は大好きだから良し)

あとカツに隠れているがリンゴが一切れ入っていたのが嬉しい

遠足の時の弁当に入っていた、色が変わらないよう塩水にまぶされた懐かしい味のリンゴだ




そして弁当を売ってる店で同時購入したのが

「お茶土瓶」600円(お茶は入ってない)



駅前でマンホール写真も撮影したので

これから信濃境駅へ行く

12:38 各駅停車で小渕沢駅発

4分程で信濃境駅に到着


次回に続く