スザリーナ・ジョリーのブログ -6ページ目

空飛ぶ広報室を探して(第五回)土井監督の凄さ

TBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」勝手に解説

今回は航空自衛隊の航空機装備品について

 

このドラマの撮影に主に協力してくれたのは

「百里基地」(茨城空港✈️と併設)霞ヶ浦の北方に位置する

なんと言っても百里基地と言えば「ファントム無頼」!©️新谷かおる

百里基地でF-4ファントムIIが映らないなんてことがないのが分かってるぅ

86セイバーが退役したあと空自の主力機として

東宝特撮でも大活躍!(ラドンは86セイバー)

※86セイバーは1枚目の写真に芝生に展示されてます

 

ファントムIIは、下に向いた水平尾翼や、

ややうつむき加減の機首、

そして逆ガルウイングのように先端が上向きの主翼といい

デザインが秀逸で何機もプラモ買ってしまった俺がいる

そして、F-4ファントムIIのあと現在も主力戦闘機の

F-15イーグル!

登場当時は、F-14トムキャット、F-16ファイティングファルコンと並んで

人気の3F戦闘機だった

そのF-15がハンガーに入ってるところを

空井(綾野剛)が見入ってしまうシーン

↓この構図の素晴らしさ!

綾野剛の背景には何も無い空っぽの飛行場

画面右にはファントムII

ひとりぼっち感が表現されてます

F-15のバックshotは

まるで映画「ファイヤーフォックス」で2号機が

背後から現れたシーンを思い出させるカッコ良さ

 

 

カメラがゆっくり綾野剛のいる位置までドリーINするのがイカしてる!

そして、カメラ切り返して

F-15の一番の決め角度の全体shot!

ミリタリーオタク心をガッチリつかむ土井監督!

 

そして、別の回では

C-1輸送機!

セットかCGに見間違えるくらい汚れのないピカピカの機体!

こんな真正面からなかなか見る機会が無いのに

このドラマでいきなり正面shotを入れてくる!

整備中のため主翼のフラップ全開!

この角度から見たかった!というミリオタ大興奮!

さらに↓「未来少年コナン」のギガント発進シーンのような横打ちアオリshot!!

大好物です!この構図!

土井監督はミリオタ心が分かってる!

ちなみにこの↑ C-1輸送機は耐用年数に達したため

今年2025年3月14日をもって航空自衛隊から全機退役となった

もう自衛隊機として飛行する姿は見られる事は無い

現在は後継機のC-2が運用開始されている

「いつまでもあると思うな精神」である

 

 

CH47チヌークは、「ドラマ内ドラマ」でキリー(桐谷健太)が

『航空自衛隊が助けに来たぞ!』の

タンデムローターヘリコプターです

綾野剛とガッキーのラブロマンスより

自衛隊機が気になって仕方ない

【太もも効果】と同じくらい男の本能をくすぐってきます土井監督

 

背景の至るところに

自衛隊機が並べられていて

空自がこれでもかと

協力しているのが分かります

 

↓こっちはUH60ブラックホーク

空自では救難ヘリコプターです

ハンガーの入口抜けにも

ファントムIIが5機も並んでます

一番驚いたのは第1回のラスト近くで

ガッキーが綾野剛の頭ナデナデしてる時に

運ばれていくF-15が

右からフレームINして左にフレームOUTする

このカット↓

わざわざこのshotのために引っ張ってくれたのか

そのスケジュールに合わせて

頭ナデナデしたのかは分かりませんが

とにかくインパクト大!さすが第1回!

 

こんなに自衛隊機が見れるなんて

土井監督ありがとう!

 

今回は演出的な話しは一切無かったな(笑

 

次回につづく

 

 

 

空飛ぶ広報室を探して(第四回)土井監督の凄さ

TBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」勝手に解説

今回はガッキーカメラの話


取材時にディレクターがデジカムを回すのは

今や当たり前、というかディレクターカメラしかない

というのが日常茶飯事ですが

このドラマ内でも番組ディレクター役のガッキーも

デジカムを回しているシーンが多々あります

普通は出演者目線で別撮りするのがセオリーですが

土井監督は、実際にガッキーにカメラRECさせておいて

そのまま使う事で、別撮りにはない臨場感があります

バラエティ番組で出演者がGoproを持たされる事が多い昨今

しかし、その画はほとんど使われていません

なぜなら安定感の無いブレブレな画だからです


そこいくとガッキーカメラは

監督が最初から使う気でいるので

それなりにちゃんと撮られています


第1話で空自広報室の空井(綾野剛)に密着取材をする事にしたガッキーは

ガンガン回していきます

綾野剛は焦って目線を逸らします

実際にガッキーが撮っているので

ガッキーに向けて演技しているのが

そのまま映像に抑えられるので

別撮りの時間短縮にもなり一石二鳥です

左手をカメラに添えて

しっかり支えています↓

撮られるのを諦め

目線を逸らして電話に出る綾野剛

その横顔を撮られ続けるのに耐えきれず

ガッキーカメラに背を向ける綾野剛

それをドラマ用のカメラが抑えるという

ややこしい


また別のシーンでは

白いヘルメットを探しに倉庫に走った空井(綾野剛)を追いかけながらカメラ回すガッキー!

棚を探している様子を捉えている!

この臨場感!

プロのドラマカメラマンが撮影しても

同じようには撮れない画です

微妙にブレて

微妙な画角

その功績を讃えて

なんとスタッフロールに

ガッキーの名前が!

「DVカム撮影 新垣結衣」

最初に見た時は我が目を疑いましたよ

同姓同名かと

しかし、明らかにガッキーが回してるっぽい画がある回のスタッフロールには

必ず「DVカム撮影 新垣結衣」の名前が!

また別の回でも↓

どうやらガッキーカメラを使うと

ラクできると共に、良い臨場感が出る事に気づいちゃったみたいで

しかも、ガッキーが意外とカメラ回すのが上手いという事実!(笑


ここまでちゃんと使われると

撮ってるガッキーも俄然ヤル気でるだろうし

実際にカメラで撮ってる役だから

さらに役に没入できるという

一石三鳥か?


そういう仕組みを考える土井監督の凄さよ!



次回は自衛隊機体について話します



つづく

空飛ぶ広報室を探して(第三回)土井監督の凄さ

TBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」勝手に解説

今回は【太もも効果】について


土井監督の担当回は、1、2、5、8、11(最終回)の5回


説明ぽいセリフの時や、緊張感があるシーンでフッと抜くための【太もも効果】(筆者の勝手なネーミングです)

古くは「ニュースステーション」の小宮の悦っちゃんのテーブル下の美脚見せから始まり

ひな壇の2段目に座る女性の美脚が

1段目のタレントが話している後ろにずっと映っていて目が離せないという効果です

ジェンダーの時代とか関係ない!

世の男どもは美脚から目が離せんのです!

偉い人にはそれが分からんのです!


閑話休題


このドラマでの太もも担当はギャルAD佐藤珠輝(どうやらジュエルと読むらしい)


第1話 上司と話すガッキー

『もうちょっとマトモな企画ないんですか!』

その後ろを太もも(脚)を見せながら歩くジュエル

別段、何でもないシーンだが

画面の中心部分で太ももを見せる事で一定数の男性の目を引く

面白みはないが、このあとのドラマ展開に必要な事を話しているから画面に目を向けたい!

そういう時に一定数の男性に効果的なのが【太もも効果】



第8話のシーン↓では、PC画面を見ているガッキーの後ろを太ももを見せながら歩くジュエル

これも画面中央部分で一番視線が向く位置

『空井さん(綾野剛)って、稲葉さん(ガッキー)のこと大好きですよね?』

と、言うジュエルがデスクに座ったら…

ガッキーはノートPCを閉じて、テーブル下の太ももを見えやすいようにアシスト!

画面中央は太もも!

『女として見ているって言うか、懐いてるって感じ』

そこへ上司(生瀬勝久)が新しい企画書をガッキーに手渡す

自衛隊を紹介するミニ番組をやれと話す

その背景の中央下↓に太ももの追い打ち!


こちらは↓第5話でガッキーが

「高射群 機動展開訓練」マスコミ向け公開の話しをしているが

この時も真面目な話しで飽きそうなところを狙い打ちするかのように

画面中央部分に【太もも】!

さらに同じく↓第5話の冒頭で同期の男性アナと話すガッキーに

『稲葉さん(ガッキー)プライベートも大事にしないと、すぐオバさんになっちゃいますよ』

と絡んでくる時に画面中央部分に【太もも】!


↓こちらは第2話

ガッキーが土下座したのをケータイで写真を撮るジュエル

『生土下座初めてなんで!』

と、空気読めないキャラ付けという理由の他はこの娘の出番は無くても良いシーンで

あえての【太もも】見せ!

上司とガッキーが激しく言い合う緊張感を抜くための写メ、そして太もも

2段階の抜きの間

テレビドラマは常に画面に集中させなくてはならないので

飽きそうなシチュエーションには

【太もも効果】は絶大な威力を発揮する(と筆者は思う)

その【太もも効果】を最終回以外に必ず入れ込む土井監督の巧妙さよ!素晴らしい!

(さすがに最終回は不要との判断か、太ももは無かった)


視聴率を下げないための功労者

ジュエル役の大川藍に拍手!


一番分かりやすい【太もも効果】は

第2話↓のコレ!

空井(綾野剛)を逆ナンする時

これは綾野剛も名札見つつ太もも見ちゃう


次回につづく



空飛ぶ広報室を探して(第二回)土井監督の凄さ

TBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」の勝手に解説

第1話の続きです


今回はタイトル前で上手さを発揮する土井監督の話し


空自広報室へやって来る新しい局担当者の話しをしていると

室長(柴田恭兵)が

『女性だってよ』

で皆んなが振り向く(画面は柴田恭兵の後頭部)

カメラ切り返して

『しかも…』

さらにカメラ切り返して

『美人!って話し』

カット変わりのアタマに『美人』を持って来る事で

美人の印象が耳と目の情報で頭に残る

計算されたカット割り!無駄にカット数を増してる訳ではない!

そのあと望遠レンズで狙って、地面から段々顔が見えてくる美人(ガッキー!)

坂道を登っているのだが

最初は顔が見えないせいで、「その美人とは…?」という間が作られる

カット変わりですぐガッキーの顔というのが定石だが

引っ張る事で興味を持続させるテレビ的手法

さすがだ!



で、その新しい局担当者(ガッキー)の相手をどうするかで

柴田恭兵が『空井(綾野剛)はどうした?』

しかも第1話でまだ名前がうろ覚えな視聴者向けに

PCの上に「空井大祐」のネームプレートを置いておくという気配り!土井監督は細やか!

その空井は

少し曇った空に包まれるようなロングshot

人間を小さく映す事で

孤独感と、どんよりした空(気分)に押しつぶされそうな気持ちも表現

この「空飛ぶ広報室」では、

印象的に空を使ったカットが多いのが土井監督の狙いかと想像される


そして、2人の初の出会いシーン

広報室の看板ナメshotで

この部屋の前で出会いを予感させる

画面奥から綾野剛

バストshotに切り替えて

対面するガッキーの

バストshotで完全切り返し

横打ちで広報室入り口前で

近づいて来たところで…

下から

白い飛行機✈️CGが入って来て


タイトル画面へ!

これで盛り上がらない訳が無い!

広報室の入り口shotを

ドラマの入り口とも言えるタイトル画面(空飛ぶ広報室)に繋ぐとは

土井監督は天才か!!


カットの切り返し自体はオーソドックスな手法だが

タイトル前にこれを持って来るのが素晴らしい!

「青い鳥」の時もそうだったが

土井監督はタイトルの直前の演出が粋なんです!

イキにやろうぜイキによ(©️聖千秋)


また連続写真で大して語れなかった…


次回は太もも効果について語ります



つづく

空飛ぶ広報室を探して(第一回)土井監督の凄さ

2013年のTBS日曜劇場で放送された「空飛ぶ広報室」。

1997年TBS金曜ドラマ「青い鳥」に続いて土井裕泰監督の凄腕を

勝手に解説します


ブルーインパルスのパイロットになるはずだった綾野剛 

航空自衛隊の広報室勤務になり、そこで

帝都テレビ報道局から情報局勤務になった 新垣結衣

と出会うところから色々あるという物語

しかし、どう見ても影の主役は柴田恭兵にしか見えない(笑


まず第1話「人生どん詰まりの二人…君の涙が私の未来を変えた」

サブタイトルが宇宙刑事並みに長い(開始時と終了間際は除く)


まずは空井(綾野剛)がブルーインパルスのパイロットに決まったところからスタート

冒頭から航空自衛隊の大協力で百里基地のファントムII、F-15イーグルが映り

映画「トップガン」のような飛行シーンなどあって

ミリタリーオタクの心をガッチリ掴む

特に百里基地でファントムIIは「ファントム無頼」(©️新谷かおる)好きには堪らないサービスshot!カンクリはどこだ!?

土井監督 分かってるぅ〜!


ブルーインパルスの機体がある基地へ異動になる空井に

『寂しくなるな』と上官の池内博之が声を掛けると

『空は繋がってますから』と空を指差す綾野剛

指先ナメshotで空を見上げる池内博之

土井監督、さすがの視線誘導

つられて綾野剛も空を見上げる

見上げる空をアオリshotの綾野剛で見せつつ

カメラが空へPAN-UPして

綾野剛はフレームOUT

画面は空だけになり

テロップが入る「1年後」

ここでDizzったりした様子もないので

ひょっとしてフレームOUTする綾野剛は合成か?

とにかく青空は微動だにしない

すると女性の手が、左上↘️と右下↖️からフレームINしてきて、ガッキーの声

『だから、この空から、ここまで(商店街)PAN-DOWNしてくれればいいんです』






と、ここまでワンカット。

綾野剛とガッキーが空で繋がっている、という印象付け、そして「1年経過」という時の流れを表す

この『空は繋がってる』というシチュエーションは

最終回にもこの第1話をなぞるように同じように出てくる

第1話からずっと観てきた人には堪らないシーンとなる(最終回の解説時にまた言います)



『ただ、それだけで良いんです!』

ここまでガッキーは指しか映ってません

さすが、顔を見せないにこだわる土井監督!

そして、カメラマン役は渋川清彦

『唐揚げランキング企画に社会性がいるか!』

いかにも実際に現場にいそうなカメラマン!

今後も良い味を出します

映画「ゴールデンスランバー」での好演が筆者は一番好きです(青柳、そっか、そっかぁ)

と、『空は繋がってる』のワンカットを紹介するために

掲載写真使用枚数に達してしまったので

今回はこれで終わりです

次回から、もっと細かく土井監督の凄さを紹介します!


つづく