Puamele Garden プルメリアなやまちゃんの日記~♪ -24ページ目

キセログラフィカ巨大化への道のり3

 
チランジア・トマセリーが花序を立ち上げています。
花序の先端から葉先の先端まで160センチくらい。
一番長い葉は1メートルオーバーです。
 

 
トマセリーはキセログラフィカのシノニムとされていますが、もともとは別種とされていたため、特別なキセログラフィカと扱う人が少なくなく、私もその一人です。また、これは実は別種じゃないかって思う人もいるようです。
そこで、今回はこのトマセリーについて私なりに考えていることや、我が家のキセログラフィカの成長と、それらにちなんだ巨大化への道のりについて考えていきたいと思います。
 
長く垂れ下がった葉がなんとも優美で、これがトマセリーならではの草姿と思い込んでいましたが、実はそうではなかった。
去年の記事で出していた座間洋ランセンターのキセログラフィカもそこそこの長さです。
 
 
実はキセログラフィカは光量が少ないと葉が長くなる特性があるようで、この洋ランセンターは遮光がかなり強くて、晴天の日でも少し暗く感じるくらいです。洋蘭にはこれくらいでちょうどいいんでしょうね。キセログラフィカには少し暗いのかもしれないけど、葉の伸びた見た目は私にとっては好みのタイプです。
しかしデカいな。前の記事でそこまで大きくするには概算で60年と、とてつもない年月が必要と書いていました。しかし、あれからいろいろなキセロを見てきて気が付いたことは、実は60年経っても我々の一般的な栽培方法では、そこまで大きくできないんじゃないかってこと。なぜかというとこの洋ランセンターの温室は暖房と冷房で温度幅の少ない温度管理がされていること。更に湿度も保てるようにしていたような気がします。要するに環境変化が少ない管理がされていて、それはチランジアにとっては花の咲くサイクルが長くなることになります。長いというか日本で育てる場合は夏と冬があるので環境変化が大きくて、そのせいで花芽が出やすくなっているというのが本当のことろです。本来の咲くサイクルより短いということです。咲いてしまうということは成長はそこで止まってしまうので、咲き終わってから出てくる新芽から再スタートとなるわけで、いつまでたっても大きくならないことになります。この洋ランセンターの温室は安定した環境なので咲くサイクルは長くなります。つまり咲くときの株が大きく充実しているために子株も親株からの栄養を沢山もらえるので巨大化しやすくなるということになります。
 
この画像は洋ランセンターの2番手に大きいキセログラフィカです。
空調機の大きさと比べると、これでもかなり大きなものだとわかると思います。
 
 
葉の数を見てください。
我が家のトマセリーと比べると全然違うのがわかると思います。
本当はこれくらいの枚数の葉を出してから咲くもんなんでしょうね。
我が家のトマセリーは温度差で咲いてしまったような気がしてなりません。
このトマセリーが我が家に来る前は空調機で温度差の少ない環境で育てられていましたが、我が家に来てからすぐに咲いてしまって残念な感じがします。咲いてくれるのは嬉しいのですが、やっぱり大きくなってほしい。
 
ここで一つ思いついてしまったことがあるんです。本来の大きさになる前に咲いているということは、最初から大きなものを手に入れても、場合によっては大きくなるどころか、逆に早く咲いてしまうせいで徐々に小さくなってしまう場合があることです。効率よく大きく育てたいのであればなるべく環境変化を小さくして花を咲かせないようにするのも一つのコツだと思います。
我が家のこのトマセリーも次回咲く時は少し小さくなっている可能性があると考えると、うーん...
結果を見ないとなんとも言えませんが。
 
 
 
話は戻って、トマセリーについて、キセログラフィカとの違いはあるのか。
個人的に唯一の違いと感じているのは花柄の形状です。
 
 
左はキセログラフィカです。
 
 
キセログラフィカのほうは花柄が上を向いていてストレート。トマセリーは横向きに出てきてから反りあがっています。
試しにトマセリーとされているもので花が咲いている画像を検索してみると、全てではないですが、こうなっているものがあります。キセログラフィカの場合はストレートで無いものは見つかりませんでした。偶然なのかわかりませんが、現地でトマセリーとされているものは花の形状が異なるものが混在しているのかもしれません。
ちなみに画像のキセログラフィカは咲き終わっていて色あせています。咲いているときは同じような色をしていました。
 
 
そして、前に記事に出していた我が家のキセログラフィカの成長です。
去年の1月に出していた画像です。
 
 
花軸は咲く前に切ってみていました。
子株はこんな感じ。
 
 
あれから1年4か月くらい。
ここまで大きくなりました。
 
 
隠れていて見えませんが親株より一回り大きくなっています。
順調に大きくなっています。
 
 
 
今までの記事
 
 

プルメリア地植え実験

 
南伊豆の田牛に地植えしていたプルメリアの様子を見に行ってきました。
 
 
去年の6月に地植えしたときは雨降りで土はぬかるんでいる感じでした。
今回は良く晴れていて表土は乾いていて硬く、下の方の湿っている土はねっとりした感じの粘土質です。
ハワイの土にそっくりです。
私の住む地域は関東ローム層といって火山灰が堆積してできた赤土ですが、ここのはそれとは違い熱帯域土壌のラテライトだと思います。
 
 
色は赤黒い感じ。
 
 
湿っているとネチョっとした感じ。
 
 
この赤土は伊豆半島南部の奥地のほうまで見られますが、表土に出ているのは海岸線に近いところだけです。
奥地の方は地層が隆起しているところで見ることが出来ます。
伊豆半島は昔は太平洋の南の方にあった島だったと聞きます。きっとその名残じゃないかと思います。
 
さてさて、プルメリアです。
 
 
植えたのは海の近くの斜面に1本、奥まった土地の斜面に3本でした。
これは、海の近くの分です。
 
 
最低気温は0度の前後だったと思います。霜の害の少ない地域とはいえ、軽く霜が降りるのかもしれません。
これは凍ったときになる症状だと思います。部分的に凍って春に気温が上がり始めるとその痛みが進んでこうなります。
 
 
 
地際のあたりは傷んでないように見えますが、上の方の痛みがどこで止まるか。回復したとしてもこれでは
いつまでたっても咲かないでしょうね。
 
このすぐ近くに別のもう一本がありました。これは奥のほうに植えていた1本を保坂さんが11月にここに移していたものです。成長が悪くてここに移したとのことでした。
 
 
痛みは殆どないです。
 
 
葉が少しだけ動いた感じ。
なぜ無傷なのかというと、主な原因は二つ。
 
 
一つ目は、傷んでしまったもう一本のすぐ近くですが、ここのほうが北風がやや当たりにくく、背後の土手までに近いので地温の影響があったと思います。冷えにくい条件がこちらのほうが良かったです。そしてもう一つ、成長が悪かったおかげで軟弱徒長にならずに細胞が固い状態で成長できたこと。もしそうだとすると矮性の強い品種、ドワーフ品種なら傷みにくいのかもしれません。大きく成長するともろに霜に当たってしまうので、なるべくコンパクトに成長する品種を植えてみたいです。
 
この日は午前から暑く、土地を提供してくれた保坂さんからシャーベットをいただきました。
この休憩場所の木陰の居心地がよくて気持ちよかったです。雰囲気はハワイのローカルのような雰囲気。海も見えます。
 
 
下田では有名なナチュラルフーズのシャーベットです。何種類かあるうちの夏みかんをいただきました。
さっぱりしていて甘味は控えめでとても美味しかったです。地元の夏みかんを使っているそうです。
 
 
 
 
そして奥の土地に移動。
最初の場所から1kmくらい奥に入った場所です。
 
 
画像ではわかりにくいですが、ギリギリアウトな感じです。
去年の成長した部分が傷んで焼けたような色合いになっています。
土手側の痛みは少なかったです。霜の当たりやすい手前側のほうが傷んでいます。
 
 
もう一本は残念ながら土砂が崩れ落ちてきて下敷きになってしまったようです。
 
生き残るかもしれない3本はこのまま様子を見たいと思います。
引き続き観察を続けていきます。
 
 

枯れそうになると花芽を出すの原理

 
ブラック・ルビーが開花しています。
ダークレッドで中心部は黒に近い色合いです。
香りはスパイシー
 

 
 
 
先日の記事で魅惑の肥料の保管に厚手の紙袋をお勧めしていましたが、近くのホムセンで普通に売ってました。
 
 
 
 
 
 
プルメリアは枯れそうになると花芽を出すことがよくあります。
これは我が家で育てているものですが、枝の途中から枯れてしまい、生長点に花芽が出てきています。
ちょっと見にくいかも。
 
 
なぜ花芽を出すのか、ちょっと調べてみました。
調べる前は水分供給が止められて成長が阻害される分、栄養の行先は花芽の形成に使われるとか、水分供給が止められて樹液の濃度が高くなり、栄養も濃くなるから花芽が形成しやすくなるという感じです。あくまで想像の世界ですが、正しい可能性もあります。ちなみに人によっては枯れそうになってびっくりして花芽を出すなんて人もいますよね。はたしてプルメリアもびっくりするなんてことがあるのでしょうか。実際はどうなのか気になりますよね。ひょっとしたら枯れなくても花芽を沢山付けさせる方法が見つかるかもしれません。
 
科学的な検証によく出てくるのがホルモンです。
植物が生きていくうえで環境や生育状況に見合った状態を保つために不可欠なのが植物ホルモンです。
また枯れそうな事態の場合はホルモンが異常に作られている可能性もあります。
その中で花芽形成(かがけいせい)に関係してるんじゃないかというものを三つピックアップしてみました。
 
・ジベレリン
根で作られて地上部に運ばれて枝先に集まる。発芽や茎の成長、花芽の形成を促す作用がある。
通常は根で作られて生長点に集まるが、途中で枯れて阻害された場合は生き残っている枝の中にもともとあったジベレリンが枝先に集まると考えられる。
 
・サイトカイニン
根で作られて地上部の若い組織に運ばれて成長を促進します。
このホルモンが途中から枯れることで供給が閉ざされるので成長できなくなると考えられる。これにより花芽形成に栄養が使われやすくなる可能性がある。
 
・アブシシン酸
乾燥したときに徒長を止めたり気孔を閉じる働きがあります。
根や地上部が枯れて枝先だけが生きている場合、水分が供給されない状態なので、乾燥していると感知して作り出されている可能性のあるホルモンです。徒長を抑えられるので花芽形成に傾く可能性があります。
余談ですがこのアブシシン酸は水切れしたときに気孔を閉じる作用があり、水分の蒸散を抑えています。気孔が閉じるので光合成が低下するのでせっかく晴れているのに栄養を作り出すことが止められてしまうことになります。なのでプルメリアの土は水はけ良く、さらに水持ちのよい土が理想と考えます。地植えは水分供給しやすいので成長が良くなる原因のひとつです。
 
ホルモンをふまえて考えると、面白いですよね。
さらにエチレンもホルモンなんですけど、これは果実の熟成を促進する作用があるのは知っている人も多いと思います。果樹類は時期が来るとエチレンガスを出して実を熟成しますが、そのガスは徒長を抑える作用があり、近くに植えてある植物まで成長が悪くなる働きがあります。
 
さてさて、なにか見えてきたことはありますでしょうか?
私は、見えてきたことがあります。
やっぱりねって感じですが、要するに普段から言ってますが無駄な徒長は花芽を作りにくくするということです。
徒長を抑えるとそこに栄養が蓄えられて花芽を付けやすくなる。勘違いしてはいけないのは水切れなどではかえって光合成が出来ないのでだめ。あくまで栄養供給と水分供給がされてる健全な状態で光合成をしっかりできている状態が良いということです。
 
いろいろやってみたくなることが出来たのではないでしょうか。
ではでは、連休後半を楽しくお過ごしくださいませ♪