Surf’s-Up -41ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

今会場です。

これからソウル・フラワー・ユニオンを。

雨はかなり弱いです。長靴買って大正解。ポンチョも快適です。

いやー、楽しい、無条件な楽しさ。

今後もちょこちょこアップできればと思っています。

「あずさ2号」って知ってますか?






フジロックに向けて、いよいよ明日旅立ちます。


先ほどまで荷物作りをしていましたが、毎度毎度鞄いっぱいになってしまう。


重いです。




朝は3時半に起床して、新千歳空港へと向かいます。


絶対寝れないと思って、酒をガンガン飲んでいましたが


ちっとも眠くならない。




時々現地の様子もアップできたらと思います。


参加する方は、自然と上手く付き合いながら楽しみましょう!



昨日は士別ハーフマラソンのあと、町内の野外交流会というのがあって、

単にみんなで外で焼き肉をする会なのですが、

そこで思いっきり酔い潰れてしまいました。


疲れがたまっていたせいもあったと思いますが、

久しぶりにWeezerしてしまいました(僕がよく用いるスラングです)。


ハーフですが、暑かった・・・

スタート時は25℃だったそうですが、レース中は絶対30℃近くになったと思います。


士別市が「合宿の里」と呼ばれているだけあって、

今回も実業団の有力選手が多数参加していました。


昨年優勝した福士加代子は目の前にいました。

公務員ランナーの川内選手もいました。


そんな中自分は、1時間33分21秒で走りました。

記録的にはまずまずだけど、この気候で

ゴール付近の救護室でばたばた倒れている人、中には救急車で運ばれんとしている人などを見ると

条件が過酷だったんだなと。だからこのタイムで満足しなければ。


ラップタイムが5kmと10kmが全く同じで、ここまでは完璧だったんですが

15km,20kmと1分ずつ遅れてしまって。

上げていかなければならない後半で、バテてしまいました。

暑い日は、キロごとのラップタイムを落としていかなければならないのに。

そこがまだ経験不足なんですね。

でも、最近はコンスタントに1時間30分前後のタイムを出せているので

自分的には安定した成績を残せているなと感じています。

意外と、体はタフかもしれない。


Surf’s-Up


























次は、いよいよ北海道マラソン。

暑いマラソンは、うんざりですが

やってやるぜい!

明日は士別ハーフマラソン。


今日現地でエントリーを済ませてきました。


数日前は「走れるのか?」という不安だらけでしたが


なんとかいけそうです。



食欲の方は少しずつ良くなってきている、と思います。


今日は結構食べました。前日だから炭水化物中心に。



もう大丈夫です。たぶん。


それは今日強く「大丈夫でいたい」と思えたからです。



クラムボンの「便箋歌」という曲。


昔の曲ですっかり忘れていたのですが、Bouillonさんのブログ
を見て、


また引っ張り出して聴くようになった。



当時はちょっと照れくさく聞こえたこの歌だけど


最近はこれ聴くと泣けてしょうがない。



ここに出てくる「あなた」ってダメダメでしょうもない感じのやつ。



どんなあなたも受け止めたい 願うわたしを忘れないで


どんなあなたも嫌いじゃない この声は届いていますか?



これほど心強くなる言葉って、なかなか無いって思う。




全てを肯定し、受け入れるって難しいことなのかもしれない。


でもきっと、自分にとってそれを「難しくない」って思えるような人もいるんだ。




自分はそういう人に出会えただけでも、幸せだ。


受け止められることはなくても、自分は「あなた」を受け止めていたいって思う。


少なくとも今は、そうしていたい。


そうするためにも、元気にならねば。




暑くなりそうですが、走ることを楽しんできます。


ダメダメじゃないところを、お見せしましょう!



Surf’s-Up
 元Cajun Dance Partyのダニエルらが結成した新バンド、Yuck。Cajun Dance Partyはメディアからも大型新人として大きく取り上げられていたが、メンバーの若さも影響したのか、あえなく解散。しかしながら才能の片鱗だけは見せていただけに、当時は惜しいなと思っていた。

 そして、ついに新バンドとして活動を始めたことはうれしかったが、バンド名やらジャケットからしてやる気を感じることができず、やや不安だったのだが、素晴らしいアルバムを届けてくれた。  
ダイナソーJrを思わせるようなギターが吼えるGet Awayのインパクトがとにかく大。Cajun Dance partyではもっと繊細でリリカルな音を出していただけに、こういうグランジ直系の音を出すとは想像していなかった。しかしこれが板に付いているというか、ダニエルのヴォーカルスタイルとよくはまっている。

で、これが基本線になるのかというと、そうではなくて、ギターロックの見本市のような幅広い楽曲が並ぶ。初期TFCのようにノイズギターとハーモニーが融合したShook Down、アコギとホーンの響きが暖かいSuicide Policemanなど、振れ幅の大きさは聴く人によっては、まとまりがないように映るかもしれない。

しかし、個人的にはバンドがすごくメロディーを大事にしている姿勢を、各楽曲から感じる。サウンドのラフさにかすむことなく輝いている。というか、むしろサウンド面で若干隙間を作ることで、メロディーの鮮度をより感じられるようになっている。意図的なものかどうかはわからないけど、サウンドのスタイルとメロディーのテイストが良い具合にはまっていると思う。

また、おもしろいのがアルバムのラストがRubberであるところ。Six.By Sevenばりのヘヴィー・サイケであり、とぐろを巻くようなグルーヴでアルバムを閉めるという、ちょっと一筋縄では行かないところも今後を期待させる要素だ。

USインディのギター・ロック好きならツボに入る曲が一つくらいはあると思います。Smith Westernsあたりとシーンを拡大してくれたらいいのに、と思うのですが。

★★★★(23/07/11)




上向いてきたかなと思ったら、またドンと落ちてしまうのが実に厄介。


自分をコントロールするというのはこんなにも難しいものなのか。




佐野元春の「ボヘミアン・グレイヴヤード」という曲に、こんな歌詞がある。




僕はどこにでも行けるさ

けれど僕はどこにも行けない


これはつまり、「どこにだって行ける自由はあるけれど、僕がいるべき場所は見つからない」って事なんだと思う。


今自分は、この意味を身をもって実感している。




図らずも、好きに、自由にできる状況があるにもかかわらず、どうしていいのかわからない。


仕事の帰り道、どこに向かえばいいのかわからない。


走ったり、好きな音楽を聴いていても、時々その意味さえわからなくなりそうになる。




そんなことを考えるようになってから、すっかり落ちてしまった。


一時的に食欲が湧いてきて、食べることはできるんだけど、食べたあとがすごく苦しい。戻すこともある。


今一番まともに食べられるのは給食だ。給食の時間は大勢の中にいるので、余計な思考に陥らない。


最近は、大勢の中の方が心地よく感じることもある。


また、すごく眠いのに、眠れなくなる。で、おかしな時に眠くなる。


もろいなぁ。


自分の弱さを感じる。


でも、そんな時に聴きたくなる歌がある。


サヨナラColor


すっかり有名になった曲ですが。




そこから旅立つことは

とても力がいるよ

波風立てられること

嫌う人ばかりで



でも 君はそれでいいの?

楽がしたかっただけなの?

僕をだましていいけど

自分はもう だまさないで



サヨナラから 始まることが

たくさん あるんだよ

ほんとのことが 見えてるなら

その思いを 僕に見せて



自分を貫く事は

とても勇気がいるよ

誰も一人ぼっちには

なりたくはないから



でも 君はそれでいいの?

夢の続きはどうしたの?

僕を忘れてもいいけど

自分はもう 離さないで



サヨナラから 始まることが

たくさん あるんだよ

ほんとのことが 見えてるなら

その思いを 捨てないで



サヨナラから 始まることが

たくさん あるんだよ

ほんとのことは 見えてるんだろう

その思いよ 消えないで

その思いを 僕に見せて




もうちょっと、自分を貫いてみようかと


そんな気持ちをぎりぎり持たせてくれる曲です。

Surf’s-Up The Strokes,5年ぶりのニューアルバム。「5年ぶり」「あのストロークスの」、挙げ句の果てには「ロックンロールの救世主」なんて言葉までが飛び交う様で迎えられた新作であるが、かなり評価のlほうは分かれているようだ。

 まずMachu Picchuのオリエンタルなイントロに度肝を抜かれる。あれ、ロックンロールは?とかなり不安な気持ちになるが、徐々に熱を帯びながら上り詰めていくグルーヴがたまらない。

続くUnder Cover Of Darknessは、ギターリフのかっこよさが際だっている。取り立てて革新的なアイディアはないが、微妙な音の外し方がめちゃくちゃかっこいい。センスの良さというか、ストロークスの真骨頂がここに現れていると言っても過言ではない。

 全体的に80’sの香りを感じるTwo Kinds Of Happiness、Radioheadに対する彼らの回答のようなYou're So Right、大胆に「打ち込みサウンドを導入したGamesなどサウンドのバラエティの豊かさでは格段に広がった。それでいて、どの曲も無理がないというか、自然体で取り組んでいるような感がある。メロディーも派手さはないけど、じんわりと広がっていくような味わいがある。作り上げたというよりは、最初からそこにあったような、そんな佇まいを感じる楽曲達だ。

そして、このアルバムでのギターサウンドの冴えは半端ではない。何をやっても必然と思えるくらい、ジャストな響きを持っている。

ロックンロールのイノベイターとして彼らを見ている人にとっては、どうしても物足りないところがあるのはわかる。しかし、そういった視点はとうに捨てるべきではないだろうか?

彼らは単に、粋にロックンロールを「着こなす」バンドなのだ。そして今作でも、誰にもまねのできないやり方で最高にかっこよく着こなしているのだ。センスといってしまえば簡単だけど、どんなことをしてもファットにならずタイトでスタイリッシュに鳴らすことができるのは、ストロークスだけだろう。バンドの凄みが十二分に感じられる良いアルバムだと思う。

ベストトラックは前述のUnder Cover Of Darknessとシンプルなギターとシンセ、ダークなメロディーラインが絶妙に絡み合った、ラストを飾るLife Is Simple In The Moonlight。

★★★★☆(19/07/11)





なんだか、ぼやっとする。




張り切って、レビューを2本も書いたからだろうか?




Arctic Monkeys,The Pains Of Being Pure At Heartの眩しさで、目がくらんでいるのだろうか?




気分を変えて、珍しくハナレグミなんか聴いてみる。




ベタだけど「光と影」という曲が好きだ。




そして僕は一人どこへ行くんだろ


君一人幸せにできないやつに 何が言えるんだろ


ありがとうって告げた君に


僕はなんて言えたらよかったんだろ・・・




いつだってその輝きに


真っ直ぐに熱くなれたら


なんにだってなれるぜ どこへだって行けるんだぜ




だれでもない どこにもないぜ


君だけの光と影


光の先の闇を見に行こう


光と影





散歩しながら、ウォークマンで聴いていました。


今は闇の中かもしれないけど


その先の光を見られる日は、いつかくるはずだと。



Surf’s-Up
 2009年にデビューし、ファースト・アルバムがインディー・ロック界を飛び越え、熱い支持を集めたThe Pains Of Being Pure At Heart、待望のセカンドアルバム。瑞々しいメロディーとラフなギターサウンドの組み合わせは取り立てて珍しいものではないが、彼らの音楽にはほかのバンドにはない、性急な表現欲求にあふれていた。今ここで音楽を鳴らす必然性を彼らは持っている。だからこそ、拙く見える演奏でも僕らの心をふるわせたのだと思う。


 2年ぶりの新作は、プロデューサーにフラッド、ミックスをアラン・モウルダーが務めるという、気合いの入れよう。明らかに前作とは違ったアプローチで制作されたことが伺える。そしてその成果はオープニングで早くも現れる。


 メランコリックなイントロから、劈くようなディストーション・ギターへとなだれ込むBelong。思わず「スマパンじゃん!」と思ってしまったが、実はフラッドとアラン・モウルダーの組み合わせはスマパンの「メロンコリー~」と同じなのだ。「メロンコリー~」よりは「サイアミーズ・ドリーム」を彷彿とさせる、轟音ギターと美メロの競演であるが、バンドには似つかわしくないくらいどっしりと力強いナンバーである。


 また、前作ではほとんど見られなかったシンセサウンドの導入もあちこちで見られる。そのせいか今作に納められた曲は色彩感が豊かな印象を受ける。彼らがこだわりを見せるノイズサウンドも過剰さを抑え、世界観を丁寧に描く要素として上手く使っているように見える。


 残念ながら前作でも感じられた、アルバムの流れがやや平坦な印象はここでも変わらないが、曲そのものの輪郭はくっきりと描かれており、完成度は間違いなく上がっている。Anne With An Eでの息を呑むような美しさ、My Terrible Friendのあっけらかんとしたポップ性、ラストであるStrangeのスケール感の大きいシンセサウンドなど、やりたいことを明確にした上で忠実に鳴らしていると思う。そして、どれだけカラフルになっても、心をかきむしられるような痛みをもたらしてくれる。それは決して嫌なものではなく、生を実感する上で必要だと思われる類のものだ。


 あと、やはりふれておきたいのが歌詞のことだ。これが実に良い。というか、単純に自分の好みだということなんですが。Heavens Gonna Happen Nowの歌詞は生涯抱きしめたくなるくらい、僕に切実に響くものだ。




「今すぐ文章にして書きなよ 君の本当の友達は言葉だけだから


これまでにないくらい 固く信じているんだね。


君の抱えているものが癒されることは決してないと」


「実家のように見える監房の中


君が知っているのは一人遊びだけ


ほかに行ける場所などどこにもないんだ」


「泣き崩れてみなよ、でなきゃ皮膚に傷をつけるだけでもいい


何から何まで書き留めているんだね


言葉は今も君を決して裏切らない忠実な友だから」


                            Heavens Gonna Happen Now


   


★★★★(18/07/11)






Surf’s-Up
 2011年上半期、おそらく一番聴いたであろう、Arctic Monkeys通算4作目のアルバム。真っ白なジャケットに記されたアルバムタイトル。「まぁ、やってみな」というスラングらしい(彼らの歌詞もスラング満載で、なかなか訳すのが大変です・・・)。


 本作の前にリリースされたSUBMARINEのサントラ盤(アレックスのソロ作品)では、素晴らしく叙情的な歌を披露していて、アレックスが本来持っているメロディーセンスの確かさを十二分に感じることができた。「すごいじゃん、アレックス」と思って感動してこれも何度も聞いた。そんな中新作の容貌が徐々に明らかになり、公開されたニュー・トラック「Brick By Brick」は、まさに前作「Humbug」の路線を引き継ぐような、王道のロックンロール・リフが地を這うように轟く重量級のナンバー。しかもヴォーカルはマット。サビでは繰り返しI wanna rock and rollと歌われる。

 「そっち路線を貫くんだな」と思いながら聴いたこの新作であるが、全くいい意味で裏切られた。シンプルながらやや重めのリフで始まるオープニングShe's Thunderstorms。しかし、アレックスの歌が入ると同時にその様相が一変する。僕はこのアルバムのハイライトの一つがここだと思っている。


 驚くほどに開放感のあるメロディーラインを持った曲が多い。もちろん英国独特のウェット感も内包しているが、聴いていて素直に心地よく、爽快ささえ感じるような清涼感のあるメロディーが展開されている曲が多い。The Hellcat Spangled Shalalalaはタイトル通り、サビではシャラララと風に流れるように歌われる。


 歌詞が最高にいいReckless Serenadeでもこれまでにないくらいシンプルなギターサウンドの中で、わかりやすいメロディーを奏でている。ここからPiledriver Waltz、Love Is A Laserquestとアクモン流メランコリアが展開され、ポジティヴなメロディーがドライブするSuck It And Seeでラストを迎える。この終盤の流れも最高だ。


 まだ4作目とキャリア的には浅いかもしれないが、一作一作ごとに高みを極めんとするチャレンジを課している彼らであるので、培ってきたものが豊富にあることがこのアルバムからも感じ取れる。先ほどのBrick By Brickのように前作の流れを引き継ぐDon't Sit Down 'Cause I've Moved Your Chair、All My Own Stuntsのような曲もあるアルバムの流れで考えると、もっとバランスの良い配置があったかもしれないが、個人的には曲そのものの完成度で考えると、前作からの成長を感じさせるもので、バンドとして今表現すべきものの一つだったことが伺える。そして、Library Picturesはアクモン王道の高速と低速を交互に織り交ぜながら進んでいくロックンロール。もちろん言うまでもなくかっこいい。


 ここまで風通しの良いサウンドを、このタイミングで繰り出してきたのかは、雑誌のインタビューでも明らかになっているのでそちらを参考にしてほしいが、アレックスの持つポップネスに彼自身が向き合い、躊躇なく出せるようになったことが大きいのだと思う。もちろん今までの作品に「ためらい」のようなものを感じたことはない。しかし、あえて言うなら自分たちのポップネスにだけは何かしらのフィルターをかけ、それをグルーヴへの血肉化という形に納めてきたように思う。今作では、その一つの制約を外すことに成功した。それは立派なチャレンジであり、基本彼らの音楽に対する姿勢は変わっていないんだなと感じる。


 そして、もう一つ。このアルバムの素晴らしさは、アレックス・ターナーのヴォーカルにあると思う。これまでは特に強い印象を持って聴いたことがなかったが、今作ではかなりキーになっている。She's Thunderstormsで彼のヴォーカルが入った瞬間に一変するように、曲の中での比重が明らかに増しているように感じるのだ。You TubeでSuck It And Seeの弾き語りを見たが、もうたまらなかった。これまでは曲の展開上、ここまでしなやかなヴォーカリゼーションを見せる必要も無かったのだと思うが、これもまた、新たな魅力としてバンドの大きな武器になると思う。


 おそらく世間の評価としては、これまでのアルバムのようには行かないのだろうし、完璧なアルバムというわけではない。しかし、Arctic Monkeysというバンドがすごく見えるアルバムだと思う。自分が今まで抱えていたバンドに対するちょっとした「むずむず」が解れたような、そんな気持ちよさがあり、さらに個人的なことを言うと、気持ちが参っていたときにずいぶんと救われた。こんなアルバムひっさげて、「Suck It And See」なんて言われたら、やるしかないよね。


★★★★★(17/07/11)