Surf’s-Up -37ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

休養宣言してからわずか1週間ですが、今日だけはいても経ってもいられない気持ちになったので。








R.E.M.が解散するなんて。




そのことを知った衝撃がまだ頭に残っています。冷静に考えられないし、信じることもできない。




誰かに「うそだよ」と言ってほしい。




それくらい、自分にとっては本当に、本当に大切なバンドだった。






今日はFables Of The ReconstructionとLifes Rich Pagentを聴きました。




前者は僕が初めて聴いた彼らのアルバムであり、後者は彼らの虜となった記念すべきアルバム。




そして今から、Documentを。




「インディ・ロック」という言葉なんかなかった時代、彼らは「カレッジ・チャートの雄」として、




密かに注目を集める存在だった。




よく「何を言ってるのか聞き取れない」なんて揶揄されていたが、そんなことはどうでもよく、




タイトかつ疾走感のあるロックサウンドは、ヒットチャートを中心に聴いていた洋楽少年の心をとらえた。




約25年前の話。




 それからというものの


 


 どれだけ心を奮わせられたか。




 どれだけ心に染みたか。






 これは全くファンの勝手な見解だけど




 R.E.M.が続いていくことは




 ロックの存在意義の一つだと思っていた。




 だからこそ、自分の中にある、自分を支え続けてきた




 一つの柱が消えてしまったような、そんな気分である。






メンバーのコメントは晴れ晴れしいし、希望に満ちあふれている。




そのこと自体はうれしく思う。




彼らの判断は絶対的に賢明だと思う。




でも、でもだ。






今はどうしようもなく悲しいし、当分は埋めることのできない喪失感でいっぱいだ。




ちくしょう。






この気持ちをどうしたらいいのだろう?




残念ながら、この哀しみを分かち合えるような友人はそばにいない。




なんかドライな反応が多いけど、みんな悲しくないのかよ。


でも、パーティーは終わっても、彼らの旅は続くはずだ。


はなむけの言葉を贈ることができるほど、僕は雄弁ではない。


だから今夜は、ひたすら彼らの残してきたものを




自分の人生にとっての、授かり物を楽しむことにしたい。




それをはなむけとして。




ここのところ,調子が悪いということはないのですが,仕事の面でいろいろとありました。


守秘義務があるので,多くは語れませんが,執拗に言葉の暴力を浴び続けるというのはかなり堪えます(タイトルから推察して下さい)。


それ以外でも,何かと傷つくような言動を目の当たりにすることが多い。いつから,いや昔からかも知れないけど,こんなにもネガティヴなものの見方が横行するようになったのだろう。どうしてこんなに,「揚げ足取り」ばかりしているのだろう?こんなにも執拗に。


と,そんな調子なので,こちらの更新を休みたいと思います。今は自分から何かを発信することに,ちょっとした怖さがあるのです。


それでも,細々とレビューは書いています。それはやはり好きなことなので。ちょこちょこ書いているものは溜まってきているので,それらを完成させたいなと思います。出せる日が来たら出します。


とか言いながら、あっさり復活しているかもしれないし。先のことはわかりませんが。それならそれで、個人的には喜ばしいことです。


2011年は本当に試練の年です。


しばしの「さようなら」の意味を込めて、1曲送ります。

Surf’s-Up
 リリースからすっかり時間が経ってしまった、Radioheadの新作。今更このレビューを読んで聴いてみたいという人もいない(もうとっくに聴いているだろう、という意味です)と思うが、自分の備忘録的な意味合いで書いてみたいと思う。


 突然のアナウンスによってリリースされた今作であるが、このアルバムを聴いて、思い出さずにいられなかったのは、昨年のフジ。Atoms For Peaceのパフォーマンスである。あの場で鳴らされた、まるで生き物のような肉体性を持った音。あるいはこの世で鳴ることに圧倒的な必然性を持った音。


 あの場にいた人たちは「すごいものが見れた」という感覚はなかったんじゃないかと思う。それは、もう当たり前のようにそこで鳴っていて、僕らも当たり前のようにそこにいるというとてつもない求心力に満ちたステージだった。


 で、この新作でもそのテイストは変わっていない。アンビエント、ダブ・ステップ的なアプローチは、今やロックの世界でも主流となりつつあるが、トムのソロ、そして前作「In Rainbows」で培った「フリーキーな音楽性」を絶妙なさじ加減で消化させているのはさすが。結局唯一無二の音の磁場を生み出している。

 オープニングのイントロがとにかく強烈、という印象がある彼らのアルバム。Bloomもやはりそう。このため息が出そうな美しさはいったい何なんだろう。例えばKID AのEverything In Its Right Placeのイントロは、その瞬間に周りの世界のスイッチが一気にオフになるような場面転換力のあるものだったが、Bloomはもっと柔らかに、気がつけばあたりが夕闇に包まれているといった「自然さ」を感じさせるものだ。


 全体的にはミニマル・ミュージックの雰囲気が強いが、その中でもエキゾチックなサウンドが魅力的なLittle By Littleやレディヘ版Across The UniverseのようなGive Up The Ghostのような曲もあり、全8曲というコンパクトな作りであっても物足りなさを感じさせない。1曲1曲の濃密な情報量が、聞き手の欲を見事に満たしていると思う。彼らの場合、どんなにすごいことをやっても、結局そこはかとないポピュラリティが必ず存在する。全くケチの付けようがない。


 KID Aで初めて鳴らすことのできた「頭の中」の音楽。さらに10年ほどかけて熟成させたものは、素晴らしくないわけがない。ただ、このあまりにも完成された作品に対して、特に思い入れのある人には様々な感情が去来してるんじゃないだろうかと思う。自分自身もそうなんだけど、もはやこれは「ロック」なのか?という自問自答はやはりある。それもまた、正しいロックバンドのあり方か。


 ★★★★★(10/09/11)











Girlsのニューアルバム、昨日の夜聴きました。


何回も聴こうと思ったけど、一度しか聴けませんでした。



一度が限界でした。



「たとえ誰から愛されなくても、ただ自分が愛するものを見つけるだけでいい。


それで愛が手に入る。


多くの人が愛を待っていたり、いつの日か愛が見つかるだろうと思っているけど


愛とは自分で作るって事なんだ」



「愛するものを見つけて、その人に言うなり見せるなりして、


そしたら愛を返してくれるかもしれなくて、そうなったら最高だけど、


もし返ってこなくても、誰かを愛するのは


自分が愛されるのと同じくらい素晴らしいことなんだ。」


(rocki'n on 10月号より)



これはクリストファーの言葉。


こんなに達観した境地にいるのに


どうして、このアルバムの曲達は狂おしいほどに愛を求めているのだろう。


例えばVomitでは


「なぜならこの世には、僕が自分で生み出せるものと


君がくれるものがあるから


そして片方抜きで一方が手に入っても


それだけじゃ十分じゃない。


僕には君の愛が必要なんだ」


って言ってる。



このアルバムを完成させたことでたどり着いた、一つの着地点なのかもしれない。



ただ、自分には重い響きを持ったアルバムである。


個人的なことを言えば、自分はやはり誰かから愛を欲しいと思う。


率直に言うと、もうしばらく誰からも愛されてはいないだろうと思う。


日本人はそんなに「愛してる」なんて言わないだろうけど、


「好き」なんて言う言葉も、恥ずかしいけど


言われることがなくなってしまった今、その言葉の大きさに気づく。



クリストファーのようになれるとは、ちっとも思わない。


やっぱり誰かに愛されたい。

でも、このアルバムにはめちゃめちゃ心を揺すぶられる。




今日買ってきた2枚


ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト/ガールズ
¥2,300
Amazon.co.jp

オアシス/ハナレグミ
¥3,300
Amazon.co.jp


クークス、ラプチュアーはとりあえずパス。もっと余裕があるときに。

それくらい、上記の2枚が濃密。


でもまだ聴いていない。

特にGirls。期待がでっかすぎると、逆に聴くのが怖かったりする。


でも、先行ダウンロードの新曲が素晴らしかったので

きっと、すごいアルバムになってると思う。

Surf’s-Up
 英デヴォン出身の4人組、Metronomyの新作。前作「Nights Out」は音楽雑誌の2009年度ベストアルバムの一つに数えられるなど、インパクトの強いアルバムだった。


 その要因は、テクノ/エレクトロの新たな可能性を感じさせるものだったということが大きいだろう。シンセのアナログ感の強いトラックとポップなメロディーのマッチングは、ギリギリのところでバランスを保っており、聞き手にとってはすごく新鮮だったように思う。当時ニューレイヴ全盛だったということもあって、彼らの存在は際だって見えた。


 当時3人組だったが、現在は4人組。しかもギターにキーボード、ベース、ドラムというロックバンド的な構成になっている。その構成の変化が影響しているのかどうかはわからないが、音は劇的な変化を見せている。


 波の音とカモメの鳴き声、そこに何とも言えなくノスタルジックなストリングスが入るThe English Riviera。そこから流れるように、ムーディーなベースとシンセで始まるWe Broke Freeにつながっていく。前作が動的なアルバムだととらえるならば、まさにこのアルバムは「静的」なものだと思う。または内省的か。


 続くEverything Goes My WayやThe Lookは若干前作の名残を感じさせるが、それでもトーンは抑えめ。70年代のウェストコースト・サウンドやスティーリー・ダン、はたまたAOR級の甘さを含んだような、心地よいナンバーが並んでいる。そして当時のそれらのサウンドが、光の裏側にある社会やカルチャーの没落や、若者の焦燥感を表現していたように、彼らの音も同質的に鳴っている。


 全体的にはより歌ものに近づいた気がするが、どちらか言うと歌よりもバックトラックの一音一音に耳が行ってしまう。どんなにメロウに仕上がっていても、バックトラックに耳を傾けて欲しい。そこにこそ彼らの神髄的な魅力が詰まっている。シンセのみならず、全ての音に達観的なものを感じるというか、何かの「終焉」を受け入れたような潔さの元になっているような気がするのだ。そしてそれが、このアルバムを包む郷愁感につながっているように思う。 


 このアルバムは春にリリースされたが、個人的には夏によく聴いた。一人で海に行ったときに、これを聴いていたら何時間でもそこに居られるような気がした。これを聴いていると思考が止まってしまう。はたまた先に進む気がなくなってしまうんだけど、皆さんはどうでしょうか?


 ★★★★(03/09/11)









山下達郎のシアターイベントに行ってきました。


見事、当選したんです。


内容はネタバレ厳禁なので、話せませんが、


なかなかおもしろいイベントでした。




趣味は「レコード整理」だという達郎。


だから年号には強い。


でも、花の名前と魚の名前をいつまで経っても覚えられない。


その話にすごく親近感を覚えました。

今日はもちろんタワレコへ。


アイム・ウィズ・ユー/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
¥2,580
Amazon.co.jp


買ってきました。


レッチリを聴くようになったのはカリフォルニケイションから。


それまでのアルバムには全く見向きもしませんでした。


ファンクにもあんまり興味がなかったし、彼らのビジュアルも何か苦手で。


完全なる聴かず嫌い。



それが、カリフォルニケイションで彼らのイメージが一変。


すんごい、いいじゃない。


もちろんジョン・フルシャンテという希有のギタリストの影響が大きいんですが。



で、ジョン脱退後のこのアルバム。


たぶん、世間的には「おとなしすぎ」とか「丸い」とか言われそうな気がする。


でも、まだそんなに聴いてはいないんですが


ジョンという大きなピースを失ったことを、プラスに生かした、良いアルバムだと思います。



失ったものを埋めるということではなく、


もう存在しないという事実をしっかりと受け止め、


新たな気持ちでクラシカルなサウンドを作り上げようとしたように感じます。



結果的にレッチリのポテンシャルの底知れなさを証明するような


そんな作品だとも思います。



まだそんなに聴いていないのにね。


あくまで初発の感想です。

自宅に帰ってきました。

今日の北海道マラソン、結果から言うと・・・完走しました!

タイムは3時間43分。

目標としていた4時間切りも果たせました。サブ4ランナーの仲間入りだ!!


と、ここまで来るのに1年かかりました。


昨年の北海道マラソン。

中盤から大失速して、途中何度も歩きながら何とかゴール。

暑さにやられ、足が動かなくなりました。


走っている途中は何度も止めようと思った。

でもゴールしたら、また出たくなっていた。


リベンジしようと思っていた5月の洞爺湖マラソンは、まさかの土砂崩れによる短縮。

この日までが途方もなく長く感じられました。


ペース配分はとにかく1キロ5分で。

スタートまで時間がかかり、最初の1キロは9分半。2キロも6分半。

ちょっと焦りましたが、我慢しました。

その後から徐々に上がり、人がだいぶ少なくなってからはキロ5分ペースで快適に走れました。


暑さ対策としては、まずネッククーラーを使用。

あと、給水は全て取り、半分飲んで半分は足や身体にかけました。

こまめにサプリメントも取りましたし、2回の給食(バナナ)も完食!

おかげで、あんまり痩せませんでした・・・


でも、おかげで余裕を持ってゴールできました。

身体が良く動くと、走るのが楽しくなります。

42キロという距離に長さも感じなかったし、

何よりも楽しく走ることができました。


何が幸せって、やっぱりそのことを楽しめるかどうかだと思います。

もちろん苦しい時間もあったけど、それも含めて楽しめました。


そして、自分の力だけではなく、いろいろな方から励ましの言葉やメールをいただいたおかげだと思っています。

改めて、ありがとうございました。



Surf’s-Up


完走メダルです。安田侃氏デザイン。

今年だけの特別メダルです。


次は町内の「さわやかマラソン」




願いとは裏腹に、天気がいいです。暑そう。

とにもかくにも、この日を迎えました。まだ若干足が張ってるのが気になるものの、体調はいいです。

昨年の経験を生かして、じっくりイーブンペースで。でも何よりも一万人近い人たちと、楽しく最後まで走れたらいいなという気持ちで。

コメント、メッセージ、プレゼントありがとうございます。帰りましたら早速返事をしますので。

あと3時間。でも緊張するなぁ…