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Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

itunesを使って最近作った、プレイリストのライナーノーツを書いています。


その曲についての解説だったり、思い入れだったり、つらつらと書いています。



ライナーノーツは、結構熟読する方です。


子どもの頃は、レコードのライナーノーツを読むのがすごく新鮮な行為でした。


音楽の知識があまり無いから、知らないことがいっぱい載ってて。


でも、高校生くらいになると、とんがってきたのか


「俺は俺の感性で聴くぜ!」みたいな感じで、あんまり読まなくなりました。


そんなものに惑わされない、と妙にいきがっていた。




最近は輸入盤もよく買うのですが、日本盤のライナーノーツはものによってはよく読みます。


でも、結構質にばらつきがあるように感じますね。


一番おもしろいのは、本人による解説ってやつです。


最近ではブライアン・ウィルソンのスマイルのライナーノーツで泣きました。


その部分を朗読したいくらいです。




で、自分が何で、ライナーノーツを書いているのかというと


んー、よくわからない。


でも、心が書きたがってるんですね。だからです。




今書いているのは、「とある人」にあげたプレイリストのもの。


でも、これがその人に届くのかどうかはわからない。


読まれることのないライナーノーツを書くっていうのも、どうなのか、なんですが。


でも、届くときは届くだろうし。


こういうものは、自然と導かれるはず。


自分の書いたものが、そこに召還されるかどうかです。


そう、全てはあるべき場所(right place)に。




読んでもらう目的ではないんですよね、きっと。


自己満足とはちょっと違うんだけど。


自分自身との「会話」なのかな。

今日は、あんまり良い日ではなかった。

まず、仕事ではお門違いなことでクレーム。

でも正論で返したところで、話にならない。

ひたすら罵詈雑言に耐えるだけ。


こういう時って、なんか自分と人との間に壁ができるように感じる。

すごく感覚的な問題なんだけど、自分が負のオーラを帯びてしまってるから

人と接しづらいっていうのかな。

自分が相手を汚してしまうんじゃないかっていう。

楽しそうな人には特に近寄れない。


そんなダウナーな雰囲気を引きずりつつ職場をあとに。


そして、病院でも。

どうもやはり身体の方は思わしくないらしい。

「らしい」とつくのは、自分自身そんなに不調を感じていないから。

そんなに辛くはないし、貧血も前ほどではない。

でも、数値的には前と同じくらいだとのこと。


ランニングの量を減らしても、そんなに改善されないらしい。

冬休みは本当に入院することになるかもしれない。

12月末の再検査に賭けます。


そんなときの、気分転換は・・・


明日はタワレコ行ってYouth Lagoonのアルバム買おう!


思えばタワレコって自分にとってはとても大切な場所だ。

もちろん好きな音楽があるというのが一番大きいんだけど

タワレコがなかったら、今の自分はなかった。

音楽だけではなくて、人との出会いもあったから。

素敵な場所でもあるし、スピリチュアル・スポットでもあります。


こういうときは、逆に明るくつとめなきゃいけないんですけどね。

でも、そういう努力をしていきたいし、それができる人間になりたいと常々思っています。

哀しみ苦しみは、なるべく出さない。

そう、そうでなくちゃ。

笑え、笑え。

Surf’s-Up
 ディアハンターのフロントマン、ブラッドフォード・コックスのソロユニット、アトラス・サウンドの3rd。三枚目といっても、彼の場合コンスタントに音源を発表しているので、もっと出ていると思っていた。


 今回のアルバム・コンセプトはずばり「SF」。これはブロードキャストのトリッシュ・キーナンによる勧めによってのことらしい。彼女は今年の1月に亡くなってしまったが、その意志を受け継ぎ、ブラッドフォードは自らを「宇宙からやってきた昆虫」と設定して、このアルバムを作り上げた。この手法はまさにかつてのデヴィット・ボウイと同じ。もちろんその点については積極的に意識しながらレコーディングしていったそうである。


 SFチックなコンセプトアルバムというと2011年度版「ジギー・スターダスト」になるのかと思ったが、あのアルバムほどの強烈なドラマツルギーはない。どちらか言うと、楽曲の世界観でキャラクターを浮かび上がらせるといった感じである。ステレオタイプなSFチックな曲はここにはない。ディアハンターのHalcyon Digestを思わせるようなモノクロームなサウンドである。


 アトラス・サウンドのアルバムの中ではもっとも起承転結のあるメロディーが流れるアルバムだと思う。ブラッドフォードは50年代のロカビリーを意識して作ったそうで、確かに尺も3分程度の曲が多いし、少しくぐもったサウンドはアナログ的な感触をもたらしている。


 オープニングを飾るThe Shakes、Mona Lisa(ベルセバみたい)やAngel Is Brokenはキャリアを通じてもっともポップなんじゃないかと言うくらいきらめくメロディーがそこにある。もともとそういう素養を感じさせるソングライティングだったが、正直ここまで素直に開花させるとは思っていなかった。


 しかし、それだけで終わるはずがなく、従来の毒気のあるサイケデリアも随所ににおわせている。うねうねしたシンセサウンドがアニコレ(というよりPanda bear)的なTe Amo、割と直球的な暗黒的サイケDoldrumsなどといった曲が、アルバムの中で対比的な構造を生むように並べられている。


 特筆すべきはヴォーカル・スタイル。ジャケットでもマイクを持っているように、今作はかなりヴォーカルに力を入れているように思う。とてもエモーショナルに彼の歌声が響いているのだ。こんなに歌えるのかと、ヴォーカリストとしての彼への評価が自分の中で上がった。


 個人的ベストトラックはTerra Incognita。美しいアコギのイントロから、妖しい光を放つヴォーカルが絡んでいくのだけど、最終的にはそれらがサウンドスケープの渦に飲み込まれていく。その破滅的な感じがすごく良かった。


 アトラス・サウンドのアルバムの中では一番わかりやすくて取っつきやすい作品だと思うし、個人的には一番好きなアルバム。Halcyon Digestが好きな人もきっと気に入ると思う。でも、彼らの毒性が苦手な人には、やっぱり敷居が高いアルバムかな。


 ★★★★(27/11/11)











全く音楽と関係のないネタですが


昨日はイタリアンのコースを食してきました。


昔は、あんまり好きではなかったんです、イタリアン。


トマトソースがあんまり、っていうのがあって。



しかし今では、すっかりイタリアン好きです。


昨日のコース料理もおいしかった。


イタリアンは、最後ドルチェで締めるじゃないですか。


それが良いですね。



おいしいものは、人を丸くする。


実に当たり前なことなんだけど、


当たり前のことを当たり前に感じる時って


すごく感動がある。





写真撮ったんだけど、画質が良すぎてアップできなかったー。


今日は白A
の公演に行ってきました。


彼らのことは全然知らなくて、人に勧められて


全く事前の知識が無いまま行ったんですが、



これが最高におもしろかった!



なんかスカッとしました。


テクノサウンドに乗せて、映像、光、様々な道具を使ったパフォーマンスが


次から次へと繰り出される。


息つく暇がなかなか無い。


また、時々インタラクティヴな仕掛けもあり、飽きさせない。


「アベトシノリデス」笑った。


あと意外とテクノサウンドが気持ちよかった。


自分なんか終始身体が揺れていました。





休みの日に、こんなに大笑いできるって、なんかいいなぁ。


気持ちが穏やかになります。


元気出ました!!

Surf’s-Up
 米ロサンゼルス出身の3人組、Foster The Peopleの1st。すでに多くのメディアに取り上げられ、このアルバムも全米でスマッシュヒットを記録している彼ら。2010年に、今や彼らのアンセムナンバーとなっているPumped Up Kicksをリリース。これがメディアを通して話題となり、今年の3月に本作をリリース。それからさらに勢いは加速している状態だ。


 このアルバム、デビュー作にして3人のプロデューサーが絡んでいる。ポール・エブワース、リッチ・コスティ、グレッグ・カースティン、何ともすごいメンツである。しかしながら、サウンドの鍵を握っているのはバンドの中心人物であるマーク・フォスター。楽曲の全ては彼が手がけており、プロデュース、エンジニアもつとめるほどの才人だ。


 サウンドのテイストとして、よくMGMTが引き合いに出されているが、確かに彼らの1stあたりに近い雰囲気がある。ただ、楽曲のポップさはFTPの方が上だろう。ポップソングとしての起承転結がはっきりした楽曲が並んでいる。


 全曲シングルカットできそうなキャッチーなメロディーの曲が並ぶ。それを彩るシンセの使い方もすごく心得ているというか、メロディーよりも音色やリフのキャッチーさが際だっているように感じる。


 打ち込みを主体としたカラフルなサウンド、ダンサブルなビート、気持ちよいのは当然のことだが、聞き終えた後に残る、ほろ苦さのようなものが強烈に残る。ポップなサウンドとは対照的に詞は、やり過ごしようのない孤独感やいらだちにあふれているせいだろうか。


  曲調だけは底抜けに楽しいこのサウンドは、そんなやり場のない感情を粉々にしようとするシュレッダーのようでもある。でも、いくらシュレッダーをかけても次から次へと放り込まれる「ゴミにしてしまいたい感情。やがてはシュレッダーがゴミであふれてくる。でも上からぎゅうぎゅうに押し込めながら、彼らはポップな機械音を奏でる。


 それはとてもエネルギッシュな行為だ。そして、そのエネルギーがあるからこそ彼らの楽曲は光を放っている。


それはまぶしい光ではないけれど、それこそ燭台(torche)の灯りのように、暗い夜の中を照らし出している。


 ★★★★(23/11/11)



今日ショックだったこのニュース




http://sakerock.com/




ここにもあるように、やっぱり4人の関係性というか、生み出されるグルーヴは、絶対にこの4人にしか作れないと思っていたから、それは本当に残念。




こういう言い方はどうかとも思うけど、フジロックで彼らのステージを見ることができて本当に良かった。




最初で最後となってしまったけど。





こういう残念なことが2011年は本当によく起こる。




今日は「いい夫婦の日」ですか。




って、そんな日があったんですね。職場の人に言われるまで知りませんでした。




今日でなくても、いつでも「いい夫婦」でいられる二人が、本当の「いい夫婦」なのでしょうが。






iPhoneのアプリ、すごいですね。




最近は楽器系にすっかりはまっています。




無料のものばかりだけど、全然使える。




もうしばらく、俺と付き合ってくれ、iPhone!



Radioheadの曲の中で一番衝撃を受けたものであり、マイベスト3にも入る曲です。




すべては、あるべきところに・・・




そんな風に考えることが大事なのかもしれない。




運命に抗うようなまねや




自然を非自然で征服しようとか




多かれ少なかれ、いろいろあるんだけど。




君の行くべき所と、ぼくの行くべき所




それがどこかにあるはず。




それを見つけた君は賢明で、正しい。







iPhoneにしてから1週間ちょっと経った。


使い方は大分慣れてきた。自宅でWi-Fiできるようになってから、かなり快適に動いている。


ゆくゆくはパソコン代わりになっていくかもしれない。


特にメールはすごく便利。全てのメールを管理できるから。


けど、字を打つのはまだまだ。だからパソコンの必要が無くなることはない。




で、iPhoneって今までの携帯とはまるで違うから、


昔の携帯のデータがほとんど引き継げない。


アドレス帳はできたけど、ほかはほとんど引き継げない。


一番痛いのは写真である。


パソコンに落とせばいいのだろうけど、落とすためのアダプターのようなものがどこかに行ってしまった。


結構入ってたんだよな。


大事な写真って見ていなくても持ってるだけで心強くなれませんか。







Surf’s-Up
 桑田佳祐、ソロ4作目。このアルバムが完成する前に食道ガンが発覚し、全国ツアーはキャンセル、加療入院を続け、昨年末の紅白で復活を果たしたことは、まだ記憶に新しいところだと思うが、前作から9年である。ここ10年くらいはソロでの活動が多かったような気がするので、このスパンは少々意外な気がした。しかし、レコーディングにかける時間を全く惜しまない彼のことなので、本人としてはどうってことのない9年間だろう。


 DVD付きの初回限定盤には、レコーディングの詳細が記載されたブックレットが付属している。ここに全てがあるというくらいの情報量なので、詳しい話はここを読めば全て知ることができる。となると、レビューすることの意味さえあやふやになってくる。


 なので,アルバムのレビューというよりは,自分の思い入れの話,雑感と思って読んでください。


 個人的にソロアルバムで一番好きなのは1stで次が2nd。1stは高1の夏にリリースされたんだけど,少しずつUK,USインディー志向になっていく中で,ほぼ毎日聴いていたような気がする。サザン時代を含めても,おそらくこのアルバムが一番メロディーの冴えを見せていたと思う。大人のロックというか,これこそまさにTop Of The Popsな作品であった。自身による多重コーラスや今までになかったエスニックの要素など,音楽的冒険を交えた,日本のクラシック・ポップスの誕生の瞬間だったと思う。


 次の2nd,「孤独の太陽」ではサザンではあまり見せなかった,フォーク・ロックに傾倒。ディランを思わせるような歌い回し,アコギ主体のサウンド,これまた素晴らしいアルバムであったが,アルバムリリース直後に発表されたシングル「祭りのあと」という曲が,どうも苦手だった。今では全く珍しくない,ダメな男への応援歌的なものであるが,当時の僕にはすごく抵抗感があったのだ。しかし、今ではその世界に少しずつ共鳴する部分も出てきた。加齢のせいだろうか。


 3rdの「Rock'n Roll Hero」は60,70年代をベースとしたロック&ブルース。「波乗りジョニー」「白い恋人達」というミリオンセラーシングルは一切収録されず、いわゆる耳障りの良さを排した作品である。しかし、コンテンポラリー感があって、サウンドは決して時代的ではなくても詞のテーマや雰囲気が当時の閉塞感を軽やかに交わしていくような爽快感がここにはあった。


 で,今作は簡単にいうと「何でもありの桑田流チャンプルーミュージック」といったところか。曲数も含めて過去最高のバラエティを誇るが、決してセールスを無視している訳ではないのに,驚くほど自由なのである。桑田らしいスワンプ調の「現代人諸君!!」でアルバムが始まるが、同じ括りで表せる曲は一つもない。死生観を打ち込みとストリングスサウンドで歌い上げた「銀河の星屑」、「祭りのあと」をエレキ一本の弾き語りにしたような「それいけベイビー」、そして切なすぎるラストの「月光の聖者達」などなど、まさに桑田のポップネスが全開の作品となっている。


 かつての奇跡のようなメロディーラインを感じる瞬間は正直少なくなった。しかし、音楽に対するピュアな衝動は、この人の場合衰えることを知らない。幾つになっても音楽に恋い焦がれる。それって自分の理想だったりする。そして、その音楽がまっとうに評価され、多くの人々の胸を打つ。これって、とっても素敵なことだと思う。


 ★★★★(18/11/11)