今回初めて、LowとSt.Vincentを同時にレビューを出しました。この2枚はすごく好きだったのにもかかわらず、なかなかレビューが書けない作品でもありました。好き故にどんな言葉で語ろうとしてもしっくりこない。
そのしっくり来ない感じが、まだ抜けきったわけではありませんが、3位と1位にふさわしい作品だとは自信を持って言えます。どうでしたでしょうか?何か感じた方は感想を聞かせてもらえるとうれしいです。
シーンがどうこうという総括はしません。シーンが活気のある状態であろうとなかろうと、素晴らしいロックは必ず鳴っている、という確信を僕はこのアルバム達との出会いを通して持つことができました。
個人的な志向としては、例年よりもギターロック的作品が少なくなっています。Yuck、Arctic Monkeysっぽいものがもっと入るかと思ったけど、振り返るとBon Iverのような幽玄的なサウンドスケープ作品に心惹かれることが多かったです。Kurt Vileもそうでした。ギターロックは相変わらず好きですが、そこに行き詰まり感を覚えていて打破しようと格闘しているアーティストや、はなからそういう感覚抜きで自由な感性で取り組んでいる人たちの作品に魅力を強く感じました。
そして、音楽雑誌よりも皆さんのブログから発信された情報で音楽を聴くことがすごく増えました。Kurt VileやSt.Vincentはまさにそうです。James Blakeもですね。で、結局こういう自分と同じ立場にいるリスナーの声が一番心にくるんですね。
そんな風にいろんなブロガーさんのところに遊びに行きながら、来年も良い音楽とたくさん巡り会いたいなと思います。新譜中心主義からやや離れて見ることですごく世界観も広がったし。
ちなみに、ベスト10に惜しくも漏れた作品(次点)は
Demolished Thoughts/Thurston Moore
あと
この2枚は特別な思いがあるので、今回あえて選考外としました。
そのことも近々紹介したいと思います。
でもちょっと恥ずかしいので書かないかもしれませんが。
もうすぐ2011年も終わりますね。
正直しんどい1年でした。
でも、自分の奥にあったいろんな気持ちに気づいた1年でもありました。
自分探しの旅とか、そんなきれいなものじゃないですが。
何を大切にしていけば良いのか、何を守っていけば良いのか
いろんな経験がなければ考えることがなかったかもしれないから。
その経験が生きるような2012年になればいいかなと
あくまでポジティブに考えていこうと思います。
今、いろんなことを視野に入れています。
何かガラッと変えた方が良いのでは、という思いから
仕事を続けるかどうか、ということも考えています。
どこで、どんな風に生きていくか。
病気のこともあるので、自分の身体と相談しながらですが。
一人でじっくり考えたいと思います。
同情されないように元気に生きて行けたらと。
なんて言いながら、今とってもブルーです。
クリスマスじゃないのにブルーです。
ユニコーンではありませんが
「だから嫌いだよ」っていう年末です。
今年は何しながら年を過ごそうかな?
RadioheadのDVDでも観ようかな。
皆さんも良いお年を!
ちょっと早かったか・・・