みなさん。こんにちは。
前回の記事では、たくさんの反響を頂きありがとうございます。
あの記事はあまりに個人的な内容で人様の参考になるようなものでもないので、ボツにするかどうか長い間迷っていたのですが、アップして良かったです。
そして、そんな個人的な記事に反響いただき、嬉しく思います。ありがとうございました。
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今日は打って変わって、お役立ち系のお話をしますね。
子育てや人間理解に役立つ心理学のお話しです。
一言で心理学と言っても、世の中には沢山の流派が存在していて、それぞれが独特の世界観と体系をもっています。
そのどれが正解でどれが間違いというわけではなく、どの流派もある側面での真実として、『人の心』という奥深い世界を様々な角度から説明してくれています。
心理療法家である私たちは、そういった様々な心理モデルを並列的に理解した上で、目の前のクライアントに役立つ心理モデルをその都度選択して、その世界観と技法を使って解決へと導いていくわけです。
ですが、子育てをするお母さん(お父さん)は、そんなヤヤコシイ話に付き合ってる時間はありませんよね。
サクッと理解できて、今日から使えるような実用的な心理学でないと、なかなか役に立たないと思います。
そこで、このブログでは、そういった心理学の『オイシイどころ』を定期的にお伝えして行きたいと思っています。
ということで、記念すべき一回目。
まず最初に学んでいただきたい心理学。
それは、
『交流分析』です。
交流分析とは精神科医のエリック・バーンによって提唱されたうにゃむにゃむにゃむにゃ……省略します…
詳しくはWikipediaでどうぞ!(笑)
私の言葉で言うと、交流分析とは、それを知ることで人間関係はもちろん、子育てにも大いに役立つ、まさに生きるに役立つ心理学です。
その中でも、特に子育て中のお父さんお母さんに知っておいていただきたいのが、『自我状態のモデル』と呼ばれる考え方です。
通常、私たちは自分というのは1人の存在だと思っています。
でも私たちの自我の中には、
・親の人格
・大人の人格
・子供の人格の3種類の人格が共存しているとエリック・バーンは言います。
親の人格とは、父のように厳しく律したり、母のように面倒を見るような人格。
大人の人格とは、会社の会議の席で対等に意見を交わしている時の人格。
子供の人格とは、自由に遊び心を発揮していたり、従順だったり反抗的だったりする人格。
そして、人によって「親」の人格が大きい人もいれば、「子供」の人格が大きい人もいて、その配分はそれぞれなのですが、
この人間理解のモデルが秀逸なのは、その配分は固定されたものではなく、人間関係の中で変化するものとした点です。
例えば私の娘を例に見てみましょう。
普段の私は当然の役割として「親」の人格で娘と接していますので、娘は「子供」の人格で私に接します。

遊んであげる「親」と、遊んでもらう「子供」というコミュニケーションがメインになっています。親子という役割上、当たり前のことですね。
ところが、そこに年下の姪っ子達が遊びに来ました。
すると自分より小さな幼児と接する場面になり、娘の中に急にお母さんのような人格が出てきて、姪っ子を抱っこして面倒を見たり、遊びを仕切りだしたりします。
娘の中に「親」の人格が現れたのです。

姪っ子が娘の中に潜んでいた「親」人格を引き出したのです。
娘の中にいた「親」の人格は、父親である私との関係の中では出てきにくかったのだけど、姪っ子との関係では引き出されたわけです。
これが、関係性によって配分が変わるということですね。
そして、この理論を発展させると、面白くなってきます。
「うちの子はいつまでたっても子供のままで、ワガママ放題で困っている…。」と、親である私たちは、そう言いたくなる場面が多いものです。
ですが、この理論を使って、その場面を説明すると、
親である私たちが、「親」というポジションを取り続けることで、子供の中にある「親」の人格や「大人」の人格を抑圧してしまっている。子供を「子供」ポジションに固定させてしまっている。と言うこともできるわけです。
こうして見てくると、この心理モデルの豊かな使い道が明らかになってきます。
【実践してみよう】つまり、私たち親が「ちゃんとしなさい!」と言って「親」のポジションを取るだけではなく、時にはあえて「子供」のポジションを取ることで、子供に備わっている「親」の責任感や自律心を引き出すこともできるのです。

具体例を見てみましょう。
随分前の話ですが、妻が外出していて、私と子供たち2人で過ごしていた時のことです。私も午後の仕事の時間になり、子供達を残して出て行かなければならない状況になりました。
小さな子供達2人だけで留守番してもらうわけです。そこで私はあえて以下の様なやり取りをしました。
私「のん。ひな。お父さん、そろそろ仕事に行ってくるわな。」
娘「うん。行ってらっしゃい。」
私「のん。ひな。あんな。ここにな。お菓子があるで(笑)ちょっとくらいやったら食べてもバレへんのちゃう?」
娘「も~。お父さん。お菓子は3時になるまで食べたらあかんのやで。」
私「ふ~ん。でも、食べてもバレへんで!」
娘「あかんのやで、ちゃーちゃん(お母さん)と約束したもん。」
私「ふ~ん。じゃあ、お菓子はのんの横に置いとこっと…ぐししし(・´艸`・) 美味しそうやなぁ。」と、あからさまに悪い顔をして、沢山のお菓子を、遊んでいる子供達の横に起きました。「食べたくなるんちゃう~?」
娘「食べへんもん!」「食べへんわ!」と2人でムキになって言います。
私「ふ~ん。そっか。じゃあ、お父さんは仕事行ってくるわ。誰も見てへんから、ちょっとくらい食べてもバレへんと思うけどな。ぐししし(・´艸`・)」
娘「も~。食べへんもん! 早く仕事行きーよー!」
私「はいはい。行って来ます。」こうして追い出されるように仕事に行きました(笑)
私自身が「子供」の人格(反抗的な子供)を表現することで、子供たちの中の「親」の人格(厳しく律する父親)を引き出して、それを体験させたのですね。
大人の人格を引き出すことで、「2人での留守番が心細い」という「子供」特有の不安も消し去ることに成功しました。
後で家に帰ってから妻に聞いてみると、子どもたちはお菓子を食べなかったことを誇らしく自慢していたそうです(笑)
つまりこのコミュニケーションによって子供達に、『誇り』や『自尊感情』をプレゼントすることができたわけですね。
もし私が常に「親」の人格で、
「良い子にしとかなあかんで!」とか「勉強しなさい!」とか「お菓子勝手に食べたらあかんで!」
と言い続けたとしたら、この子達はいつまで経っても「子供」の人格に閉じ込められてしまい、「親」や「大人」の人格を体験する機会を失ってしまいます。
それはとてもモッタイナイことですね。
今、この瞬間に、子供の中にある「親」「大人」「子供」の、どの人格を引き出せば良いのか?
そのためには
自分が今どのポジションを取るべきなのか?そうやって自分の人格を選べるようになると、子供のいろんな側面を引き出すことができるようになります。
それは子供の心を耕やし、まだ小さく頼りない新芽に光を当てるような、貴重な教育となります。
【完璧を求めない】いかがでしたでしょうか?
こういうお話をすると、「難しそうだ」とか「私にできるかな」とか、心配する声もあるとは思いますが、大丈夫です。100%実行する必要はありません。
学んだことの10%でも20%でも使いこなせれば大成功だと思って下さい。
あなた自身の心に余裕がある時に、「子供の違った人格を引き出してみよう!」と思ってゲーム感覚でやってみてください。意外に簡単で面白いと思います。
大切なのは、遊び心と、結果を期待しないこと。
それでは、次回も引き続き、この『自我状態のモデル』を使ったコミュニケーションの実践例をいくつかご紹介したいと思います。
お楽しみに。
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