自宅でPCに向かっていると、ガチャっと玄関が開く音がする。
「ととー。」と元気よく帰ってきた娘、8歳。
一目散に僕の所に来て、
「とと、あんな。ととが好きそうな本借りてきたったで。」と、図書館で借りた本を見せてくれる。
「お…、おう。ありがとう。」と僕は言う(笑)
「ほ~。ヘラクレスやな。ほ~。アトラスオオカブトやな」と。
そしてオフィスに仕事に行って、夜に帰って来たら、寝る前の娘がまた本棚を指して僕に言う。
「とと、あんな。ここにカブトの本置いとくからな。いつでも見たくなったら見てええからな。」
「お…、おう。ありがとう。」と僕は言う。
自分が育てている気でいるけど、彼女も彼女でまた僕を育てているのだろう。
うん。読んでみるか…