PIXARの「Cars」
PIXARがつくった映画「Cars」をDVDで観た。
映画は、ねっから好きなものだから、毎週末に何本かDVDを近くのTsutayaで借りてきて観ている。
「Cars」という映画は、正直いってそんなに期待していなかった。車を擬人化した単純なアメリカ的な物語だと思っていた。第一に題名の「Cars」というのがシンプル過ぎる。それに、ポスターなどに映っている車が、いかにも3Dで描かれた車で、いまひとつ「わくわく」させる要素に欠けている。
それでも、他にこれといって借りたいDVDがないものだから、PIXARがつくったんだからと思い、借りることにした。
(PIXARの作品は、ほとんど全部観ていて、「ファインディングニモ」はとくにすばらしかった)
さて、「Cars」は、レースの派手な描写から始まった。
3Dグラフィックスで描画されたアニメは、いつものようにすばらしい。サーキット上のコースに散らばったつぶつぶのゴミの描写まで実に細かく丁寧に仕上げてある。このゴミのリアルな描写によって、ぐっと全体のレースが本物に見えてくるから不思議だ。こういうところは、PIXARのうまいところであり、これまでも感心していた。ここまで、3D CGで描くか、というところまでやるからすごいし、PIXARにしかできない魔法だろう。
わたしは、仕事で3D CGにはどっぶり関わってきたので、通常の部分、たとえば車体に映るレース場や光や、他の車の反射像がいくらリアルに描かれていても、あたりまえに見えてしまう。それなりにCGをセットして、それなりに時間をかければわけもないことだからだ。
最初は、クールなCGに目を惹かれる程度だったが、次第に「Cars」の世界に引き込まれていってしまった。いろいろあって、いろいろな背景も想像させ、どんどんCGの車に「いのち」が吹き込まれていく。気が付いてみると思わず涙を流して見ているではないか。
さて、上にある主人公の二台の車であるが、映画を見終わって、あらためて見ると、わたしには個性があって生きているものに見えてしまう。
さすがPIXARである。
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クラシック音楽の楽園、「田園」(桐生市錦町)

夕暮れも近づいたころ、桐生市の繁華街錦町のレコード店「田園」へふらっと入った。もちろんケーブルテレビの営業である。
店主の中島さんに声をかけ、チャンネルガイドをお見せする。
すると、「きりゅうチャンネル」で今度放映されることになっている「水曜コンサート」の紹介写真に映っている清楚なピアニストは、彼の奥さんだっという。そして、彼自身も音楽家だそうだ。
桐生のケーブルテレビはご存知で、撮影される側だったわけである。
ただし、中島さんのご自宅は、残念ながらケーブルテレビの圏外で、観ることができない。
それはそれとして、このお店「田園」は、いわば彼のクラシック音楽への情熱がつくり上げたようなもので、彼の世界であり、音楽の天使の楽園でもあった。
もかりませんよ。
と、彼は語る。
しかし、わたしの大好きな「マルタ・アルゲリッチ」のCDのとなりに、これまたわたしの敬愛する「グレン・グールド」のCDが並んでいる。しかも、他ではまったくないほどの品揃えで。これは、わたしにとって光輝く奇跡以外のなにものでもない。
CD棚を見回すと、「ミケランジェリ」があり、「グルダ」がある。
そうそうたるCDばかりが、並んでいる。
わたしがいいと思うものばかりを並べてるんです。
と、さらりと語るが、ここはほんとうにすばらしいクラシック音楽の楽園であると実感する。
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- しかし、このようにアマゾンでCDを買うことと、あの「田園」のような天使のような小さなレコード店が共存すること。それは、どうしたらいいだろう。
- 現実は、
- 「田園」なら、あの珠玉の悪魔的とのいえるすばらしいCDを買う前に手にとって見ることができる。
- 「田園」なら、クラシックの羽をはばたいて空を飛んでいる中島店主とお話して、天空の中で、音楽の風に乗って旅をすることができる。
上の二枚は、わたし大大大好きの二枚。
すばらしいハサミのバリエーション「鈴木とぎや刃物店」
ずらっと並んだ「和バサミ」
桐生市錦町一丁目を歩いていて、また「街のたからもの」に出合った。
鈴木とぎや刃物店 である。
店内にずらっと並んだ刃物たち。特に「ハサミ」の種類の多さには驚いた。店の主人にうかがうと、桐生は織物がさかんな街なので、ハサミの需要が昔しっから多く、特に何度も研いで、自分に合ったハサミをずっと大切に使う職人さんが多いそうである。
研ぎがうちの大きな売りなんですよ。
と語る。
中でも鈴木のハサミは評判がよく、ここでしか販売していないそうだ。それもそのはず、ここで刃をつけているオリジナルの名品なのだ。
店の奥にあるミニチュア包丁のサンプルに見とれてしまった。小さなサイズの包丁がずらりと並んでいる。小さいからといって、決しておもちゃじゃない。ちゃんと、きちんと、本物の包丁とまったく同様の工程を経て作られたもので、切れ味もいいそうである。
ただし、これは非売品。
売るのはもったいなくて、
と店主が語る。
本物の刃物のきらりとした凛々しさとすがすがしさあふれるお店である。
ALPSLAB 地図とブログの組み合わせ
ALPSLAB
BASEの画面
Googleマップは、有名だが、マップ上に情報を置くためには、Googleへその情報を申告し、郵送で送られてくる許可を得なければならない。もちろん無料ではあるが、ちょっと面倒だ。
たまたま、ALPSLABという地図情報とブログの面白い試みに出会い、使ってみることにした。
ALPSLAB は、それまで存在さえ知らなかったが、Web2.0への新しい試みとしてユニークであると思う。
さっそく、わたしのブログにも取り入れてみた。
ALPSLAB BASEという地図に、自分の記事情報が書き込めて、記事にも地図が入る仕組みだ。
トラックバックを使い、いとも簡単にALPSLAB BASE上に自分のブログを表示することができ、非常に簡単で便利である。
しかし、わたしの活動する群馬県桐生市周辺は、まだまだ情報が少ない。
ちょっと前橋市街地の地図を見ると、わんさか情報のマークが表示されている。ちょっと寂しいので、どんどんALPSLABを活用してみようと思う。
ちなみに、わたしの住んでいる群馬県伊勢崎市(桐生の西で、前橋の東、つまり桐生と前橋の中間)も、まだまだ情報が少なく寂しい。こちらも、積極的に書き込んでいくことにする。
地図とブログとの組み合わせは、情報にふくらみをもたせることができると思う。
桐生のうなぎや「泉新」
風格のある「うなぎや泉新
」
歩いていると、とっても風格のあるうなぎや「泉新」があった。
かつて、バンダイとビジネスをやっていたとき、その隣が東京でもっとも古く風格のある「駒方どぜう」だった。
その「駒方どぜう」に勝るとも劣らない「風情」だと思う。
両店とも、まだ入ったことがない。
ただ、営業で近くのおもむきのある「路地」を歩いている身にとって、その煙のうがぎの蒲焼のにおいは、ただただ格別である。
桐生市ミスズヤ書店で「アートバイブル」と出会う
聖書入門としておすすめの
- アートバイブル/何 恭上
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桐生市内の本町四丁目にある「ミスズヤ書店」にケーブルテレビのデモを置かせてもらっているが、パンフレットを置かせてもらいに行った時、ちょうどおじいさんが本を買いに来ていた。
店主のおじさんと知り合いらしく、本についてのお話がはじまり、延々と続いた。おじいさんは、何かの全集の第何巻かが欲しくて、探しているらしい。なんでも、その全集はすでに絶版になっていて、東京のどこかの書店で偶然見つけたが、おしいことにちょうどその巻だけが抜けていたという。そんな会話が続いていた。
かねがね思っていたが、アマゾンのようなインターネットの書籍販売サイトがどんどん発展すると、従来の書店はどうなってしまうのだろうか、と。しかし、ちょっと足を止めて近くの書店に入れば、すぐに本が買える手軽さは、インターネットでは、まだ、味わえない。すぐに見つかる本や、ある程度人気のあるベストセラーや新刊本などは、こっちのほうが手軽だ。だから、従来の書店は、りっぱに商売ができるだろう。
そうして、今回のように、本の相談も行きつけの書店でできるということをあらためて知った。本の相談所、あるいは、本のコンサルタントの役目も果たしている。
こうした「生のやりとり」による相談は、まだまだインターネットではあまり得意な分野ではない。
メールや掲示板での相談は、どうしても、応答の時間がかかってしまうし、情報量も及ばない。
店内の書棚を見ていると、聖書など宗教関連の本が目立ったので、店主のおじさんに聞いてみた。すると、やっぱり、おじさん自身がクリスチャンで、どうしても品揃えが充実してしまったのだそうだ。わたしもわたしのカミサンもクリスチャンではないが、カミサンは、聖書に興味をもっていて、ここならいい本が手に入るなと思っておじさんにお話すると、「アートバイブル」という聖書の入門書がおすすめだという。
なるほど、有名な名画がいっぱい入っていて、その名画に関連して、聖書の物語や逸話などがならんでいる。
これなら、クリスチャンでなくても、楽しく聖書の世界を実感できるな、と感心した。
さっそく、カミサンにすすめてみようと思う。
「ミスズヤ書店」の地図
かつての映画街の貴重な面影
ナシヤ延命商店の延命おじさん
桐生市仲町界隈を営業でまわっていると、不思議なお店があった。中へ入ってみると、映画のポスターがずらりと並んでいる。おじさんに聞いてみると、この店の実態はタバコ屋なのだそうだ。そうして、かつてこの界隈に映画館が三つあり、その思い出を懐かしんで、ポスターなどを飾っているのだそうだ。懐かしがって訪ねてくる人がタバコでも買ってくれるといいと言う。
わたしもかつて伊勢崎市の映画館へ通ったものであるが、今は、その頃の映画館はひとつも残っていない。だから、この店は、とても郷愁をそそるものだ。思わず営業のことを忘れて、おじさんとお話をした。
とっても、あたたかさのある「遠い風」を感じるひと時である。
アメリカで買って来た、チャップリンとオードリーヘップバーンのポスター(ものすごい値打ちものだそうだ)
奥にチャップリンのモダンタイムスのポスターがある。わたしも大好きなチャップリンのポスターにここでお目にかかるとは、信じられない。
しばし、映画の話になる。
わたしの観た一番の映画に、チャップリンの「ライムライト」がある。
おじさんに質問されてそう答えた。
かつての映画街があった界隈(手前がおじさんの店)
どうだろう。映画好きのこころがうずく、こんなお店があるのです。
こころを遠い風に振るわせたい方は、ぜひどうぞ。
まさに、街は人々がつくるんだ。と、つくづく感じ入ってしまうひと時であった。
(そういう意味で、現代的なコンプレックス映画館は「あじけない」なぁーと思う)
シネマ万歳!








