立方体 抵抗(1) 概論+対蹠点 5/6 | のこはんのブログ

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 今回は立方体(正6面体)各辺電気抵抗を繋いだときの合成抵抗を求めてみようと思います。

 

立方体(正6面体)

 ・立方体形(正角形)です。

 ・立方体各頂点には3が集まります。

 ・立方体は、

  6で、2つ1つの辺共有しているので、

  4×6÷2=12本です。

 ・立方体頂点は、

  6で、31つの頂点共有しているので、

  4×6÷3=8個です。

 

☆各頂点位置関係

 ・ある頂点Oから

  ・1番近い点は、辺で繋がっている3です。

   これらを順にA,B,Cとします。

◯以上で半分4(1+3)点が出てきました。

 残り半分はそれぞれ、今までの4対蹠点(1番遠い点)です。

 これらをO',A',~,C'と置きます。

 ・2番目に近い点は、

  1番目近い点対蹠点である、A',~C'3です。

 ・1番近い点2番目に近い点では、

  5のうち異なる文字の2点(AC',AB',BA',BC',CB',CA')が繋がっています。

 ・3番目に近い点O対蹠点O'です。

よって、頂点間の距離3種類です。

☆繋がっている点

 ・O…A,B,C

 ・A…O,B',C'

 ・B…O,C',A'

 ・C…O,A',B'

※各対蹠点については'有無が変わるだけです。

 

☆抵抗電位電流

オームの法則により、抵抗にかかる電圧抵抗電流です。

 今回は各辺の抵抗は同じ(1とする)なので、各辺にかかる電圧電流比例します。

 

2点間合成抵抗を求めるときは、

 片方の電位1,他方を0とします。

 また、各頂点電位その点の記号をそのまま使います。

ある2点間X→Y流れる電流は、

 電位差(電圧)X-Yです。

キルヒホッフの法則

 各頂点について、流れ込む電流流れ出る電流等しくなります。

 ある頂点X₀a頂点X₁,…,Xₐと繋がっているとき、

 X₀ついてのは、抵抗が同じなので、

 aX₀=X₁+…+Xₐ

 と書けます。

合成抵抗

 回路に流れる電流は、一方の頂点から繋がっている点への電流の和です。

 端子間の電圧1なので、合成抵抗電流の逆数」になります。

 

対蹠点同士合成抵抗

立方体頂点間位置関係3種類です。

◯点の振り方から、合成抵抗を求めるのが最も簡単なのが対蹠点だと思います。

対蹠点同士2点O(1),O'(0)からの距離括弧内に表記します。

 A(1,2)B(1,2)C(1,2)

 ・A'(2,1)B'(2,1)C'(2,1)

となります。

距離が同じ点同士電位が等しいので、

 A=B=C

 ・A'=B'=C'

です。

距離逆な点同士電位を足すと1になるので、

 ・A+A'=1

です。

O(1)と繋がっている点はA,B,C3点です。

 よって、電流の和は、

 (O-A)+(O-B)+(O-C)

 =(1-A)+(1-A)+(1-A)

 =3(1-A)…(0)

 です。

A(1,2)についての

 3A=O+B'+C'

 3A=1+(1-A)+(1-A)

 5A=3

 A=3/5(1)

 

(1)式(0)代入すると電流の和は、

 3(1-A)

 =3×(1-3/5)=6/5

合成抵抗5/6と求まりました。

また、各頂点電位は、

O(0,3)1=5/5

A,B,C(1,2)3/5

A',B',C'(2,1)2/5

・O'(3,0)…0=0/5

です。

電流が

OからA,B,Cへは3本

A,B,CからA',B',C'へは6本

A',B',C'からO'へは3本

均等に分かれるので、各区間電位差は、

(1/3):(1/6):(1/3)=2:1:2

となります。

次回は合成抵抗について求めていきます(7/12)


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