前回は立方体の対蹠点同士の合成抵抗を求めた結果、5/6となりました。
今回は隣合う2点の合成抵抗を求めます(7/12)。
◯隣合う2点は図の中央付近のO(1)とB(0)を選びます。
◯O(1),B(0)からの距離は、
・A,C(1,2)、C',A'(2,1)
・B'(2,3)、O'(3,2)
です。
◯O(1)と辺で繋がっている頂点は、
A(1,2),B(0),C(1,2)の3点なので、
電流の和は、
(O-A)+(O-B)+(O-C)=3-2A
=3-2A…(0)
です。
◯A(1,2)についての式
3A=O+B'+C'=1+B'+(1-A)
B'=4A-2…(1)
◯B'(2,3)についての式
3B'=A+C+O'=2A+(1-B')
4B'=2A+1…(2)
A(1,2),B'(2,3)の2文字についての
(1)~(2)の2本の式が立ちました。
連立方程式を解きます。
◯式(1)を式(2)に代入
4B=2A+1
4×(4A-2)=2A+1
14A=9
A=9/14…(3)
◯式(3)を式(1)に代入
B'=4A-2
B'=4×(9/14)-2
B'=4/7…(4)
◯式(3)を式(0)に代入すると、電流の和は、
3-2A
=3-2×(9/14)=12/7
◯よって合成抵抗は7/12になりました。
前回の対蹠点の値5/6=10/12より小さくなっています。
各頂点の電位は、
・O(0,1)…1=14/14
・A,C(1,2)…9/14
・B'(2,3)…4/7=8/14
・O'(3,2)…3/7=6/14
・C',A'(2,1)…5/14
・A'(1,0)…0=0/22
になりました。距離の比の順になっています。
次回は2つ離れた点同士の合成抵抗を求めていきます(3/4)。
立方体
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