1番人気が苦戦している七夕賞。だからといって今年も必ず荒れると限らない。


ハンデ戦であるがゆえに斤量差があるのは当然だがその斤量が各馬にとって妥当なものかどうか?


そしてサマー2000シリーズの緒戦となることから、各陣営がこの後をどう考えているか?


そういったことを1つ、1つ突き詰めていけばおのずと答えは出るはず。


特に後者を考えることによって、前者のハンデを陣営がどう考えるかがポイント。つまりこのサマー2000シリーズはこの

あとに函館記念、小倉記念、札幌記念、新潟記念と続く。


ハンデ戦でないのは札幌記念のみ。もちろん時期的なものもあるがハンデ戦でないことから、秋を目指して実績馬がここから始動する場合が多い。

で、あればサマー2000シリーズを目指す馬達にとって、例え相手が休み明けでもその札幌記念で勝ち星やサマー2000シリーズのポイントを計算することは難しい。


事実過去4回のサマー2000シリーズチャンピオンは4頭ともに札幌記念を使っていない。さらには同じ北海道の函館記念も使っていない。つまり七夕賞から小倉記念や新潟記念を使われるのが本来のローテであり、その3戦を使って好走できればチャンピオンにグッと近づける。

それであれば春に使われてきた馬も疲労が心配だし、秋のGIを目指そうかといった馬もここでは狙うのはどうか?


そしてもう1点のポイントが福島コースへの適性と、馬場への適性。先週のラジオNIKKEI賞でも各馬の走りを見ているとコーナー、コーナーでやはりその不器用なところを見せている馬がいたように、小回りならではの難しさがそこにある。


馬場適性は天候にもよるが、その前にまずはコース適性が重要なのだ。逃げ馬だから有利、追い込み馬だから不利といったこともあるだろうがそれが全てではない。


「陣営の考え方」+「余力」+「ハンデ」+「コース適性」


これが七夕賞の好走馬を見抜く公式となるだ。皆様でもなんとなく想像できる項目もあれば、わからない項目もあるこの公式。

そこから導き出される馬こそこがこの七夕賞の中心馬となるでしょう。

『この時期に3歳戦ノハンデ重賞?』


そう思われている方も多いかもしれない。確かに3歳馬はまだ今後に限定の菊花賞やそのトライアルレースがあり、それに向けてここでハンデ戦を設ける意図は見えないといってもいいだろう。


しかし、実際にそういった番組があるのだから、それはそれで仕方のない事。


ダービーが終了してまだ1ヶ月。このレースに出走する陣営の意図は?


ドリームカトラス

ハイペースを好位から押し切っての1分33秒0のレコードは前日に行われた古馬1000万条件の時計より0.5秒速い優秀なもの。血統的に距離の延長は不安も福島で1枠を引いたのならばそれほど気にすることもないだろう。陣営の想定ハンデは55キロだったらしく、それより2キロ軽い53キロならばアッと言わせる走りを見せて驚けない。問題は道悪となった場合。


ガルボ

シンザン記念優勝馬。皐月賞、NHKマイルCは見せ場がなかったが、このメンバーならば話は別。トップハンデの57キロを背負うがここ2戦と違って外を回さずに済むこの枠を引いた以上、うまく立ち回れば上位争いをしても何ら不思議でない。人気が落ちる今回こそ妙味?


レト

距離が延びたマイル戦でも大きく崩れることがなかったが、ワンパンチ足りなかったのも事実。さらに今回は距離が延びるだけに静観が妥当に思われるが立ち回りのうまさは今回大きな武器。外枠を引いたのはマイナスだが、うまくロスなく乗ることができれば、ここは唯一の福島経験馬(1 2 0 0)だけに侮れない。


コスモヘレノス

人気は全くないが弥生賞5着、毎日杯6着のある馬。近走は先行策を取れずに敗れているが、今回はチークピーシーズからブリンカーに矯正馬具を変更。石橋脩騎手が思い切った先行策を取れば渋太い馬だけにチャンスがないとは言えない。


モズ

まだ気性の幼いところが残るが、それでも 2歳時には見せ場のあるレースをしていただけに今後が楽しみな1頭。今回からブリンガーを着用するが追い切りを確認した現場からは「かなりまじめに走るようになった」との報告。小回りで時計を要する馬場になれば見せ場以上も。


シャイニンアーサー

前走のエーデルワイスSは前半37.3のスローペースだったが、結果的に後方に控えたのが失敗した形。それでもメンバー最速の上がりを見せたのだから血統馬らしく能力は確か。3走前に道悪で勝っているよいにパワーも兼備した馬で53キロならば一発があっても驚けない。あとは小回りコースで大外からの競馬を騎手がどう乗るか。


レッドスパークル

こういった比較が正しいかどうかは別として東京スポーツ杯ではダービー2着のローズキングダムに0.3秒差、京成杯ではダービー馬のエイシンフラッシュに0.4秒差であればここで当然主役の1頭。青葉賞の大敗はいただけないが、皐月賞を使っての中1週での輸送が応えたか?リフレッシュした今回は見直せるはずだが人気は…。完全に人気の盲点。

ラジオNIKKEI賞、この時期に3歳限定のハンデ戦を行う意味がよく分からない。なにせ秋には菊花賞、秋華賞があるのだから、まだ時期尚早と言えるのでは?


当然、ここで1着、2着した馬はそれだけ賞金の上積みができて、菊花賞や秋華賞のトライアルにも出走が確定的になるのはどうも不公平感があるように思える。もちろんそうでもしないと出走馬が集まりにくいといったこともあるのは承知しているが…。


ここで注目というか人気になるのはトゥザグローリーだろう。その血統もさることながら、ダービー7着の実績はここでは断然。さらには池江調教師のJRA全10場での重賞制覇という史上4人目の記録が掛かっているのだから尚更。

追い切りでは古馬でオープンのサクラオリオンを圧倒する動きで文句なしのデキ。どうやら強行軍のローテーションはそれほど神経質に考えるほどではなさそうだ。


ハンデも重賞勝ちがないために56キロなら問題あるまい。好走できるだけの状態にあると考えていいだろう。と、なれば後はもう1頭好走できる馬を拾うことができれば馬連は的中。もう2頭ならば3連複でも的中となるが…


ここからがそう簡単でない。ハンデ頭のガルボは重賞勝ちがある分57キロの斤量。冒頭に書いたがこの時期に1キロから3キロといったハンデはかなり辛い。


などと1頭1頭書いていくと、答えが見えてしまうので書かないが、いずれにしても、まだこの時期どんぐりの背比べのメンバーでハンデ戦であるならばその恩恵を受ける馬をマークしなければならないのは当然の事。


そう。そういった馬に注目しているのは言うまでもない。


「あれ?このレースってハンデ戦だったけ?いずれにしても●キロはありがたいね。ここで賞金を上積みできれば秋に向けて助かるよ」


このコメントの前半は冗談だろうが、後半は陣営の本音であるのは間違いない。まだ先には同じ条件で戦わねばならないレース(菊花賞、そのトライアル等)がある中、今回はハンデ戦で恩恵を得られる馬こそが、このラジオNIKKEI賞で注目するべき馬となるのだ。

ラジオNIKKEI賞の枠順は以下の通りとなります。

01 ドリームカトラス
02 レッドスパークル
03 ジャングルハヤテ
04 ガルボ
05 フローライゼ
06 コスモヘレノス
07 モズ
08 クォークスター
09 トゥザグローリー
10 セイリオス
11 アースガルド
12 ナイスミーチュー
13 リリエンタール
14 アロマカフェ
15 レト
16 シャイニンアーサー


スタンド前の直線を使っての先行争いとなりますが、レースのペースはメンバーにより大きく変わります。スローになれば前が残り、ペースが速くなれば差しが有利となる典型的なコースです。


やはり直線が短いこともあって良い脚を長く使えるタイプよりは、一瞬が鋭いタイプ向きのコースで小回りですので器用さも求められます。


1枠(1-0-0-13)
2枠(2-0-2-13)
3枠(0-2-3-12)
4枠(2-2-0-13)
5枠(1-1-0-16)
6枠(1-1-1-15)
7枠(1-1-2-14)
8枠(1-2-1-14)



これを見る限り、枠の内、外で有利、不利はそれほどなく、あまり気にする必要はなさそうですね。脚質的にはこのレースに限り、逃げ馬は厳しく、意外と差し、追い込み馬が活躍しているのが特徴です。

サマースプリントシリーズの1戦目となる函館スプリントS。


2戦目が直線のアイビスサマーダッシュ、3戦目がハンデ戦の北九州記念となることから、サマースプリントシリーズチャンピオンを狙う実績馬は何とかここでポイントを稼ぎたいところ。


注目はビービーガルダン。GIで2度のハナ差の2着があり、その実績だけならば断然。問題は59キロの斤量と休み明け。


それでもここに出走してくるのはどういった目的なのか?


そして函館の洋芝という特殊な馬場で浮上してくるのは?


ダノンムロー
過去25戦で上がりがベスト3に入らなかったのは僅かに4回とその末脚の堅実さは驚異的。確かに一手だけに取りこぼしもあるが先行争いが激しくなりそうな今回は要注意。2走前のアクアマリンSでは道悪を物ともせず差し切ったことを考えると時計の掛かる洋芝はむしろ好都合かもしれない。


ビービーガルダン
実績もさることながらこの函館は(2 1 1 0)と鬼。追い切りの動きをみると、ここが叩き台などとは思えない動きで体勢は整っている。あとは59キロの斤量だけ。5月下旬にはこちらに入厩したことを考えれば59キロも承知の上で勝負気配は高いとみる。


アポロフェニックス
とにかくデキは絶好。前走CBC賞を叩かれてグンと動きは良化。昨年はこの函館スプリントSで6着と敗れたが、それも久々でコンマ3秒差。また新馬戦でもこの函館で圧勝したように洋芝適性は高く、久々にこの馬の手綱をとる勝浦騎手も期するものがあるのか気合十分。


タノニマティーニ
昨年は9歳馬ながらこの函館スプリントSで2着。しかし当時はCBC賞を使った後のレースだったのに対して今回は10ヶ月ぶり。函館4勝と得意とするがさすがに10歳馬だけに昨年同様のパフォーマンスを期待するのは酷か?


ボストンオー
前走のバーデンバーデンCは8番人気ながら2着に好走。ただしこれまでの走りを見るとバーデンバーデンCは53キロの斤量に恵まれた感がありここでは足りないか?ここを叩いてハンデ戦の北九州記念が本当の狙い?輸送をクリアしてテンションがあがってないのは良いのだが…


アーバニティー
前走、京王杯SCで3着と復調気配を見せる。テンションの上がりやすい馬だが、函館にきてからも滞在競馬が合うのか非常に落ち着きが見られ好走の可能性は大。少し体を細くみせているがこれ以上減らなければ問題はないだろう。


ケイアイアストン
CBC賞を逃げ切ったヘッドライナー(右肩ハ行で回避)と昨年末の尾張Sではコンマ4秒差の競馬。前走のCBC賞は大きく出遅れたものの0.7秒差まで追い上げ、怪我の功名で脚質に幅があるところを見せるも、この枠ならばやはり先行策だろう。同型は多いもののスンナリなら粘りきっても驚けない。