本番の桜花賞まで中3週。過去10年でこのフィリーズレビューを勝って桜花賞も勝った馬はラインクラフト1頭しかいない。

それはどういう意味かといえば、3歳牝馬のこの時点で約1ヶ月の間にフィリーズレビューと桜花賞を勝つのは体調面で相当に厳しいということ。ラインクラフトは阪神JF以来の出走だった。


本番の桜花賞に余力を残した上で、ここで3着内に入り権利を獲得するのがベストだが中には桜花賞の結果よりも桜花賞出走のためにメイチ勝負をする馬がいるだけに、桜花賞を最大の目標にしている馬にはやっかいなレースと言えるだろう。


人気の1頭、テイラーバートン。今年の初戦はフェアリーSで東上して3着。さらに再び関東のクイーンCで3着。デビュー戦で480キロあった体がクイーンCの時には464キロ。

正直、関東2戦で賞金の上積みができなかったのは痛かっただろう。ここで権利を獲ったとしても本番では?


一方ラナンキュラス。阪神JFでは僅差の4着だったがこちらはそれ以来のレースでテイラーバートンとは対照的。余力は十分にあるだろう。しかし、ここで3着に入らなければ桜花賞出走は当確にはならないし、3着に入るためにメイチで仕上げると桜花賞で余力がなくなる。


そういった意味では阪神JFを勝ち、先日チューリップ賞で2着のアパパネ。また阪神JF以来となるが現時点で桜花賞出走に賞金が足りていて今週アネモネSに出走予定のアニメイトバイオといった実績馬が有利となる桜花賞になるかもしれない。


ではこのフィリーズレビューでどんな馬に注目するべきなのか?

桜花賞の着順は度外視してここで結果を出そうとする馬達、さらにはここをメイチでなくても3着以内に入る可能性の高い隠れた実力馬となる。

前者はある程度キャリアを積んだ馬達、後者はキャリアの浅い馬達になるが

スタートと同時に急坂を上る形になり、1コーナーまでそれほど距離がないので最初のポジション取りが重要になってきます。先行できる馬が内枠を引いた場合すんなりと先行できますが、逆に先行馬が外枠だと厳しい競馬になる場合が見られます。


この枠ならばウエスタンビーナスのハナは間違いなく、ブラボーデイジーは外枠を引いた分、厳しいレースになるかもしれません。


中山牝馬Sの過去10年の枠順別の成績は以下のとおり。

1枠(1-0-1-17)
2枠(2-1-2-14)
3枠(0-3-1-16)
4枠(1-1-1-17)
5枠(4-1-0-15)
6枠(0-2-3-15)
7枠(2-1-1-16)
8枠(0-1-1-18)


やはり8枠の成績が今ひとつ。先ほどのブラボーデイジーに加え、こちらも人気のザレマが入ったことから、人気馬2頭は厳しいかもしれませんね

いつも言われていることですが古馬となった牝馬が狙うGIは芝の場合、春がヴィクトリアマイル、秋がエリザベス女王杯しなく、この時期に行われる牝馬の重賞戦に出走する馬の目的は限られてきます。

ヴィクトリアマイルに向けて賞金の上積み。その多くがそうでありここを叩き台とするような馬は逆に珍しいことになります。


実際にこの中山牝馬Sの前には京都牝馬Sがあり、そこを使われて今回勝負をしそうな多くの馬がこの中山牝馬Sに出走を予定しています。恐らくここで賞金を上積みしてヴィクトリアマイル前にひと叩きするのがベストのローテーションでしょう。


実際に過去10年の連対馬20頭中、9頭が京都牝馬S組でした。

また現状ではヴィクトリアマイルに出走が厳しい馬にしてみればこのハンデ戦は賞金の上積みをする絶好のチャンスといえるでしょう。


昨年は前走準オープンを使っていて軽ハンデ(53キロ)だったダンスオールナイトが11番人気で3着、一昨年も同じく前走で準オープンを使っていて軽ハンデ(51キロ)だったマイネカンナが13番人気で2着。

こういった馬に注目することが必要です。


今回、個人的にそのような馬で私が注目する馬がいます。小島太厩舎のコロンバスサークルです。

前走は準オープンを使っていた馬だけにハンデは今回53キロ。人気もそれほどないでしょうが、妹は桜花賞候補の1頭であるアプリコットフィズ。姉のこの馬も素質は以前から高く評価されていた馬でした。


同じく前走準オープンを勝ったばかりのブライティアパルス。この馬の場合はコロンバスサークルのように血統論を持ち出すまでもなく、秋華賞4着の実績のある馬。クラスが一旦下がったものの1000万、1600万を連勝してきて今回ハンデが53キロ。


こちらも人気にはならないでしょうから面白い馬だと思います。

ローカルのハンデ重賞戦ということもあり一筋縄にはいかないレースになるでしょう。


昨年はサクラオリオン(15番人気)、2年前はタスカータソルテ(6番人気)、3年前はローゼンクロイツ(4番人気)と上位人気(3番人気以内)の馬の優勝はここ3年なく、1番人気の優勝ともなればここ10年1度もなく、連対にしても昨年のヤマニンキングリーの2着が1度だけ。


ではどうしてもこのように人気の馬が勝てないレースなのでしょうか?


まず言えるのはGIのシーズンでない時期におけるローカル重賞戦は、そもそもGIでも勝ち負けするような馬の出走は少なく、人気の馬と言っても押し出された形の馬が多いからでしょう。


また稀にそういったGIでも勝ち負けができるような馬が出走してきたとしても、過去の実績でハンデが重くなり、またこの時期にメイチに仕上げることはないからでしょう。


今年のトップハンデは57.5キロのシャドウゲイト。確かに実績はここでは一枚上でしょうが、勝利といえば2007年の5月。

エリザベス女王杯を勝ったリトルアマポーラにしても前走は大きく崩れ、牡馬相手にその実績を100%信じる訳にはいきません。


おそらく小倉大賞典2着だったナリタクリスタル、本当は2着だったものの降着して5着だったマイネルスターリーあたりが人気になるでしょうが、これらの馬も何走か前は1600万下を走っていた馬だけに過信は禁物です。


結論を申し上げると、そういった状況において当たり前のことですが、馬の状態が非常に大切なレースとなると考えるべきでしょう。

人気がない馬が好走した場合も、やはり体調だけはすこぶる良かったという場合が多く、体調も下降線の馬ではやはり成績は良くありません。


競馬においては当たり前のことですが、尚更こういったレースでは体調の良さが重要だと考えます。


中京記念が行われる中京2000Mはスタートから最初のコーナーまで487Mもあり、それでいうと先行争いは激しくならないことになりますが、実際はスタートしてから下る形になる点と、騎手が後ろからでは届かないというイメージが強いこともあってテンがスローになることはあまりありません。


道中でペースは一旦落ちるものの3角から4角は一気にペースがあがることが多く、マクりも決まるコース形態です。無理する事なく好位に付けられる馬は別として基本的に外枠の馬は道中、ずっと外を回される分不利になります。


1枠(3-1-2-10)
2枠(0-1-2-14)
3枠(2-0-3-14)
4枠(2-2-0-16)
5枠(0-2-0-18)
6枠(0-0-1-19)
7枠(0-3-2-17)
8枠(3-1-0-18)


8枠で連対した馬が4頭いますが、2頭はメイショウドトウ、ツルマルボーイといったGIウイナー。一昨年このレースを勝ったタスカータソルテが8枠に入りましたがどのようなレースを見せてくれるのでしょうか?