9/16㈮9時〜5時半 一粒万倍日
★9/24㈯軒先で再織手織り販売★
さにーです。
化繊繊維のこと。
化繊と一言で言っていますが
・再生繊維 ・半合成繊維
・合成繊維 ・無機繊維
私が知る限り、この4つのグループに分かれていて、全ての化学繊維が衣類になっている訳ではありません。
4つのグループの中から、さらに班分け(○○系)があり、役割分担があります。
それらの特性は理路整然です。
覚えられない💦
化学繊維は♪アトムの子供さ♪
私達の暮らしの目に触れないところで化学繊維はスーパー大活躍してくれています。
トラロープを命綱に、日夜危険な作業をしてくれている人がいます。
化学繊維は
重さに耐え、熱に耐え、暑さに耐え、寒さに耐え、水に耐え、引っ張りに耐え、捻じ曲げに耐え、摩擦に耐え、
電気に耐え、光に耐え、薬品に耐え、
他にもいっぱい耐えながら、日夜私たちの暮らしを見えないところで支えてくれています。
感謝感激雨あられ繊維なのよ。
この点を私たちは決して忘れてはいけないと思います。
化学繊維をバカにしていると地球から追放されちゃうよ。
化学繊維のごく一部分が衣類です。
戦後、化学繊維がこの世に出回った頃の品質と、2022年の今現在の品質は、月とスッポンほど違うと思います。
戦前戦後を乗り越えたシニア世代は、化繊の安かろう悪かろう時代を肌身を持って経験しています。耳が痛い事を言いますが、右から左へ。
もう少し若い世代以降がその経験もないのに、もう21世紀になっているのに「化繊は、、、」と蔑んだ言葉を発していると、すごく残念に思います。
「今の若い奴は、、、」と発しているのと同じように受け取れます。
「いえいえ、あなたより若い子の方が余程、、、」と言いたくなりますがお口チャック。
化学繊維が生まれた順番にご紹介。
①レーヨン
木製パルプが原料なので、表面が白ボケして毛羽立ちしてきます。
そりゃあそうです、元は木製パルプなんだから再生紙、紙と同じようなものよ。白ボケた、毛羽立った、風合いが悪くなった、それはレーヨンの短所なので仕方ないの。人造の絹糸なのでシルクのような風合いが目的で生まれた繊維なので、毛羽立ちが気になる人は手洗いするなりして優しく扱ってみて下さい。化繊だけど、儚げなイメージで接してあげてね。
最近レーヨン素材の洋服が多い気がします。自然素材(綿)の入手が困難になってきている兆しなのかしら?
その真意は私にはわからないです。
②ナイロン
摩擦に強く、ポリエステルより柔らかですが、熱と紫外線に弱いです。
ナイロン袋と一緒だもんね、それも納得。
水に強いので、小雨が振りそうな日は、フードが付いた薄手ナイロンパーカーなどを傘代わりにカバンに詰めて出掛けると、コンパクトで軽くて楽ちんで良いかもですね。撥水スプレーを振っておくと、なお良し。ガッテン!
③アクリル
色を楽しめる素材です。
軽くて保温性に優れ、熱に強いです。
冬場のキャンプなどに良いかも。
アクリルタワシがよく知られています。着なくなったアクリルセーターなどは、雑巾代わりにお風呂や台所シンクのお掃除にオススメです。
発色が良く可愛い色が多いからか、
アクリル毛糸で編んだハンドメイド作家さんのベビー用品を見かけますが、タワシに代用できる素材は赤ちゃんの肌には過酷だと思います。
赤ちゃんの肌は桃と同じ扱いをするように、とニッターの頃聞いた記憶があります。
生産に意外と技術とコストがかかる難しい繊維のようなので、今後はだんだんと減ってくるかも。アクリルセーターなどは軽くて暖かくて熱に強いので、防災用品としてストックされる事をオススメします。
長所を理解せず、何も考えず、捨てちゃダメだよ。
④ポリエステル
ポリエステルは万能選手で、誰とでも、そしてどんな素材とも仲良くできる良い子です。自然素材にポリエステルが少し入っているだけで、お手入れが超楽ちんになります。
自然素材達もきっと、ポリエステルの事が大好きで頼りにしているはず。
組成仲間にポリエステルが入ってくれると ε-(´∀`*)ホッ としているかもね。
※以前から時々書いていますが、ポリウレタンは注意が必要です。
私は3%くらいで良いと思っています。あくまで私個人の意見です。
ーまとめー
素材の特徴をある程度理解していれば、お買い物時の見極めが出来るようになってくると思います。
世の中には大量の洋服で溢れていますが、その中で取捨選択が出来るようになってくると思います。
お値段以上のアイテムを見つけられた時は、めちゃめちゃ嬉しいです。
私は大量の洋服の中から宝探しをする感覚でお買い物を楽しんでいます。
だから、洋服は作るより買うほうが楽しいのです。
洋服の管理と廃棄については、山ほどお伝えしたい事があるので整理収納アドバイザー2級になりました。
整理収納アドバイザーとしての仕事を目的にしている訳ではないです。
整理収納アドバイザーさんの言葉掛け、素材組成を見ることもせず
「ときめかないから捨てる」的な整理収納・断捨離の誘導に疑問を持っています。そしてその誘導の責任は重いと思っています。
だからと言って何をどうすれば良いかわからないし、何が正解なのかもわかりません。
日々の暮らしの中で、私自身がより良い衣類の整理整頓収納を検証していこうと計画中です。
ーお願いー
今、どうしても伝えたい事。
組成を確認してから捨ててください。
特にお願いしたい素材があります。
どうか【キュプラ】は捨てないでください。※動物素材、絹ももちろん。
キュプラは洋服の裏地で知られています。
一昔前のスーツ、コートやスカートの裏地の多くはキュプラです。
身生地は流行遅れや虫食い、傷んでいても、裏地は大丈夫な事が多いです。裏地を外し、ペチコートに作り変えてみてください。
★筒に縫ってゴム通しを作れば履けます。裏地なので人に見られる事はないので作ってみてください。
ヘロヘロしていて少し縫い辛い素材なので、ポイントなど改めて投稿します。ちょっと待ってて下さい。★
最近の裏地はポリエステルが多くなっているし、裏地が付いていない化学繊維衣類が多くなっています。
キュプラは滑りがよく【静電気】を防止する役目があります。【絹も同じくその特性があります】
化学繊維の最大の短所である【静電気】を制御できる素材だと、私は理解しています。
そしてキュプラは日本国のみでの生産です。
キュプラをもっと掘り下げて発信したい気持ちはありますが、私ごときが下手な事を言ってはいけない繊維だと言うことも理解しています。
ただ。
日本人が、日本国で生産しているキュプラを、何の知識も、意識も、有り難みも、罪の意識もなく、そして
誇りを持つこともせず
どんどん廃棄している。
キュプラや着物の廃棄を思うと、人口増加でひしめき合って暮らしているインドの女性達(サリー着用)や、途上国の皆さんに申し訳なく、胸が痛く、情けなく、そして私自身がどうする事もできないもどかしさで泣けてきます。
せめて繊維製品品質管理士に合格できたら、と何度もトライしますが合格できない。お布団をかぶっておいおいと泣きたいくらいです。
どうかキュプラを捨てないで下さい。
私からは以上です。
連日の長文にお付き合い下さり、ありがとうございます。
ここで、一区切りです。