レメディの原料は、オオアザミです。
ヨーロッパから地中海沿岸、北アフリカ、アジア原産のキク科オオアザミ属の1年草または2年草。
レメディは、この植物の熟した種子を使います。
この植物は、古くは、ローマ皇帝ネロの侍医だったディオスコリデスも薬草として主に肝臓疾患に使っていたそうです。
このレメディも肝臓疾患によく使われます。
急性の肝臓疾患を経験した人からその時の状態を聞いたことがありますが、「とにかく、だるい。起きていられない。」ということでした。
私の母も、若いときから肝臓が悪く、50代で肝硬変と診断されました。
子供にとっては、怒りんぼうで、愚痴っぽく、悲観的な、辛い母親でした。
このレメディの精神症状では、
MIND; ANGER, irascibility; tendency 怒りっぽい
MIND; HYPOCHONDRIASIS 心気症/健康を気にしすぎる
MIND; SADNESS, despondency, depression, melancholy 憂鬱
MIND; MEMORY; weakness, loss of 記憶が弱い
MIND; SENSITIVE, oversensitive 過敏
などが有名です。
たしかに、私の母も、このような人でした。
肝臓が悪いと、何をしても、身体が辛くて、このような精神になってしまうのかもしれません。
Card-mには、肝臓に関する身体症状がたくさんあります。
肝臓の痛み。
左を下にして横になったり、活動的だったり、圧迫すると悪くなります。
肝臓は肥大し、脾臓と胃も肥大し、多量のげっぷ、絶え間ない腹鳴、下痢と便秘が繰り返されることがあります。
昔は、肝臓疾患を伴う炭鉱労働者の喘息によく使われたレメディだそうです。
呼吸が困難なのですが、その原因が肥大した肝臓が横隔膜を圧迫することに原因があったのだということです。
肝臓のうっ血に伴う静脈瘤に適応するレメディでもあるようです。
私の母は、肝硬変による食道静脈瘤破裂で、吐血して死んでしまう危険があったため、食道静脈離断手術を受けました。
この手術の後遺症はひどく、大変つらい思いをしていました。
手術のダメージで健康レベルはかなり落ち、様々な代替療法を模索する中で「西式健康法」にたどり着きました。
厳しい食養生と毎日の体操により健康はかなり回復したようでした。
そんな中、西式の健康指導をする人から、「手術なんてしなくてもよかったのに。静脈瘤は食事で治ったと思うよ。」と言われて、ひどく落ち込んでいたのを思い出します。
あの頃から、もう40年近くたちましたが、最近はこのような手術をする人は、ネットで調べる限り、あまりいなさそうです。
子供が小学生のころ、私たちは、神戸の裏六甲に住んでいました。
自然豊かな、すぐそばに田んぼや畑の広がる住宅地でした。
子供と近所をよく散歩しましたが、田んぼのあぜ道に、アザミの花をよく見かけました。
とてもきれいなので、摘んでみたくなりましたが、全草、棘だらけ。
近づくこともできませんでした。
今、私が住んでいる家の近くにも、アザミが群生する空き地があって、これから葉を広げ茎を伸ばそうとしているところです。
先日、葉に触ろうとしましたが、葉は固く、鋭い棘があり、思わず手を引っ込めてしまいました。
近くに、タンポポの一種かな?
キク科らしき草が生えていたので、触ってみました。
形は、そっくり。
とてもよく似ていましたが、葉の柔らかくしなやかなのには驚きました。
アザミは、とてもきれいなピンクの花を咲かせます。
ピンクといっても、寂し気なくすんだピンク色をしています。
そういえば、母が残した着物の中に、アザミの花のような色のものがありました。
母にはよく似合っていたので、夫に、着てみたいなと言いました。
でも、「お前には似合わないと思う。」と、夫は言いました。
アザミの花のようなピンク色がよく似合った母には、「棘」がありました。
摘もうとしても棘が痛くて摘むことができない。
母は、そんな人でした。
私の父は、あの針に刺され続けたような、痛い人生を送った人でした。
