SUNNY GARDEN

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ESTUDIO EL HOMEOSUTASU.

VAMOS A MIRAR Mi JARDIN.

 

レメディの原料は、オオアザミです。

 

 

ヨーロッパから地中海沿岸、北アフリカ、アジア原産のキク科オオアザミ属の1年草または2年草。

 

レメディは、この植物の熟した種子を使います。

 

この植物は、古くは、ローマ皇帝ネロの侍医だったディオスコリデスも薬草として主に肝臓疾患に使っていたそうです。

 

このレメディも肝臓疾患によく使われます。

 

急性の肝臓疾患を経験した人からその時の状態を聞いたことがありますが、「とにかく、だるい。起きていられない。」ということでした。

 

私の母も、若いときから肝臓が悪く、50代で肝硬変と診断されました。

子供にとっては、怒りんぼうで、愚痴っぽく、悲観的な、辛い母親でした。

 

このレメディの精神症状では、

MIND; ANGER, irascibility; tendency  怒りっぽい

MIND; HYPOCHONDRIASIS  心気症/健康を気にしすぎる

MIND; SADNESS, despondency, depression, melancholy  憂鬱

MIND; MEMORY; weakness, loss of  記憶が弱い

MIND; SENSITIVE, oversensitive   過敏

などが有名です。

 

たしかに、私の母も、このような人でした。

肝臓が悪いと、何をしても、身体が辛くて、このような精神になってしまうのかもしれません。

 

Card-mには、肝臓に関する身体症状がたくさんあります。

 

肝臓の痛み。

左を下にして横になったり、活動的だったり、圧迫すると悪くなります。

 

肝臓は肥大し、脾臓と胃も肥大し、多量のげっぷ、絶え間ない腹鳴、下痢と便秘が繰り返されることがあります。

 

昔は、肝臓疾患を伴う炭鉱労働者の喘息によく使われたレメディだそうです。

呼吸が困難なのですが、その原因が肥大した肝臓が横隔膜を圧迫することに原因があったのだということです。

 

肝臓のうっ血に伴う静脈瘤に適応するレメディでもあるようです。

 

私の母は、肝硬変による食道静脈瘤破裂で、吐血して死んでしまう危険があったため、食道静脈離断手術を受けました。

この手術の後遺症はひどく、大変つらい思いをしていました。

 

手術のダメージで健康レベルはかなり落ち、様々な代替療法を模索する中で「西式健康法」にたどり着きました。

厳しい食養生と毎日の体操により健康はかなり回復したようでした。

そんな中、西式の健康指導をする人から、「手術なんてしなくてもよかったのに。静脈瘤は食事で治ったと思うよ。」と言われて、ひどく落ち込んでいたのを思い出します。

 

あの頃から、もう40年近くたちましたが、最近はこのような手術をする人は、ネットで調べる限り、あまりいなさそうです。

 

子供が小学生のころ、私たちは、神戸の裏六甲に住んでいました。

自然豊かな、すぐそばに田んぼや畑の広がる住宅地でした。

子供と近所をよく散歩しましたが、田んぼのあぜ道に、アザミの花をよく見かけました。

とてもきれいなので、摘んでみたくなりましたが、全草、棘だらけ。

近づくこともできませんでした。

 

今、私が住んでいる家の近くにも、アザミが群生する空き地があって、これから葉を広げ茎を伸ばそうとしているところです。

先日、葉に触ろうとしましたが、葉は固く、鋭い棘があり、思わず手を引っ込めてしまいました。

近くに、タンポポの一種かな?

キク科らしき草が生えていたので、触ってみました。

形は、そっくり。

とてもよく似ていましたが、葉の柔らかくしなやかなのには驚きました。

 

アザミは、とてもきれいなピンクの花を咲かせます。

ピンクといっても、寂し気なくすんだピンク色をしています。

そういえば、母が残した着物の中に、アザミの花のような色のものがありました。

母にはよく似合っていたので、夫に、着てみたいなと言いました。

でも、「お前には似合わないと思う。」と、夫は言いました。

 

アザミの花のようなピンク色がよく似合った母には、「棘」がありました。

摘もうとしても棘が痛くて摘むことができない。

母は、そんな人でした。

私の父は、あの針に刺され続けたような、痛い人生を送った人でした。

 

 

 

Sepia. コウイカの墨

 

専門コース3年生、学年最後の授業から、「レメディの動的理解」の学びを始めました。

 

選んだレメディは、Sep.

1年生で勉強する、コウイカの墨を原料とするレメディです。

マテリアメディカは、James Tyler Kent の“Lectures on homeopathic materia medica”を使っていきます。

このマテリアメディカは、どのレメディも長文で読みごたえがあります。

著者のKentは、ハーネマンから100年後のアメリカで、ホメオパシーの全盛期に活躍したホメオパスです。

ホメオパシーで多くの患者を診てきた医師ならではの見識。

行間からは、当時の臨床現場での息遣いまで感じられるような 素晴らしい本です。

 

この本の中の、概要、精神、飢餓感、頭部、生殖器について書かれた部分の日本語訳を用意しました。A4の用紙、4枚になりましたが、全体の3分の1程度の分量です。

 

この文章を、マテリアメディカとしてではなく、ケント先生の診療室を訪れたクライアントさんのケースだと思って、読んでいきます。

 

まずは、リラックスして、聞いてもらいました。

ケース学習と同じように、印象について話し合いました。

「エネルギがない。」 「暖かみがない。」 「女性らしさを表現できない。」 「保持できない。」

なんだか、辛そうですね・・・。

 

次は、項目ごとに、丁寧にみていきました。

 

Kentは、このレメディについて、マッチする女性の体型から始めています。

Sepia.の人は、男性のように背が高く、細身で骨盤が狭い人。

女性らしい曲線を思わせる体型ではなく、肩から下まで、まっすぐで狭い。

「そのため女性としての機能が果たせない。」と書かれています。

 

精神の項目は、「愛 Love」  「情愛 Affection」 という単語であふれています。

Affectionは、人や動物に、物事に対して抱く暖かく優しい感情や愛情。

Loveは、それよりもっと強く、深い感情的なもの。

でも、その後に続く言葉が、「損なう」「湧かない」「沈静化」なのです。

これが、このレメディを必要とする人の一番の病気です。

憂鬱、無口、問い詰められても、単音節でしか答えない。

このような、色のない世界は、原料である烏賊の真っ黒な墨を彷彿とさせます。

 

そのような状態に至るきっかけは?

分娩、授乳、活発すぎる子供の子育て、双子の育児、過度に精力的な夫。

Sep.の彼女は、冷淡で、ストイックな精神状態へと変わっていきます。

 

次は、「飢餓感(Hungry)」という項目について。

これはSep.特有のものです。

Sep.の人には、十分に食べてもやわらぐことのない、胃の中の空虚な飢餓感があります。

Sep.は、カタル傾向があり、粘膜からの乳白色の分泌物が出やすい人でもあります。

妊娠中の嘔吐では、食べたものをすべて吐いた後で、乳白色の物質が分泌されます。

すごく食べる症状と、すべて吐いた後、粘液からの分泌物まで吐き出してしまう、相反する症状を持ちます。

出すために、入れるのか? 

入れるために出すのか?

そういえば、「レメディの動的理解」についてダイナミススクールで熱心に教えておられるジェレミー先生の奥様のカミラ先生には、Sep.のテーマを「溜めて、溜めて、出す。」と教えてもらいました。

そのとき、若き日の私の母が、当時小学生だった私たち兄弟三人によく言った言葉を思いだしました。

「そろそろ、爆発するよ!お母さん、もう限界来てるよ。」

いうことを聞かない子供たちへの我慢が、たまってきて爆発する母親の姿です。

この症状も、真っ黒い墨を吐く烏賊を連想してしまいます。

真っ黒な墨と乳白色の分泌物との、コントラストも面白いです。

 

 

ハーネマンが、烏賊の墨でレメディを作ろうと思いついたのが、頭痛で悩む友人の画家だったというのは有名な話ですが、授業でも「頭部」の項目を取り上げました。

Kentも、このレメディを頭痛のレメディとして取り上げています。

Sep.の人は、頭が停滞していて、思考は鈍く、頭が働かず、知的な労働で頭痛が起こります。

頭痛に、このレメディのモダリティ(悪化・好転要因)がよく表現されています。

Sep.が頭痛のレメディの1つとされているのは、頭痛症状のモダリティの明確さからきているのだと思います。

悪化するのは、朝、動き始め、咳、階段を上がる、衝撃、光、頭を回す、仰向受け、前かがみ。

好転は、十分な睡眠、激しい運動、嘔吐、暗室、温熱療法。

Sep.は、循環不全からくる鈍重さを激しい運動によって、改善する人です。

 

もう一つとりあげたのは、「生殖器」。

Sep.の人は、男女ともに、異性への嫌悪感があるというのが特徴です。

夫との関係は、正常だったのに、子供を産んだとたん、性交について考えただけで、吐き気とイライラが生じる女性。

そして、Sep.の症状は、なんといっても、激しい月経痛や、多量の月経出血、腹部筋肉の弛緩による押し下げられる感覚、など、様々な子宮の問題です。

 

最後に、Sep.と同じ症状をもつレメディとして、Murexが紹介されていました。

Murexはアクキア貝の出す分泌物から作られるレメディです。

帝王紫といわれる美しいものですが、2~5gの染料をとるのに1万個の貝をつぶして作られます。

このレメディとSepの違いは、Sep.が性交を嫌うのに対して、Murexは色情狂といわれるほどに強い性欲を持った人だということです。

 

真っ黒な墨から作られるSep.と美しく高価な海の染料から作られるMurex.

どちらも海の生き物、Sep.は烏賊が勢いよく大量に、吐き出した黒い墨。

一方、Murex.はアクキア貝がほんの少量だす紫色の分泌物。

どちらも婦人科系の問題を持つレメディの代表格なのに、性欲に対しては、真逆。

自然界は、なんて面白く不思議なのでしょう。

 

 

 

11月7日に、息子が結婚式をあげました。

京都吉田山にある、吉田神社。

参列者は、新郎側は両親と妹家族で、新婦側は両親と妹と叔母が一人。

そのあと、吉田山荘で食事をするという、いたって簡素で、なにも気を使う必要のない結婚式でした。

 

それなのに、私はなぜか、そわそわしていました。

というのも、神前結婚式といえば、母親は、着物での参列が常識。

今まで、自分で着物を着たことにない私には大変なプレッシャーでした。

振袖も、付け下げも、着せてもらうことは大好きで、機会があれば、よく着ていましたが準備も後片付けも、すべて母親まかせでした。

ですから、下着から小物から、どうしていいやら、実は、正直途方に暮れていたのでした。

 

結婚式の半年ほど前に、主人の母にもらった「黒留袖」と「帯」は確認できていました。

クローゼットの片隅に置かれた畳紙(たとうし)を開いてみると、着物は、冷たく、どっしりと横たわっていました。

帯も、着物も40年以上、何の気づかいもなく、ただ置いていただけなのに、まっさらで、虫食いもなく、いつでも袖を通せるような状態でした。

 

娘にネットで色々調べてもらい、こまごましたものを、半年がかりで、少しづつそろえていきました。

当日は、着付けが必要な娘と二人、朝早く、大きな風呂敷に着物や帯、下着や小物などの包みを抱えて、式場に向かいました。

 

私と娘が着付けをしてもらう部屋には、3人の着付け師の方がいらして、娘と二人、着物や帯、下着類、小物などをお渡しして、洋服を脱ごうとしていたら、畳紙(たとうし)を広げた着付け師さんたちから、歓声の声が上がりました。

「わあ~。」「見事ですね!」「すごいなあ~」「こんな豪華な黒留めそで見たことないです。」「帯もこんな華やかな、おめでたい柄初めて。」「鶴と亀、金糸銀糸で織り込まれている。」「こんな仕事できる職人さん、今は、もういないでしょう。」

 

私はびっくりしました。

結婚して間もないころ、主人の母に聞かれて、「黒留袖」を持っていないと言ったら、母が作ってくれたのですが、着物についてはそれ以外の記憶が全くないのです。

どこで、どのように渡されたのか?

何と言われて受け取ったのか?

何も、覚えていませんでした。

 

 

私たち夫婦が、結婚をしたのは、44年前。

当時のサラリーマンの典型的な結婚式でした。

私たちの両親世代は兄弟が多く、叔父叔母夫妻だけでも出席者は、十数人。

そして、会社関係の同僚や上司、学友たち総勢80人ほどの披露宴でした。

大勢のお客様たちの中を、私は、頭に日本髪のかつらをつけ、赤地に金糸銀糸で鶴の柄が織りこまれた打掛を羽織り、お仲人である主人の上司の奥さんに手をひかれて金屏風の新婦席まで歩きました。

当時は、結婚式前にお仲人さんのお宅にお願いに上がることになっていて、お邪魔したお宅と奥様がとても素敵だったのが印象的でした。

主人の母も同伴してくれました。

母は、その時、思ったのかなあ・・・。

将来、主人が、部下の結婚式の、仲人を頼まれるようになったら。

私は、奥さんとしてきちんと「黒留袖」を着て出ていかないといけない。

恥をかかないように準備しておかないと。

主人は、39歳で脳出血を起こし、身体に麻痺の後遺症を残してしまい45歳で会社を退職したので、そんなことは、結局、なかったのでしたが。

 

 

息子も40歳をすぎて、なんとなく、着ずに終わってしまうような気がしていた「黒留袖」。

思いがけず、それを着て臨んだ神前結婚式は、穏やかな秋晴れに恵まれ最高でした。

みんなで、清められた境内の神道をご神殿まで歩きました。

厳かな、神主さんの祝詞。

巫女さんは丁寧に三々九度の盃を注いでくださり。

式が進行していく中、三人の雅楽奏者の演奏は、高らかに神殿に響き渡り、風に乗

って、天まで届いていくかのようでした。

 

お嫁さんの白無垢の花嫁衣裳姿は、本当にきれいでした。

彼女を見る慈愛に満ちたご両親の表情に、私は胸が熱くなり、涙がポロリと落ちました。

大切に、大切に育ててこられた、お二人の宝物。

ご両親の、穏やかで、暖かく、満ち足りたお顔をみると、彼女の幸せを、切に願わずにはいられませんでした。

 

式の後は、両家の家族が吉田山荘で食事をしました。

今は、料理旅館として使われていますが、1930年に建てられた、昭和天皇の義弟の東伏見宮の別邸だったところで、総檜造りの見事な日本建築です。

食事をしながら、お嫁さんのご両親とゆっくりお話しできました。

美しい庭を楽しむこともできました。

食事に飽きた孫たちは、庭に出て走り回っていました。

 

東京で働いていた二人が、出会い、入籍し、新生活を初めて半年後の式でした。

同じ関西人。

それも兵庫県育ちの二人です。

暮らし始めて、なんだか気が合うのを感じていると、食事会の最後のあいさつのとき、息子が話してくれました。

 

どうか、二人の前途がおだやかで、幸せでありますように。

ただただ、祈る気持ちです。

 

 

 

Eupatorium perfolitum  Eur-per.

 

CHKのレメディ学習は、まず、現物質情報から入ります。

 

 

 

毎回、生徒さんたちに予習として、現物質情報を調べてきてもらっています。

まずは、レメディの原材料となる自然界に存在するものたち~鉱物、植物、動物の原材料の、姿かたち、生き様、毒性、人間とのかかわり・・・などなどをホワイトボードに書いていきます。

それから、画像を見てもらいます。

このようにして、原材料から醸し出されるエネルギーを感じ、話し合います。

その後、そのレメディにマッチする人の症状を想像するところから始めます。

そして、最後にマテリアメディカで確認するという展開にしています。

 

 

でも、卒業を間近にひかえた4年生では、先月から、今までやってきたことと真逆のやり方でレメディを学んでいます。

 

まずは、古典的なマテリアメディカから、エネルギーを感じてみます。

 

最近、私は古典的なマテリアメディカのなかでも、James Tyler Kent の“Lectures on homeopathic materia medica”が、一番レメディのエネルギーを感じられると思うようになってきました。

ですから、今の4年生のこのやり方のレメディ学習では、この本を使っています。

 

 

今回学んだEur-per.では、このレメディの概要について書かれているページと、咳についてと痛風について書かれているページの日本語訳をお渡しして、味わってみることから始めました。

今は、翻訳ソフトがすごく改善されたので、大変便利です。

 

 

Eur-per. ユーパトリウムは、北米原産の多年草、ボーンセットが原料です。

アメリカ先住民は、古くから、この植物を薬草として使ってきました。

ホメオパシーを勉強していると、レメディの原材料となる植物に、もともとは、アメリカ先住民が使っていたというものが多いのに、驚きます。

インディアンたちは、すごい宝物を持っていたようです。

そして、開拓者たちは、最初は、それらを分けてもらっていた。

でも、最後はインディアンたちは、根こそぎうばわれたのかな・・・。

ハーネマンが同種の法則を発見した当時のマラリアの特効薬“China”も、そういった薬の典型の1つです。

ヨーロッパで人気の特効薬となり、大規模なプランテーションで栽培されるようになります。

そのころには、現地ではもう、すっかりとりつくされたということです。

 

 

Kent.ケントのマテリアメディカの、このレメディのページをめくると、

「東部の州全体、田舎の地域では、初期の入植者たちの間で、ボーンセットは、風邪の薬として用いられてきた。」

という一行から始まります。

 

このマテリアメディカでは、Eur-perの症状の概要として

「一般的な冬の風邪は、頻繁なくしゃみと鼻水、頭が割れそうなほどの頭痛(動作で悪化する)と寒気。

厚着をしたくなる。骨が折れそうなほどの痛みがあり、発熱、喉の乾き、動作による全般的な悪化がみられる。

これらの日常的な風邪症状は、Eur-per.かBry.がよい。

これらは、よく似ているが、Eur-per.の特徴は、骨の痛みである。

この状態が数日続くと、患者は、黄疸を起こし、風邪が胸部に定着し、肺炎を発症したり、

肝臓の炎症を起こしたり、胆汁熱という発作を起こすこともある。」とあります。

 

そして、その後、「咳」「痛風」についての部分を読んでいきました。

 

なんと、なんと・・・。

「痛」という文字の連続。

ありとあらゆる悲惨な痛みの形容詞が並びます。

割れそう。折れそう。引き裂かれるよう。刺すよう。焼けるよう。砕かれそう。鋭く貫く。

なんだか、拷問を受けているかのようです。

それに、消化器系の症状がかさなります。

吐き気、嘔吐、肝臓あたりの腹部の痛み。

 

これらの記述から生徒さんたちが感じたことは、

「激しすぎる~。」「大変すぎる~。」

生徒さんたちの中に、お一人、何年も前に、この症状を経験された人がいました。

コロナにかかったときだったそうです。

背筋が寒くて、骨が痛すぎて、悲鳴を上げて、吐いていたそうでした。

レメディは、Bry.  Rhus-t.  Gels. Nux-v. などを使ったそうですが、どれもぱっとしなかった。

「このレメディしっていたらなあ・・・。

あの時の私は、もっと早く、楽になっていたかも・・・。」

と言われていました。

 

私の娘も、彼女と同じような症状を2年ほど前に経験しています。

レメディいろいろ飲みましたが、手ごたえがなく、布団にくるまって、ガタガタ震え、死を覚悟するほどの衰弱でしたが、このレメディ1粒でよみがえりました。

 

基本講座で「風邪の時の対処法」を学ぶとき、これからは、このレメディもお伝えしておかないといけないと思っています。

 

 

レメディのイメージを生徒さんに感じて頂いた後で、いつも使っている“Focus”を開いてもらいました。

ケントのマテリアメディカで書かれていることを、

・REGION  部位

・MODALITY 悪化好転

・LEADINGSYMPTOMS 主症状:精神・全身・部分

・NUCLEUS 核心

と、すっきりまとめてくれています。

 

この本は、ホメオパシーを学び始める人にとって、素晴らしい本だと思います。

でも、初学者には確かに難しいと思われるケントののマテリアメディカを読んでみると、

“Focus”は、すっきり、わかりやすくしてくれてはいるけれど、その分、匂いのような、音のような、

気配のような、見えないエネルギー的なものが、、抜けてしまうように感じました。

 

 

 

そして、いつもは最初に見て頂くこのレメディの原材料となった植物の画像を最後に、見てもらいました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Eupatorium_perfoliatum

https://sowwildnatives.com/eupatorium-perfoliatum

 

白い花を咲かせる、地味な雑草です。

せり科の花に似ているようにも見えました。

こんな、どこにでもあるような、見分けることの難しい花にこれほどの恩恵があったとは。

自然界の不思議と豊かさに感動しました。

アメリカ開拓時代の良き主婦たちは、いつもこの薬草を持っていたそうです。

そして、それはインディアンたちに教えてもらったものだったのです。

 

今、風邪をひくと、インフルエンザなのかコロナなの、それとも、それ以外なのか?

会社や学校への報告のために病院に診断を受けに行く人は多いようです。

 

でも、対処法としてこの薬草のように優しく絶大な力をもって癒してくれるような手立てを私たちはもっているのかな?

豊かで便利な生活をしていますが、それは、真実の豊かさかな?

そんな気持ちになりました。

 

 

 

レメディの原料は、女性ホルモンの1つエストロゲン。

 

エストロゲンって?

https://www.otsuka-plus1.com/shop/pages/story_equ_fhormone.aspx             

 

卵巣から分泌される女性ホルモンは、2つあります。

1つがエストロゲン。

女性らしい丸みを帯びた体を作ったり、骨の密度を保ったり、肌・髪のハリや潤いを守ったりする働きがあります。

脳や自律神経にも働きかけるので、女性の心身に大きく影響を及ぼします。

 

もう一つは、プロゲステロン。

受精卵の着床のために子宮内膜を整えたり、基礎体温を上昇させて妊娠を維持していく働きがあります。

 

エストロゲンの特徴は、なんといっても分泌される期間が、女性の一生のうちでは短いということです。

ピークは、20代後半から30代前半。

閉経前後の44歳から55歳には激減します。

しかも、女性が一生のうちに分泌する量は、ティースプーン1杯。

ミツバチが一生かかって集める蜂蜜の量と同じです。

働きバチはすべてメスで、生殖には全くかかわることなく、ひたすら働いて、たったひと月で命を終えます。

その期間に集めることができる蜂蜜は、スプーン1杯なのです。

エストロゲンにも、メスばかりの働きバチが集める蜂蜜も、なんだか女性の切なさを感じてしまいます。

 

 

このレメディは、新しく作られたものなので、古典的なマテリアメディカには書かれていません。

試験的なプルービングもされていないので、レメディの情報は少ないですが、臨床例は多く、コンピューターソフトで探せば、それなりの情報を得ることができます。

 

私は、このレメディは、現代を生きる私たち女性には大変役に立つものだと思っています。

女性レメディの中心的な存在といっていいと思っています。

 

精神症状をご紹介しますと、

 

MIND; MOOD; changeable, variable    気分が変わりやすい。

MIND; EXCITEMENT, excitable; tendency; alternating with; sadness

興奮する傾向:悲しみと交互に

MIND; IRRITABILITY; alternating with; indifference  イライラ、無関心と交互に

気持ちが変わりやすい女性的な感じがします。Ign. Sep. Puls.などがもっている症状です。

 

MIND; AILMENTS from; sexual; abuse   性的虐待からの発症

MIND; AILMENTS from; domination by others, a long history of   他者からの長い支配を受けたことからの発症

性的な虐待や他者からの支配を受けてきた人のようです。

MIND; DELUSIONS, imaginations; influence, is under a powerful

強力なものの影響下にあるという妄想

MIND; SENSITIVE, oversensitive; reprimands, criticism, reproaches, to

𠮟責や批判に過敏

 

叱責や批判に過敏というのは、Carc.(カシノシン)の症状として有名です。

Foll.は、Carc.に近いレメディだと言われています。

何かに、コントロールされ、苦しみもがいている人物像が浮き上がってきます。

厳しいし親の顔色を窺って育った子供かもしれません。

強いコントロールを受けていて、批判されたり叱られないように過敏に反応する人かな?

 

強力なものの影響というのは、ホルモンの波の影響力かもしれません。

月経の影響で、心身ともにほんろうされているような人かなあ・・。

数年前、このレメディの授業をしたとき、「女はホルモンの奴隷だ。」といった人もいました。

 

 

女性ホルモンを原料とする、このレメディの一番の特徴は、「月経前に悪化」することです。

頭痛、消化器の症状、婦人科系、胸部、背中、皮膚、全身症状が、月経前に悪化します。

更年期のいろいろな症状に苦しむ人のレメディでもあります。

 

Murphyのマテリアメディカでは、Lach.に最も近いレメディだと書いていました。

生理前の悪化というとLach.の一番の特徴です。

Lach.は、とにかく排出で楽になるレメディですから。

そして、更年期の悪化。なにしろ、更年期は毎月の排出がなくなってしまうのですから。

接触に敏感や気分が変わりやすいというのも、Foll.とLach.との共通点です。

 

 

ケースも2つご紹介しました。

海外の女性のケースですので、日本人とはちょっと違います。

ご紹介した女性は二人とも、更年期の問題が中心でした。

1つのケースは、育児、家事に縛られる、家庭生活に窮屈さを感じている女性。

かつてはロックンロールのような激しい世界にいた人。

マリファナを吸っていました。

 

もう1つは、人と男性を怖がりながらも、終わっていく女性としての時期を前に、強いセックスへの願望を持つ人。

 

どちらも肉食女子でした。

そして、共通しているのは、幼いころに親からの虐待を受けていることでした。

 

女性が一生に必要とするエストロゲンは、スプーン1杯なのに、避妊ピルやホルモン療法で、エストロゲンをとる人。

太らせるためにエストロゲンを与えられた食肉を食べている現代人。

どうだろう?

このレメディを勉強する中、そんな話題も出てきました。

 

 

 

 

 

 

レメディの原料は、ハンバーグでおなじみの香辛料、ナツメグです。

 

ナツメグは、インド洋モルッカ諸島のバンダ島原産。

常緑高木植物の種子から作られます。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%84%E3%83%A1%E3%82%B0

 

この樹木は、10m~20mの大木に成長します。

スズランのような、かわいい黄白色の花を咲かせた後、5cmほどの洋ナシ状の球形の実がなります。

実が熟すと、分厚い殻が割れ外皮に包まれた種子が出てきます。

外皮をメース、種子をナツメグといいます。

どちらも、スパイスとして利用されていますが、インドや中国では古くから、さまざまな不調に対する治療薬として使われてきました。

また、毒性として、幻覚作用やめまい、口渇、酩酊感、心悸亢進、ほてり、吐き気、パニック、眠気などの症状を起こします。

 

若いころから、ずっとハンバーグを作る時に使ってきたとても親しみのあるスパイスに、こんな作用を起こす力があるなんて、びっくりです。

 

 

古典的なマテリアメディカ“Allen’s Keynotes”は、

「神経質でヒステリー体質の女性や子供に適する;乾燥肌で発汗が少ない人;妊娠に伴う不調。」

という一行から始まります。

 

でも、2行目は、「老衰による衰弱:高齢者の消化不良。」とあります。

 

若さに恵まれた子供や女性、妊婦さんと若さを失ったお年寄り。

これら対極の人たちのレメディです。

敏感さからくる激しさと、それとは対極の、眠気や鈍感さ、無関心、無気力がこのレメディの中心です。

 

Nux-m.タイプの人は、感情が激しく、大げさに反応したり、過度に興奮する傾向があります。

気分は変わりやすく、笑ったり泣いたり、深刻なムードが陽気になったりと、真逆に交代していきます。

 

これらと対極の症状もあります。

現実感を失い、世界がまるで夢のように感じられたり。

透視能力が出てきたり。

空中を浮いているような感覚になったりもします。

意識が消えてしまい、自分が読んだこと、書いたこと、言ったことも忘れてしまいます。

自分の家に帰れなくなったり、慣れ親しんだ町の道もわからなくなり、迷ってしまったり。

 

一番の特徴は昼間の強い眠気です。

妊娠中、発熱時、寒気のある時に、よく起きます。

 

身体面では、「乾燥」が症状の中心となります。

皮膚は乾燥肌。

ドライアイ。

シェーグレン症候群。

もちろん、口の中も乾くのですが、喉が渇かないのが特徴です。

口はカラカラなのに、喉は渇かず、水を欲しがりません。

 

消化器にも問題を持ちやすく、便秘と下痢があります。

中でも一番特徴的なのは、鼓腸性消化不良。

消化力が弱く、食べたものがすべてガスになってしまうような感じ。

排便する力もなく、柔らかい便でも、排便できず、排便後失神したりします。

 

このレメディを勉強して、老人ホームでお仕事されている人が、話してくださったことが強く心に残りました。

このレメディを必要とする人がたくさんいらっしゃるとのことでした。

 

お年寄りですから、肌は乾燥して、下着を脱いだとたん、皮膚の粉が落ちます。

でも、水分は欲しがらないそうです。

昼間も、うとうと過ごし、便はなかなか出ません。

排便後失神する人もいらっしゃるそうです。

ほとんどの人たちの望みは、「お家に帰りたい。」

でも、彼らは家に帰る道を忘れてしまっているのです。

切なくて、胸が痛くなりました。

 

 

 

今年のお盆は、娘の家族と2泊3日の旅を楽しみました。

 

まずは、新幹線を使って私たちが住む大津駅から岡山県倉吉へ。

 

倉吉では、「大原美術館」に行きました。

https://www.ohara.or.jp/

 

日本で一番最初に、西洋美術を展示した美術館です。

ルノアール、モネ、ゴーギャン、マチス、エル・グレコ・・・超有名な作品がごろごろ飾られていました。

これらの作品を集めたのは、実業家の大原孫次郎。

彼の援助で、渡欧した洋画家の児島虎次郎が西洋絵画を勉強するかたわら、自分の裁量で買い集めた作品だそうです。

日本人が、西洋の芸術を吸収しようとした時代の情熱を感じることのできる美術館です。

素晴らしい多くの作品の数々の中、私は、藤島武治と安井曾太郎の風景画に惹かれました。

明るくて、安定していて、穏やかな色彩に、明治生まれの人のおおらかさ、骨太さをを感じました。

 

 

お泊りは、三朝温泉。

世界屈指の放射能泉で、高濃度のラドン温泉地域です。

温泉地の中心を流れる三徳川は川幅が広く流れは緩やかで、両側に旅館が立ち並びます。

昭和感漂う小さな路地のような温泉本通りもあって、その通りにある店で食事をしました。

「三朝屋」https://misasaonsen.jp/sightseeings/sightseeing-741/

店主は世界12か国を放浪してきた料理人。

東京出身の彼が、初めてこの街に来た時、怪我以来ずっと苦しんできた胸の苦しさがすーっと引いていったそうです。

ここの温泉のラドンのホルミシス効果だとか。

それ以来、彼は、この地で、店を開き、自分で野菜を育て、鳥を飼い、アユを釣り、山に入って鹿を射つ生活。

魂のこもったお料理を食べさせてくれます。

 

 

お宿は、CHKの生徒さん、あやさんのお父さんが経営する桃園館に泊まりました。

https://www.misasa-to-en.jp/

お風呂がすばらしかったです。

スタッフの方たち、皆さん優しく和気あいあいのお宿でした。

あやさんは、京都と大山の2拠点生活をされています。

次回はあやさんの大山のアトリエにお邪魔したいな。

京都では、オーダーメイドの手織りのマフラーのお店をされていて、私たちも彼女の手織りのカシミアマフラーを愛用しています。

https://www.cotonoatelier.art/

おかげで、極寒の冬も襟元は春の陽だまりのような心地よさ。

 

 

旅の一番の思い出は、なんといっても、「大神山神社奥宮」にお参りしたこと。https://www.oogamiyama.or.jp/

大山は、奈良時代に編纂された「出雲国風土記」に霊峰として登場します。

当時大山は「大神山」と呼ばれていたようです。

大山の中腹にある「大神山神社奥宮」は大山の深い森の先にたたずむ神殿。

日本一長いと言われている石畳の参道を歩きました。

足元は厳しいけれど、空を仰げば、緑のトンネルで、酷暑の夏を忘れるほど、すがすがしい道のりでした。

しかし、最後の階段はさすがに辛かったです。

 

 

私たちの子供が小さかった頃は、神戸に住んでいたこともあり、渋滞のない中国縦貫道を走る旅行をよくしたものでした。

大山、蒜山はでは、フィールドアスレチック、乗馬、牧場・・・など。

ペンションに泊まり、温泉に入り、ジャージー牛のアイスクリームを食べて海水浴をするといったコースでした。

そんな中、とりわけ印象的だったのが、足立美術館。

どのような作品を見て感動した、というような記憶はないのです。

大規模で完璧に手入れされた枯山水の庭を、冷房の効いた空間でお茶をしながら眺めたのが、私には、うれしかったのでしょう。

でも、娘と息子は、まったく記憶にないそうです。

いつかもう一度訪ねたいと思っていた願いが、ふと、かないました。

https://www.adachi-museum.or.jp/gardens

横山大観のコレクションで有名なところですが、今回は、しみじみ彼の作品と人生を味わう事ができ、感動しました。

大観は明治元年、水戸藩士の子供として生まれ、水戸学の強い影響を受けた人だそうです。

画家としてのスタートは遅く、東京美術学校に明治22年、1期生として入学。

岡倉天心の薫陶を受けています。

壮年期の明治36年には、インドへ。

明治37~38年にはアメリカ、ヨーロッパで個展を開き高い評価を受けています。

昭和15年太平洋戦争の最中に開いた個展は、大盛況でその売り上げをすべて寄付します。そのお金で、できたのが、戦艦「大観号」。

そのためか、戦後には、戦犯容疑で取り調べを受けます。

終戦を迎えたのは、80歳。

台東区の自宅は空襲を受け全焼。

どんな気持ちだったのかと、心配になりましたが・・・。

彼は、昭和33年、89歳まで生き、画業に専念し多くの作品を残しました。

 

 

倉吉にある、今年の3月に開園したばかりの美術館にも行きました。

鳥取県立美術館。

特に、最近開園した美術館は、建築物としても楽しめます。

https://tottori-moa.jp/

水木しげるの「百鬼夜行」展が開催されていました。

妖怪大好きの子供たちは喜んでいましたが、彼らよりも、子供時代、水木しげるの連載漫画を毎週楽しみにしていた、少年マガジン世代の主人の方が、もっと、熱中していました。

水木しげるのコレクションも展示されていました。

鳥山石燕「画図百鬼夜行」

柳田國男「妖怪談義」

これらは、水木しげるが、神田の古書店で見つけ出し愛読していたものです。

これらの本にでてくる妖怪たちは、自分が感じていた妖怪のイメージとそっくりだったそうです。

子供時代に近所のおばあさんから聞いていた不思議な話。

兵士として南方戦線に送られ、生死を彷徨った時の経験。

復員後、人気漫画家になるまでの貧乏で多忙だった日々。

水木しげるは、これ等の日々、何か目には見えないものの存在を感じていたそうです。

自分が感じていた、それらの存在が、鳥山石燕や柳田國男の本の中にもいた。

水木しげるが、日本中の読者を夢中にさせた理由がわかったような気がしました。

彼の妖怪は、自分の中にあった真実であり、先人たちの残した本の中にも実在していた。

それらをつなげるためにつぎ込んだ膨大な時間と努力、すごいなあ~

 

 

様々、家族との楽しい時間でした。

主人は大病して、車の運転ができなくなりましたので、もうドライブを楽しむようなことはないと思っていましたが、思いがけず、娘のお婿さんが誘ってくれるので、このような旅を楽しむことができました。

大感謝です!

 

 

 

 

 

 

 

Lac-d.は、牛のお乳を原料とするレメディです。

このレメディを学ぶとき、私は「乳牛の一生」というブログを紹介するところから始めます。

 

https://www.hopeforanimals.org/dairy-cow/227/

 

現在では、乳牛は、ほぼ100%人工授精で繁殖が行われています。

牛は、生後13~16か月で初めての人工授精が行われ、10か月の妊娠期間を経て出産し、搾乳が始まります。

出産後1~2か月後に、また人工授精が行われ、妊娠、出産、搾乳、人工授精・・・妊娠、出産、搾乳、人工授精・・・が一生、繰り返されていきます。

 

生まれた子牛は、母牛の乳を本能的に吸いたがりますが、生まれた後、すぐに引き離されます。

また母牛も子供への愛情は強く、引き離された後、悲しみの感情を全身で表現するようです。

 

日本では、ほとんどが「つなぎ飼い」というスタイル。

たくさんの牛たちが一列に並んで、寝ても覚めても、餌を食べるのも、糞をするのも同じ場所で一生を過ごします。

元々、牛は、仲間通しで互いの体を舐め合うのが好きです。

舐め合うことは、痒みをとったり、マッサージのようなものであったり。

リラックスとコミュニケーションの行為ですが、一列に同じ方向を向いて暮らす牛たちには、それも許されない環境です。

 

牛をおとなしくさせ、飼育舎者の安全のために行われている、断角・徐角も牛にとってはつらいものです。血が吹き飛び、痛みも大変そうですが麻酔もしないそうです。

 

牛の寿命は、本来20年ほどですが、乳牛は5~6年で乳牛として役に立たなくなります。

そうなると、安価な食肉にするため、と殺されます。

 

Lac-d.は、19世紀に作られたレメディですから、今の乳牛ほどは、悲惨ではなかったと思います。

でも、家畜としての悲しみが、このレメディの中心。

乳牛達が経験している悲惨さは、このレメディの心身の症状に反映しているというのが不思議です。

 

Lac-d.の有名な精神症状には、以下のようなものがあります。

 

MIND;SADNESS, conversation amel.

悲しみ;会話で好転

 

MIND; DELUSIONS, imaginations; convent, will have to go to a

妄想;修道院に行かなければならないだろう

 

MIND; FEAR; narrow place, in, claustrophobia

恐怖;狭いところ、閉所恐怖症

 

MIND; FEAR; toilet, in

恐怖;トイレの中

 

牛は、仲間同士で身体を舐めあって、清潔を保ったり、精神的な安定を得る習性がありますが、このレメディにマッチする人も、悲しみは、誰れかと話をすることによって楽になります。

 

また、友人や社会からはなれて、一人で、修道院のようなところに行かなければならないと感じている人もいます。

 

乳牛の一番の悲惨さは、母と子があまりにも早く引き離されることにありますが、このレメディを必要とする人も、母親とあまりにも早く引き離された経験を持つ人だったりもします。

 

狭いところへの恐怖については、と殺場のイメージではないかともいわれています。

 

身体的には、栄養状態が悪く、貧血気味で、歩くだけでもすぐに疲れてしまうような人。

牛乳に対して嫌悪感を持っている。

寒さに弱く、冷え性。

喉が渇いて、尿量が増加し、だるさと疲れやすさを感じ、痩せていく、糖尿病の症状にも重なるものがあります。

 

頭痛のレメディとしても有名です。

数年前、専門コースの授業で、スキムミルクを舐めてみるという超簡易プルービングをしたことがあります。

そのとき、頭痛を経験した人が何人かいましたが、その痛みの部分が、ちょうど、前頭、牛の角が生えている部分だった人もいました。

 

 

現代のインドのホメオパシーの巨匠、ラジャン・サンカランもこのレメディのプルービングをしたようです。

彼の著書“Soul of remedelies”にはそのときの経験が書かれています。

・マイルドで優しいが、活発で人を魅了しようとする傾向。おしゃべりで、表情豊か。

・受け入れてもらうために、共同体のために体を使ってとてつもなく働かないといけなと感じている。

・大切な人の喪失。母親を失ったテーマや早いうちに母親と引き離された養子の子供というテーマがあり見捨てられたと感じている。

・自分は汚いという感覚。これは動物レメディに共通するテーマです。

・閉鎖した空間を恐れる。

・自殺を考える。

 

 

スキムミルクには、ナトリウムが多く含まれていますが、Lac-d.はNat-m.と共通した症状が多くあります。

どちらも、悲しみのレメディであり、頭痛のレメディでもあります。

Nat-m.も早くに親と死別したような心の傷を持っている人にしばしば見られます。

他にも、大量の水を欲しがる、頭痛、便秘、吐き気、嘔吐、憂鬱、すすり泣き、動悸などの共通症状があります。

 

森井先生の「臨床家のためのマテリアメディカ」には、このレメディの特異的な感覚がいつくか挙げられています。

 

心臓にナイフを入れて,上下に切られているような 感覚。

頭が破裂するような感覚。

目の中に小さな石粒 がたくさん入っているような感覚。

頭頂部が離昇するような感覚。

前頭部の中心に痛みの丸い固まりがあるような感覚。

シーツが湿っているように感じる。

冷たい風に当たっているような感覚。

大きなボールが胸骨から食道に上ってくるような感覚。

 

授業では、これらの感覚を、クラスの皆さんとじっくり味わって、話し合っています。

Lac-d.を必要とする人が体に感じる感覚です、皆さんはどんな感じがしますか?

身体の上にこんな感覚があれば、心はどのように言うのでしょうか?

 

現代の人間社会の中で、乳牛のような、搾取をされ、苦しみもがいて生きている人は、様々なところに、たくさんいらっしゃるような気がします。

 

とんでもない職場環境かもしれません。

悲惨な家族環境かもしれません。

 

そんな気持ちになるレメディです。

 

 

 

 

先日、CHK四条教室で、アーサーさんの講座(2回目)が、松本美紀さんの主催で開催されました。

 

参加者は、前回参加してアーサーさんのファンになった人。

若いころ詩人になりたかったという人。

3歳の息子と一緒に、アーサーさんの「紙芝居祭り」に参加して、アーサーさんのファンになったという人など。

 

今回も、古い紙芝居を見せていただきました。

戦時中、政府が、国民の啓蒙ために作ったものでした。

登場人物は、擬人化された動物たち。

戦争が激しくなってきた時代。

動物たちは、みな不安を持っていますが、紙芝居は「焼夷弾が落ちてきても、みんなで防空壕に避難すれば、大丈夫。日本は強い兵隊さんに守られていますからね。」と教えます。

大人たちは、燃え盛る家にバケツリレーで火を消すのに大忙し。

その時、子供たちは、お猿のおばあさんと一緒に、防空壕に入り、おりこうにしています。

ところが、タヌキのポンタは、みんなと一緒に防空壕に入りません。

お母さんと離れるのを嫌がって、大人たちの邪魔をしているうち、しっぽにやけどをしてしまいます。

ポンタはダメな子供です。

「皆さんは、おりこうに、防空壕に入りましょうね。」というお話でした。

 

さて、ここからアーサーさんのお話。

防空壕に入った人は、ほぼ全員、黒焦げになって死んでしまった。

特に下町の死者数は多く、11万人以上の犠牲者を出しました。

なぜか、山の手のほうでは犠牲者は格段に少なかったとか。

 

アーサーさんのメッセージは、「素直に防空壕に入る人間になるな!」だったと思います。

馬鹿なようだけど、大人の言うことを聞かないポンタは、どこかでささやく自分の心の声が聞こえる子供だったのかも。

そういう人間こそが生き残っていける!

 

私が彼に感じる魅力は、こういうところです。

今回も、詩作と個別指導がありました。

 

以下、アーサーさんのご指導で生まれた詩です。

 

「無題」

私は、毎朝、目覚めるとまず、時計を見る。

その時刻が、私の一日が始まる瞬間。

 

キッチンでお湯を沸かし、緑茶を入れる。

仏壇にお供えをして。

私たちも、ゆっくりと頂く。

朝食は、玄米に、梅干し、漬物、納豆、昨夜の残り。

 

昼は、夫婦それぞれに。

 

夜は、チャチャっと、焼いたもの、湯がいたもの、サラダや酢の物に、汁物。

お気に入りの器に盛るのが楽しみ。

 

一日の楽しみは、ゆったりとお湯につかるとき。

パリパリに乾いたタオルとパジャマ。

それが、なによりの幸せ。

 

私の一日が終わる時刻、私はその時刻をほとんど知らずに眠りに落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、2年生の授業で、この授業を担当しました。

 

昨年の国際セミナーで、ジェレミー先生は、このレメディ取り上げられました。

それ以来、私のこのレメディに対する理解は深まり、授業でお伝えする内容もずいぶん変わりました。

 

レメディの原物質はバイケイソウ(梅恵草)。

生育地は、スイスアルプス、アジア北部、シベリア、アラスカ、アリューシャン列島。

雪をかぶり、湿っぽいところで生育します。

 

全草に猛毒があり、誤って食べてしまうと、痙攣、激しい下痢と嘔吐、極度の悪寒、衰弱状態になります。

顔は青白く、冷い汗をかきます。

悪寒で、体中が氷のようになり、頭痛がして頭も氷漬けになったような感覚になります。

 

ハーネマンが生きていたころのヨーロッパで、コレラが大流行したとき、このレメディが大活躍したそうです。

コレラは、今ではほとんど見られない病気となりましたが、かつては最も怖がられた病気の1つでした。

コレラに罹ると、若くて元気な人が、突然、バイケイソウの毒にやられたような症状を起こして亡くなっていったそうです。

 

Verat.の症状は、冷たく湿った気候のシベリアやスイスに生息する植物を、思い起こさせます。

冷たく湿っているというのが特徴です。

水に関する多くの症状を持ちます。

入水自殺。

冷たい汗。

下痢と嘔吐。

誰かが、冷たい水を浴びせかけているよう。

果汁たっぷりのジュースが欲しい。

 

Verat.の人は、頭の上に氷の塊があり、溶けるように汗をかくような人です。

その水が、頭から足に向かって落ちていき、体を濡らします。

皮膚からは冷たい汗をかき、

口からは嘔吐物が、肛門からは下痢便が、出ていきます。

 

 

 

水は、高いところから低いところに落ちていきます。

精神症状には、高いところにいるという妄想と、最低の状態であるというのがあります。

MIND; DELUSIONS, imaginations; disease; deaf, dumb and has cancer

妄想:病:耳が聞こえない、口がきけない、癌である。

MIND; DELUSIONS, imaginations; God; communication with, that he is in

妄想:神とつながっている。

MIND; DELUSIONS, imaginations; great person, is

妄想:自分は偉大な人である。

MIND; DELUSIONS, imaginations; heaven, is in

妄想:天国にいる。

 

Verat.の人は、人生において、高いところから転落するような経験をします。

ただ落ちるだけでなく、Verat.の人は、エネルギッシュで、落ちてもまた、のし上がってきます。

そしてまた落ちていく。

上下の動きを繰り返すような人。

 

ジェレミー先生は、こういった人生を生きた人として、ジェフェリー アーチャー Jeffrery Archer.を紹介されました。

1940年生まれ。オックスフォード大学在学中、短距離走者として大学記録を打ち立て、政治活動も行う。最年少議員として当選するが、投資に失敗して全財産を失う。

その後、処女作が大ヒット、政界復帰するがスキャンダルで失脚。

また政界復帰、そして偽証罪などで起訴され、実刑判決・・・

何度もの激しい人生の浮き沈み。

成功と挫折の繰り返しを経験した人です。

 

日本なら、岩崎弥太郎、堀江貴文。

 

転落した後、再復帰するには、尋常ではないパワーを必要とします。

野心的。なりふり構わぬ、手段を選ばない手口も使う。

宗教的妄想。

狂気。

 

Verat.の原物質はバイケイソウです。

この植物の一番の特徴はその毒性ですが、今回の授業で、この植物の情報として、「花が咲くのに10年かかる。その間、栄養を根に蓄える。」ということを調べてきてくれた人がいました。

バイケイソウは、10年間蓄えたエネルギーで、まっすぐ上に向かって茎を伸ばし、白または黄色、緑いろのしっかりとした花を咲かせます。

花びらも、風に揺られて、ハラハラと潔く散ってしまうような弱弱しいものではありません。

そうだったのか・・・。

Verat.にマッチするタイプの人のエネルギッシュさについて、私は、腑に落ちることができました。

 

このレメディを学ぶとき、いつも、私は今まで野口英雄の話をし、

彼の本当の姿を描いた「遠き落日」渡辺淳一著 を紹介してきました。

野口英雄には、Verat.の精神症状を彷彿させる逸話がいくつも出てきます。

ほら吹き、嘘つき、浪費家、活動過多、野心家、がむしゃらに自分を煽り出世する。

彼も、アメリカンドリームを体現しつつも、あまりにも若くし、あっけなく黄熱病で亡くなってしまいました。

サンかランも、Verat.は、一緒にいて楽しい人だと書いています。

野口英雄も、彼の応援者として財産をつぶしてしまった人もいて、でも憎めなくて、「男芸者」ともいわれていたらしい。

私も、読んでいて、憎めない、かわいい人だと思いました。

 

自分のそばにもしこんな人がいたら、大変だと思います。

でも、話としては、面白いですね。