咲く花がいすれ散るのも
その実が落ちるも
この世の未練
誰が嫌い
あれこれ欲しいは
この世の執着
浮き世の垢が染みついて
地獄の底へと沈めゆく
浮かぶ瀬もなく水底に
雁首揃えて朽ち果てよ
恨み言なら閻魔(エンマ)の下で言うがいい
響かぬ窟(クツ)の空しくも
誰も拾わぬ芥(アクタ)となって
跡も残らず吹きだまる
気が向いたれば
一節(ヒトフシ)なれど慰(ナグサ)めに
郷(クニ)の唄なぞ唄ってやろう
冥土(メイド)の土産になりはせずとも
腹の足しにもなりはせずとも
咲く花がいすれ散るのも
その実が落ちるも
この世の未練
誰が嫌い
あれこれ欲しいは
この世の執着
浮き世の垢が染みついて
地獄の底へと沈めゆく
浮かぶ瀬もなく水底に
雁首揃えて朽ち果てよ
恨み言なら閻魔(エンマ)の下で言うがいい
響かぬ窟(クツ)の空しくも
誰も拾わぬ芥(アクタ)となって
跡も残らず吹きだまる
気が向いたれば
一節(ヒトフシ)なれど慰(ナグサ)めに
郷(クニ)の唄なぞ唄ってやろう
冥土(メイド)の土産になりはせずとも
腹の足しにもなりはせずとも
打ち鳴らす鐘の音は
鼓動の再現
生きていた
そしてついえた
命の再現
盾となり
礎となった甲斐があったかと問う声を
かつての長靴(ちょうか)の音がかき消すように
否もなく近づいてくる
聞き漏らすまいと耳をすませども
その声は日に日に細くなるばかり
仰ぎ見る空に響くわずかな残響でさえ
その眠りが安らかであれと願う祈り
重なり続く余韻も
同じ轍(わだち)を踏まないという誓い
されどもそれと知らぬ者は同じ轍(てつ)とは気づかない
それでもと
なお打ち続ける鐘の音は
鼓動の再現
生きていた
そしてついえた
命の再現
思い出していました
他人には言えないことも一緒に
別に酔ったわけではないけれど
どこかに隠れていた
記憶のすみの約束を
今、出た月が探し当てたように
少し後悔しています
あなたに投げつけた言葉とともに
まさかあれが最後になるとも思いもしないで
別の道を行くのはそれぞれの運命としても
そのためにあの言葉は必要だったのかと
窓の向こうに沈んだ夕日が
夜風を連れて頬を撫でていく
まるで
慰めるように
少し
責めるように
でも
素知らぬふりをして
思いを巡らせています
今、あなたは何をしているのだろうかと
幸せに笑っていることを思いながら
いなくなった人生が
幸せなものであれよと
祈りにも似た願いとして
昇る朝日と沈む夕日は同じものなのに
見る人によって違うものなら
あなたはどんな太陽を見ているのだろうか
あなたはどんな陽に照らされているのだろうか
昇り始めた朝日が
そんなせんない思いに答えてくれるかのように輝き出す
いつも間にか
月も静かにいなくなり
風は海から戻っていく
あの日のように
さようならを言うこともなく
心にキズがあっても
ただ笑っていれば
誰にも見えない
ただ黙っていれば
誰に気づかれることはない
このキズが癒えるまで
そうしよう
このキズが奥に閉じこめたものが
吹き出してこないように
だた、そうしていよう
あなたに延べられたのは神の手ですか
それが救いのためだと本当に書かれてあるのですか
あなたに届いていたのは神の声ですか
その声は本当に闘えと説いているのですか
神があなたに授けた力は
本当に目の前の老婆に向けるためだったのですか
神があなたを導いた
だからその子の涙が
かつての自分と同じであっても気づかないのですか
神があなたに指し示したから
だからあなたの手や体が
街中の血で濡れているのですか
その血によって神に許しを請い
先にあるという未来は
それがあなたの望む未来ですか
神があなたに与えた言葉で本当は何と諭してあるのですか
神が本当にそう教えたのですか
そのあなたの言う神が本当に・・・
夕焼けが星を揺り起こして行ってしまう
寝ぼけて流れた星は願い事を連れて消えていく
その代わりに星たちをつなげて紡いだ物語を聞かせてあげる
深い暗い夜のお守りに星をちりばめた頃の話を
だから、今日はあなたが月を消して
明るすぎたら揺りかごの手が止められなくなる
子どもの泣き声はウソを見抜くから
ロウソクを一緒に流してあげて
寂しくないように雲を散らして
あとは天の川が連れて行ってくれる
戻る時間は金星が番をしててくれるから
思いのままに泳いでいられる
明日の夜が明けるまで
最後の星が眠るまで