おくりうた 咲く花がいすれ散るのも その実が落ちるも この世の未練 誰が嫌い あれこれ欲しいは この世の執着 浮き世の垢が染みついて 地獄の底へと沈めゆく 浮かぶ瀬もなく水底に 雁首揃えて朽ち果てよ 恨み言なら閻魔(エンマ)の下で言うがいい 響かぬ窟(クツ)の空しくも 誰も拾わぬ芥(アクタ)となって 跡も残らず吹きだまる 気が向いたれば 一節(ヒトフシ)なれど慰(ナグサ)めに 郷(クニ)の唄なぞ唄ってやろう 冥土(メイド)の土産になりはせずとも 腹の足しにもなりはせずとも