思い出していました
他人には言えないことも一緒に
別に酔ったわけではないけれど
どこかに隠れていた
記憶のすみの約束を
今、出た月が探し当てたように
少し後悔しています
あなたに投げつけた言葉とともに
まさかあれが最後になるとも思いもしないで
別の道を行くのはそれぞれの運命としても
そのためにあの言葉は必要だったのかと
窓の向こうに沈んだ夕日が
夜風を連れて頬を撫でていく
まるで
慰めるように
少し
責めるように
でも
素知らぬふりをして
思いを巡らせています
今、あなたは何をしているのだろうかと
幸せに笑っていることを思いながら
いなくなった人生が
幸せなものであれよと
祈りにも似た願いとして
昇る朝日と沈む夕日は同じものなのに
見る人によって違うものなら
あなたはどんな太陽を見ているのだろうか
あなたはどんな陽に照らされているのだろうか
昇り始めた朝日が
そんなせんない思いに答えてくれるかのように輝き出す
いつも間にか
月も静かにいなくなり
風は海から戻っていく
あの日のように
さようならを言うこともなく