背負いし君のその軽さよ


細くなった君の肩は

私の苦労のため


小さくなった君の影は

私の行いのため


頼りなげな君の足取りは

私の歩みのため


背中に背負いし君の軽さよ

この背に背負いし君の軽さよ

 

 


さよならも

 

ありがとうも

 

連れ去った

 

あの海は今日

 

素知らぬ顔をして

 

凪いでいる

 


やがて

 

風を受けてこの涙が乾いても

 

たとえ

 

堅い土を割って花が咲いても

 

いつも

 

忘れないでいる

 

いつまでも

 

 

 

 

目を閉じれば
空も飛べる
深い海にも潜っていける
誰も行けないような山の頂にさえも容易く行ける

 

 

欲しい物もカードの支払も気にせずに買える
食べたいモノも太ることなんか気にしないで食べられる
飼いたかった犬とも遊べる

 


長いお風呂も、アロマも、BGMもいらない
逢いたい人にも会える
さよならを言わずに別れた人にもさよならが言える

 


悲しくても笑っていられる
寂しくても誰かがいてくれる
苦しくても楽しい夢が見られる

 


目を閉じるだけで
それだけで幸せになれる
そう、今はそう思いたい


 

 

知る人の一人もいなければ
ここにいないのも同じこと

 


誰にも気付かれなければ
ここにいなくても気にもとめられない

 


居どころ尋ねる古い手紙が
今日も行方知れずと返ってくる


雑踏の中へ投げつけた礫(つぶて)に答える者はなく
坂を転げ落ちてくる

 


振り返ることもなく
海の底へとうずくまる

 

 

 

苦しい思い 砂の山

悲しい気持ち 雪だるま

つのる心は行き止まり

二人の時間は闇の中

二度と戻れぬ闇の中

 

 

 

 

生まれ来た奇跡

 

出会えた偶然

 

別れゆく必然

 

人生の中のこの繰り返しを

 

今日はあなたに感謝しよう

 

ありがとう

 

そして、おめでとう

 

 

 

 

 

 

『がんばっている』

 

そう思う心が今の支え

 

誰に誉めてもらえなくても

 

誰にそしりを受けても

 

 

『懸命に生きよう』

 

そのことだけが自分の支え

 

たとえ同じ轍を繰り返していても

 

たとえ意味のない人生と笑われても

 

 

 

同じ人間でも同じ人間はいない


同じ生命でも同じ生命はない


かけがえのないと例えられるのに


いともたやすく捨てられていく

 

人は名もなき花を見つけては

 

哀れんで名を付ける

 

けれど花はお構いなしに

 

咲いている

 

散っていく

 

いつも素知らぬ顔して

 

風に吹かれている

 

 

 

 


どうしようもなく悲しくて



壊れそうなくらい寂しくて



なのに泣けない自分に腹を立て



慣れない酒を過ごしてる