ボクシング界は統一戦ブーム。
WBAからWBCが独立して58年。2022年だけで2021年までの累計を上回る回数の統一戦が日本で行われた。
これは世界的にも流行している。
現在、四団体統一王者はライト級、Sウェルター級、Sミドル級にいる。

理想を語れば統一戦により、ボクシング界58年の悲願、1クラス1王者に近付くのだから望ましい事だ。しかし、弊害も大きい。
日本ボクシング界が忌み嫌う暫定王座の存在だ。
暫定王座とはWBAのみが「世界戦が行えない国への救済措置」を理由に設置し、WBC.IBF.WBOは「王者が防衛戦を出来ない場合の挑戦者救済措置」を大義名分に掲げている。
一時期、1クラス3人王者体制だったWBAだが暫定王座は廃止、スーパー王座とレギュラー王座の1本化を進めている。正直、「どうせすぐに元に戻る」と思っていたが………意外にも1クラス1王者体制を目指し続けている。
代わりに他の3団体、特にWBCが酷い事になっている。
続く。